すき焼きに大根は入れる?

 「ねたたま.net」という、どうでもいいようなネタばかりを集めたサイトを開けましたら、

「すき焼きに大根は入れる?入れない?」

というネット投票をやっていました。

 鍋のシーズンですのでね、暇潰しにこういうのをやる人がいるのかもしれません。あるいは、この設問にスポンサーがいるのかもしれません。

 まあでも、そういうことは気にせず、投票結果を見ますると、

「大根は欠かせません!」は、香川と徳島の2県

「結構入れる」は、中国地方の岡山、広島、山口、島根と愛媛。

 そして、なぜか高知だけは香川・徳島・愛媛に近いのに「そんな馬鹿なことはしない」という投票結果でした。

 面白い結果です。

「うーん、食べれない事はないだろうけど入れた事はないなあ」
「おでんはだし汁まで楽しむものだからいいけどすき焼きは……」
「凄い水が出て薄くなりそうだけどどうなんだろ」

という誰が書いたか分からない、コメントが付いていました。

 実はこの3年ほど、弊店では「変わりザク」と称して定番のザク以外に、季節の野菜をオプション販売することにしています。春なら山菜・秋ならキノコとか、そういう感じですが、自分で言うのもなんですが好評です。

 だから、そのメニューの参考にするため、時たま、こうした「地方すき焼き」ネタの投票やランキングを見るようにしています。

 ネットの投票やランキング自体には、ハッキリ申して全く興味がないのですが、すき焼き関係だけは仕事ですので、見ています。

 で、大根は「変わりザク」にどうなの?

ということですが、やはり大根は煮る塩梅が難しいと思います。おでんで食べるのが正解でしょう。それもプロのおでん屋さんで、良く煮えたものを食べるのが良いですね。言問通りの「大多福」さんの大根なんて最高ですよ!

 中国・四国ですき焼きに大根を入れる理由は不明です。「すきや連」を、もう10回やっていますが、残念なことに、中国・四国にはすき焼き屋のメンバーがいません。次回から熊本のすき焼き屋さんが加わってくれるのですが、中国・四国は空白です。

 広島の牡蠣鍋屋さんの知り合いならいるので、今度会ったら聞いてみようと思います。聞いたら、このブログでご報告しましょうね。

追伸

 12/29-12/31の三日間、「ちんや」精肉売店の店頭は、正月用のお肉をお求めの方で、大変混雑いたします。「長時間行列したくない」と思う方は、必ず12/28までに肉の予約をして下さいますよう、お願いいたします。

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて663日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 「ちんや」創業130年記念サイトは、こちらです。「すき焼き思い出ストーリー」の投稿を募集しています。

 Twitterもやってます。こちらでつぶやいています。

 

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あいづっこ宣言

 先日、会津若松市「末廣酒造」の御蔵主で、福島県酒造組合の組合長でもある新城さんから、

「NHKテレビに出るから見てね!」

というメールが来ましたので拝見しました。

 その番組は「きらり!えん旅」という番組で、マジシャンのマギー司郎さんが東北を旅して、出合った人々を手品で元気づける、という趣向です。その訪問先の一軒が「末廣酒造」さんの蔵でした。

 蔵を訪ねたくだりについては、昨日の弊ブログに書きましたが、この番組でもう一つ、私が「ほお」と思ったものがありました。それは、

 「あいづっこ(会津っ子)宣言」!

 マギーさんは末廣酒造さんに行く前に、地元の小学校を訪ねたのですが、そこでは子供達が元気に「あいづっこ宣言」を唱和していました。

 旧・会津藩校「日新館」以来、この街には「人づくりこそ地域発展の礎」との考えのもと、教育に力を入れてきた歴史と伝統があります。

 その上で、市民一人一人が「次代を担う会津人」の育成を、自分の課題として捉え、それぞれの立場から行動を起こしていくための指針、つまり市民共通の行動指針として、市がこの宣言を制定したそうです。

 学校で子供に唱和させるだけでなく、道端にも看板が設置されています。

 さて、その内容ですが、

一 人をいたわります

二 ありがとう ごめんなさいを言います

三 がまんをします

四 卑怯なふるまいをしません

五 会津を誇り年上を敬います

六 夢に向かってがんばります

  やってはならぬ やらねばならぬ

  ならぬことはならぬものです

 がまん、卑怯が出てくるあたりが侍っぽいですね。白虎隊の国らしいです。

 震災以来、会津も苦境にありますが、この子達には強く正しく生きぬいて欲しい、と願わずにいられません。

 それにしても、この宣言は、大人に聞かせてやりたい、イヤ、

 住吉史彦に聞かせてやりたいですね。

追伸

 毎日新聞社発行の毎日ムック『100年の味 店100選』に載せていただきました。有難いですね。2012年1月12日発行予定とか。是非お求め下さい。

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて672日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

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カレー焼きソバ

 ここへ来て「年末はいつまでですか?」とか聞かれますが、浅草のすき焼き屋が年内休むわけがありません。大晦日まで、私は「毎日が平日」ですけど!!! さて・・・

 会津若松市「末廣酒造」の御蔵主で、福島県酒造組合の組合長でもある新城さんから、

「NHKテレビに出るから見てね!」

というメールが来ましたので拝見しました。

 その番組は「きらり!えん旅」という番組でマジシャンのマギー司郎さんが、東北を旅して、出合った人々を手品で元気づける、という趣向です。その訪問先の一軒が「末廣酒造」さんの蔵でした。

 さて、そうしてやって来たマギーさんを、新城さんは、蔵の案内もそこそこに、近所の居酒屋へ連れ出します。そこに会津の食べ物自慢がある、ということなのです。

 で、居酒屋で出てきた料理は、

 カレー焼きソバ!

=その名の通りの、カレールーをかけた焼きソバです。焼きソバの味つけはソースだとか。

 ・・・・・

 私はまだ食べたことがないので、その御味については、ノー湖面トいやノーコメントとさせていただきますが、感心しましたのは、居酒屋店内での、新城さんの振る舞い方です。

 居酒屋ですから、焼きソバを食うだけでなく、酒も飲むわけですが、新城さんは率先して、たまたま居合わせた客と乾杯をしていました。

 知名度のあるタレントさんが、居合わせた一般人と乾杯!という場面は頻繁に見かけますが、この撮影では新城先輩の方が、先に周囲の客と乾杯を始め、マギーさんはそれにつられて乾杯し始めたようでした。

 さすがは地元の代表・業界の代表です。

 私達も浅草で飲む場合は、そうして座をもり上げたいものだと思いました。

 さて、この番組でもう一つ、私が「ほお」と思ったものがあります。それは、

 「あいづっこ(会津っ子)宣言」!

ですが、そこまで書くと長くなるので、その話しは、また明日。

 それでは皆さん、御機嫌よーう。(この行はNHK風にお読みください。)

追伸

 毎日新聞社発行の毎日ムック『100年の味 店100選』に載せていただきました。有難いですね。2012年1月12日発行予定とか。是非お求め下さい。

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もやしすき焼き

 本日は、天皇陛下の御誕生日ですね。弊店では箸は祝箸、箸置きは扇面の日ノ丸文様の箸置きを使って営業いたします。さて・・・

 最近住吉はフェイスブックばかりやっているとお思いでしょうが、ツイッターもたまにやっています。

 「すき焼き」をキーワードにしてツイッター内を検索すると、たまに面白いものが見つかるのです。

 最近も「群馬県の某地方では、すき焼きにもやしを入れる」というツブヤキが在りました。未確認情報でしたので、

 「本当なんでしょうか、群馬の方!」と呼びかけたら、

 渋川のT山さんから「ん〜?入れたことないですよ。見たこともないです(・・​?)」

 下仁田のSS木さんからは「ウチは入れるよσ(^_^;)」という返信が来ました。

群馬県の某地方とは下仁田だったんですね。

 また、この設問とは関係ないものの、

 「米国で日系人の家庭で食べたすき焼きにはズッキーニ​が当たり前のように入ってました。」という情報もありました。これは「すき焼き川柳」優秀賞のK田さんからです。

 こういうやりとりが椅子に座ったまま出来るところが、ネット社会の面白いところです。 

 さらにツイッターには「!!!」という感じの情報も。それは・・・

「来やませ 見やませ 食べやませ 太地の朝市」

という広告チラシの画像です。

 太地とはイルカ漁が有名で、シーシェパードの標的になっている、あの太地町のことです。

 その太地町の漁協旧市場で、明日12月24日クリスマスの、午前9時から12時まで朝市が予定されていて、伊勢エビの味噌汁(400名分)、イルカのすき焼き(300名分)(!!!!!)や伊勢エビ、てつめん餅、地元で採れた鮮魚・・・などが振るまわれるとか。無料だそうです。

 い、いや値段はこの際どうもでよいのです。

 ど、どういう味がするんでしょうか・・・

 いやあ、さすが日本は「すき焼き立国」。

 まだまだ私が知らない、すき焼きがあるのですね。

 不勉強でした。

追伸

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バター・セレクション

 「ちんや」精肉売店でバターを売り始めようと思い、数種類をセレクトして取り寄せ、試食しています。

 バターは明治時代に導入されたものですから、すき焼き屋が併設する、弊店の売店で売ればイメージとして合致します。実際、セレクトした候補の内いくつかは明治時代に開拓された牧場の製品ですから、親近感があります。

 今時は醗酵バターでないバターもあるようですが、そういうバターは眼中になく候補は皆、醗酵バターですので、熟成させた肉をメイン商品とする弊店が売ることにも違和感はないと思います。

 で、研究中です。色々な食品と合わせて食べています。

 そうしておりましたら、雷門横丁の、もんじゃ「おすぎ」のU子さんが、じゃがいもを分けてくれました。ご親戚が北海道においでだとかで、毎年分けてくれるのです。

 ピンポン!

 しかも丁度良く、蒸し器を購入したばかりでした。じゃがいもを蒸せます。

 ピンポン!ピンポン!

 蒸し器と言うと本当は正確ではなく、従来からあった土鍋に入れる中敷きを買っただけです。その中敷きの下に少量の水を入れ、中敷きの上には当然具材を置き、土鍋の蓋をして、火にかければ即席蒸し器に成るのです。

 蒸したてのアツアツのじゃがいもにバターを載せると、熱で溶けて、素晴らしい香りが立ち昇ります。不醗酵バターやマーガリンでは、こうは行くまい、と思います。

 そして、旨いです、単純に。

 バターが無縁バターいや無塩バターの場合は、安中市「有田屋」さんの再仕込み醤油につけてもよいです。旨いですねえ。

 だいたい、じゃがいもは、煮込むと緩くなってしまうので、すき焼きの「変わりザク」にしにくい具材ですが、それだけに蒸すのがベストかもしれません。

 食べだすと止まらず、一箱あったじゃがいもが大分減って来ました。

 イモ食えば鐘が鳴るなり浅草寺

追伸

 毎日新聞社発行の毎日ムック『100年の味 店100選』に載せていただきました。有難いですね。2012年1月12日発行予定とか。是非お求め下さい。

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて659日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

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太陽笑顔

 ロート製薬さんが発行する『太陽笑顔fufufu』という雑誌の「スマイルトラベル東京浅草編」というコーナーに弊店が採り上げられることになり、先日取材の方が見えました。

 その『fufufu』には『太陽笑顔fufufu.net』というサイトもあります。このところ大手さんの、消費者向けサイトを見て研究するのを怠っていましたので、久しぶりに開けてみました。

 拝見しますと、基本的には通販をしたいのだと思いますが、そこはグッと抑えて、トップページでは、

 「美と健康をテーマにした、コミュニテイーサイト」と銘打っています。内容は、

①さまざまな人と交流できる「部活」

②美と健康のスペシャリストたちによるコラム

が2大眼目のようです。

 「美と健康のスペシャリストたち」は、その世界では有名なのかもしれませんが、私にはちっとも有難味が分からないので、パス。

 「部活」を見てみますと、

・美肌部

・ダイエット部

・愛情グルメ部

・健康習慣部

・婚活部

・子育て部

がありましたので、迷わず「婚活部」を開きました。

 え? 「愛情グルメ部」が先じゃあないのかって? まあ、いいじゃないですか。

 さてさて、このセクションは、一般人からの投稿欄と「婚活ビューテイー講座」の二つから成っています。

 なんだ、結局「ビューテイー講座」に行き着つくのか!と言う勿れ、ここはロートさんのサイトですから。

 しかし、です。読んでいくこんなことが・・・

「2011年前半に結婚したこのふたりに共通して言えることは「今までの自分では考えられなかったこと」を実行したという点。実はこれって、すごく婚活では意味ある行動だと思うのです。私もそうですが、人は歳を重ねれば重ねる程、変わることが怖くなります。でも、そこで勇気を出して変えてみるというのは大きな一歩なのです。」

 なる臍。

「先日、私の親友が37歳にして髪をバッサリと切り、ショートヘアーにしました。CMなどでよく見る、30代の人気女優風に、と美容院でオーダーしたものの、美容師さんから完成後「ごめんなさい。無理でした」と言われたそうですが(笑)彼女は別人のように変わりました。そして、急にモテ期が到来したと言います。きっと、勇気を出した彼女にも春は近いと思います。」

 ほお。

「みなさんも、マンネリを打破し、思い切って何かを変えてみては?そこには幸せな未来が待っているかもしれませんよ!」

 俺も、髪型変えるかな・・・

追伸①

 皆さん、目薬もパンシロンもメンソレータムもロートですよ!!!

追伸②

 毎日新聞社発行の毎日ムック『100年の味 店100選』に載せていただきました。有難いですね。2012年1月12日発行予定とか。是非お求め下さい。

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて658日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

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特産松阪牛

 ロート製薬さんが発行する『太陽笑顔fufufu』という雑誌の「スマイルトラベル東京浅草編」というコーナーに弊店が採り上げられることになり、昨日取材の方が見えました。

 皆さん、目薬もパンシロンもメンソレータムもロートですよ! さて、

 弊店のお客様でもある、東京農業大学研究員の松本栄文先生が、

 『SUKIYAKI〜すき焼き』という新刊本を出されました。

 先生は日頃から全国の農家を歩いて食の研究をしておいでですが、ある時、松阪牛の肥育農家・森本武治さんが牛をかわいがる姿を見て「これほど肉牛を大切にしている農家は見たことがない」と感動、その後4年間にわたって取材を続けたそうです。その成果が、この御本です。

 森本さんが手塩にかけて「てるよし」(=メス牛の名前)を育てる様子が写真をふんだんに使って紹介されています。

 総カラーページのハードカバー本で、読み物というよりは、写真集のようです。

 大きい写真というのは良いもので、登場する牛の関係者達の表情に、肉への情熱が滲み出ています。

 また牛が老舗すき焼き店に競り落とされて料理となるまでを描くところも、「すきや連」に参加して下さる、「牛銀本店」さんが協力していて、見応えのあるものになっています。

 先生は「松阪牛がいかに多くの人から愛情を注がれ、大切に育てられたかを伝えたい。」「世界に誇る食遺産「特産松阪牛」の魅力を、もっと私たちは知るべきだと思う」と書いておられましたが、この御本からはそれが直観的に感じられます。

 美味しいものはなぜ美味しいのか、が分かる一冊と思います。

 この御本にはイメージ写真ばかりでなく、「御勉強」部分もあります。

松本先生は、本来食品科学が御専門なのです。

 「御勉強」部分の内、「松阪牛」の定義に関する部分は、弊ブログの読者の皆さんにも、おさえていただいた方が良いと思いますので、ここでも書いておきます。

 さて、2002年以前の「松阪牛」の定義と現在の「松阪牛」の定義は違います。

 現在は、松阪地区22市町村で育ち、松阪食肉公社独自の個体識別システムに参加している牛は、等級が低くても、仔牛の産地がどこでも「松阪牛」と呼べます。

 このシステムは、国の個体識別システムより厳重なもので、不正が絶対に行えないようになっている、素晴らしいものでして、その牛が松阪の牛であることをしっかり証明してくれますが、等級を保証するものではありません。そこが02年以前の「松阪牛」の定義と違うところです。

 現在、仔牛の産地が但馬・淡路で、なおかつ900日以上肥育された牛、つまり02年以前に「松阪牛」と呼ばれていた牛に近い牛を求めたければ、「特産松阪牛」を求めないといけません。

 「特産松阪牛」は「松阪牛」全体の1割程度です。仔牛のメイン産地が宮崎県などの南方に移った結果、「特産」のシェアは小さいものになっています。それが実情です。

 覚えておけばカノジョに自慢できますよ、「特産松阪牛」。

 自慢した結果「御馳走してえ〜」と請求されても関知しませんけどね、私は。

 なお『SUKIYAKI〜すき焼き』の発行元は、㈱カザン。

 ISBN978-4-87689-605-9 C0072 です。

追伸

 毎日新聞社発行の毎日ムック『100年の味 店100選』に載せていただきました。有難いですね。2012年1月12日発行予定とか。是非お求め下さい。

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて657日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

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マンドリン・トリオ

 先日弊店で、台東区若手経営者サポートセミナーの、恒例の忘年会がありました。

 今年は「余興」と呼ぶには、かなりもったいない余興がありました。

 それは、マンドリンの青山忠先生と御子息の涼さん、それにセミナー講師で学生時代にマンドリンをたしなんだ、二条彪先生のトリオ演奏です。

 約30分でしたが、ごく近い距離で聞くマンドリンは格別なものでした。マンドリンは、繊細な楽器ですので、やはり小さい空間で聞くのに合っています。セミナーのメンバーだけで、演奏者を独占するのは贅沢な話しで、実に有り難いことでした。

 この日二条先生は、夕方のリハーサルから緊張しっぱなしでした。

 青山先生と二条先生は高校時代からの先輩・後輩で、一緒にマンドリン・クラブで活動した仲とかですが、今はプロ奏者に成った人とアマチュア奏者です。御子息も既に世界的なコンクールで入賞しているそうですから、共演するプレッシャーはかなりのものだったと思います。

 ましてや、ご自分が人気講師でいらっしゃるので、お忙しくて練習もままなりませんよね、大変だったと思います。

 経営コンサルばかりでなく、「マンドリン音楽に少しでも関心を持っていただき聴いていただければ」という情熱がなければ出来ないことですね。感心させられました。草々。

 え? 今日のブログは、それで終わりか、って? 

 その後はねえ、それは、まあ、忘年会ですから、それは楽しく呑みイヤ語り通しましたよ、はい。

追伸①

 浅草寺境内では12/17-12/19の3日間、年末恒例の羽子板市が開かれます。是非お出かけを。

追伸②

 毎日新聞社発行の毎日ムック『100年の味 店100選』に載せていただきました。有難いですね。2012年1月12日発行予定とか。是非お求め下さい。

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飲み比べ

 お酒を、お客さまが「ちんや」へ持ち込んでいただけるようにしてから、おおよそ2ケ月たちます。

 そういうプランを導入しましたのが、10月下旬でした。ドリンクの売上が減るのを覚悟で、一大決心で導入したのに、最初はゼンゼンご利用がなくて残念に思っていましたが、忘年会シーズンに入って、だんだんと利用されるようになってきました。

 自分で言うのもなんですが、とても安いチャージですからね。

 そもそもですが、震災以降あらためて東北の地酒のことを調べるにつけ、素晴らしい御酒が各地にあって、それを「ちんや」で飲んでいただけないのは残念なことだと思うようになりました。

 かと言って、全てを仕入れて在庫しておくのは、実際問題として不可能でして、在庫しているのは1県1蔵です。と、なるとお客さまに持ち込んでいただくのが実際的ですね。それで、持ち込んでいただけるようにしたわけです。

 嬉しいのは、お飲み残しがあることです。味見をさせていただいています、当然。

 ほほお、この蔵元さんの御酒は初めて飲んだぞ、面白い造りだなあ、などと楽しめます。

 イジキタナいと言う勿れ。

 好奇心と言っていただきたいですね。                    

 だいだいですね、皆さん飲む分量を多く見積もり過ぎなんですよ。

 酒が足りない!と言われるのを幹事さんが警戒なさるせいでしょうかね。あるいは、いろいろな酒を飲み比べようとして、全部開戦イヤ開栓してしまい、飲み切れなくなってしまうせいかもしれません。

 足りなきゃあ、「ちんや」に置いている東北の御酒を召し上がれば良いと思うんですけどね。

 おっと、それじゃあ、飲み残しがでないか。今の発言はお忘れ下さい。

 なお、住吉に飲まれるのがお気にめさない場合は、どうぞお持ち帰り下さい。重いでしょうけどね。

<お持込みの要領は、こちらです>

追伸①

 浅草寺境内では12/17-12/19の3日間、年末恒例の羽子板市が開かれます。是非お出かけを。

追伸②

 毎日新聞社発行の毎日ムック『100年の味 店100選』に載せていただきました。有難いですね。2012年1月12日発行予定とか。是非お求め下さい。

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宴会

 若い方からの予約の電話は、

「飲み会をやりたいんですけど・・・」

で始まることが多いです。弊店は飲み屋ではないので、チト気になりますね。

 それで念のため、ウイキぺデイアで「宴会」を開けてみましたら、ほお、こういう単語も載ってるんですね。曰く・・・

「宴会(えんかい)とは、飲食を共にすることによりお互いのコミュニケーションを深める行為をいう。通常2〜3人程度で行うものは宴会とはいわず、ある程度まとまった人数で行う場合に宴会という。類義語として、宴(うたげ)、饗宴(きょうえん)、飲み会(のみかい)、パーティなどがある。」

「小規模の宴会は、居酒屋などの飲み屋で開かれる事が多い。ある程度規模が大きい場合にはホテルが用いられる。企業の慰安旅行などでは宿泊施設の宴会場を利用する事が多い。政治団体などは料亭で宴会を行うことが多い。」

・・・当たり前すぎて、なんか笑えますね。

「宴会は通常、職場、労働組合、政治団体、各種団体などで行われる。新年会、歓迎会、送別会など名目はさまざま。取引先企業の接待のために行われる場合もある。若者の同好のグループが行う宴会は、コンパと呼ばれる。」

・・・そう言えば「コンパ」っていう単語があったのを忘れていました。今時の学生さんも、使うんでしょうか、この単語。

「宴会」と「パーティー」について、違いを厳密に定義づけることは不可能である。しかし、座敷で座っておこなう和風の場合、「宴会」とよぶことが一般的であろう。また、宴会は無礼講も許されるざっくばらんな場であり、パーティーは礼儀や節度を守って行われるものであるという傾向がある。」

・・・パーティーって、そうだったんですか!

 この先も笑えます。 

「宴会を企画する人は幹事と呼ばれる。設宴の場所や日時の調整、経費の管理だけではなく、場合によっては参加者の選定や宴会場における配置などにまで気を配らなければならず、いわゆる「気の利いた」人でなければ務まらない。」

「コンパニオンを呼ぶこともある。特にコンパニオンと遊ぶ事を目的とした宴会は「艶会」(えんかい)と呼ばれる事がある。」

 え、艶会ねえ。

 今度「えんかいをやりたいんですけど・・・」という電話がかかってきたら、ニヤっとしてしまいそうです。

追伸①

 浅草寺境内では12/17-12/19の3日間、年末恒例の羽子板市が開かれます。是非お出かけを。

追伸②

 毎日新聞社発行の毎日ムック『100年の味 店100選』に載せていただきました。有難いですね。2012年1月12日発行予定とか。是非お求め下さい。

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて652日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

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