本質的な性格

よく在るんですよね、ネットや雑誌に、その手の「テスト」が。

それでも一応チェックしています。

今回発見しましたのは、

「“知らなかった私”がわかる 大人の女性の心理テスト」

「すき焼き鍋、何から食べる?心理テストで知る「本質的な性格」というもの。

「本質的な」とは踏み込みましたねえ。すき焼きの食べ方ごときで、そこまで言えるんでしょうかねえ。

大手女性誌「CREA」のサイト「CREA WEB」さんが、このテストを公開していて、ツイッターもやっておいでのようです。

さて、前置きはその位にして肝心の内容をコピペーしていきましょう。

<Q. 気の置けない仲間とすき焼き鍋を囲んでいます。あなたはまず何に箸をつけますか?>

「すき焼き鍋のメインである「肉」を堂々と真っ先に食べるあなたは、きわめて単純な人。本質的に自分のやりたいようにやり、行きたいところに行くといった“ありのまま”の姿で生き、嘘をつかないので裏表がありません。そのためか、時としてなんでも自分に都合良く解釈し、あまり悩まない傾向が見られます。また、おだてにのりやすく、だまされることにも無頓着なので、少しだけ他人の言葉を深読みして相手を思いやり、行動するとよいでしょう。」

まあ、そうかもしれませんなあ。さてお次は、

「すき焼き鍋の中の「野菜」を最初に食べる人には、健康志向というより「いい人」に見られたい願望があるようです。本質的にはインテリジェンスにあふれ、大抵の物事について、うんちくを傾けられるほどの引き出しを持っています。物知りなので、友人知人に悩みごとの相談を持ち掛けられることも多いでしょう。ただし、少しプライドが高すぎて、他人を見下すような態度を取ってしまうこともあり、本人が思うより、好かれ・嫌われが激しいかもしれません。」

これも、まあ、そうかもしれませんなあ。さてそのお次は、

「すき焼き鍋の中で主張の少ない「しらたき」を最初に食べる人は意外性をねらっているというより、クールな一面があるようです。本質的には、みんながはしゃいだり騒いだりしていても、冷静沈着。一人だけ冷めていて、たとえ一緒にわいわいやっているように見えても、それは周囲に合わせているだけかもしれません。鋭い観察力の持ち主なので、ウソを見抜く能力もありますが、辻褄のあわない話にツッコミ過ぎて他人から嫌われる恐れがあるので要注意です。」

意外性をねらっている、はそうかもしれませんけど、ウソを見抜く能力があるんで・・・す・・か?!大胆な節ですね。

でも「辻褄のあわない話にツッコミ過ぎる」のは、たしかに気を付けた方が良いかもしれませんね、はい。さてさて、最後に

「すき焼き鍋の中でまずは「豆腐」を食べるという人は、肉が嫌いなのではなく、根が真面目でモラルを重視し、最初に自分の欲望を抑える行動をとるからそうなるようです。ただしそのモラルの基準は本質的に自分の物差しや判断に基づいているので、ときには間違うこともありそうです。周囲では、あなたの誠実さに高い評価を与える人もいますが、反面遊び心に欠けていたり、冗談を本気に受け取って怒る子供のような一面に、ダメだしする人もいるはずです。」

うーむ、「反面遊び心に欠けていたり」も、たしかに気を付けた方が良いかもしれませんな

意外と深いですな。この診断。

すき焼き中の、場つなぎの話題にどうぞ。

・・・という、この記事を私のFBに貼り付けましたら、知人から、

「肉以外のものから食べる人がこの世に存在することにまず驚きました。考えられません。」とコメントが。

それにですよ、実際問題としても、野菜やシラタキや豆腐はすぐには煮えませんから、肉より先にそっちを食べるのは、かなり困難かと。

やはり、チト無理がありましたねえ、このテスト。

 

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毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

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ソロモン流?

『ソロモン流』に出演させていただきました。

「様々なジャンルで活躍する“賢人”を紹介する」テレビ東京の番組です。

と、申しましても、今回私がその“賢人”なのではなく、浅草の洋食店「ヨシカミ」の吾妻弘章さんが“賢人”でした。

「ヨシカミ」さんの、カウンター内の厨房では9名のコックさん達による、リズミカルな調理とチームプレーが見られますが、吾妻さんがそこを切り盛りする様子が放送されたらしいです。

曰く「“守ること”と“変わらないこと”とはイコールではない。吾妻さんもまた、創業以来の味と店を守るために、時代にあわせて味を変化させてきた。」

「再開発の波が押し寄せる浅草六区。かつての賑わい呼び戻すために、六区は今、大きく変わろうとしていた。」

・・・ということだったらしいのですが、いちいち「らしい」が付くのは、私が放送を視ていないからです。

私が出た部分は、吾妻さんも参加している浅草料理飲食業組合青年部の懇親会の場面。うっすらとしか記憶してないんですが、飲んでる最中にたしかにインタビューされました。

おそらく、この部分はカットだろうっていう、事前の情報だったので、それで視てなかったのです。

ところが、ここを視た知人から、住吉さん、出てましたね!と連絡がありました。録画も忘れましたので、「私は何を言ってましたか?」と尋ねますと、

「え~撮ってないですか?わりとアップで、ちゃんと語ってましたよ。あの場面は、浅草の食の店が集まって。みなさん、同業者だけど、浅草の街をよくしたいみたいなことだと・・・。詳細な内容は、忘れましたけど、いいこと言ってましたよ。」

はいはいはい、そう言えば思い出してきました。

記者の人が、同業者が集まって協力しているのが信じられない、みたいな聞き方をして来たので、反論したような気がします。

同業者=ライバルって、あまりに単純な発想で、大手メデイアの人が、そんな発想なことが、私には信じられませんでした。

浅草には、すき焼き屋が何軒も在り、鰻屋が何軒も在り、天麩羅屋が何軒も在りますが、味も雰囲気も違っていて、それぞれにお客様を持って繁盛しています。単純なライバルな筈がありませんよね。

実際、浅草の天麩羅屋のNK川さんと、やはり天麩羅屋のWT辺さんは釣り仲間です。

「すきや連」の創始者である私は反論せずにはいられませんでした。

同業者が協力しなければ街は良くなりませんよ、決して。

公共の電波で、一次元な思考はやめましょう、もう。

 

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最悪の事態

「ちんや」の近所の「おすぎ」さんで「肉組の会」があった日の翌朝のこと。

あれ、携帯電話がいつもの置き場にないなあ。

結構飲んだからなあ。変な所に置いたのかなあ・・・

・・・家の固定電話から自分の携帯にかけてみますと、

電話の中では呼び出し音がしているのに、その音が聞こえないです。

!!!

酔っ払ってなくしたってこと?!

だとしたら最悪です。

家に帰る前に、店の帳場に寄ったような気がしたので、店に行って同じことをしてみても、呼び出しているのに、聞こえない。

これは最悪の事態です。

うーん、警察とかauとか行かないといけないのは勿論、知り合いと連絡を取りまくって、携帯番号を教えてもらわないと・・・

気が遠くなりましたが、なんとか気分を建て直して交番へ。

そしてauへ。とりあえず悪用されないよう、発信ブロックの手続きをしました。

最悪だが、前向きに考えるぞ!

この機会にスマホに代えるかなあ!

しばらくご無沙汰の友人にもこれを機会に連絡を入れられるんだから、それはそれで良いじゃないか!

と思案しつつ、いったん自宅に戻りました。

で、夕べ着ていた洋服を見ますと、

!!!

尻の辺りが膨らんでいて、

在・る・の? ひょっとして、携・帯・が?

いやあ、なんで在るのに呼び出した時に音がしなかったんだ?!

答えはカンタン。

マナーモードに成ってたんですねえ、はい。

いや、まさに最悪だが、前向きに考えるぞ!

よし、この話しをブログネタにしよう!

 

追伸

浅草・浅間神社の、「お富士さんの植木市」が本日開催されています。

浅草4、5丁目一帯の道路上に近県の植木商や露店がたちならびます。

古来ここで買った植木はよくつくとされていますから、ガーデニングをなさる方は是非。

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.554日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

銀座ウエストのひみつ

単行本『銀座ウエストのひみつ』を拝読しました。

非常に参考になり、勉強になる御本です。

「ウエスト」とは、「リーフパイ」や「ドライケーキ」といった焼き菓子があまりにも有名で、それから西銀座に在る喫茶室の居心地良さもまた有名な「洋菓子舗ウエスト」さんのことです。

この御本では、そうした製品や居心地の背景に、“真摯な”企業哲学が在ることを、木村衣有子さんという方が描いていきます。

木村さんは1975年栃木生まれの文筆家。「お酒を題材にしたミニコミ『のんべえ春秋』編集発行人」だそうですが、甘い方もイケるのですね。

その方が最初に注目したのは「ウエスト」さんのツイッターだったそうです。私もフォローしていますが、実に感心することが書いてあります。

私も存じ上げている御主人御本人が、ツイッターをやっておいでです。内容はおりおりの商品やイベントの紹介が中心ですが、その背景にある哲学が垣間見えるもので、木村さんも、これに注目なさったようです。

ごく最近は、こんなことも

「今月から新社会人となり、張り切っている方がおられる一方で、仕事が合わないと早々に諦めてしまう方もおられます。そんな方に申し上げたいのは「どこの登山口から入ろうと、同じ頂上には辿り着ける」という事です。その為に必要なことは「先ず与えられた仕事に全力を尽くす」これ以外にはありません。」

そのアカウントをフォローしてもフォロー返しはされはしません。御主人はつぶやいて行くのみ、です。

さてさて、肝心の本の内容です。ネタバレは良くないですが、一つだけご紹介します。

先代(=今の御主人の御父上)の口グセの、

「そんじょそこらにないもの」

という言葉が私には印象的です。

「そんじょそこらにないもの」

つまり質が良いもの=近隣の商店街には無いけど銀座にだけは在る、という位品質の良い物を作りつづければ、銀座のお客様は必ず買って下さる、という信念です。

さらにまた、その品物は「飾らない」品物です。値付けも正直にしていくので、自然と「飾らない」物に成ります。

そうして人々から「あそこは変なことをしない」と信用されるようにする、ということです。

非常に参考になり、勉強になる御本でした。

ご購入は、こちらから。

 

追伸

浅草・浅間神社の、「お富士さんの植木市」は今日・明日です。

浅草4、5丁目一帯の道路上に近県の植木商や露店がたちならびます。

古来ここで買った植木はよくつくとされていますから、ガーデニングをなさる方は是非。

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EDO style展

日本橋三越さんの「EDO style展」に出店していた時のことです。売り場におりましたら、

あら、あらあ! 住吉さんじゃないの! 住吉さんよね?!

そうですけど・・あ、あ~ YM口さん?25年ぶり位ですよね!

そうよ、そうよ、覚えててくれた? 嬉しいわあ。お婆ちゃんになったから分かんないかも、って思ったわよ。

そんな! お婆ちゃんじゃないですよ、お若いじゃないですか!

お世辞は嬉しいけど、本当にお婆ちゃんなのよ。孫が3人いるのよ。だって63だもん。

あ~YM口さん、63ですかあ、そりゃあ、あの頃22だったボクが今48なんだから、その位のトシには当然成りますよねえ。でもお若いですよ・・・

<「あの頃」とは、私が大学卒業直後、某TK屋百貨店に社員として働いていた頃のこと=25年以上前のことです。YM口さんは同じ売り場のパートさんでした。>

YM口さん、こんな所で何してるんですか?

私ね、TK屋はしばらく前に辞めたのよ。今は悠々とやってるの。住吉さんこそ、何してるのよ?! 三越に出しちゃ、ダメじゃないの。

あっ、これですか? これはね、「東都のれん会」っていう会でまとまって出てるんですよ。今年は「EDO style展」っていう名前の催事ですけど、昔は「東都のれんの会」っていう名前の催事だったんですよ。あ、肉買って下さるんですか? ありがとうございます。懐かしいから割り下をおまけしときますよ。またお会いしましょうね!

<ということがあった翌日のこと・・・>

あ、ああ~ TK田さんですよね。お久しぶりです、住吉です。

おお~ 住吉君―ん、新聞のチラシでさあ、この催事に「ちんや」さんが出てるの見つけたから来たんだよ。

おやおや、まだまだ現役売り場感覚ですか、ゆっくりなされば良いのに!

あ、俺ね、復職したのよ。この名刺見て。「コンサルタント」なのよ。「コンサルタント」としてまた働いてるの。仕事で「ちんや」さんの前もよく通るよ。今後もよろしく頼むよ。

<「俺」とは私が入社した時の売り場の係長さん。二日連続で25年以上前にタイムスリップしてしまいました。そう言えば、あの頃は日々無我夢中でキツかったけど楽しかったなあ。バブルだったから、さんざん働いたけどブラックとか、そういう話しは一切無かったし。>

それにしても、ここはTK屋さんじゃないんだけどなあ。

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お花畑

三社祭の少し前、雷門通りの街路樹の足元が急にお花畑に成りました。

開店前に路上の清掃をしていた「ちんや」のスタッフから、

「通り会の人」から、毎日水遣りをしてくれって言われました、

と報告があったのですが、私は???と思いました。

私も通り会の理事なのですが、そういう事業を計画してはいなかったからです。

この部分は基本的に区役所の管轄ですので、

区役所が住民に告知しないでやったのだろう、と思ったら、それは間違いでした。

後から分かったのですが、鰻「やっこ」の矢野会長がお一人で全部植えたのだとか。

土の部分が、すっかり通行人の灰皿と化しているのを憂いて綺麗にしたのだそうです。

へええ!

矢野さん、在り難うございました!

でも、ここまで綺麗にしてもポイ捨てする人間っているんですよ。所謂「旅の恥じは掻き捨て」。

しかししかし! 浅草の人々は、勿論そんなことは分かっています。これでも捨てる人間がいることは勿論予想しています。

汚されることは分かっていて、それでも街を綺麗にするのが、この街の人々です。

 

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路上弁当②

大手メデイアの、庶民の味方ぶりっ子には辟易します。

「危うし、路上の弁当屋さん 衛生面懸念、都が規制強化へ」という5/21の朝日新聞の記事もそういう、ぶりっ子系の記事でした。

路上弁当問題については、弊ブログの2013年12月3日号に書きましたので、ご記憶の方もおいでと思いますが、都心のオフィス街に車を止め、大量の弁当を積み上げて売っている、あの行商人の問題です。

日本の一極集中化が進み、都心でオフィスビル建設が進んだのに合わせて、この10年間で業者数が倍増、その他に無届け業者も多数参入しているようです。

その路上弁当業者に対して、このたび東京都が衛生上の規制を強化することになったのですが、それについて朝日さんは「危うし」と書いているのです。

この規制を、私は良かったと思っています。

この記事の記者さんは「ほぼ毎日買っているという会社員の男性(51)」による「近くに安い飲食店はほとんどない。並ばずに買えるのもありがたい」というコメントを引用して、路上業者の味方と、それを利用している庶民の味方をしていますが、私は規制強化で良かったと思います。

2014年5月2日号の「浅草の老舗天麩羅屋の差別問題」で、やはり私は朝日さんの批判をしましたので、

また住吉の朝日批判かよ!

と思ったかもしれませんが、違いますよ。庶民の味方ぶりっ子についてはたいていのメディアも似たようなことをしています。

テレビだって連日「激安の店特集」をやってますね。そういう番組の視聴率って良いのかもしれませんが、そういう番組が流れるたびに、まともな店が困ります。

話しを戻しまして路上弁当です。路上弁当について慎重に考えていただきたいのですが、路上業者は、衛生上の規制を免れて、さらに公道をタダで使っていますから、二重の意味で不公正です。

固定店舗の弁当業者なら、保健所のキチンとした御指導を守って営業しますが、路上は違います。だから不公正に安いんです。

弁当と言えば、色々な食品の中で一番食中毒が起こりやすいものなのに、夏場の炎天下で、保冷設備無しで売るなんて、在り得んテイーな話しです。

道交法違反もしてます。

固定店舗なら負担している、家賃や固定資産税を負担してないんですから、規制しても「弱いものイジメ」じゃあないと思いますよ。

むしろ不公正を正すだけのことです。

昨今はルールを守らずに安いモノを売る業者は「ブラック」と評されますが、例の居酒屋さんだって、あれだけ批判されても喜んで利用している人がいます。

労働者を酷使して安い価格を実現するのはブラックです。船荷を過積載するのもブラックです。でも値段が安いのですから、利用者サイドから見れば「庶民の味方」です。

この際メデイアの皆さんに申し上げたいのですが、「庶民の味方」を採り上げる場合は、その店がブラックじゃないのか、必ず確認して下さい。

現状調べているのか、非常に疑問に思います。だってウチは調べられたことが一度もないですもん。

例えばです、飲食店が消防署の御指導を全部守るのって、とってもお金がかかります。未だ稼働している設備でも、旧くなると取り代えるよう指導されます。これを「型式失効」と申します。ご存知でしたか?

ホワイトでいるとどうしても値段が高くなるんですよ。

おっと、仕入れ先を泣かして原価を下げるっていう手がありました。

この方法は、自分の社内は一応ホワイトに出来ますから一見良いようですが、下請けさんだって、いつまでもその仕打ちに耐えられるか分かりません。ある日反乱が起きるかもしれませんから、永遠に泣かせ続けるのは無理でしょう。

ブラックじゃなくコストを下げられるのは技術革新だけな筈です。技術が無いのに安い店が在れば、裏か下がブラックな可能性がありますよね。調べないと。

メデイアの皆さんにクドく申し上げたいのですが、「庶民の味方」を採り上げる場合は、その店が本当にブラックじゃないのか、必ず確認して下さい。

 

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毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

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肉食の都

またしてもツイッターで見つけました、すき焼き新歓コンパ。しかも京都大学。

「新歓合宿も終わり、いよいよ残すところはすき焼きコンパだけとなりました!合宿は本当に楽しく、新入生の初めての回生合奏も素晴らしかったです!すき焼きコンパの日には新入生の劇もありますし、今から楽しみでなりません(。>ω<。)」

と@KUmandolin(京都大学マンドリンオーケストラ公式アカウント)さんがツイートしていました。

「新入生の劇」ですか、新人さんは大変ですねえ。

このブログの4/15号に書きましたが、京都大学と言えば体育会ボート部もすき焼きコンパをやっていました。

そう、実は京都人は肉食なのです。

古来から関東では田圃で馬を使役していましたが、関西では牛でした。

天皇陛下だって牛車に乗っておられましたよね。陛下が白馬にまたがるようになったのは、明治時代以降、東京に遷都してからのことです。

それに京都は、日本で最初の牛肉のブランド「近江牛」の産地から最も近い場所に在る都市でしたから、東京などより先に牛肉を食べるようになりました。当時関東は牛の頭数自体が少なかったのです。

今でも観光客は和食店に走りますが、地元の方々は肉がお好きですね。

料理業界の皆さんも和食は食べ飽きているので、すき焼き屋さん~例えば「三嶋亭」さんで会議があると、いつもより出席者が増えると聞きます。

え? 料理の種類で出席するかしないか決めるのか って?!

あ、いや、そんなことは、ないんですよ、はい、決して。

 

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はらぺこ印③

『ハンバーガー はらぺこ印③』の発刊を記念したイベントに行って来ました。

この御本は「はらぺこめがね」さんという方の、新刊の絵本です。「方」と申しましたが、原田しんやさんと轟ロックさんによる、夫婦のイラストユニットが「はらぺこめがね」さんなのです。

お二人は、食べることが大好きで、「おいしいものはうつくしく人と人とをつなぎ合わせる力がある」と信じて、絵本による食育の活動をされています。

その第一作が『フルーツポンチ はらぺこ印①』で、

第二作が『すきやき はらぺこ印②』で、

第三作が今回の『ハンバーガー はらぺこ印③』です。

記念イベントでは、

「はらぺこめがね×ニジノ絵本屋によるトークショー“おいしい絵本のつくりかた」という企画が行われていました。

「ニジノ絵本屋」さんというのが『はらぺこじるし』の発売元兼絵本屋さんです。

つまり、小さい絵本屋さんが自主企画で出版している、インディーズな絵本が、『はらぺこ』シリーズなのです。

代表は、いしいあやさんという女性。

『すきやき』が出た後に、「はらぺこめがね」さんと一緒に「ちんや」に見えて下さって、お会いしましたが、楽しげな冒険精神に感心したものでした。

2011年、3人は食べ物の絵本を出したい!と決意、最初はだいだいの所まで作ったら、大手出版社に持ち込もうと考えていたらしいのですが、大手から本を出すと判型や値段が制約されてしまうと知り、リスク覚悟で自主企画・自主流通を決行したそうです。すごい。

そのおかげで3作は、シリーズなのに大きさや綴じ方が違っていて、ユニークな出来上がりになっています。すき焼きの時は鍋の原寸大にこだわった寸法。こだわりが現せて良かったですね。

さて、『③』の内容は、

ちいさなおんなのこ(はらぺ子ちゃん)と

ちいさないきもの(ぺろ)が

ハンバーガーができるまでを

食材の不思議な音と一緒にめぐる大冒険!

ということでして、ご購入はこちらです。

追伸

日本橋三越の催事に出店します。

「EDO style展」

日時:5月21日(水)~26日(月)

会場:日本橋三越本店・本館7階催事場

精肉の販売をいたします。詳細はこちらです。

どうぞお出かけ下さい。

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西陣

「国際観光日本レストラン協会」の理事会が、京都・西陣の「萬亀楼」さんで開かれましたので、行って参りました。

この日は、たまたま「ちんや」の定休日の火曜日でしたので軽い旅行気分。

早めに京都に着きまして、西陣という所に行ったことがなかったので、御店に入る前に、まず散策してみました。

西陣は、言わずと知れた、京の服飾文化の中心地ですが、京都駅や現在の中心部からは少し離れているので、私はこれまで訪ねたことがありませんでした。

その西陣の一角に、今回の御店「萬亀楼」さんは在ります。行ってみますと、

ユニクロがドカっと営業中。

うーん。

でも、さほど流行っていなくて一安心。

と申しますか、ユニクロだけでなくて、そもそも通行人自体があまりいませんな。

風情のある町家が残っていて結構なのですけど、買い物とか遊びに来る所ではないのですねえ。

「武道具屋」という店が存在するのだと知ったのが、西陣の新鮮な体験でした。甲冑のデイスプレイを初めて見ました。

さてさて、散歩はその位にして、肝心の「萬亀楼」さんへ。

「萬亀楼」さんは、京都御所ゆかりの「生間流(いかまりゅう)」の「包丁式」を代々継承していて、当代でなんと29代目なのだとか。

その29代目が御高齢で、まもなく30代目を継ぐ予定のご子息が「包丁式」に登場、神々しく鯉をさばく様子を拝見しましたら、その次は一転して上七軒(かみしちけん)の芸者衆の舞い。

上七軒は、西陣から距離的には少しまた先ですが、古くから西陣の旦那衆の散財で栄えた花街と聞きます。

成立したのが祇園や先斗町より古く、北野天満宮の門前の花街ということで、立場的には浅草花街に似ていますね。

「今度お、「東をどり」(=東京新橋の芸者衆の踊りのお披露目会のこと)を観に東京へ行きますもんで、その後にお兄さん(=私のこと)の御店に寄せてもらうかもしれまへん。」

はい、リップサービスとは思わずに待ってますよ♡。

と盛り上がって来たところで『のぞみ』の時間です。

ここで日帰りとはねえ。

新幹線なんて無ければ良いのに。

追伸

日本橋三越の催事に出店します。

「EDO style展」

日時:5月21日(水)~26日(月)

会場:日本橋三越本店・本館7階催事場

精肉の販売をいたします。詳細はこちらです。

どうぞお出かけ下さい。

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.547日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 

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