人出と人手②=ニッポン5分割計画

   日本の祝日を、地域によってズラす、ということが真剣に議論されているのをご存じでしたか? 日本を5分割して、ある地方=5月第1週がGW連休、その南の地方=5月第2週がGW連休・・・という具合に順番にズラしていくのだそうです。

  5/19の国際観光日本レストラン協会の理事会に、私も理事ですので出席したのですが、そこへ政府観光庁・観光産業課長のS氏が来場されて、このプランを説明されました。はやければ、今年秋の国会に法案を出す、というスピードなのだそうです。

  そのご説明の中で、うーん、とうなってしまったのは、日本人の休日が集中しているせいで、観光関連産業の接遇レベルが上がらない、というご指摘でした。

 日本人の有給休暇取得率は、もともと低いのに、またそこから下がり続けているそうで、正月・GW連休・お盆くらいしか休みを取らない人が多いようです。この短期間に、多数の観光客が観光地へ殺到するのですから、現場はたまりません。人手が足りませんから、レベルの低い接遇になってしまいがちです。このブログの、4/6号に書いたことを、そのまま政府観光庁のお役人様に指摘されてしまった次第です。

  さらに悪いことに、正月・GW連休・お盆はホテル代がピーク料金ですから、日本人は、高い値段で、レベルの低い接遇を受け、観光というもの自体に嫌気がさしてしまっているらしいのです。完全な悪循環で、たしかにマズいですね。

  本来なら、有休取得率を上げれば良いわけですが、政府内では、それについては半ば諦めムードのようです。そこで代わって登場するのが、祝日ズラし作戦です。フランスなどでは、既に実行されているそうで、観光産業課長氏は真剣です。熱弁を振るって、「是非、レストラン協会さんの御協力を!」とよびかけて帰られました。

 この件、基本的に、私は賛成です。

  たしかに、祝日がズレたら、全国展開している大企業は大変でしょう。でも、既に海外と取引きしているのであれば、先方の国の祝日にあわせて仕事をするわけで、似たような話しです。

  それより、日本人が観光を、今より安い価格で、ゆったりと楽しめるようにすることを重視していただけると有り難いです。経済成長にもゼッタイ寄与します。それに観光の現場が、モーレツに忙しい日に、辛い思いをしなくて済みます。是非進めていただきたいと思います。

  ただですねえ、5分割っていうのは、どうにも細か過ぎやしませんでしょうか。たとえば、山梨県が「南関東」か「中部」か、即答できますか? わかりませんよねえ。

 3分割くらいが、いいところのような気がします。あるいは、東の都市圏とそれ以外+西の都市圏とそれ以外、で4分割とか。

 え、4はマズいだろう? やっぱり、そういうこと気にするんですかねえ?

 こちとら、ス・ミ・ヨ・シ+フ・ミ・ヒ・コ、で4+4ですけどね、普通に生きてますよ。 

 ふん!

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

このブログの4/6号も、是非お読み下さい。

Filed under: ぼやき部屋,飲食業界交遊録 — F.Sumiyoshi 7:09 AM  Comments (0)

逆転の発想=浅草寺平成本堂大営繕美観プロジェクト

 中学時代の友人が、このブログの5/17号に、こんな投稿をしてくれました、

 「浅草寺の葺き替え工事、あの防音幕というのでしょうか、あの幕の竜の絵、あれはあれで迫力があり、終わったら処分してしまうのか、もったいない と思ってしまいます。
だからと言って、「じゃぁ 持って行くか」と言われても、即答でお断りするしか。。。
11月末までですか…、完成する前に、カメラ持って行かないと。」

  この「幕」というのは、いま本堂周囲を覆っている工事壁のことですが、その工事壁に素晴らしい加彩がされているのです。以下、浅草寺のホームページから転載ですが、

  「この度の本堂大営繕では、ご参詣の皆様の安全を第一に考え、また建築上の必要性を満たすため本堂周囲を完全に工事壁で覆っております。
  当山といたしましてはこの外観に彩り(いろどり)を添えたく考え、この度「平成本堂大営繕美観プロジェクト」 としまして、多くの企業・団体のご奉納を受け、日本を代表するデザイナー山本寛斎氏率いる「株式会社寛斎スーパースタジオ」にご協力を依頼いたしましたところ、本堂外陣天井にあります、川端龍子画の「龍之図」 をモデルとした巨大な金龍の絵が山本寛斎氏のプロデュースにより本堂正面に掲げられることとなりました。」

 そういう次第で、本堂正面の工事壁に描かれた、金の龍は、縦:10.2m×横:32.7mもあって、それ自体が、かなり立派で見ごたえあります。(その写真は、浅草寺のホームページでも見ることができます。)

 実は、浅草に居る我々としては、「今年は観音様(=浅草寺のこと)が工事中だから、観光客が減るに違いない、当然営業的には寂しいだろうなあ。」と思っていたわけです。

 でも、発想を逆転すると、この龍は、この時期(=今年の秋まで)しか見られない、期間限定の、貴重なものです。本堂が完成してしまうと、なくなってしまいます。

 東京スカイツリーについても、「建設中の姿を見ておきたい」という方がたくさん見えていますから、建設中の、期間限定の龍を見ておきたい、と思う人がいても当然ですよね。

 そういう発想がなかったですね、浅草的には。

 このブログを読んだ方が、龍見物に、お越しいただけたら有り難いです。

 ところで一番気になる、本堂が完成した後、龍の命がどうなるのか、ですが、

  それはですねえ、

 「天空に舞いもどる」ということで、よろしくお願いいたします。

 正確にお答えすると夢を失っちゃいますからね。仲見世商店街のF会長に確認したところ、捨てるわけではないそうですので、ご安心を。

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

*観音様(=浅草寺のこと)のホームページはこちらです。龍の写真も載っています。

このブログの5/17号も、お読み下さい。

男もすなる、アクセス解析

 男もすなる、あくせす解析というものを、女もしてみんとてするなり。(『土佐日記』) 

 て言うから、アタシもしてみたのよ、このブログのアクセス解析。

 まずは、ここへ入ってくる時の、キーワードについてなんだけど、ずばり「住吉史彦」と入れて、検索して来てる人が多いわ。チョッと恥ずかしいわ。

 次は「すき焼き、ちんや、浅草」「六代目、ブログ」とかで入ってきた人ね、この辺も多いけど、まあ、当然ね。

 それから、事務局長をしている、「すきや連」が結構多いわね。この辺もフツーだわ。

  あとは、このブログに書いた、御店や人物を入れた人たちね。「太田なわのれん」「江知勝」「聖橋亭」・・・

  「末光 靴」って入れた人も多いらしいけど、これはカリスマ靴職人の末光宏さんのことね。人気あるのね、あの人!

 まあ! 「美人女将 荒井屋牛鍋店」だって、イヤらしいわ。誰かしら、これ入れたの?

 えーと、それから、ビジット数が大事なのよね。1日平均は228人みたいね。ということは、毎日228人も、知らない人がアタシのこと見に来てるのね。ますます恥ずかしいわ。

 あら! 481人も来てる日があるじゃない。凄いことね。

 1日の平均ページ数は、702ページね。ビジット数が平均228人なんだから、みんな3ページくらい読んでくれてるってことかしら。

 ここは、チョッと寂しいわねえ。見に来てくれた人に、もう少したくさん読んでいってもらえるように、改善するわ、アタシ!

 えー、ゴホン、おネエ言葉で書くのが、だんだん面倒になってきたので、「女もすなる」はこの辺で、やめにして、浅草「ちんや」六代目の住吉史彦に戻します。

 先日、このブログを管理してくれている、スタジオdpのU社長から、アクセス解析のマニュアルが届いたので、やってみました。このブログの5/19号に書きました理由で、今のところ、「ちんや」の自社サイト(http://www.chinya.co.jp/)から、このブログへのリンクは張っていないのですが、それにしては、結構な数の人が来ていて、有り難いやら、お恥ずかしいやら、です。Uさんからは、

 「殆ど告知の無い個人のブログとしては、かなりのアクセス数だと思います。毎日書かれているのが大きいのではないでしょうか。特に文字だけのブログでこのデータは凄いの一言だと思います。ある意味、オンリーワンなブログになっているのだと思います。」

などど、お褒めいただき、少々頭にのっているところです。

 今後も、読者の皆さんを笑わせることだけを考え、精進してまいりますので、ご愛読賜りたく、お願い申し上げます。

 でも、「すき焼き」+「市川海老蔵」って入れた人は、まだほとんどいないのね。関連性が深いのに、おバカねえ、みんな。

 え? アタシ? 住吉貫子よ! 覚えときなさい!

*このブログの検索ランキングについては、5/19号をご覧下さい。

 
Filed under: ぼやき部屋 — F.Sumiyoshi 10:17 AM  Comments (0)

修学旅行

 5/21は、月に1回の「雷門横丁一斉清掃」の日でしたので、朝から出動しました。先月とは違って、暑くも寒くもない陽気で、気分良く運動不足解消させてもらいました。

 ところで、5月の浅草は、修学旅行シーズンです。私たちが中高生の頃は、修学旅行と言えば、夏場の7月がお約束でしたが、昨今は5月です。教員をしている友人に聞いたところでは、4月にクラス変えをして、そのクラスの中に派閥ができない内に、つまり5月中には、修学旅行に連れていく必要があるんだとか。中高生も厄介になったものです。

  それと、もう一つの変化は、生徒全員が一箇所で食事するわけではないことです。生徒がグループにわかれて食事するようです。だから、食べる店は、大きな店でなくても良いわけで、雷門横丁(「ちんや」のすぐ北側)の、もんじゃ焼き「おすぎ」さんなどは、この時期大繁盛です。

  「おすぎ」さんと言えば、そうです、このブログの4/17号に書いた、浅草雷門横丁振興会会長の、U子ちゃんの御店です。修学旅行生の間では、なぜだか、もんじゃ焼きが大人気だそうで、出勤途中にチョイト覗くと、朝から大忙しの様子です。

  「食育」という意味でも、中高生は大事ですから、もんじゃ焼きに対抗して、すき焼きも頑張らねば、と思い、「ちんや」も「手作り工房マップ」に登録しました。「手作り工房マップ」のことは、3/13号にも書きましたが、台東区役所が作っている、見学・体験をできる区内の工房のリストのことです。

 見学は大人数で一度にはできないのですが、このマップで「ちんや」を見つけて来た人は、修学旅行生はもちろん、歓迎したいと思っています。

  小さいうちから、すき焼きなんて贅沢は教えられない、という親御さんもおいでのようですが、お子さんが、変な味覚を身につけてしまってからでは遅いと思います。昨今では、いくらでもバケ学的に味を作り出せますから、そういう味を覚えていただいては困ります。

 是非、伝統的な調理方法の現場を、一度は見学していただきたいと思っています。

  先生が、キレイな女の先生なら、さらに大歓迎なんだけどなあ。

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 *「手作り工房」マップについては、こちらです。 

*浅草雷門横丁振興会については、このブログの4/17号をご覧下さい。

アートアドバイザー会議

 5/20は、私の地元・東京都台東区の、「アートアドバイザー会議」があったので、出席しました。

  「台東区アートアドバイザー会議」は、区の文化施策の方向性や、芸術家の育成支援などについて検討し、区長へ助言を行うため、平成18年度に発足した会議です。

 会議のメンバーは、音楽・美術・舞台など異なる分野の芸術家や専門家であって、かつ台東区にゆかりのある人で構成されていて、活動内容は、主に「台東区芸術文化支援制度」が資金助成をする企画を選び、選ぶだけでなく、助成対象となった企画が、より魅力的に実施できるようサポートを行うことです。

  5/20の会議の内容も、「支援制度」が本年度に資金助成する企画を選ぶための、第一次審査でした。

 参加メンバーは、日経新聞文化部編集委員の池田卓夫さん、女優の観世葉子さん、芸大音楽学部准教授の熊倉純子さん、芸大BiOnの社長・鶴見俊一郎さん、薩摩琵琶の友吉鶴心さん、お能の坂真太郎さん、ヴィオラ・アルタの平野真敏さん、それに私です。

  ほとんどの方が、会議が発足する前の、制度設計の段階からの、おつきあいですから、かれこれ5年になります。お互い、気心知れてきていて、厳格であるべき審査の途中でも、冗談を飛ばしあって、話しが横へ逸れてしまいます。

 「スミマセンけど、そろそろ話しを戻していただけますか! 進めないと、5時までに審査終わりませんよ!」と言われながらの審査です。本年度は、50件の助成申請があり、1件ずつ丁寧に議論しますから、結構骨でした。

  ところで5時までに審査を終わらせたかった理由は、他でもありません。それは、歓送迎会!

  芸大BiOnの鶴見俊一郎さんは、最近アートアドバイザーに就任されたので、その歓迎会です。それから、区役所の方も人事異動があって、4月まで文化振興課長だった、IJ氏が他部署へ異動、代わってID女史が新課長として見えました。またIJ課長の下で、とても熱心に働いて下さった、K女史も他部署へ異動、替わってS氏が来られました。その歓送迎会というわけです。

 そうです、文化振興課長に就任したら、必ず、すき焼きを食べるのが、通過儀礼なのです。

 昼間の会議の進行は、少しだけ押してしまいましたが、なんとか50件の中から有望な8件を選び出し、ほぼ定刻で、歓送迎会の開会に漕ぎつけ(?)ました。

  この会議の特徴(?)は、頻繁に宴会があることです。この御時世なので、もちろん自腹ですが、いつも、会議の日取りが決まると「会議の後で、飲み会もあるんだよね!」という話しになり、自然と私が、そちらのセットの担当となります。だから、歓送迎会の仕切りは、私の当然の任務です。

 そういう次第で宴は始まり、今回も「台東区の文化」を肴に談論風発、楽しい会で、痛快に呑みました。

  おっと、そうだ、IJさん、Kさん、今までありがとうございました。IDさん、Sさん、今後よろしくお願いいたします。そういう趣旨でしたよね、たしか今回は。

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

*台東区アートアドバイザー会議については、こちらです。

Filed under: 今日のお客様,浅草インサイダー情報 — F.Sumiyoshi 10:05 AM  Comments (0)

ジョークの効用―国際観光日本レストラン協会・関東支部会総会

 5/19に、国際観光日本レストラン協会関東支部会の総会が、中華料理の「南国酒家」さんで開催されました。総会の司会を頼まれていたので、おめかしして出席しました。

  (以下、台詞) 「それでは、定刻となりましたので、ただ今より、国際観光日本レストラン協会関東支部会・第31回定期総会を始めさせていただきます、が、おあとに素晴らしい御料理が控えていますので、総会は、チャッチャッと済ませちゃいましょう! あ、スミマセーン、間違えました、チャッチャッとは撤回します! 総会の審議は丁寧に、しかしやっぱりスピーデイーに、進めてまいりたいと存じますので、よろしくお願い申しあげます!」

 「チャッチャッと」はもちろんジョークで、わざと間違えていることが、わかるように言ってみたところ、五分の一くらいの方に、微妙な温度でウケていただいたようです。

  私は司会を頼まれることが結構あるのですが、必ずジョークを言うようにしています。初対面の人がたくさん来る時は、座を和ませる必要があるからです。

 芸人ではないので、全員にウケる必要はないのですし、大ウケする必要もありません。ただ、その場を和ませたい、というこちらの気持ちがわかってもらえれば、それでOKと思っています。それに自分の方も緊張が解けて、やりやすくなります。

  だいたい、ジョークを言わない人は人気がありませんよね。いろいろな団体に、つきあいで、顔を出しますが、トップの人(会長・理事長・組合長など)がジョークを言う人かどうかで、その団体の雰囲気がかなり違ってきます。欧米人はスピーチをする時に、たいていジョークを言いますが、白人社会では、団体や職場のリーダーがジョークを飛ばすのは「お約束」となっているからです。

 是非、接客の現場でも、駄洒落でも構わないので、やってみたら、と思います。自分とお客様の間の距離感が一気に縮まって、接客が格段にやりやすくなります。お客様との間の、間合いをつかむのが苦手な人ほどやってみたら良いと思っています。ウケなくても、必ず効果があります。

  「ちんや」の接客部員(=仲居)にも「私は、本日こちらの御席を担当させていただきます、A子と申します。またの名を「ちんやの米倉涼子」とも言われております!」と言うように指示しているのですが、今のところ実行した者はいない・・・ようです。

   あ、そうそう、「南国酒家」さんの、御料理のことも書かないとイカンですよね。

  総会の後には、もちろん、素晴らしい御料理が「御約束」ですが、今回、M社長・K総料理長には随分頑張っていただきまして、大変美味しく戴きました。

 特に野菜のコダワりが大変なもので、とても参考になりました。「魚介と日高町産ホワイトアスパラ、四角豆、黄ニラの炒めもの」なんて、野菜の甘みが濃厚で最高でした。御馳走様でした!

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

*国際観光日本レストラン協会については、こちらです。

*「南国酒家」さんについては、こちらです。

Filed under: 飲食業界交遊録 — F.Sumiyoshi 10:35 AM  Comments (0)

検索グルメランキング

 このブログの読者の方から、住吉さんのブログは、一日に何人くらいの人が見に来るんですか? とか、どういう経路で入って来る人が多いんですか? とか良く聞かれます。ご自分がブログをやっておいでだと、そういうことが気になるのだと思います。

  実はですね、アクセス解析は、まだ全くしてないんですよ。まだ始めたばっかりだし、どうせ私の知り合いしか見に来てないでしょうし。

 それに、今のところ、「ちんや」の自社サイト(http://www.chinya.co.jp/)から、このブログへのリンクは張ってないんですよ。このブログのスタート当時、ちゃんと続けていけるか、一抹の不安があったので、そのリンクを張らずにおいたんです。

  ところが、そうこうしている内に、いつの間にか、このブログはGoogle検索で上の方へあがって来ていました。SEO対策は何もしていませんが、「浅草」+「ちんや」と入れて検索した場合6位に入っています。このブログより上にあるのは、「ちんや」自社サイトの他は、ぐるなび・グルメぴあ・食べログなど、大手のグルメサイトだけです。

 当事者のブログが上位なのは当然かというと、実はそうでもなく、世の中にはグルメサイトやタウンガイド・観光ガイドのサイトが多数あって、そういうサイトは、SEO対策に命を賭けているので、そういうところと張り合って上に行くのは、当事者でも結構大変です。

 また、「浅草」+「すき焼き」と入れて検索した場合は17位です。個人のブログが、私のより上位に4つほどありますが、当然、じきに追い抜くでしょう。

  うーん。と、いうことは、知り合い以外の人が、既に結構見に来てる可能性がありますね。先日も、このブログの存在を、お教えしていないハズの方が経営している御店のことを書いたら、御礼メールが突然来ました。

 また、30年間連絡をとってなかった同窓生が、やはり検索で入って来て、投稿してくれたりもしました。

  で、あれば「ちんや」の自社サイトからこのブログへ、そろそろリンクを張るタイミングかもしれませんし、そうなれば、アクセス解析もしてみる価値がありましょう。このサイトを管理してくれている、U社長と相談しないといけません。

  実は今日5/19が更新80日目なのですが、100日目位を目途に、その辺りに取り組んでみようかな、と思っている、今日この頃です。

  まずは、おかげ様にて、今のところ順調に更新中! ということで、読者の皆様に御礼申し上げます。敬具。

  さて、ここで住吉蛇足卿による、蛇足コーナーですが、Google検索で、「すき焼き」+「市川海老蔵」と入れると、なんと、このブログが1位に表示されます!

  光栄だなあ、じゃなくて、当然ですよね、関連性が深いからねえ。ひひひひ。

Filed under: ぼやき部屋,飲食業界交遊録 — F.Sumiyoshi 10:01 AM  Comments (2)

快食療法

 5/19に、国際観光日本レストラン協会関東支部会の総会が、中華料理の「南国酒家」さんで開催されます。総会の司会を頼まれたので、おめかしして出席しないといけません。

  ところで、おめかしはさておき、去年の総会から1年間、私が続けてきたことがありますので、今日はそれをご紹介します。続けてきたのは、「快食療法」です。

 「快食療法」は「健康外来」を開設している、横倉クリニックの横倉恒雄先生が提唱されているプログラムです。レストラン協会の常務理事のA子女史(=「銀座朝川」の女将さん)が横倉先生と親しく、そのコネクションで去年の総会の時に、お越しいただいて、講演をしていただいたのです。

  さて「快食療法」といっても、その方法はいたってシンプルです。要点は2つで、
・こうしないと、こうあらねば、と自分を禁止・抑制することをできるだけしない。
・自分にとって心地いい事を1つでも始める。以上です。 

 そして、その「心地いい事」=五感を刺激される事、の中の、最強の事が、おいしい食事、なのです。

  日頃のストレスから脳が疲労している人は、その疲労をとることが、健康の秘訣・生活習慣病の防止になるそうです。おいしい食事⇒心地いい⇒脳疲労がとれる⇒体も健康に、という展開です。

 この説にしたがうと、ダイエットのために、我慢してケーキを1切れしか食べない、というのは良くないのです。むしろ、食べたければ、丸ごとホールで食べて、脳がこの上なく幸せになるよう快感を与えるべきで、その方がむしろ、脳が健康になり⇒結局体も健康になって、ダイエットもできる、という説で、チョッとビックリですが、横倉先生は、臨床のお医者さんなので、症例もきちんと積んで、実証しています。

  1日に少なくとも1回は、「ああ、おいしかった」と心底感じる食事をとることが大事だそうです。逆に、腹が減ってもいないのに、無理に食事をとるのは、良くないことだそうです。

  この説にしたがって、私は夜食を、「ああ、おいしかった」と心底感じる食事に設定しました。朝は腹が減らず、日中は何かと忙しく、ゆっくり食事などしていられません。だから、この1年間は朝・昼・夜とも「虫休め」程度の軽いものしか食べていません。そして、仕事を全て終わらせた後の、夜食を大事にしています。

 日によっては、店の肉を買って、私がステーキを焼くこともあります。鍋の時もあります。ヨメがイタリアンもどきを作ることもあります。

 就寝前の大食でもOKだそうです。消化器にとっては、就寝前の大食は望ましくなくても、それより食事で脳が満足するのが優先です。脳にとっては、満腹してすぐ寝るのは、最高に心地いい事です。だから、そっちを優先します。

 現在の私のライフスタイルでは、夜食しかゆっくり食べられませんので、これでOKと思っています。実際3月の人間ドックの結果では、体重が落ちましたし、各種数値も絶好調です。連日連夜大食しているのに、です。

  ブログ読者の皆さんにも、個人名を誰とは申しませんが、オススメしておきます。

  そう言えば、昔の友人が糖尿病専門の医者をしているのですが、その男が結構なメタボなのです。患者に「一緒に頑張りましょう!」と指導しているそうなのですが、大丈夫なのか心配です。医者の人生もストレスありますから、脳疲労しているのかもしれません。

  あいつ、「ちんや」に食べに来てくれたことがあったなあ。その時は「ああ、おいしかった」と心底感じたハズなんだけど、きいたかなあ。

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

*横倉恒雄先生の著書「脳疲労に克つーストレスを感じない脳が健康をつくる」(角川SSC新書)については、こちらです。

Filed under: 飲食業界交遊録 — F.Sumiyoshi 9:53 AM  Comments (2)

御手を拝借!

 さてさて、5/16は浅草神社例大祭(=三社祭)の3日目でした。

 「本社の神輿」の渡御があるのは、日曜日だけです。「本社の神輿」は3基ありまして、「一ノ宮」が西部各町を、「二ノ宮」が南部各町を、「三ノ宮」が東部各町を渡ります。渡ります、と言っても、ずうっと同じ担ぎ手が担ぎまわるわけではなく、各町会の領域の中では、その町会の人が担いで、次の町会まで行きましたら、そちらの町会の担ぎ手に引き渡すわけです。

  この「本社の神輿」の渡御ルートやスケジュールは、精密に定められていまして、事前に地図が配布されますので、神輿が何時にどこにあるかは、おおよそわかります。もちろん、予定と狂うこともなくはないのですが、近年は神輿にGPSが付いているので、浅草神社奉賛会のホームページで、神輿の現在地が、リアルタイムでわかるわけです。

 ですから、お客様から「今ごろ神輿はどの辺りですか?」というご質問があった場合も、すぐお答えできます。

  ところで今年は、浅草寺の、屋根の葺き替え工事(=「平成本堂大営繕」)が行われていて、そのための足場が、いつもの神輿の進行ルートをふさいでいました。そこに、大勢の人が殺到するわけですから、神社や警備当局の皆さんのご苦心は、例年の比ではなかったハズです。この場を借りまして、御礼申し上げたいと思います。

  この葺き替え工事は、本年11月末までの予定で、来年の年始には、足場も取れて、新装なった、本堂の御姿を拝むことができる予定です。

  手前どもも、ご利益にあずかれれば、と期待しております。

  「おやあ、どうも、祭の間は、住吉のブログが真面目だねえ。つまんないじゃん!」

  バレましたか。この3日間は、忙しいのがわかっていたので、事前に書いた原稿を、Word Pressの「予約投稿」機能を使い「予約投稿」しておいて、時間を指定して自動的にUPさせていたのです。今あなたがお読みになっている、この文章は、実は5/11の15:47に入稿したものです。ひひひひ。

 そういう次第でアドリブ展開が出来なかったわけです。

  それでは、これにて「三社祭=予約投稿」コーナーを終了させていただきます。御手を拝借!

 よーオ、しゃしゃしゃん、しゃしゃしゃん、しゃしゃしゃんしゃん。

 よっ、  しゃしゃしゃん、しゃしゃしゃん、しゃしゃしゃんしゃん。

 よっ、  しゃしゃしゃん、しゃしゃしゃん、しゃしゃしゃんしゃん。

 明日からまた、ひねりの利いたブログを展開しますので、ご期待下さい。

 本日も、何も知らずに、最後まで読んで下さって、ありがとうございました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

* 浅草神社奉賛会のホームページは、こちらです。

Filed under: ぼやき部屋,浅草インサイダー情報 — F.Sumiyoshi 9:41 AM  Comments (4)

今ごろ神輿はどの辺りですか?

 昨日5/15は、浅草神社例大祭(=三社祭)の2日目でした。午前中に、例大祭式典が行われた後、この日のメイン行事は、午後の、各町神輿の連合渡御(れんごう・とぎょ)です。

 「氏子四十四ケ町」と申しまして、三社様の氏子の領域は広いのです。北は日本堤、西は合羽橋、南は寿町までの広い範囲が領域です。そして、この領域が細かい町会に分かれていまして、それぞれに神輿を持っています。連合渡御の際は、それらの神輿が浅草寺裏に、まさに連合して、集まって来ますので、壮観な景色となります。

  集まった神輿は、昼12時から町に繰り出しますので、その辺りから、浅草の町は喧騒に包まれます。祭囃子が熱くなり始めるのも、この頃です。

  ところで、お客様から、よく「今ごろ神輿はどの辺りですか?」というご質問があります。

 3日目の日曜日に担ぐ、「本社の神輿」なら、ルートが事前に公開されていて、位置がわかるのですが、土曜日は「各町会の神輿」ですので、町会ごとに担ぎまわっているわけで、「今ごろ神輿がどの辺りか」がわからないのです、土曜日は。

  でも、一般の御観光の方は、「本社の神輿」と「各町会の神輿」が別物だ、という細かいことは、おわかりにならず、

「え? 神輿にGPSがついていて、位置がわかるって、新聞に書いてあったわよ。なんでわかんないの? わかるハズでしょ!」

  それはですねえ、「本社の神輿」のことでして、「本社の神輿」は、土曜日は出ないんですよ。とお答えすると、すごくがっかりする方がいます。だから、「本社の神輿」と「各町会の神輿」が別物だ、ということは、土曜日に見えた方には、こちらからはなるべく、言わないのですが、質問されてしまった場合は仕方ありません。

  明日もお越しいただければ、有り難いのですけどね。

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

Filed under: 困った質問,浅草インサイダー情報 — F.Sumiyoshi 9:36 AM  Comments (0)