逆転の発想=浅草寺平成本堂大営繕美観プロジェクト
中学時代の友人が、このブログの5/17号に、こんな投稿をしてくれました、
「浅草寺の葺き替え工事、あの防音幕というのでしょうか、あの幕の竜の絵、あれはあれで迫力があり、終わったら処分してしまうのか、もったいない と思ってしまいます。
だからと言って、「じゃぁ 持って行くか」と言われても、即答でお断りするしか。。。
11月末までですか…、完成する前に、カメラ持って行かないと。」
この「幕」というのは、いま本堂周囲を覆っている工事壁のことですが、その工事壁に素晴らしい加彩がされているのです。以下、浅草寺のホームページから転載ですが、
「この度の本堂大営繕では、ご参詣の皆様の安全を第一に考え、また建築上の必要性を満たすため本堂周囲を完全に工事壁で覆っております。
当山といたしましてはこの外観に彩り(いろどり)を添えたく考え、この度「平成本堂大営繕美観プロジェクト」 としまして、多くの企業・団体のご奉納を受け、日本を代表するデザイナー山本寛斎氏率いる「株式会社寛斎スーパースタジオ」にご協力を依頼いたしましたところ、本堂外陣天井にあります、川端龍子画の「龍之図」 をモデルとした巨大な金龍の絵が山本寛斎氏のプロデュースにより本堂正面に掲げられることとなりました。」
そういう次第で、本堂正面の工事壁に描かれた、金の龍は、縦:10.2m×横:32.7mもあって、それ自体が、かなり立派で見ごたえあります。(その写真は、浅草寺のホームページでも見ることができます。)
実は、浅草に居る我々としては、「今年は観音様(=浅草寺のこと)が工事中だから、観光客が減るに違いない、当然営業的には寂しいだろうなあ。」と思っていたわけです。
でも、発想を逆転すると、この龍は、この時期(=今年の秋まで)しか見られない、期間限定の、貴重なものです。本堂が完成してしまうと、なくなってしまいます。
東京スカイツリーについても、「建設中の姿を見ておきたい」という方がたくさん見えていますから、建設中の、期間限定の龍を見ておきたい、と思う人がいても当然ですよね。
そういう発想がなかったですね、浅草的には。
このブログを読んだ方が、龍見物に、お越しいただけたら有り難いです。
ところで一番気になる、本堂が完成した後、龍の命がどうなるのか、ですが、
それはですねえ、
「天空に舞いもどる」ということで、よろしくお願いいたします。
正確にお答えすると夢を失っちゃいますからね。仲見世商店街のF会長に確認したところ、捨てるわけではないそうですので、ご安心を。
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。
*観音様(=浅草寺のこと)のホームページはこちらです。龍の写真も載っています。
*このブログの5/17号も、お読み下さい。
調べていただきまして、ありがとうございました。
捨てるのではないのですね、少し安心です。
いや でも スペースが空いていると、何かしらやってみたくなるでしょ。教科書の落書きとか(笑)
あっ 別にスペースが空いてたわけじゃないか、工事壁も。教科書も。
それに 有難い龍と落書きを一緒にしてはねぇ。
「人を楽しませるには、」が、いつも頭の片隅のどこかにあり、人と違う物の見方になる これは、一種の職業病です。
ま 僕が中学の時分から、変わり者だったのは、よくご存知でしょうけどね(笑)
PS ブログねた、一日分提供しちゃいましたね。いえいえ そんな お礼なんて。
住吉史彦です。毎度書き込みありがとうございます。この話しを「浅草うまいもの会」の人達にしましたら、「今行けば、今だけの龍見られる」と言えば必ずお客様は喜ぶね。その発想良いね!ということになり、ツイッターで呟いている者もおるようです。でも、書き込みをネタにすると、皆さん書かなくなりますかねえ。
初めまして!
二条先生のメルマガで知り、ま・い・に・ち!拝読しております。
昨日、浅草寺見てきましたよー!
のぶさん、いらっしゃいませ!住吉史彦です。早速龍を見ていただいたようで、ありがとうございます。どうも、このネタは皆さんの反応が良く、期間限定の物には、皆さん魅かれるんだなー、ということがわかります。ビジネスのご参考にもなると思います。今後とも、よろしくお願い申し上げます。