アルハラ

〇〇ハラ
という言葉は平成になって登場した言葉だと思います。
私が20歳代を過ごした1980年代から1990年代にかけては、大学生などの「イッキ飲み」が全盛時代でしたが、アルハラという言葉は未だありませんでした。アルハラという言葉があれば、ほとんど全ての学生コンパがアルハラと言われたことでしょう。
その後「イッキ飲み」による、急性アルコール中毒死がたびたび起こって問題となり、死亡した学生の遺族などが反イッキの社会運動を始め、やがてアルコール強要のことを示す言葉として「アルハラ」が定着していきました。
今では大学生も成人するまで飲まないそうですし、会社の忘年会も大人しくなりました。
酒は手酌で楽しく飲めば悪くないもので、地位を背景に強要するからダメなわけです。
上司や先輩の側が酒を飲めと要求した場合に、勧められた側が断ることを良しとしない・恥をかかされたと感じるなどの風潮が問題なのです。「アルコールハラスメント」と言っていますが、そもそも問題なのはパワーハラスメントの土壌です。
が、実際問題としては今は土壌も酒も同時になくして行く、という形になるのでしょう。
店としては宴会が大人しいと、なんか、不安になりますけど、致し方ないとは思います。

Filed under: ぼやき部屋 — F.Sumiyoshi 1:27 PM  Comments (0)