4/20に「ニッポン全国彪友会―台東万博!」~200人の差異性祭り
を開催します!そして、その翌日には「浅草観光をしたい」という遠来の皆さんのために、地元民が案内するツアーを御用意しました。その内の一つが、
「浅草仲見世・すき焼き殿コース」です。
内容は、と申しますと、
・・・浅草一受けたい授業「1時間で分からせる、浅草の昔と今」&すき焼き宴会。
講師と御案内役は、かく申す住吉史彦です。
10時―11時 「ちんや」店内にて、私の授業
11時―12時 腹ごなしの浅草散歩(雨天決行)
12時―14時 すき焼き宴会!
14時 散会
といった感じです。
まあ、浅草にお詳しくない方のために、浅草の、おおよそのことを話すのであれば、別段ネタの仕込みは不要です。
だから台彪会のGMO幹事長に、
殿(=私のこと)も、コースを一つ受け持って下さいよ!
と言われた時、はいはい、と二つ返事で請け負いました。
コースの名前は、「浅草仲見世・すき焼き殿コース」でいいですかねえ?!
とGMOさん、
はっはっは、まあ、いいですよ!
という次第で、このコースが促成で出来、ホームページにUPして、募集を開始しました。まだ去年の内のことです。
で、UPしてしまってから、よくよくコース名を読んでみて、
「?! あさくさ・なかみせ・とのコースだって?!」
と、言うことは、仲見世について語らないといけないのかな、もしかして。マズいなあ、それえ!」と思ってしまいました。迂闊だったなあ、と思います。
なぜって、仲見世については、必ずしも世間のイメージでは良く思われていませんよね。
げげ~仲見世なんて、外国人におもねった、俗悪で悪趣味なグッヅの陳列場じゃないの!
と思っておいでの方もいらっしゃると思います。
わかってますよ、私だって。まあ、ハッキリ申して、そう言われそうなモノが売られていますね、実際問題。
ブログ読者の皆さんも、そう思ってるでしょう?!
正直に言っていただいて構いませんよ、なんてったって、私自身も、そう思ってましたから、はい。
実は、こう見えて私は日本の陶磁器文化に詳しかったりするのです。毎朝志野茶碗で薄茶を建てて、すすっていた時期もあります。そういうワビサビの美意識で、仲見世のグッズを見た時は、もうハッキリ申して・・・イヤ、ハッキリ申せませんよね、さし障りあり過ぎて。
この当時感じていた嫌悪感を克服することは、私の前半生の、一つの課題でした。
そう、その位、重大なテーマなんです。仲見世の美的センスのことは。
これでようやく、さっき「あさくさ・なかみせ・とのコースだって?!」と思った理由が、お分かりいただけたかと思います。
でも、そんな私の、ものの見方が変わる日も来ました、数年前のことですが。皆さんも、私にならって一度よ~く考えてみて下さい。
日本文化って、イーコール=茶道&武士道&神道&禅でしたっけ?
ああいったストイックなものは、たしかに世界に類例を見つけにくい、したがって日本文化を代表するものではありますが、日本文化の全てではないですよね。
桂離宮だけが日本じゃないです。だいたい、我々は学者さんでも文化人でもないんですから、いいんじゃないでしょうか、心躍るものがあってくれれば。
単なる経済的商品でなくて、そこに、人の心をかきまわす何かが付いていれば。
そう思うようになったキッカケは、「台東区アート・アドバイザー」の会議で、同僚の、区外ご出身のアドバイザーさんが、
仲見世のキッチュ感って、ある意味、また別世界の文化ですよねえ、と発言されたことでした。
そうです、キッチュ(Kitsch=本来の使用目的と違う使われ方をすること)だって、在りですよね。日本には。
で、そういう視点で、仲見世を見て回ると、
在ります、在ります。
はっはっは、よくぞ、まあ、こんな商品作ったねえ。ここまでやれば最高だね!
っていうノリの物達を発見できます。
そうです、キッチュの花道なのです、仲見世は。
ここは貪欲に楽しもう、と力んでいる方々のための、スペシャルな華道です。
文化的な皆さん、4/21は私が謹んで、この道をご案内申します。どうぞ、御自分の美意識の枠を、パキっと一回外していただければ、きっとお楽しみいただけると存じます。
だいたいですよ、観光業というのは、そもそもキッチュ産業であります。
何故かって・・・
え? 長すぎるから、今日はこの辺で終われって?
おお、そうでした、しゃべり過ぎました。
では、この続きは、明日の、このコーナーで。
サイチェン!
追伸
「台彪会」会長として、「ニッポン全国彪友会ー台東万博!」を計画しています。
二条彪先生の門下生約200人が集まる、一大交流会です。先生のメルマガを取っている方なら、どなたでも参加できます。
2012.4.20(金) 浅草が燃えます。
詳しくは、こちらをご覧下さい。
PR動画も撮りました。⇒こちらです。目が点に成りますよ。
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて774日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。
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