時間がない!

料理屋に入り、注文をして、食べ始めてから、

実は時間がない!

と言い出すのは反則です。

ご本人は、食べ切れなければ残して帰れば良い、位の感覚なのでしょうが、

厨房やサービスが混乱して、結局他のお客様のご迷惑になります。

まあ、そもそも、そこまで見通せない方だから、そういうことを言い出すんでしょうけどね。

予約では、必ず食事時間はかかりますよと告知するのですけど、フリー客の場合、ごくたまにこういう不幸な事件があります。

何分で食べられるのかと、何故店に入る前に聞かないのだろうか。

困ったものです。

 

追伸

インターネットのぐるめ情報サイト「途中めし」にお採り上げいただきました。文は『孤独のグルメ』で有名な久住昌之先生です。ありがとうございました。

 

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.909日連続更新を達成しました。すき焼き「ちんや」六代目の住吉史彦でした。

 

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大量廃棄

恵方巻の大量廃棄については、2年ほど前から耳にするようになりました。

当初は食品廃棄問題専門家?の方のご意見が報道されていて、それは勿論ご尤もなものでしたが、それほど拡散せず、しかし今年この件が大きく報道されたのは、たぶん、今年は当事者の方が「もうやめにしよう」と言ったからだと思います。

言ったのは兵庫県姫路市のスーパー・ヤマダストアーさんでした。

ヤマダストアーさんは、恵方巻自体を「やめにしよう」と言ったのではなく、

見込みによる生産をやめにしよう

と言ったのでした。

そして、その「見込み」自体も、見込みというより成長目標あるいは成長願望と言った方が良いものだったようです。

次から次へと、新しいアイデアや新しい素材の恵方巻をつくり、恵方巻商戦を盛り上げ、盛り上がる前提で大量「見込み」生産をして来たのが、これまでの恵方巻業界でした。

日本のコンビニは、精緻な需要予測システムを持っている、とか言ってきましたが、実際は恵方巻を大量廃棄しており、それをなんとかせねばと考えた結果、アルバイトさんに自腹購入を強要することになったのです。

恵方巻は予約制にするべきだと多くの人が言いましたが、コンビニ業界は耳を貸しませんでした。

限界が見えてきたと思います。

既にお気づきの方もおいでと思いますが、今日のこの話しは、とても根本的な問題です。

そもそも日本社会は、こんなにコンビニエントであるべきなのか、という根本的な問題です。

恵方巻だけでなく、普段から食品が消費期限切れでたくさん廃棄されています。精緻な需要予測システムを持っている、とか言ってきましたが、やっぱり廃棄されています。世界の大勢の難民を救える分量です。

思い起こしますと私が子供の頃は、そんなに便利な社会ではありませんでした。

当時学校の終業式の日とか節目の日でも母は「ちんや」の仕事があって、私と弟の食事をつくれないことがありました。

そんな時、母は同じ通りの鰻の「川松」さんに電話して、蒲焼を焼いてもらっていました。小1時間ほどで焼けますから、そのタイミングで走って取りに行き、私や弟に与えていました。

事前に電話をかけて、正確に出来上がる頃に行くのですから、コンビニエントではありません。予約なしで、いつでも自分の行ける時間に買えた方が、コンビニエントですが、その真逆です。

でも、良く考えたら、むしろその位不便な方が良いとおもいませんか。

その鰻のおかげで、とりあえず私と弟の二人は育ちました。

美味しく、しかしコンビニエントではない鰻のおかげです。その方が余程ハッピーかもしれませんよ。

 

追伸

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もうやめにしよう

今年の2月は、日本の2つの不思議な食習慣に疑問の声があがった月でした。

まずは恵方巻。

兵庫県姫路市のスーパー・ヤマダストアーさんが恵方巻の大量廃棄について、

「もうやめにしよう」と書き話題になりました。曰く、

「成長しなきゃ企業じゃない。けど、何か最近違和感を感じます」

まったく、たしかにこのところの恵方巻商戦の加熱ぶりは馬鹿馬鹿しいの一語でした。ごもっともと思います。

この件は、書くと長くなるので、明日にします。

次にバレンタインデー。

ゴディバさんが「日本は、義理チョコやめよう」と言って話題になりました。その真意は、

「まず、私たちが大切にしたかったのは、バレンタインデーの主役は、『もらうひと』ではなく、『あげるひと』ではないか、ということです。義理チョコをあげるのが楽しいと考える人、ご挨拶として知り合いの方に配る、それが自分にとっても楽しい、と考えている方には、今後ともぜひ続けていただきたいですし、そのような方のための商品開発は続けていきたいと考えます」

義理チョコであっても、あげるのが楽しいと思えるのなら、義理チョコではないということなんでしょうかね。まあ、分かりますけど、分かり易くはないかな。

たしかに最近のチョコ事情は義理チョコを超えて義務チョコと言った方が良いくらいでしたから、そうした義務チョコへ批判が高まり、それがバレンタインデーそのものに波及するのを、ゴディバさんは警戒しているのだろうと想像します。

なんか、一つのことが流行り出すと、皆が参入してきて、集団で暴走してしまうのって、つくづく日本だなあと思います。それを冷ます人は偉いです。

ところで、相次ぐ、「やめます宣言」、どうも浅草の誰か似ているような・・・

 

追伸

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市立中学校

久住昌之先生がインターネットのグルメ情報サイトに連載している『途中めし』の第10回にお採り上げ下さった件は、昨日のこのブログに書きました。

「遠くて近くて羨ましい街・浅草。平成30年の出発は高級すき焼きでシアワセに…!」

久住先生は『孤独のグルメ』や『かっこいいスキヤキ』で有名な方ですから、嬉しいことでした。ありがとうございます。

で、その久住先生ですが、実は私の嫁と同じ東京都三鷹市立第N中学校の出身です。つまり先輩・後輩ということです。小学校は三鷹市立第(N+3)小学校です。

地元の人は「N中かあ!」「(N-1)小ね!」と言い合っているようですが、私のような下町の人間には、学校の名前が数値だということに、ひどく違和感があります。この辺りにそういう名前の学校は無いからです。

だいたい私は、嫁の中学校のナンバーを今でもハッキリ記憶していません。うーん、三鷹市立の何番目かの学校だったよなあ、という感じです。数値は覚えにくいです。

第一はカッコ良いし、覚え易いです。

第三、第五も良いでしょう。ベートーヴェンなら「英雄」と「運命」ですからね。

でも第二十九、四十二、四十九は気の毒。

学校の名前が数値だということには、ひどく違和感があります。今回先生の文のタイトルは今回「遠くて近くて羨ましい街」でしたが、「遠くて」の一因は、こういうところにもあると思います。

では遠いばかりかと申しますと、そうでもないと思います。

事実、私は若い頃、1960-70年代の中央線沿線カルチャー(あるいはサブカル)を「羨まし」く思い、また近寄りがたいなあーと距離感も感じていたからです。

縁遠い世界に飛び込む勇気が結局なかったのです。左翼のイメージもありましたしね。

そして、最近思うのですが、

中央線沿線カルチャーって、戦前の浅草と似てるよね。

戦前の浅草も多くの文化人を集め、そこで多くの作品が創られました。戦後浅草が衰退してしまった頃に、空白を埋めたのが中央線沿線だったように思います。新宿も、渋谷も、東横線沿線も、中央線のようではなかったですよね。

表面的な違和感に囚われず、飛び込んだら楽しいのだろうなーと今は思います。

 

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個人情報

慶應連合三田会の名簿が送られてきて驚きました。

一冊ごとに通し番号が印刷されているのです。

受領書をFAXしなさいとも書いてあります。

そしてそして、これはあくまで「貸与」なので、一年後に返して欲しいとか。

今年からそういう制度になったそうな。

戻した後はおそらく「妖怪」でしょう、いや、「溶解」でしょう。

うーむ。

個人情報管理も、ここまで来たか・・・

と暗澹たる気分になりましたが、まあ、考えてみえれば、元首相の方とか、元議長の方の自宅住所が載っているので、これを入手すればテロが実行できちゃいます。

ビシビシ管理も当然と言えば当然ですね。

事務局の御負担はいかばかりと心よりご同情申し上げます。

 

追伸

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地名+料理名

「浅草♡♡」という屋号の店が増えています。

♡♡には食品名や料理名が入ります。

そういう屋号を付ける目的は、もちろん「大昔からやっていた感」を醸すためです。

「駒形どぜう」さんは1801年のご創業ですが、地名+料理名で出来た屋号ですね。それを真似ているわけです。

そういう名付け方ではなくて、「山本海苔店」を真似て「裕三メンチ店」にすれば、裕三さんという人がやっているのだな、とハッキリして良いと思うのですが、そういう名付け方を今時はしないようです。

それにしても、策略に乗ってしまう客も客ですよ。

浅草の街を歩いていると、通行人から、

この「浅草♡♡」って、有名そう~♡

という声が聞こえてきますが、

いえいえ、去年開店した店ですよ。

なお創業年不詳の「狆屋(ちんや)」は地名を割愛して商品名だけという、はなはだ不遜な屋号ですが、やがて商品を変え、しかしそれでも「ちんや」のままで営業しています。お見識り置きを(笑)

追伸、「適サシ肉の日」

日本記念日協会さん公認の記念日に成りました。

昨年私が「適サシ肉宣言」をした1月15日です。お見知りおきを。

「記念日制定の由来」は以下の通りです。

「2017年1 月15日に、東京浅草の老舗すき焼き店「ちんや」の六代目当主・住吉史彦が、自店で過剰な霜降肉(A5等級)を使うことを止め、「適サシ肉」すわなち適度な霜降の入った肉だけを使うと宣言した。本件は各種メデイアやインターネットで大きな反響を呼び、「A5信仰が終焉した日」として日本の食肉業界・飲食業界に記憶された。なお「適サシ肉」という言葉は住吉による造語で、株式会社ちんやは後にこの言葉を商標として登録した。」

 

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不便な店

「働き方改革」

「時短」

とは要するに、不便な店に成るということです。

多少不便でも是非行きたい魅力のある店に成ることで、お客様のご理解を得たいと考えておりまして、それは可能だろうと私は思っています。「時短」の必要性を、世間のほとんどの方が理解なさっているからですね。

しかし、どうも100%とは行かないようで、ごくたまに苦情が入ることがあるのですが、これまでの経験では、苦情の主は年配の方が多いように思います。

電通過労死事件でも、昭和でブラックなクライアントがブラックな企業を造っていると指摘されましたが、そうした風潮は簡単に払拭できないのかもしれません。

自分達のころはしっかりやっていたのに、今時の連中は・・・

という気分なのでしょうが、人口半減という大前提には思いが及ばないようです。

ガチで議論した方が良いのでしょうが、どうもそれも能率的でないように思えて、ご意見ありがとうございます!と言っておいて、受け流しているのが実情ですかねえ。

昭和は遠く、ならないですな、ゼンゼン。

 

追伸、「適サシ肉の日」

日本記念日協会さん公認の記念日に成りました。

昨年私が「適サシ肉宣言」をした1月15日です。お見知りおきを。

「記念日制定の由来」は以下の通りです。

「2017年1 月15日に、東京浅草の老舗すき焼き店「ちんや」の六代目当主・住吉史彦が、自店で過剰な霜降肉(A5等級)を使うことを止め、「適サシ肉」すわなち適度な霜降の入った肉だけを使うと宣言した。本件は各種メデイアやインターネットで大きな反響を呼び、「A5信仰が終焉した日」として日本の食肉業界・飲食業界に記憶された。なお「適サシ肉」という言葉は住吉による造語で、株式会社ちんやは後にこの言葉を商標として登録した。」

 

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ハレノヒ

まだまだ拡がりを見せている「ハレノヒ」問題について一言。

この会社に貸していた金融機関が今どのように反省しているのか、そこが私は気になります。

銀行は分類すれば一応被害者だから、メディアでもネットでも批判の的になってはいませんが、途中までは「ハレノヒ」の協力者でした。

その額6億円以上というから呆れてしまいます。

銀行がもっと早くこの会社を見捨てていれば、被害に遭う新成人の数を少なめにすることが出来たと思うのですが、実際には盛大に貸し込み、最悪の形で破綻させました。

お粗末極まりないですな。

高飛び中の「ハレノヒ」氏は、ベンツを乗り回したり、中国に進出しようとしたり、堅実とは言いがたい言動をしていたそうですが、銀行は把握出来なかったんでしょうか?

それ以前にですよ、この会社のビジネスモデルに疑問は感じなかったんでしょうか?

振袖レンタルという稼業には、稼ぎ時が年に一日しかなく、しかもその前に高額な着物を買っておかねばならないという、資金繰り上の大きな課題があります。芸能事務所と提携して、普段はタレントさんに振袖を貸すとか出来れば上等ですが、「ハレノヒ」のやり方と言えば、

1日に400軒以上という、体力勝負のテレマ。

このビジネスモデルに、銀行さんは疑問は感じなかったんでしょうか?

今どのように反省しておいでなのか、そこが私は気になって仕方ありません。

追伸、「適サシ肉の日」

日本記念日協会さん公認の記念日に成りました。

昨年私が「適サシ肉宣言」をした1月15日です。お見知りおきを。

「記念日制定の由来」は以下の通りです。

「2017年1 月15日に、東京浅草の老舗すき焼き店「ちんや」の六代目当主・住吉史彦が、自店で過剰な霜降肉(A5等級)を使うことを止め、「適サシ肉」すわなち適度な霜降の入った肉だけを使うと宣言した。本件は各種メデイアやインターネットで大きな反響を呼び、「A5信仰が終焉した日」として日本の食肉業界・飲食業界に記憶された。なお「適サシ肉」という言葉は住吉による造語で、株式会社ちんやは後にこの言葉を商標として登録した。」

 

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くまモン

「くまモン」をめぐって、県庁と著作権利用業者がモメている件に注目なさっていますか?

これは、ブランドとは何ぞやという本質的な話しだと思いますので、私は注目しています。

報道によりますと、今年1月から「くまモン」の著作権の使用方法が改定され、

・海外や県外の企業にも有償で供与することとした。

・全世界を含めたライセンス使用の窓口業務や管理受託はアサツーディ・ケイが行い、

・徴収した商品ロイヤリティ料金は海賊版対策に充当する。

そう、熊本に縁も所縁もない企業でも、金さえ払えば「くまモン」グッズを作れることになったのです。

これまで「くまモン」が使えるのは熊本県の企業だけでした。しかも無料で使えるので、それによって熊本経済に貢献してきたのです。そこに共感して応援した熊本以外の人も多かったと思います。

が、誰でも良いということになったのです。大転換です。しかも、かなり感じの悪い大転換です。ファンの心が離れて行く可能性があります。ブランドにとって重大な事態だと私は思います。

そもそもですが、ブランドの礎は共感性であり、世間から共感していただけるのは、そのブランドの「志」のみです。

熊本を応援・宣伝する、というのが「くまモン」の「志」であったはずですが、「誰でもOK」になった後でも、同じことが言えますでしょうか?

県庁さんの言い分では、

・中国に偽物が多いので対策が必要だ。

・「くまモン」を世界に広めることで、観光誘致につなげたい。

震災で大きく傷んだ観光経済を立て直したいという気持ちは勿論分かります。

でも、「志」の無い「くまモン」グッズを目にした外国人が、熊本に行こう!という気持ちになるでしょうか?

私は疑問に感じます。むしろ「くまモン」は熊本でしか買えない方が、熊本に行きたくなるのでは?

偽物には抗議をするのが順当ではないでしょうか。

実は「適サシ肉」の偽物も既に出回っていて、私が提唱した「適サシ肉」の定義を当然無視していますが、私は彼らと取引して、使用料を貰おうとは思っていません。

偽物を作るような連中と取引した時点で、「くまモン」を愛する人はいなくなる、私は、そういう予感がします。

追伸、「適サシ肉の日」

日本記念日協会さん公認の記念日に成りました。

昨年私が「適サシ肉宣言」をした1月15日です。お見知りおきを。

「記念日制定の由来」は以下の通りです。

「2017年1 月15日に、東京浅草の老舗すき焼き店「ちんや」の六代目当主・住吉史彦が、自店で過剰な霜降肉(A5等級)を使うことを止め、「適サシ肉」すわなち適度な霜降の入った肉だけを使うと宣言した。本件は各種メデイアやインターネットで大きな反響を呼び、「A5信仰が終焉した日」として日本の食肉業界・飲食業界に記憶された。なお「適サシ肉」という言葉は住吉による造語で、株式会社ちんやは後にこの言葉を商標として登録した。」

 

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調査結果報告書

旧臘のネタで恐縮ですが、日本相撲協会の危機管理委員会が作成した、

「元横綱・日馬富士の傷害事件に関する調査結果報告書」の全文を、皆さんはお読みになりましたか?

要旨だけ読むと載っていないのですが、全文を読みますと、今回の飲み会の、そもそもの設定の経緯が書いてあります。

そして、そこを読んだ時、私は、

あーあ。

やっぱり趣旨とメンツが不透明な飲み会は考えものだなあ!

と思いました。

今回は元々モンゴル力士会ではなく、「地元高校の相撲部OBや同部と縁のある力士を招いた」会でした。

白鵬は相撲部と関係があったので、招かれていたのですが、

OBとか身内の集まりです」程度の説明しか受けておらず、貴ノ岩が出席することは、なんと、知らなかったそうです。

日馬富士は、そもそも招かれておらず、白鵬が連れて行ったそうです。

つまり、相撲部のOB会であることがハッキリしていれば、日馬富士は参加せず、事件は起きなかったかもしれないということなのです。あーあ。

「趣旨とメンツが不透明な飲み会」の体験は、私にもあります。

ある時私と、とある蔵元さんが日本酒の会を開いたことがあり、私の知人の酒好きメンツに声をかけたのですが、お誘いした内の一人から、

友達を連れて行っても良いですか?

という質問がありました。賑やかになるのはもちろん嬉しいので、OKしまして、そのお友達が到着したのですが、そこで私と蔵元さんはビックリ。

きょ、今日は酒の会なんですか?

そうですよ、浴びるほど飲みまくる会です。ようこそ、お越し下さいました。

ぼ、僕はね、飲めないんですよ。

・・・(沈黙)・・・

どのように誘ったのか、私は存じませんが、

「浴びるほど飲みまくる会」が「趣旨とメンツが不透明な飲み会」に成ってしまいました。

あの時の蔵元さんの微妙な表情は忘れられません。

新年会シーズン、皆さんもお気をつけを。

 

追伸、「適サシ肉の日」

日本記念日協会さん公認の記念日に成りました。

昨年私が「適サシ肉宣言」をした115日です。お見知りおきを。

「記念日制定の由来」は以下の通りです。

20171 15日に、東京浅草の老舗すき焼き店「ちんや」の六代目当主・住吉史彦が、自店で過剰な霜降肉(A5等級)を使うことを止め、「適サシ肉」すわなち適度な霜降の入った肉だけを使うと宣言した。本件は各種メデイアやインターネットで大きな反響を呼び、「A5信仰が終焉した日」として日本の食肉業界・飲食業界に記憶された。なお「適サシ肉」という言葉は住吉による造語で、株式会社ちんやは後にこの言葉を商標として登録した。」

 

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.880連続更新を達成しました。すき焼き「ちんや」六代目の住吉史彦でした。

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