民泊条例

35日の「広報たいとう」を見た人は、

お!

っと思ったことと思います。

一面を全部使って、民泊規制条例の説明が載せられていました。台東区は観光区ではありますが、結構きびしい民泊条例を制定したのです。

事業者の責任として、

周辺住民や学校、保育園への周知

苦情には30分以内に対応すること

タバコ、ゴミの適切な処理

などが義務付けられます。

GJ

ただ私が大丈夫かなあ・・・と思うのは、担当が保健所の生活衛生課だという点です。

生活衛生課は食品衛生も担当しています。食べ物に関する苦情が皆この部署に来るのです。浴場や洗濯業も担当しているので、サウナや銭湯の問題も、ここです。

無届民泊はどんどん増えるでしょうし、激増する苦情に対応できるのでしょうか。かなり心配です。

それに民泊は、治安や防火の面でもかなり心配です。

規制体制の強化を熱望します。

追伸

日本橋三越本店の催事『江戸東京味・技めぐり』に出店して、精肉の販売を致します。

会期:3月21日(水・祝)~26日(月)

場所:本館7階催物会場

是非お出かけ下さいまし。

 

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.937連続更新を達成しました。すき焼き「ちんや」六代目の住吉史彦でした。

 

第二次撤退ブーム

ネットで街づくりに関する文章を読んでいて、

うーん・・・

と思ってしまいました。

「いたずらに商業集積地だった頃の過去をひきずり、シャッター通りにも関わらず家賃を高止まりさせ、維持管理に高額の費用がかかる老朽化したアーケードなどをそのままにしていると、新規の開業者、起業者を呼び込むことができず、一層衰退を招くことになる。」

実は今、2016年辺りから「第二次百貨店撤退ブーム」と言える現象が起きています。名古屋の「丸栄」さんの閉店が、その象徴でしょう。

私は元居た業界なので、気になってしまうのです。

店舗数は1999年に311店舗だったのが今年中に200店舗に。

売り場面積では2000年に711万平米だったのが、560万平米程度になると見込まれているそうな。

10年ほど前に百貨店が閉店が相次ぎましたが、今回はより深刻な第二次のブームと言える状況です。仕方ないとは言え、やはり悲しいものがあります。

が、今日の話題は、百貨店の閉店そのものではなく、それが引き起こす中心市街地の衰退です。

愛知県愛知ブランド審査委員、山形県川西町総合計画アドバイザー、山形県地域コミュニティ支援アドバイザー、向日市ふるさと創生計画委員会委員長などの役職を務める、中村智彦さんという方が言うには、

「頑なに過去の栄光にしがみつき、家賃を高止まりさせてきた高齢世代が第一線を退き始め」ないとダメなんだとか。

へえ、思い切ったこと言いますねえ。

おらが街の一等地という意識は捨てて、家賃は下げ、アーケードや共有財産は処分してしまえ、スッキリした方が若い人が店を出し易い、というわけです。

私のように旧来型の商店街の役員をしている者には、衝撃のご発言ですが、事実は事実かもですね。

新しく店を出す人は、通り会費を嫌がります。アーケード維持のために通り会費は必要だと言っても嫌がります。

でも、取り壊すにも、スゴいお金がかかるんですよ。トホホです。

追伸

「食楽web」~美食と酒の悦楽探求webマガジン にお採り上げいただきました。
文は松本壮平さんです。ありがとうございます。

 

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.934連続更新を達成しました。すき焼き「ちんや」六代目の住吉史彦でした。

 

Filed under: ぼやき部屋 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)

迷惑施設

「民泊」は「迷惑施設」だと、ようやく多くの人がきづいたようです。

アメリカ人の男が日本人女性を出会い系のマッチングアプリで大阪市東成区の民泊に誘い込み、殺し、バラバラにしたそうですが、兵庫県庁はそれ以前から条例案を準備していて、規制強化に乗り出すそうです。

この条例が発効すれば住居専用地域での民泊営業は全面的に禁止です。担当者は「全国で最も厳しい規制内容だ」と胸を張っているとか。G.J.

また分譲マンションの管理会社でつくるマンション管理業協会によると、民泊の禁止方針を決議した管理組合は80・5%に上るとか。いいですね。

民泊を、外国人観光客を呼び込む「起爆剤」とか思っている人は、頭を冷やしていただきたいです。

って、言うか、皆さん、そもそも規制緩和って、成長につながるんですかね、本当に?

そりゃあ、一時的には「成長」するかもしれませんよ。いい加減な業者が新規参入して、安く営業するんですから、それを使って日本に来る人もいるでしょう。たしかに「成長」するかもしれませんよ、一時的にはね。

しかし本当の意味での成長=業界がレベルUPして、世界中から日本のホテルは素晴らしい!是非行きたい!と言われるようになりますか、ね?

むしろ規制は強化して、その厳しい環境で企業に知恵を出させた方が、強い経済になり、同時に良い国になると思いませんか?

たとえば軽井沢には風俗・ギャンブルがないですよね。なくても観光客を誘致できています。ホテルやレストランのレベルが高いからです。

もちろん、規制強化に応じた企業に補助金を出すとか、そういう緩和策は付けた方が良いですが、私の乏しい経験では、大原則として企業はきびしい環境の方がレベルUPするものです。

民泊を増やして、日本の観光業はレベルUPしますか?

この件、私には直接関係ないんですけど、どうも他人事に思えなくて、文句を言ってしまいます。

民泊は、東京オリンピックの間だけにして下さい。ビシビシ規制しておいて、その間だけ緩和したら、どうですか?

追伸

日本橋三越本店の催事『江戸東京味・技めぐり』に出店して、精肉の販売を致します。

会期:321(水・祝)26()

場所:本館7階催物会場

是非お出かけ下さいまし。

 

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.931連続更新を達成しました。すき焼き「ちんや」六代目の住吉史彦でした。

 

Filed under: ぼやき部屋 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)

本を売るという仕事②

「売れ筋」という言葉が以前から嫌いでした。

「売れ筋」を探すのに必死な人も嫌いでしたが、その理由が最近分かりました。

『本を売るという仕事』(長岡義幸著、潮出版社刊行)

という御本を読んだ時に分かりました。

そう、今日も昨日に続いて、『本を売るという仕事』の話しです。

マイナーな出版社のフェアを隔月開催して有名なっている「サンブックス浜田山」さんという本屋さんが出てきますが、この本屋さんには、

「売れてほしい本」

と名付けた棚があるそうです。

「今売れている本」というコーナーは大型書店の入り口付近で良くみかけますが、「売れている」(=「売れ筋」)ではなく、「サンブックス」さんは「売れてほしい」を置いているのです。

「売れている」の前提は「人は他の人と同じ本を読むものだ」ということですね。

「今これが売れているんですよ!」と言えば、消費者は流されて、それを買うに違いないと考えているわけです。軽く馬鹿にしてます。それで私は嫌いなのです。

そうではなくて、本屋として売れて欲しい本はこれだ。こういう本を読む人に店に来て欲しいという態度を鮮明にしているのが、「サンブックス」さんです。

「売れている」はメガ書店にまかせて、街の本屋さんは「売れてほしい」にシフトするべきで、それは肉屋も同じだろうと思います。

とても参考になります。

追伸

日本橋三越本店の催事『江戸東京味・技めぐり』に出店して、精肉の販売を致します。

会期:321(水・祝)26()

場所:本館7階催物会場

是非お出かけ下さいまし。

 

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.930連続更新を達成しました。すき焼き「ちんや」六代目の住吉史彦でした。

 

Filed under: ぼやき部屋 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)

本を売るという仕事

ビジネス本を読んで涙がこぼれるという経験はあまりしないものですが、この御本は泣けました。

『本を売るという仕事』(長岡義幸著、潮出版社刊行) 

街の肉屋も、スーパーや通販との競合で苦しいですが、本屋さんの方がよほど大変です。本屋さんは、

売り値を決める自由がありません。(「再販制度」と言う)

利益率が22%と低いです。

万引きされます。

アマゾンと競合しています。

コンビニと競合しています。

ブックオフ(新古書)と競合しています。

実に大変なことです。

このように大変なので本の市場は、

1996年の26.564億円から

2016年には14.709億円にまで縮小しました。

45%も売上を落としたのだから、大変なことです。今や本屋のない自治体が全国に広がっています

これは明日の肉屋の姿です。

そんな中で苦闘している本屋さん達が、この御本には何人も出て来るのです、泣けてきます、本当に。

中でも一番有名なのは「一万円選書」の、いわた書店さんでしょうか。

この書店さんも、以前は苦戦を続けていて、奥様の具合も悪くなり、廃業の仕方を弁護士に相談していた位だったのですが、そんな折、同窓生に愚痴をこぼしたら一万円を渡されました。この金で自分のために本を選んでみろ、というわけです。

いわた書店さんは、これと同じことをお客様相手に始めました。それが「一万円選書」です。

当然お客様の個性を知らないと選書できませんから、メールでやりとりして、

仕事、関心事、良く読む雑誌、それから「人生で嬉し方こと、悲しかったこと」などを聞いておき、選書します。

この「一万円選書」がテレビに採り上げられると、SNSで拡散、1週間で300件の注文が来たこともあったとか。

体調を崩していた奥様が、この様子を見て、

「本屋の神様っているんだね」と喜んだそうです。「本屋の神様」のくだりを読んだ時は、電車の中なのに涙がこぼれて実に格好悪い思いをしました。

肉屋も、こう在らねばなりません。

その他に、お子さんが本を朗読する朗読会を毎月続けていて、お子さん達が本屋を応援する応援団まで出来ている本屋さんも出てきて、これもまた泣けます。本屋が子供を応援するのではなく、子供が本屋を応援するのです。

私は、出てくる本屋さんにも、著者にも全く面識がありませんが、この御本を心より推薦したいと思います。

 

追伸

日本橋三越本店の催事『江戸東京味・技めぐり』に出店して、精肉の販売を致します。

会期:321(水・祝)26()

場所:本館7階催物会場

是非お出かけ下さいまし。

 

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.929連続更新を達成しました。すき焼き「ちんや」六代目の住吉史彦でした。

 

Filed under: ぼやき部屋 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)

金与正のドタキャン

北朝鮮の金正恩体制に腹が立ちます。

え? すき焼き屋と北朝鮮なんて、関係ないよね?!

と思われたことと思います。

ええ、関係はまったく無いです。

でも、体験が「かぶる」んですよ。

金与正氏はアメリカのペンス副大統領との極秘会談を開始予定時刻の2時間前にキャンセルしてきたそうですが、ああいうやり方=予約しておいてから、あれこれ文句を言って、結局ドタキャンするというやり方に、料理屋稼業で接することがあるんです。

信じがたいことですが、店の料理内容や料金をろくすっぽ調べずに予約してくる旅行業者がいるのです。本当です。

で、最初に予約してから2か月も経ってから、料金を問い合わせてくるのです。問い合わせてきて、

モット、オ安イノハ、無イデスカ?

モット、オ安ク、成リマセンカ?

こういう業者への対抗手段は一つしかありません。

こちらから、つまり店の側から即キャンセルするのです。

良くお調べにならずに予約なさったようですので、この予約は無効です。いったんキャンセルにしますので、もう一度お考え下さい。考えた結果、行きたいということでしたら、また電話下さい。その時に受付けますから、今日のところは、キャンセルにしますね。失礼します。がちゃん。

内心の怒りを抑えてキャンセルの件だけを伝えます。

おそらくは、「良くお調べにならずに予約」ではなく、調べてあるのです。まず押えておいてから、「キャンセルされたくない・・・」という店側の弱みにつけ込んで値引き交渉を仕掛けているのです。

お客様からは定価を預かり、店には値引き額を支払い、差額を懐に収めます。まあ、良いビジネスです。

しかし三社様の氏子は、そんな交渉には応じません。

頑張れ、ニッポン。頑張れ、アメリカ。

追伸

インターネットのぐるめ情報サイト「途中めし」にお採り上げいただきました。文は『孤独のグルメ』で有名な久住昌之先生です。ありがとうございました。

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.923日連続更新を達成しました。すき焼き「ちんや」六代目の住吉史彦でした。

 

Filed under: ぼやき部屋 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)

すき焼きタコス

すき焼きは流行っていないが、

すき焼き風は流行っている、

と何度か書きました。今度は、

「黒毛和牛すき焼きタコス!」が登場するそうです。トホホ。

報道によりますれば、すき焼きタコスを提供するのは、

米国発のメキシカン「クロニックタコス(CHRONIC TACOS)」。

銀座にオープンするそうな。

「クロニックタコス」は、「1度食べれば病みつきになる」をコンセプトにカリフォルニア州オレンジカウンティから始まった“ファストカジュアル”のメキシカン」だそうです。

“ファストカジュアル”とはファストフードとカジュアルレストランを掛け合わせた言葉だそうな。

すき焼きタコスは、その「クロニックタコス」さんの日本限定メニューで、甘辛いすき焼き味にした黒毛和牛をメインに、「メキシカンと和食の融合を味わえるオリジナルフード」だと言います。

この紹介文だけだと味の想像がつきませんが、カレー卵を提供している私としては、行ってみないといけないでしょうねえ。トホホです。

オープン日は38日、場所は銀座6-2-3だそうな。

追伸

2月21日発売の雑誌『東京カレンダー』にお採り上げいただきました。ありがとうございます。

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.920日連続更新を達成しました。すき焼き「ちんや」六代目の住吉史彦でした。

Filed under: すき焼きフル・トーク,ぼやき部屋 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)

冬季五輪

以前から夏季五輪より冬季五輪が好きです。

夏季:金ピカ感

冬季:手作り感

という感覚を、どうしても感じてしまいます。

女子スケートの金メダリスト・小平奈緒さんは長野の病院に所属していると聞きます。しかも他の就職先に内定していたのに行けなくなった時、その病院が雇い入れて、選手生命の危機を救ったと言います。この病院の関係者の皆さんに私は拍手喝采を贈りたいと思います。

対する夏季については、私はそういう気分になれないんですよね。ひねくれ者なもので。

取引先のビール会社の人がやって来て、

2020オリパラのオフィシャル・スポンサーに成りました!

とか聞かされると、その分ビールが値上げになるのかなあ、と憂鬱に思ってしまいます。大手企業とゼネコンとテレビ局が仕切る夏季金ピカ五輪って、

自分には、あんまり関係ないよね。

と私は思ってしまうのです。

それにしても日本って、何故もっと冬季に力を入れないのでしょう。

雪を資産に変えられる、数少ない方法ですよ。地方振興にもなりますよね。

国がやらないなら、村役場でやりませんか。選手を職員として雇うのです。給料は「ふるさと納税」で賄いましょう。

返礼品は、その選手のグッズで良いと思います。

返礼品がブランド肉で、それを通販みたいに売るなんて、蛇道中の蛇道です。

いや、蛇さんだって、そんな変な道は嫌がって通りませんよね。蛇さんに失礼です。

あ、話しを戻します。

日本中の草莽の人々が選手と苦楽と共にする五輪なら大歓迎ですけど、金ピカ五輪は、私には、あんまり関係ない感じがしています。2020が金ピカに成らないことを祈念します。

 

追伸

2月21日発売の雑誌『東京カレンダー』にお採り上げいただきました。ありがとうございます。

 

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.919日連続更新を達成しました。すき焼き「ちんや」六代目の住吉史彦でした。

Filed under: ぼやき部屋 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)

外食は家計にとって「悪」なのか?

ネットには節約に関する記事が溢れています。それだけ関心が高いのでしょう。「節約コンサルタント」なる人種が登場したりしています。

そんな記事の中で外食は「天敵扱い」されているのだろうと思いきや、先日面白い記事を発見しました。

『外食は家計にとって「悪」なのか?外食してもお金が貯まる人と貯まらない人の違いとは』

1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP(R)認定者の塚越菜々子さんという方の一文ですが、それによりますと、

「家計の相談を受けているなかで「収入が少ないわけではないのに、なぜか貯まらない」という方の多くは、とにかくなんとなくお金を使っています。食事を楽しむわけではなく、時間や労力をお金で買うわけでなく、なんとなく外食しているのです。」

「外食に限らず、なんとなく支出するのを極力やめ、「このお金を何と交換するか」という意識を持つことで、金額や支出の種類にとらわれない満足度の高い使い方ができるといいですね。」

「結局のところ「なんとなく外で食べる」人が一番貯まらない」

逆に、意識をもって外食する人は、意外と金を溜めていると言います。

「例えば、「焼肉食べ放題でいろいろ食べたい」「ずっと行きたかったラーメン屋さんで食べたい」「回転ずしではないお寿司屋さんを子どもに体験させたい」「記念にフルコースでリッチな気分を味わいたい」「フードコートで各自が好きなものを選ぼう」というような感じ」

「また、楽しむための外食に限らず「今日はご飯を作る精神的余裕がない!」ということもあるかもしれません。そんな場合も「食事を作る労力をお金で買う」という明確な目的があれば、それでいいのです。」

結局、「値段で決めず、目的に合わせたレストランを選ぶ人は貯まっている人が多い」とか。

思いまするに、最近は「外食」と申しましても、家事を代替しているだけの「外食」が多いです。そういう店は便利なので、なんとなくお金を使ってしまいますが、そこに本当の意味での「外食の喜び」はありません。

この記事は、本当の意味での「外食の喜び」を感じられる「外食」に限って支出する人生を選ぼう!と言っている、私はそう読みました。

 

追伸

2月21日発売の雑誌『東京カレンダー』にお採り上げいただきました。ありがとうございます。

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.917日連続更新を達成しました。すき焼き「ちんや」六代目の住吉史彦でした。

 

Filed under: ぼやき部屋 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)

美人投票

先日経済関係のテレビを視ていて、

お、これは、何故流行っているか分からない店が、流行っている理由を説明できる理論だ!

という理論を見つけました。

その理論を、私は経済学部の卒業なので、教わったことがあったのですが、不覚にも完全に忘れていました。それを急に思い出したのです。

さて、その理論とは「ケインズの美人投票」。

「理論」というより例え話しなのですが、金融市場における投資家の行動パターンを表現したもので、経済学者ジョン・メイナード・ケインズが、あの有名な『雇用・利子および貨幣の一般理論』が(1936年)の中で示しました。

ケインズ曰く、投資、例えば株式市場とは「100枚の写真の中から最も美人だと思う人に投票してもらい、最も投票が多かった人に投票した人達に賞品を与える新聞投票」に見立てることができるとし、この場合「投票者は自分自身が美人と思う人へ投票するのではなく、平均的に美人と思われる人へ投票するようになる」としました。

投資するに当たって、その会社が本当に優良かどうかは、あんまり関係なく、皆が買い進めている会社の株を買うことが儲かる道なので、結局皆それを買ってしまう。→本当に優良な会社、本当の美人は優勝できないことが多い、という次第です。

そういう飲食店が最近多くないですか?SNSの時代になって、そういう傾向が加速したように思います。

元を辿ると「韓流スターが来店してブログに書いた」のがキッカケだったりするらしいのですが、ことの真偽は不明です。今や、有名の店だから私も行く、行列しているから私も行列する、という状態になっているお店さんを見かけます。

本当に優良な会社、本当の美人は優勝できないことが多い、そういう時代になったようです。

追伸

インターネットのぐるめ情報サイト「途中めし」にお採り上げいただきました。文は『孤独のグルメ』で有名な久住昌之先生です。ありがとうございました。

 

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.911日連続更新を達成しました。すき焼き「ちんや」六代目の住吉史彦でした。

Filed under: ぼやき部屋 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)