第二次撤退ブーム
ネットで街づくりに関する文章を読んでいて、
うーん・・・
と思ってしまいました。
「いたずらに商業集積地だった頃の過去をひきずり、シャッター通りにも関わらず家賃を高止まりさせ、維持管理に高額の費用がかかる老朽化したアーケードなどをそのままにしていると、新規の開業者、起業者を呼び込むことができず、一層衰退を招くことになる。」
実は今、2016年辺りから「第二次百貨店撤退ブーム」と言える現象が起きています。名古屋の「丸栄」さんの閉店が、その象徴でしょう。
私は元居た業界なので、気になってしまうのです。
店舗数は1999年に311店舗だったのが今年中に200店舗に。
売り場面積では2000年に711万平米だったのが、560万平米程度になると見込まれているそうな。
10年ほど前に百貨店が閉店が相次ぎましたが、今回はより深刻な第二次のブームと言える状況です。仕方ないとは言え、やはり悲しいものがあります。
が、今日の話題は、百貨店の閉店そのものではなく、それが引き起こす中心市街地の衰退です。
愛知県愛知ブランド審査委員、山形県川西町総合計画アドバイザー、山形県地域コミュニティ支援アドバイザー、向日市ふるさと創生計画委員会委員長などの役職を務める、中村智彦さんという方が言うには、
「頑なに過去の栄光にしがみつき、家賃を高止まりさせてきた高齢世代が第一線を退き始め」ないとダメなんだとか。
へえ、思い切ったこと言いますねえ。
おらが街の一等地という意識は捨てて、家賃は下げ、アーケードや共有財産は処分してしまえ、スッキリした方が若い人が店を出し易い、というわけです。
私のように旧来型の商店街の役員をしている者には、衝撃のご発言ですが、事実は事実かもですね。
新しく店を出す人は、通り会費を嫌がります。アーケード維持のために通り会費は必要だと言っても嫌がります。
でも、取り壊すにも、スゴいお金がかかるんですよ。トホホです。
追伸
「食楽web」~美食と酒の悦楽探求webマガジン にお採り上げいただきました。
文は松本壮平さんです。ありがとうございます。
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.934連続更新を達成しました。すき焼き「ちんや」六代目の住吉史彦でした。
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