美人投票
先日経済関係のテレビを視ていて、
お、これは、何故流行っているか分からない店が、流行っている理由を説明できる理論だ!
という理論を見つけました。
その理論を、私は経済学部の卒業なので、教わったことがあったのですが、不覚にも完全に忘れていました。それを急に思い出したのです。
さて、その理論とは「ケインズの美人投票」。
「理論」というより例え話しなのですが、金融市場における投資家の行動パターンを表現したもので、経済学者ジョン・メイナード・ケインズが、あの有名な『雇用・利子および貨幣の一般理論』が(1936年)の中で示しました。
ケインズ曰く、投資、例えば株式市場とは「100枚の写真の中から最も美人だと思う人に投票してもらい、最も投票が多かった人に投票した人達に賞品を与える新聞投票」に見立てることができるとし、この場合「投票者は自分自身が美人と思う人へ投票するのではなく、平均的に美人と思われる人へ投票するようになる」としました。
投資するに当たって、その会社が本当に優良かどうかは、あんまり関係なく、皆が買い進めている会社の株を買うことが儲かる道なので、結局皆それを買ってしまう。→本当に優良な会社、本当の美人は優勝できないことが多い、という次第です。
そういう飲食店が最近多くないですか?SNSの時代になって、そういう傾向が加速したように思います。
元を辿ると「韓流スターが来店してブログに書いた」のがキッカケだったりするらしいのですが、ことの真偽は不明です。今や、有名の店だから私も行く、行列しているから私も行列する、という状態になっているお店さんを見かけます。
本当に優良な会社、本当の美人は優勝できないことが多い、そういう時代になったようです。
追伸
インターネットのぐるめ情報サイト「途中めし」にお採り上げいただきました。文は『孤独のグルメ』で有名な久住昌之先生です。ありがとうございました。
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.911日連続更新を達成しました。すき焼き「ちんや」六代目の住吉史彦でした。
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