社長とメデイア

社長がテレビやメデイアに出るのは良くない。
と教える方がいます。理由は、
テレビで自分が言ったことを実際に実行せざるをえなくなってしまい、無理な経営=例えば借り入れを起こす展開になってしまうことすらあるからです。
私もそう思います。
が、実際問題、弊社の場合は、テレビに出ると収入につながりますから、大言壮語をしないよう、気をつけつつ出る、ということになります。
ここで問題なのは、社長が大言壮語しないとテレビ的には面白くないことです。過剰な「こだわり」のある人の方が、テレビ的には面白いですよね。
他にこだわっていることはありませんか?
その他にこだわっていることはありませんか?
その又他にこだわっていることはありませんか?
・・・といった誘導尋問に乗せられて、普段やってもいないことをテレビで言ってはダメです。
テレビで自分が言ったことを実際に実行せざるをえなくなってしまい、無理な経営になってしまうことがあるからです。
気をつけましょう。

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名刺交換のマナー

検索で名刺交換のマナーを教えるサイトをいくつか見つけ、読んでみました。このところ新年会が続いていて、名刺交換の嵐だからです。
で、気づきました。
どういうタイミングで名刺交換すべきか教えているサイトが、ほとんど無いです。
名刺交換を始めてからの作法については、あーでもない、こーでもないと教えられています。曰く「相手先の会社名やロゴの上に指がかかるようにしていけない」とか。私は、そんなことで怒るほど了見狭くないですけどね。
それより問題なのは、やはりタイミングです。今まさに刺身を口の中に投入しようとしている、その瞬間に、
ちょっと御挨拶よろしいでしょうか?!!!!!
と来るのはですよ、
はい、勿論、どうぞ!
と口では申しますが、内心怒り狂わずにはおられません。
あ、料理業界以外の方には、この状況が想像つかないかもしれませんが、本格的なフルコース料理を食す合間をぬって、名刺交換したがる方がおいでなのです。料理屋にもろもろの商品を納めている、「協力業者」「賛助会員」といった方々です。
それが仕事なのだから、ある程度は仕方ないです。安からぬ会費を会社が負担して参加しているのだから、その見返りとして多数の名刺が必要だという事情は分かります。最近は名刺管理のアプリとか出来て、名刺管理が以前よりやかましくなりましたから、名刺獲得に以前より必死にならざるを得ないのでしょう。そこは想像つきます。
でも、乾杯した途端にザッと席を立って、名刺交換したい相手に突撃するのはいかがなものでしょうか?
乾杯の酒を楽しむ時間はありません。その酒を醸した蔵の人に対して配慮のない行為だと思うのですが、突撃して来たのは、なんのことはない、別の酒蔵の方。同じ立場で気持ちが分からないもんでしょうか、ね。
名刺交換すべきタイミングを教えるサイトが、ほとんど無いのは困ったことです。

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変態

「こだわり」という言葉が悪い意味から良い意味になってしばらく経ちますが、昨今では「変態」も褒め言葉のようです。
ある鮮魚料理の店主は、自分の眼鏡にかなう魚が仕入れられないと店を休んでしまうそうです。
魚が仕入れられるかは、天候や波浪の加減で予測できませんから、結果、その店は席の予約ができません。客からの予約の申し込みを断ってでも、仕入れにこだわる、その店主は「変態」で、それは褒め言葉なのだそうです。
まあ、言葉は変異するものだから仕方ないですけどね。
時に、私も「変態」だそうです。
適サシ肉宣言」で提示した、肉の条件にこだわっていて、世間が「良し」としている肉=A5とか、有名産地ブランドをまったく無視しているところが「変態」なんだとか。
言われてみれば、私は以前から多数の人様の意見を無視しても平気でした。だって、世間に肉に本当に詳しい人なんて、ほとんどいませんからね。そんな「多数」に合わせる必要なんて、ないわけです。
それを本人は「変態」と思っていないのですが、さて、私は「変態」と言えるでしょうか?
そして、貴女は「変態」?

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公務員さんのセールス

県産品、市の産品、主として食材を売る展示会が目白押しで、私もお誘いいただいたり致しますが、正直、不毛だと思っています。
基本的に「♡県「♡市」という行政区域で美味いものが産出されるわけではないからですね。
「下仁田葱」というブランドがありますが、下仁田町全域から「下仁田葱」が獲れるわけではなく、一部の特定の土壌の区域が指定されていて、しかも栽培方法も揃えてありますから、それはある程度信用できるのですが、他の食材で県単位などの場合はバラツキがあると思わないといけません。
ついでに申しますと、県庁とか市役所の職員という方々は、悲しいかな、美味しさよりも首長さん・議員さんの指示の方を優先する方々です、例外も、まあ、おいでですけどね。
ですので、今どきの公務員さんのセールスは正直、不毛だと思っています。
地元のものを売り込みたいという熱意は結構ですが、熱意だけで突き進むのは、いかがなもんでしょう。

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なんか、違うよな。

なんか、違うよな。
なんか、変だよな。
と思うようになって久しいです。
肉の売られ方・買われ方について、なんか、違うよな、変だよなと感じるのです。
お客様が、肉を全く体感せず、情報だけ・記号だけで買っている気がするのです。
ネットの時代だから、そうなるのは当然だよ、
ランキングでどれを買うか決めるのは当然だよ
と割り切れないのは、私が昭和の男だからでしょうか。
一部の売り手や産地は、この傾向に素直に従っているようです。とにかくブランド産地として有名になることばかり考えておられる方がいて、失望させられることがあります。
2017年の、私の「適サシ肉宣言」は、肉のサシの話しではありましたが、背景として、情報だけ・記号だけで買う時代が、勿論ありました。
人々が「Ą5」というだけで大金を肉に払うので、
それはどうなの?
と私は言ったのでした。
なんか、違うよな。
なんか、変だよな。
を変えるには、たぶん、お客様がもっと肉にリアルに接する場を創るしかないですね。
これからの弊社の課題は、そこだろうと思っています。
具体的には、肉屋のバックヤード・ツアーとか、肉の教室とかでしょうか。
お客様が自分で肉を切るなんていうのも、面白いかもですね。
だいぶ遅れましたが、弊社の、今年の抱負でした。
オリンピックなんか、構っていられませんね。

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着物警察

毎年成人式の前後になると、「着物警察」を批判する声があがります。昨年は「ハレノヒ」事件がありましたから、なおさらです。
曰く、「着物警察」が「新たなライトユーザーの新規参入をつぶす役割」を担っているとか。
「着物警察」とは勿論、年配の、着物に詳しい女性のことで、若い子が着物で歩いているのを見つけると、アカの他人なのに、
「帯締めの位置がおかしいでしょ」とか、
「今の季節に着る着物じゃないわよ」とか、
「それって、ポリエステル製なのかしら?」とか言ってくるそうな。
おそらく既存の着物業界で着付け教師として働いている方々なのでしょう。文化を護りたいという過剰な使命感から、そういう言動をするのだろうと思います。
まあ、たしかに嫌なヤツであることは事実ですが、そうした「警察」が日本の着物産業を滅ぼすとまで言うと言い過ぎかと思います。
そして、もう一点私には気になることがあるのです、「着物警察」批判に続けて、浅草や祇園の「コスプレ着物」礼賛が続くことです。礼賛のポイントは、
・着物をファストファッション化させた。
・レンタルすわなち共有経済の発想を採り入れた。
・外国人という超ライトな客を取り込んだ。
はい、まあ、そうなんですどねえ、そうした誉め言葉を並べている方は、コスプレ着物店の経営者の多くが外国人だと知ったら、どういう気分になるんでしょうか?ツーリストが母国を出る前に、コスプレの予約をとっている模様です。送迎の白タクのドライバーも、その国の人。
着物らしきものが着られていることは結構かもしれませんが、収益が国外に流れています。
コスプレ礼賛派の方は、伝統産業で外国人が成功をおさめることまで愉快なんでしょうか。素晴らしく寛容なことで、どこかの大統領に聞かせてやりたいものです。
私は、と申しますと、二者の中間ですかねえ。
「着物警察」と「コスプレ着物」の間の、いい感じの商いは無いのかなあ・・・と思ってしまいます。

Filed under: ぼやき部屋,浅草インサイダー情報 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)

菌床栽培

突然ですが、椎茸に「原木栽培」されたものと「菌床栽培」されたものがあることをご存知でしょうか?
「ちんや」で使っているのは、勿論「原木栽培」されたもので、こちらが上等ですから、当然それを自慢たらしく説明するのですが、お客様からの反応は、
ゲ、ゲンボック・サバイバルって何かのゲーム???
ということが多いので、世間は椎茸の育て方などには無関心かと思っていました。「ゲンボク」っていう言葉自体が馴染みがないですしね。
ところが今月13日、YAHOO!ニュース経済版のヘッドラインに突如、
「シイタケ菌床 輸入量が過去最高 産地に危機感 「国産」で流通」
という見出しが出たので、私は驚きました。3連休の中日でビジネス関係のニュースが乏しかったからでしょうが、椎茸が主要ニュースになるとはねえ。
ここで念のため菌床栽培(きんしょうさいばい)をご説明しますと、
菌床(オガクズに米糠などの栄養源を混ぜた人工の培地)でキノコを栽培することですね。
原木は字の通り、薪のような形の木に椎茸を付けていく方法で、天然ではないですが、より天然に近いですから、食味は断然原木が勝ります。原木に慣れると菌床の方はナヨナヨしていて、椎茸とは別物かと思ってしまいます。
では、何故菌床で栽培するか、ですが、
・産業廃棄物つまりゴミであったオガクズを有効利用できる。
・種菌付けから収穫までの時間が半分程度で済む。
という理由です。
で、13日のニュースの内容ですが、これが実に酷い話しでして、
中国からの、安い菌床輸入が急増しているというニュースでした。
菌床が輸入であっても、それを国内に導入して、そこで育てた椎茸は「国産椎茸」として販売できる、というのがカラクリです。
食品製造の最終工程さえ日本で行えば、最初が海外であっても「国産!」と言える、というのは椎茸だけではありません。色んな分野で抜け道として利用されていますが、不誠実ですよねえ。
当然国内の椎茸産地は危機感を強めていて、国産菌床には、そのように表示をしようと動き始めたとかですが、どうなりますやら。
皆様、お気をつけを。

Filed under: すき焼きフル・トーク,ぼやき部屋 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)

指導

なんだ、そういう指導ができるなら、もっと早くやっておけば良かったと思います。
報道によりますと、「恵方巻き」の販売最盛期を前に、農林水産省は11日、需要に見合った量を販売するようスーパーやコンビニエンスストアなど小売業界7団体に通知した、そうです。
毎年馬鹿馬鹿しく加熱する商戦のせいで、大量のフードロスが生じていて、今や「恵方巻き」は日本のフードロスを象徴する存在になっていますね。
何としても前年より盛り上げようと、近年は高級食材を使ったり、スイーツにしたりと、あの手この手で騒いでいますが、品物が変われば、当然販売数量の見込みが立ちません。それでも販売機会を逃すまいと過剰に発注するものだから、大量のロスが生じているというわけです。
そういう指導ができるなら、もっと早くやっておけば良かったと思います。
それと、もう1点。
この件を報じるメデイアの記事に、
「福を呼ぶとされる、節分の風物詩・恵方巻」
などとあるのが私は大変気になります。
恵方巻は、そのような神聖なものでも伝統的なものではなく、大阪の花柳界での、お大尽遊びの一つでした。それを戦前に鮨業界が利用したものです。
これには諸説あるようですが、ともかくも、そもそもお遊びなのであって、真剣にビジネスとしてやるものではないです。ましてや大量のロスを出すなんて、野暮of野暮です。
コンビニの経営者に、野暮を恥と思う人はいないんでしょうか、ね。

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肉について

忘年会や新年会の前に、5~6分で
「肉について」
話して欲しいというご依頼をいただくことがありますが、
随分ざっくりしたアイデイアですよねえ・・・
5~6時間いただければ、喜んでお話ししますけど。
5~6分の場合は、店主挨拶を謹んでさせていただきます。

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新年会の説教

新年会。
会社の経費で美味いものを食わせてやっているのだから、説教もたっぷりと聞いてもらうぞ!
という社長さんが今でもたまにおいでですが、かえって社員さんのモチベーションが下がらないかと心配になります。
今年は「ちんや」の新年会の説教で、やる気が盛り下がったよね・・・
ということになったら、私も盛り下がりますねえ。トホホです。
いや、間違えた、ご繁盛を祈念いたします。

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