形あるものをなくしても(ドナルド・キーン博士)

 89歳のドナルド・キーン博士が来日されました。大震災を機に日本国籍を取得して、日本に永住するためです。

 博士は、あまりにも有名な、日本文学研究の大家なので、その業績をここにコピペーすることは略させていただきまして、私個人がかつて有り難く読んだ本を、2冊だけ紹介します。1冊は・・・

 『能・文楽・歌舞伎』(吉田健一・松宮史朗訳)(講談社学術文庫)

 当時お能関係の知人が出来たのに、能のことをあまり理解しておらず、専門家による本を読んでも、いまいちピンと来なかった私に、能の観所をかいつまんで教えてくれたのが、この本でした。

 同時に、博士が日米戦争の最中から日本研究を志しておられた事を知り、その意志の強さに感銘を受けました。もう1冊は・・・

 『明治天皇』(角地幸男訳)(新潮社、上下巻)

 この本には、偉大な統治を行った陛下のプライベートな情景が鮮明に描かれています。陛下と同様、世襲で父の跡を継ぎ、どう振舞ってよいのやら、悩んでいた当時の私には、とても参考になる本でした。

 その博士が「私から日本をとったら何も残らない。日本人として残りの人生を生きたい」と決意して来日されました。

 しかし、その事を報じる新聞の紙面は、とても小さい扱いと感じました。

 それは政界のドタバタ劇と台風の時期に重なっていたからです。

 ノダ総理は「どぜう演説」で人気を獲得したようですが、その選ばれ方は、派閥本位の、呆れた陣取り合戦そのものでした。また、その後の人事劇でも、派閥に配慮した結果、「?!」という人事がいくつもありました。

 防衛相には「自分は安保に詳しくない。そういう人物が防衛相になることが文民統制だ」という御高説をお持ちの方が就任されたようです。

 また経産相には、農水関係が御専門の方が就任されたようです。経産相と言ったら、エネルギー政策の責任者ですよね。この点を、早速自民党が攻撃する考えだとか。

 こういう記事が紙面を占領していますが、それを読んだら、日本が復興できるのか、ものスゴク不安になりませんか。

 でも、そんな日本が「必ず復興する」とキーン博士は言っておいでです。

「自然の無慈悲を嘆いて廃墟のまま放っておかないで、何度でもそれまで以上のものを立て直してきた。それが日本人です。」

「これほど生活の中で美を重んじる文化は他国に見当たらない。美意識さえ心にあれば、形あるものをなくしても必ず再建できる。」(9/3の読売新聞)

 震災以来、これほど私たちを勇気づける発言が他にあったでしょうか。

 報道の扱いが小さいことが、私には、悔しくてなりません。

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて551連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 「ちんや」創業130年記念サイトは、こちらです。「すき焼き思い出ストーリー」の投稿を募集しています。

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どぜう総理

 総理大臣が、またも交代しました。

 「どぜう総理」ことノダさんは、今のところ評判が良いようですが、私には気にいらないことがありますので、一つだけ書かせいただきます。

 自民党時代に何回も見た、派閥本位の総理選びが、今また再現されていますが、「それって、なんだかなあ!」です。「派閥政治が嫌いで、2年前民主党に入れたのに!」と思っている人、いませんか。

 ユキオ総理が倒れ、カン総理も倒れたのに、その二人を出してきた党が、今また総理を決める、しかも国会議員だけで総理を選ぶって、どうなんでしょう。

 ノダ総理の評判は良いようですが、彼を支持したのは、1回目の投票では、たかだか100人位の人数ですよね。それだけで決めるって、「なんだかなあ」ですよね。

・・・と言っても、私は元々ノン・ポリですから、政局のことではなく、制度のことを言いたいのです。

 謹んで提案いたしますが、今、憲法を改正して、衆議院は、総理を選ぶための議院だ!ということをハッキリさせ、衆議院選挙は、政権をどの党に任せるかを決める選挙だ!ということをハッキリさせたら、どうでしょう。

 どのようにハッキリさせるかと申しますと、総理大臣が辞職したら、同時に衆議院も解散するようにするのです。総理が衆議院を解散するのではなく、総理が倒れたら、衆議院が自動的に解散されて、あらたな政権党選び=総理選びが行われるようにします。

 総理大臣が辞職したら、衆議院は、自分達が選んだ総理と命運を共にして解散し、総選挙をして、その後で新総理を決めるようにします。勿論、憲法改正が必要です。

 当然、選挙区は定数=1の単純小選挙区です。比例代表は要りません。この選挙でA党かB党かの勝負をしてもらうわけです。

 なんだよ、その憲法!

と思っておいでの方は、戦前の日本政治史を思い起こしてみて下さい。

 浅草で「浅草オペラ」が流行し、盛り場としての全盛時代を迎えていた頃、日本政界は「大正デモクラシー」という時代を迎えていました。

 その「大正デモクラシー」の運営方法は「憲政の常道」。運営の重責を担ったキーパーソンは、最後の元老「園公」こと西園寺公望でした。

①ユキオさん、カンさんとは違って、総理が病気や事故で倒れた場合、

⇒園公は、与党のナンバー2を次期総理に指名しました。

②逆に、今回の様に失政で総理が倒れた場合、

⇒園公は、野党の党首を次期総理に指名しました。

 この時点では、与党はさっきまで野党だったわけですから、少数与党です。新総理は、体制を整えて、すぐに衆議院を解散し、たいていは過半数を獲得して、政権を確立していました。これが「憲政の常道」です。

 この体制は、当時の2大政党「政友会」「民政党」の勢力バランスの上に成立し、公卿の出身で皇室からの信頼が厚く、二度総理大臣を務めた経験のある、園公の個人的な神通力によって運営されていました。

 上手く運営された期間は短かったのですが、この時期が、戦前の日本政治史の黄金時代と言えるでしょう。奇しくも、浅草全盛時代と同じ頃です。

 さて、この体制と比べて私のプランは、

 園公(=元老)による総理指名⇒すぐに衆議院を解散

というプロセスを、現代では国民による投票で一回で済ませてしまおう、というものです。比較しながら、ご検討いただければ幸いです。

  しつこいですが、私はノン・ポリですから、政局のことではなく、制度のことを言っているのです。そういうことで引き続きお読み願いたいのですが・・・

 参議院も問題ですよね。

 その昔は「権力の分散」を図る必要はあったかもしれませんが、今は、それは困ります。参議院があることで政治が停滞しています。

 だいたいですよ、政権与党が過半数を取りにくい選挙制度になっている議院つまり参議院を、総理大臣は解散できないわけですから、総理と政権与党は、いつも参議院から政治運営を妨害されます。震災が来ているのに、政治が停滞してしまっています。

 しかも、それが6年間も続くのです。この体制での政治運営は難しく、コイズミ総理のような巧者を除いて、上手くやっていくことができません。政治にスピード感がなく、重要な決定が先延ばしにされる傾向があります。

 だから、参議院を総理が解散できるようにした方が良いと思います。また任期も縮めて4年にした方が良いと思います。

 ただし選挙制度は、政権与党が圧勝しにくい形にしておきます。

 どうするか、と申しますと、全ての選挙区の定数を2にします。2大政党を養うためです。これに併せて全国区も復活させます。少数党を養うためです。全国区の定数は、まあ47が良いでしょう。

 こうすると総理は、参議院を解散しても基本的には過半数をとりにくい状況です。

 しかし、選挙区選挙に2人の与党候補をたてて2人当選させることもできなくはありません。「ベテランと若手」とか「男の女」とか棲み分けして擁立すれば、勝てます。過半数をとれなかったとしても、人気があって、衆議院で勝ったばかりの総理なら相当程度勝てるでしょう。

 足りない分は、少数党をポストで釣って連立することも出来るでしょう。才能ある総理が上手くやれば、両院で政権を確立できると思います。

 逆に選挙で参議院を制覇することに失敗し、政権確立に成功しなかった場合、その総理は辞任し、同時に衆議院も解散となって、総理の選び直しをします。

 メンド臭いですが、衆議院選挙、つまり国民の政権選択によって、総理が決まるようにすることが大事だと思います。どうでしょう、このプラン?

 くどいですが、ユキオ総理が倒れ、今またカン総理が倒れたのに、その二人を出してきた党が、国会議員だけで総理を選ぶって、どうなんでしょう。

 しかも、その選び方が、自民党顔負けの派閥政治とは。

 「なんだかなあ!」

 そう思えてなりません。

 そうそう、そう言えば、もう一つ「なんだかなあ!」が。

 あれ以来、どぜう屋ばかりが繁盛しているようなんですけど。すき焼き屋には、御利益がゼンゼンないです。

 憲法を改正しましょう。政局より制度を論じたらどうでしょう。

 すき焼き総理が誕生するように。

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御葬儀

 この夏は、どうも、冷蔵庫が故障します。

 冷蔵庫が夏場に故障するのは御約束の事態ですが、1ヶ月以内に3箇所も壊れると、さすがに参ります。どういうことでしょう。

 それと、この夏は、どうも、知人が亡くなります。

 どういうことでしょう。猛暑の中、節電したことと関係があるのでしょうか。

 そんな状況で、ある御葬儀に行きましたところ、ある与党の議員先生と一緒になりました。簡単に挨拶を申し上げますと、唐突に・・・

 いやあ、農水省がホントに不手際で、申し訳ありません!

 小売の方や、飲食の方には補償が何もなくて、申し訳ありません!

 何か、お困りのことがあったら、どうぞウチの事務所に言って下さい!

とのことでした。

 謝っておられるのは、勿論、牛のエサの汚染問題です。「何か、お困りのこと」といったら、他でもない、売上が落ちていることですが、そればっかりは、先生にもどうしようもないことです。だから・・・

 はい、そういう節は、頼りにさせていただきます。

とだけお答えして、お焼香をさせていただいて、斎場を後にしました。

 今、与党の先生方もツラいお立場なのでしょう。文句を言われる前に謝ってしまえ!ということで、話しの脈絡が唐突だったのかもしれません。

 その後、皆様ご承知の通り、岩手・宮城・福島・栃木の4県で当局の対策によりエサの安全性が確保され、8/25出荷停止が全て解除されました。気のせいか、弊店にもお客様が戻って来たような気がします。

 でも、その間の補償は無いんですよね、やはり。

 そうだ、香典代は補償の対象にならないのかなあ。

追伸

 誠に勝手ながら、8/29(月)から9/1(木)まで夏休みをいただきます。悪しからず、ご諒承願います。

 店は休みますが、ブログの方は「予約投稿」で更新を続けます。

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安全ですよ!

 今日は、隅田川花火大会の日です。

 震災の影響で、例年より一ヶ月遅れですが、関係の皆様のご尽力により、開催される運びとなり、感謝の言葉もありません。

 天候だけが心配ですが、荒天以外は実施される予定です。さて、

 雷門の辺りで、人力車の車夫のお兄さん達が、客引きをしています。

 ここ5年ほどで一気に増殖し、今や100台以上の車があると聞いています。

 客引きの仕方のマナーについて、あるいは客引き行為自体の是非について、各方面から色々なご意見があることは勿論、承知していますが、今日は、そのことはさておき、彼らの営業トークを御紹介してみたいと思います、結構、参考になりますので。

①「姫!姫様!」(と叫びながら駆け寄る)⇒どう見ても六十歳を越えている、ご婦人に対して。

②「夢が見れますよ〜浅草で!」(と投げキッス)⇒ハタチ前後の女子学生風に対して。

③「ハーイ!アイハブ、ジャパニーズ・ワンダー・クルージング!」⇒外人さんに対して。

 彼らは車夫であるだけでなく、過酷な歩合制営業マンですので、営業トークを考えぬいています。

・最初の事例は、客を褒めそやす行為について、何の規制も無いことを利用しています。

・②③の事例は、誇大すぎる誇大表現は、問題にされないことを利用しています。受け手が、最初から半分冗談であることを認識できますので、問題にならないわけです。

 一方、食品の世界では、誇大表示は厳しく規制されていまして、例えば、

 「大吟醸酒!」と表示するには、いくつかの技術的条件をクリアする必要があります。

 しかし「夢が見れる」とは、どういうことか条件づけするのは難しいですよね。弊店もマネして、「夢のすき焼き!」と銘打ってみようか、と真剣に考えたことがありますが、できませんでした。

 恥ずかしがり屋なもんですから、こう見えても。

 そんな中、彼らのトークの中にも「いただけない」ものが。

④「安全ですよ! ひっくり返らないように、安全バーが付いてるんです!」

 これは、どうなんでしょう。人力車がひっくり返るなんてことを、まったく想像していない人にとっては・・・

 「そうか!うっかり乗ると事故に遭うかもしれないぞ!」

と思ってしまいますよね。

 このトークを聞いていて、今、牛肉の業界が必死にPRしていることを思い出しました。

 「安全ですよ! 放射能は付いてませんから!」

・・・こう言われると、食欲をなくしますよねえ。トホホです。

追伸①

 弊店では肉を召し上がっていただく前に、牛の個体識別番号と生産県をお示ししています。汚染エサを与えていないことが確認されていますのでので、安心して国産牛を召し上がっていただくことができます。

追伸②

 「ゆかたdeプレゼント」を実施しています。ゆかた姿で弊店に見えた方に、東北・茨城の冷酒1本(300ml)を差し上げます!(お座敷で、料理1人前を召し上がる方に限り)

 弊店以外の台東区の御店でも、同様のプレゼントが。そちらは、8月13日(土)から28日(日)まで実施予定です。

追伸③ 

 今月の昼時より「四分の三すき焼き」を始めました。

 ご昼食セット(4.300円)の、お肉とご飯の分量を四分の三人前にできます。価格は3.800円です。満腹するまで食べたくはないが、おいしい肉を少し食べたい、という時に、どうぞ御利用を。

追伸④ 

 地下1階カウンターレストラン「ちんや亭」でも、「ちんや」座敷と同等の、霜降り肉すき焼きを召し上がれるようにしました。

 「旨い肉を食べたいが、記念日でもないし、座敷に上がるのは億劫だ」というお客様、あるいは御一人様のお客様、是非ご利用を。

  本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて543連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

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安愚楽牧場

 「すきや連」のメンバーである、@toriyama_wataru(鳥山ワタル)さんがツイッターで、和牛投資商法の「安愚楽牧場」の倒産について、あれこれツイートしておられます。

 その中で、あるブログのことを「ごもっとも〜。けど、日本文化=和牛の発展のためとか、安全な食肉流通のためといった想いから出資した人もいるでしょうねぇ。」と評しておられたので、私も、そのブログを読んでみました。

 そのブログは、金融関係の方が書いた、アグラについてのブログでした。

 アグラを金融業として観た場合の怪しさを列記した上で、一見してお粗末な投資商品なのに被害額が大きすぎてショックを受けた、と書いておられました。

 さらには、学生対象に「最低レベルの、お金の教育」をした方が良い、と結んでいました。

 こういう事件が起こると、必ず、

・騙される方がアホだ。

・日本人って、なんで、こんなに金融の知識がないんだ?

と、おっしゃる方がいますが、まあ、そのブログも、そうした類でした。

 要するに、こんなに怪しいのに、なんで、こんなに大勢ひっ架かったんだ?ガキ以下だ!というわけです。

 それに対する、@toriyama_wataruさんのコメントが、

「ごもっとも〜。けど、日本文化=和牛の発展のためとか、安全な食肉流通のためといった想いから出資した人もいるでしょうねぇ。」だったのです。

 私も、そういう面はあったと思っています。

 たいてい会社のパンフレットには、素晴らしい経営理念が書いてありますが、たしかアグラ牧場も、「ふるさとを持たない都会人が、牛のオーナーになることで、地方の牧場を訪ねるようになり、そこに新たなふるさとを見つける」とか言っていたと思います。そう願って投資した人もいると思います。

 純粋の金融商品なら、買う側も純粋にカネの話しとして考えるでしょうが、アグラは違いましたので、パンフに書いてある理念に共鳴した人もいたはずです。アグラが、本当に心底、その理念の下に運営されていたかは確認できないので、ここでは書きませんが、信じた人もいると思います。

 食べ物というのは、そのように情緒的ベネフィットを誘うものです。金融商品にしてはいけないのに、してしまった為、金融の知識がない人が買ってしまったのではないか、と思います。

 だからこそ、私が疑問に思いますのは・・・

 そもそも食品産業を、あそこまで他人資本ばかりで経営して良いものなのか、という点です。

 私は要規制と思っていましたし、そうして来なかった立法府について「何してたの?」と思っています。畜産関係の票をもらっていた議員さんが、畜産の世界でのアグラの評判について、ご存じなかったとは信じがたいです。

 議席に胡坐をかいていた・・・のですかね。

 座布団、取り上げて! 住吉君から。

追伸①

 弊店では肉を召し上がっていただく前に、牛の個体識別番号と生産県をお示ししています。汚染エサを与えていないことが確認されていますのでので、安心して国産牛を召し上がっていただくことができます。

追伸②

 「ゆかたdeプレゼント」を実施しています。ゆかた姿で弊店に見えた方に、東北・茨城の冷酒1本(300ml)を差し上げます!(お座敷で、料理1人前を召し上がる方に限り)

 弊店以外の台東区の御店でも、同様のプレゼントが。そちらは、8月13日(土)から28日(日)まで実施予定です。

追伸③ 

 今月の昼時より「四分の三すき焼き」を始めました。

 ご昼食セット(4.300円)の、お肉とご飯の分量を四分の三人前にできます。価格は3.800円です。満腹するまで食べたくはないが、おいしい肉を少し食べたい、という時に、どうぞ御利用を。

追伸④ 

 地下1階カウンターレストラン「ちんや亭」でも、「ちんや」座敷と同等の、霜降り肉すき焼きを召し上がれるようにしました。

 「旨い肉を食べたいが、記念日でもないし、座敷に上がるのは億劫だ」というお客様、あるいは御一人様のお客様、是非ご利用を。

  本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて539連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

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工場野菜

  某大手食品メーカーさんから、しめじのサンプルをもらいました。

  最近、企業の農業への進出が推奨されていますから、そういう路線なのでしょう。いわゆる「工場野菜」の類です。

  ホイルに挟んで焼きまして、

  どうも、やたらと水が出るなあ。まあ、水耕なんでしょうから、当然か。

  そして、試食。

  ・・・・・・

  どうやったら、こんなに味気なく成るんだろう。味気ないというより、味が存在しないです。

  それ以前にパッと見が、真っ白です。多少色が在る部分でも、茶色より灰色。

  これを食べた子供が育ったら、灰色で味気ない人間に成るんじゃないですかね。

 ここで「誰が、そんなの食べるんだ?」と思っておいでの方にご説明しますが、「工場野菜」にはニーズがあるのです。どういうニーズかと申しますと・・・

 絶対安全。

 「工場野菜」は、工場という管理された空間の中だけで育ちますから、菌もウイルスもいません。だから、食べる時に殺菌・洗浄する必要がないのです。

 普通の土の上で育った野菜は、どうしても自然の菌やウイルスが居ますから、これを絶対に排除するためには、殺菌液に漬けるのです。ゾッとするでしょう。

 「ちんや」は、野菜をすき焼きの鍋の中で煮てしまいますし、そもそも安全絶対主義ではないですので、これをしませんが、大手の外食産業さんはやっています。その点、「工場野菜」なら、この殺菌工程を省けます。

 それに、ですよ。洗浄もする必要がない、ということは作業が減らせるので、人件費がさらに削れるのです。

 外食産業の店で、サラダを頼んだら、ゼンゼン味がしない野菜が出てきた、という御経験はありませんか。実はサラダというのは、生なので安全上のリスクがある食べ物なのですが、そのリスクを無くしてくれて、しかも人件費が削れるのが、「工場野菜」です。

 ついでに申せば、形が統一されているので、アルバイトでもカット・盛り付けができます。職人いらず、です。

 どうです? 素晴らしいでしょう?「工場野菜」。

 しかし、このまま安全絶対主義を信奉し続け、「工場野菜」だけを食べ続ければ、人類は、灰色で味気ないヤツらの集団に成るでしょう。

 自然の畑に居る、菌やウイルスが、そんなに怖いか。皆さん、一度考えてみて下さい、残り短い夏の間に。

追伸①

 弊店では肉を召し上がっていただく前に、牛の個体識別番号と生産県をお示ししています。汚染エサを与えていないことが確認されていますのでので、安心して国産牛を召し上がっていただくことができます。

追伸②

 「ゆかたdeプレゼント」を実施しています。ゆかた姿で弊店に見えた方に、東北・茨城の冷酒1本(300ml)を差し上げます!(お座敷で、料理1人前を召し上がる方に限り)

 弊店以外の台東区の御店でも、同様のプレゼントが。そちらは、8月13日(土)から28日(日)まで実施予定です。

追伸③ 

 今月の昼時より「四分の三すき焼き」を始めました。

 ご昼食セット(4.300円)の、お肉とご飯の分量を四分の三人前にできます。価格は3.800円です。満腹するまで食べたくはないが、おいしい肉を少し食べたい、という時に、どうぞ御利用を。

追伸④ 

 地下1階カウンターレストラン「ちんや亭」でも、「ちんや」座敷と同等の、霜降り肉すき焼きを召し上がれるようにしました。

 「旨い肉を食べたいが、記念日でもないし、座敷に上がるのは億劫だ」というお客様、あるいは御一人様のお客様、是非ご利用を。

  本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて538連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

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好日

  8/19の浅草は豪雨でした。北の冷たい空気がようやく降りてきて、前線ができたとか、この日に予定しておりました、浅草雷門横丁一斉清掃は、8/26(金)10:00に順延いたしました。

  また、この日浅草一とも評された、とんかつ屋さんのマスターが亡くなり、御通夜がありました。清潔さにコダワる方と伺っていました。拝ませていただきました。

  さて精肉売店の、品揃え見直しを続けていまして、何度目かの会議を持ちました。大手メーカーの、既製品の調味料をやめて、醤油売り出して、そろそろ2ヵ月になるわけですが、その状況を検討してみました。

  この件では、伊豆川事務所の伊豆川さんに、相談にのっていただいていますが、

驚異的な売れ方ですよ!

と言っていただきました。自分では、まあ、ポチポチ売れているかなあ、位の感覚でしたが、総客数に対する、醤油を買った方の割合が高いのだとか。

  今「ちんや」で売っている御醤油は、非常にグレードが高く、当然安くはないので、高級スーパーでも、そうポンポンとは売れず、そういう高級な店に比べても、弊店の売れ方は良いのだとか。

  へー、そうだったんですね。

 まあ、それにはカラクリもありまして、この期間は、牛の汚染餌の問題で、総客数が極端に少なかったため、割合を計算する際の、分母が小さいのです。

 お客様の数が少なかったので、店頭で時間をとって商品説明ができたからかもしれません。これが普段の忙しい状態に戻ると、あまり会話ができなくなる可能性があります。そこは皮肉な話しではありますね。

 汚染餌の問題が、会話のキッカケになったのかもしれません。

 普段ですと、お客様との会話は・・・

 すき焼き用の@2.100円を、400グラム下さい!

 はい、ありがとうございます!

だけで終わってしまうことも多いです。当然、いろいろ肉のことをご説明申し上げたいわけですが、ノッケから決然と「400グラム下さい!」と言われてしまうと、後は作業あるのみ、で終わってしまいます。

 ところが、今時は、

 オタクの肉は大丈夫なのよねえ。

から始まります。だから、それに対していろいろのご説明ができます。その流れの中で、

 あら、何これ、醤油を始めたの?

 そうなんですよ!「ちんや」の肉は、良い調味料を使って食べていただきたい、と思いましてね・・・つべこべ・・・

 と、展開したケースがあったのであれば、嬉しいですね。チョビッと。

 ヒマ 是 好日。

・・・と思わないと、やってられませんよね、肉関係の皆さん。

追伸①

 弊店では肉を召し上がっていただく前に、牛の個体識別番号と生産県をお示ししています。汚染エサを与えていないことが確認されていますのでので、安心して国産牛を召し上がっていただくことができます。

追伸②

 「ゆかたdeプレゼント」を実施しています。ゆかた姿で弊店に見えた方に、東北・茨城の冷酒1本(300ml)を差し上げます!(お座敷で、料理1人前を召し上がる方に限り)

 弊店以外の台東区の御店でも、同様のプレゼントが。そちらは、8月13日(土)から28日(日)まで実施予定です。

追伸③ 

 今月の昼時より「四分の三すき焼き」を始めました。

 ご昼食セット(4.300円)の、お肉とご飯の分量を四分の三人前にできます。価格は3.800円です。満腹するまで食べたくはないが、おいしい肉を少し食べたい、という時に、どうぞ御利用を。

追伸④ 

 地下1階カウンターレストラン「ちんや亭」でも、「ちんや」座敷と同等の、霜降り肉すき焼きを召し上がれるようにしました。

 「旨い肉を食べたいが、記念日でもないし、座敷に上がるのは億劫だ」というお客様、あるいは御一人様のお客様、是非ご利用を。

  本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて537連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 「ちんや」創業130年記念サイトは、こちらです。「すき焼き思い出ストーリー」の投稿を募集しています。

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成田山詣で

 成田山に詣でました。

 陸前高田の薪による護摩の問題で、御寺にクレームの電話が殺到している、と聞きましたので、クレームを言う人間ばかりでなく、応援している人間もいることを示そう、と思った次第です。僭越ながら。

 護摩は送り火とは違います。護摩は御寺の御堂の中で、お坊さんだけが参加して行われます。

 京都五山の場合は、屋外の行事でしたし、これまで放射線の影響がなかった土地でしたので、「薪の表面を削れば良い」と専門家が言っても、これまで放射線のことを身近に感じてこなかった地元の方が戸惑うのは、わからなくはないです。

 しかし、ですよ。成田山の場合は違います。それなのにクレームの電話が殺到していて、しかもクレームは地元千葉県民からが多いとか・・・

 私は、成田山の護摩は二つの意味で素晴らしいと思っています。

 第一に、被災地由来のものであっても、今回の薪の表面のように、問題のある部分は除き、使える部分については、放射線量を計測して安全確認をした上で、使っていく、という点です。そうしないと、今後東北の物は、全て使えないことになってしまいます。

 もう一つは、お坊様方が、仏教のスゴいところを、まざまざと見せて下さったところです。我や我執を捨てさり、他者のために祈る、という行為ほどスゴいことはないです。フクシマで原発に向かって放水を敢行した、自衛隊・警察・消防の皆さんに並ぶヒーローだと思います。

 そのマネをできない人間が、その方々の爪の垢を煎じて飲もう、というなら話しはわかりますが、なんと、クレームの電話を殺到させるとは・・・

 そう考えましたので、早朝の京成電車に乗って成田に向かいました。お盆中で浅草の店が忙しいので、早く戻らないといけないからです。

 意外とスムーズにたどり着き、本堂に上がりますと、早朝なのにおはらいを受けている方がいます。この大きな御堂の中は、土足のまま拝む区域と、護摩をたく区域がガラスで仕切られていて、中の様子がよく見えるのです。

 そして、そこが問題の護摩を行う所です。私も以前、この門前の鰻の名店「菊屋」の御主人さんの紹介で、その中に入れていただいたことがあります。「成田屋」こと市川団十郎家が護摩を受けるのもここです。

 その様子を眺めた後、いざ寸志を投函!と思いますと、

 賽銭箱には、Donation Boxの文字が。

 流石に、インターナショナル。

 帰りがけに「菊屋」さんを覗いてみましたが、まだ早朝のことで、ご出勤前でした。名刺を放り込んで、すぐさま駅に戻りますと、意外に短時間だったので、上りの特急電車まで時間が空いてしまいました。

 それで意味もなく駅舎を見上げると、そこにはツバメが巣を造っていて、気持ち良さそうに飛び交っていました。

 ツバメよ、君らは良いなあ。セシウムとか被爆とかわかんなくて。

 人間は、メンド臭いんだぞ、下手にいろいろわかるから。

追伸①

 弊店では肉を召し上がっていただく前に、牛の個体識別番号と生産県をお示ししています。汚染エサを与えていないことが確認されていますのでので、安心して国産牛を召し上がっていただくことができます。

追伸②

 「ゆかたdeプレゼント」を実施しています。ゆかた姿で弊店に見えた方に、東北・茨城の冷酒1本(300ml)を差し上げます!(お座敷で、料理1人前を召し上がる方に限り)

 弊店以外の台東区の御店でも、同様のプレゼントが。そちらは、8月13日(土)から28日(日)まで実施予定です。

追伸③ 

 今月の昼時より「四分の三すき焼き」を始めました。

 ご昼食セット(4.300円)の、お肉とご飯の分量を四分の三人前にできます。価格は3.800円です。満腹するまで食べたくはないが、おいしい肉を少し食べたい、という時に、どうぞ御利用を。

追伸④ 

 地下1階カウンターレストラン「ちんや亭」でも、「ちんや」座敷と同等の、霜降り肉すき焼きを召し上がれるようにしました。

 「旨い肉を食べたいが、記念日でもないし、座敷に上がるのは億劫だ」というお客様、あるいは御一人様のお客様、是非ご利用を。

  本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて535連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 「ちんや」創業130年記念サイトは、こちらです。「すき焼き思い出ストーリー」の投稿を募集しています。

 Twitterもやってます。こちらでつぶやいています。

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節電プラン

 節電プランを考えました、今頃ですが。

 使わない家電のプラグをコンセントから抜く!とか、そういうレベルじゃないですよ。節電というよりは「減発」を目指しています。

 どうやって「減発」するかと申しますと、真夏は、皆さんで東京から脱出していただくのです。北の方とか、山の上とか、とにかくエアコンがなくてもOKな所で休んでいただきます。

 では、どうやって休んでいただくか、ですが・・・

・8月の第二月曜日に、「海の日」を移動させます。それから、

・8月15日を「平和記念日」として、国民の休日にします。

 「海の日」は、もともと1876年(明治9年)に明治天皇が東北地方を巡幸された際、それまでの軍艦ではなく灯台巡視の汽船「明治丸」によって航海をし、その船で横浜港に帰着したのが7月20日だったことに因んでいるそうです。

 しかし、その後ハッピーマンデー法で、7月20日から「7月の第3月曜日」に移動してしまっています。どうせ移動したのですから、もう一度8月の第二月曜日まで移動してもらっても大勢に影響ないと思います。

 実際、7/1が第1月曜の場合、第3は7/15で、梅雨がまだ明けません。「海に親しむ日」なのですから、梅雨明け後の方が良いですよね。だから8月の方が良いと思いますよ。

 もう一つの祝日ですが、太平洋戦争の記憶を風化させないため、「平和記念日」を造ります。この日はお盆の中日ですから、「日本が負けた日に休んでなんかいられるか!」とお考えの方は、ご家族と墓参りをなさって下さい。

 こうするとどうなるか、細かく見てみましょう。

 まず8/1が月曜の場合は、8/6-8が新「海の日」の3連休。そして8/15は月曜ですので、8/13-15も3連休です。お休み下さい。

 8/1が日曜の場合は、8/7-9が3連休、長崎の原爆忌も休めます。そして8/15は日曜に当たっていますので、その振替を8/16に当てて、8/14-16も3連休です。

 8/1が土曜の場合は、8/8-10が3連休。8/15の方は土曜ですので、ここは、ザンネン、2連休です。ですので、まあ、8/14の金曜か8/17の月曜に有休をとって下さい。お盆中ですから1日くらいとれるでしょう。

 8/1が金曜の場合は、8/9-11が3連休。8/15-17も3連休です。是非お休み下さい。

 8/1が木曜の場合は、8/10-12が3連休。一方8/15は木曜日ですので、こちらは飛び石です。ですので8/16の金曜日に有休をとって下さい。そうすれば、8/15-18まで4連休になります。

 この場合、有休をとるのは1日だけで済み、しかもお盆中なので、なんとかとれるでしょう。

 8/1が水曜の場合は、8/11-13が3連休、8/15は水曜日ですので、これも飛び石です。しかし「祝日と祝日に挟まれた日も祝日とする」という法律が既にできていますので、8/14も祝日です。なんと5連休に成ります。

 最後です。8/1が火曜の場合は、新「海の日」の連休8/12-14と8/15が合体し、4連休になります。

 どうです?こうすれば、皆さん、かなり休みやすいと思いますよ。

 あんまり休日を増やすと、日本の経済力が落ちて困る、というご意見も一理ありますから、「成人の日」はやめましょう。成人式は祝日でなくても、普通の日曜でもできます。

 それに正月休み明けに、またすぐ連休があると、仕事がやりいくいですよね。祝日じゃなくしても良いんじゃないでしょうか。

 どうです?良いでしょう、この「減発」プラン。皆さんが東京を出て、エアコン無しで休めます。

 誰か、総理に言ってください。

 あ、カン総理でなくて次の人に、ですよ。

 カンさんは、この先ずっと休日ですから関係ないです。

追伸①

 弊店では肉を召し上がっていただく前に、牛の個体識別番号と生産県をお示ししています。汚染エサを与えていないことが確認されていますのでので、安心して国産牛を召し上がっていただくことができます。

追伸②

 「ゆかたdeプレゼント」を実施しています。ゆかた姿で弊店に見えた方に、東北・茨城の冷酒1本(300ml)を差し上げます!(お座敷で、料理1人前を召し上がる方に限り)

 弊店以外の台東区の御店でも、同様のプレゼントが。そちらは、8月13日(土)から28日(日)まで実施予定です。

追伸③ 

 今月の昼時より「四分の三すき焼き」を始めました。

 ご昼食セット(4.300円)の、お肉とご飯の分量を四分の三人前にできます。価格は3.800円です。満腹するまで食べたくはないが、おいしい肉を少し食べたい、という時に、どうぞ御利用を。

追伸④ 

 地下1階カウンターレストラン「ちんや亭」でも、「ちんや」座敷と同等の、霜降り肉すき焼きを召し上がれるようにしました。

 「旨い肉を食べたいが、記念日でもないし、座敷に上がるのは億劫だ」というお客様、あるいは御一人様のお客様、是非ご利用を。

  本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて534連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 「ちんや」創業130年記念サイトは、こちらです。「すき焼き思い出ストーリー」の投稿を募集しています。

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専門家

 我々は、専門家のいない社会に住むことになったようです。どうやら、そういう時代に突入したようです。

 一応専門家はいることはいるのですが、信用されないのであれば、いないのと一緒です。

 そうなった理由は他でもない原発事故です。そのせいで、まず放射線の専門家が信用されなくなりました。不信の時代、と言えるかもしれませんね、大げさですが。

 例えば、陸前高田の松の、薪の表皮から放射性物質が出て、結局、京都五山の送り火では使われないことになりましたが、この問題について、放射線生物学が御専門の、内海博司・京都大名誉教授は・・・

 薪の使用中止を決めた京都市の判断を、京都人として恥ずかしく感じる。

 そもそも薪の表皮を処理してから持ってくる方法もあったうえ、検出された放射性物質の量なら健康には影響しない。
 市は、「送り火の意味を踏まえ、検出されたが実行する」と言って欲しかった。

 市は京都の名誉をおとしめるとともに、被災地の風評被害を助長させたと言える・・・

と話しておられます、専門家として。

 しかし今「とにかく不安だ」という世論に、こうした専門家の意見は抗することができないようです。

 結局、京都市長は薪の受け入れ拒否を決定しました。

 先生は、お悔しいでしょうが、専門家が「安全」と言っていた原発が、無様な結果になった事実があるので、仕方ないかもしれません。

 一方、仕方ないで済まないのは、岩手の方々です。今回の京都の決定は、岩手の林業を死刑に処したにも等しいものだからです。 

 特に、専門家はOKと言っているのに、京都市長という素人によって、こうされたのでは、岩手の方は合点がいかないでしょうね。世界的な専門家委員会がNGを出したのなら、岩手の方も合点がいくでしょうが、これでは泣くに泣けないでしょう。

 超素人考えを言わせていただきますが、薪は内部被爆しないのですから、なんとか、表皮を取って芯だけ使えば、岩手の方々も救われたと思います。それも運び込まれた薪を全部燃やすことはなく、シンボルとして、ほんの何本か燃やせば格好はついたと思います。

 そのジャッジを、専門家は専門家でもアメリカ人とかフランス人にしてもらうのです。それなら信用されるのではないしょうか。そして、そのまんま雇って日本で働いてもらいましょう。落ち着くまで、5年くらい。超素人考えですけどね、我ながら冴えてます・・・

と思っていたら・・・結局陸前高田の薪は、別ルートで宗教者たる成田山新勝寺が、外人専門家の世話にはならずに、護摩用に引き取り、京都の株は暴落・成田高騰という結末になりました。

 それにしても、残念ですね、不信の時代というのは。つくづく。

追伸①

 弊店では肉を召し上がっていただく前に、牛の個体識別番号と生産県をお示ししています。汚染エサを与えていないことが確認されていますのでので、安心して国産牛を召し上がっていただくことができます。

追伸②

 「ゆかたdeプレゼント」を実施しています。ゆかた姿で弊店に見えた方に、東北・茨城の冷酒1本(300ml)を差し上げます!(お座敷で、料理1人前を召し上がる方に限り)

 弊店以外の台東区の御店でも、同様のプレゼントが。そちらは、8月13日(土)から28日(日)まで実施予定です。

追伸③ 

 今月の昼時より「四分の三すき焼き」を始めました。

 ご昼食セット(4.300円)の、お肉とご飯の分量を四分の三人前にできます。価格は3.800円です。満腹するまで食べたくはないが、おいしい肉を少し食べたい、という時に、どうぞ御利用を。

追伸④ 

  今夜、BS―TBSの番組『関口宏の昭和青春グラフイテイ』の第20回「昭和の子どもの贅沢」に出演します。オン・エアは8/16(火)22:00〜。是非ご覧下さい。詳しくは、こちら=http://www.bs-tbs.co.jp/app/program_details/index/KDT1101000

  本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて533連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 「ちんや」創業130年記念サイトは、こちらです。「すき焼き思い出ストーリー」の投稿を募集しています。

 Twitterもやってます。こちらでつぶやいています。

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