専門家

 我々は、専門家のいない社会に住むことになったようです。どうやら、そういう時代に突入したようです。

 一応専門家はいることはいるのですが、信用されないのであれば、いないのと一緒です。

 そうなった理由は他でもない原発事故です。そのせいで、まず放射線の専門家が信用されなくなりました。不信の時代、と言えるかもしれませんね、大げさですが。

 例えば、陸前高田の松の、薪の表皮から放射性物質が出て、結局、京都五山の送り火では使われないことになりましたが、この問題について、放射線生物学が御専門の、内海博司・京都大名誉教授は・・・

 薪の使用中止を決めた京都市の判断を、京都人として恥ずかしく感じる。

 そもそも薪の表皮を処理してから持ってくる方法もあったうえ、検出された放射性物質の量なら健康には影響しない。
 市は、「送り火の意味を踏まえ、検出されたが実行する」と言って欲しかった。

 市は京都の名誉をおとしめるとともに、被災地の風評被害を助長させたと言える・・・

と話しておられます、専門家として。

 しかし今「とにかく不安だ」という世論に、こうした専門家の意見は抗することができないようです。

 結局、京都市長は薪の受け入れ拒否を決定しました。

 先生は、お悔しいでしょうが、専門家が「安全」と言っていた原発が、無様な結果になった事実があるので、仕方ないかもしれません。

 一方、仕方ないで済まないのは、岩手の方々です。今回の京都の決定は、岩手の林業を死刑に処したにも等しいものだからです。 

 特に、専門家はOKと言っているのに、京都市長という素人によって、こうされたのでは、岩手の方は合点がいかないでしょうね。世界的な専門家委員会がNGを出したのなら、岩手の方も合点がいくでしょうが、これでは泣くに泣けないでしょう。

 超素人考えを言わせていただきますが、薪は内部被爆しないのですから、なんとか、表皮を取って芯だけ使えば、岩手の方々も救われたと思います。それも運び込まれた薪を全部燃やすことはなく、シンボルとして、ほんの何本か燃やせば格好はついたと思います。

 そのジャッジを、専門家は専門家でもアメリカ人とかフランス人にしてもらうのです。それなら信用されるのではないしょうか。そして、そのまんま雇って日本で働いてもらいましょう。落ち着くまで、5年くらい。超素人考えですけどね、我ながら冴えてます・・・

と思っていたら・・・結局陸前高田の薪は、別ルートで宗教者たる成田山新勝寺が、外人専門家の世話にはならずに、護摩用に引き取り、京都の株は暴落・成田高騰という結末になりました。

 それにしても、残念ですね、不信の時代というのは。つくづく。

追伸①

 弊店では肉を召し上がっていただく前に、牛の個体識別番号と生産県をお示ししています。汚染エサを与えていないことが確認されていますのでので、安心して国産牛を召し上がっていただくことができます。

追伸②

 「ゆかたdeプレゼント」を実施しています。ゆかた姿で弊店に見えた方に、東北・茨城の冷酒1本(300ml)を差し上げます!(お座敷で、料理1人前を召し上がる方に限り)

 弊店以外の台東区の御店でも、同様のプレゼントが。そちらは、8月13日(土)から28日(日)まで実施予定です。

追伸③ 

 今月の昼時より「四分の三すき焼き」を始めました。

 ご昼食セット(4.300円)の、お肉とご飯の分量を四分の三人前にできます。価格は3.800円です。満腹するまで食べたくはないが、おいしい肉を少し食べたい、という時に、どうぞ御利用を。

追伸④ 

  今夜、BS―TBSの番組『関口宏の昭和青春グラフイテイ』の第20回「昭和の子どもの贅沢」に出演します。オン・エアは8/16(火)22:00〜。是非ご覧下さい。詳しくは、こちら=http://www.bs-tbs.co.jp/app/program_details/index/KDT1101000

  本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて533連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 「ちんや」創業130年記念サイトは、こちらです。「すき焼き思い出ストーリー」の投稿を募集しています。

 Twitterもやってます。こちらでつぶやいています。

Filed under: ぼやき部屋 — F.Sumiyoshi 12:01 AM
トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:

コメントはまだありません »

No comments yet.

Leave a comment





(一部のHTMLタグを使うことができます。)
<a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong> <img localsrc="" alt="">