安全ですよ!
今日は、隅田川花火大会の日です。
震災の影響で、例年より一ヶ月遅れですが、関係の皆様のご尽力により、開催される運びとなり、感謝の言葉もありません。
天候だけが心配ですが、荒天以外は実施される予定です。さて、
雷門の辺りで、人力車の車夫のお兄さん達が、客引きをしています。
ここ5年ほどで一気に増殖し、今や100台以上の車があると聞いています。
客引きの仕方のマナーについて、あるいは客引き行為自体の是非について、各方面から色々なご意見があることは勿論、承知していますが、今日は、そのことはさておき、彼らの営業トークを御紹介してみたいと思います、結構、参考になりますので。
①「姫!姫様!」(と叫びながら駆け寄る)⇒どう見ても六十歳を越えている、ご婦人に対して。
②「夢が見れますよ〜浅草で!」(と投げキッス)⇒ハタチ前後の女子学生風に対して。
③「ハーイ!アイハブ、ジャパニーズ・ワンダー・クルージング!」⇒外人さんに対して。
彼らは車夫であるだけでなく、過酷な歩合制営業マンですので、営業トークを考えぬいています。
・最初の事例は、客を褒めそやす行為について、何の規制も無いことを利用しています。
・②③の事例は、誇大すぎる誇大表現は、問題にされないことを利用しています。受け手が、最初から半分冗談であることを認識できますので、問題にならないわけです。
一方、食品の世界では、誇大表示は厳しく規制されていまして、例えば、
「大吟醸酒!」と表示するには、いくつかの技術的条件をクリアする必要があります。
しかし「夢が見れる」とは、どういうことか条件づけするのは難しいですよね。弊店もマネして、「夢のすき焼き!」と銘打ってみようか、と真剣に考えたことがありますが、できませんでした。
恥ずかしがり屋なもんですから、こう見えても。
そんな中、彼らのトークの中にも「いただけない」ものが。
④「安全ですよ! ひっくり返らないように、安全バーが付いてるんです!」
これは、どうなんでしょう。人力車がひっくり返るなんてことを、まったく想像していない人にとっては・・・
「そうか!うっかり乗ると事故に遭うかもしれないぞ!」
と思ってしまいますよね。
このトークを聞いていて、今、牛肉の業界が必死にPRしていることを思い出しました。
「安全ですよ! 放射能は付いてませんから!」
・・・こう言われると、食欲をなくしますよねえ。トホホです。
追伸①
弊店では肉を召し上がっていただく前に、牛の個体識別番号と生産県をお示ししています。汚染エサを与えていないことが確認されていますのでので、安心して国産牛を召し上がっていただくことができます。
追伸②
「ゆかたdeプレゼント」を実施しています。ゆかた姿で弊店に見えた方に、東北・茨城の冷酒1本(300ml)を差し上げます!(お座敷で、料理1人前を召し上がる方に限り)
弊店以外の台東区の御店でも、同様のプレゼントが。そちらは、8月13日(土)から28日(日)まで実施予定です。
追伸③
今月の昼時より「四分の三すき焼き」を始めました。
ご昼食セット(4.300円)の、お肉とご飯の分量を四分の三人前にできます。価格は3.800円です。満腹するまで食べたくはないが、おいしい肉を少し食べたい、という時に、どうぞ御利用を。
追伸④
地下1階カウンターレストラン「ちんや亭」でも、「ちんや」座敷と同等の、霜降り肉すき焼きを召し上がれるようにしました。
「旨い肉を食べたいが、記念日でもないし、座敷に上がるのは億劫だ」というお客様、あるいは御一人様のお客様、是非ご利用を。
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて543連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。
「ちんや」創業130年記念サイトは、こちらです。「すき焼き思い出ストーリー」の投稿を募集しています。
Twitterもやってます。こちらでつぶやいています。
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