「とっとちゃん」と「アンパンマン」

報道によりますと、

「佐賀県鳥栖市の公式ゆるキャラ「とっとちゃん」がラジオの生放送深夜番組に出演した際、わいせつな発言を繰り返したため、活動を自粛していることが分かった。」

「生放送の番組内で、女性器を連想させる俗語などを連発していた。」

「市に苦情が相次いだためで、総合政策課は事実関係を調査した上で、今後の対応を決める。関連グッズの販売も中止されるなど、波紋が広がっている。」

市長が謝罪するハメになったとかで、トホホと申すほかありません。

ゆるキャラは、もう良い加減にしたら?と思います。

だいたいですよ、character って人格のことですよね。そんな大層なものがカンタンに創れるんでしょうか。

カンタンに創れると思って創ったのなら、そのクリエイターの僭上の沙汰と思います。

そんなことが出来る人間は、ごくごく一握りの人だと思います。

例えば先日亡くなった、やなせたかしさんの、「アンパンマン」のことを考えてみましょう。

「アンパンマン」は、飢えてひもじい人を見つけると、なんと、自分の顔を食べさせます。

自分が傷つかずに人を助けることは出来ないという、やなせさんの壮烈な信念を体現したのが「アンパンマン」だったのであって、だからこそ東日本大震災直後に「アンパンマンのマーチ」が復興のテーマソング的扱いをされたのです。

やなせさんは漫画家としていったん引退を決意したのに、震災で「笑顔を失っていた子供たちがアンパンマンを見て笑顔を取り戻した」といった話しが届いたことから、引退をとり止めたと聞きます。

そういうキャラクターなら郷土の活性化のために利用させていただくのも良いと思います。

勿論、知事や市長が誠心誠意作家さんを口説く必要がありましょう。そういうキャラクターを創造できる人など、何人もいないからです。

そう、私は全てのキャラクタービジネスが嫌いなのではなく、程度の低いキャラクタービジネスが嫌いなのです。

せっかく長年美味しいお菓子を作って来た和菓子メーカーさんが、県の緩キャラ饅頭なんて作り始めると、私は本当にがっかりします。どうせやるなら、自分の会社の歴代当主を起用した方が、促成の県のキャラなんぞより格段に立派になると思うんですよね。

行政の皆さん、何度でも申しますけど、最近程度が低くないですか。

総合ショ♡ベ♡政策課ですな、まったく。

追伸①

今日、NHK総合テレビ『月刊やさい通信』に出演します。

※なぜ、すき焼きにシュンギクを入れるのか?

※すき焼におけるシュンギクの役割

という内容です。是非ご覧ください。

11月28日(木)昼12:20~12:43(再放送、短縮版)

http://www4.nhk.or.jp/P554/

追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

現在の笑顔数は373人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.365日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

Filed under: ぼやき部屋 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)

忘年会

そこの社長さん、御社の忘年会の予約はなさいましたか?

え? それは総務課長にまかせてある、多分どこかの店を予約してあるよ って?

あら~そうなんですかあ。それって、申し訳ないですけど、スゴく残念なことです。

課長さんは、たぶん早々に「ぐる△び」に最寄り駅と収容人数と予算を入れて検索して、予約なさったことでしょうけど、

その仕事は、たぶん課長さんにとっては、かなりイヤな仕事だったと思いますよ。だって社員さんが「この店マズいなあ」って思った時に文句が行く先は、予約した課長さんですからね。

出席して「マズい!」なら、まだマシな方で、激安の店なんか、社員さんはそもそも参加したがらないと思いますよ。

残業代がつかないなら帰りたい、とか今時の若い人は平気で言いますからね。彼らを口説くのは大変なことで、それも結局課長さんがするんですから気の毒です。

だから段取りは課長さんでも良いのだけれど、味の面での幹事は社長さんがするべきです。それは社長さん以外に出来ないんじゃないでしょうか。

ご自身が美味しいと思っている店で開催するのが、一番だと思いますよ、私は。

え? ウチの社員なんて飲食経験が乏しいから、美味しいものを食べさせたって、どうせ分からない!って?

見損ないました。残念至極ですな。

たしかに、社員さんは味は分からないかもしれません。でも美味しいものを食べさせたい、という社長さんの意思は分かることができますよ。それが分かれば残業代がつかなくても参加すると思うんですよね、若い社員さんでも。

そう、自分が美味しいと思うものを社員に食べさせたい!っていう気持ちが大事なんじゃないでしょうか。

昔は、どこの会社もそうしていたと思います。

でも今時は、とにかく「最寄り駅と収容人数と予算で検索」でしょう。予算は4.500円!って入れた途端に、それ以上の店は全て除外されますから、プラス1.500円で満足できる店が在っても全部除外です。

で、結果、会社の近所のチェーンの居酒屋で、飲みホー込み2時間制限4.500円で忘年会をやるわけですね。

社長さんはご存じないかもしれませんけど、その店は激安ランチもやっていて、社員さんは日頃それを食べてるんですよ。だから、わざわざ忘年会で同じ店に行きたくないんです。

いえ、別にですね、「ちんや」に来てくれって言っているんじゃあないんです。店の格式が高いと寛げないかもしれませんから、必ずしも高級店でなくてもOKで、社長さん自身が日頃好んで行く、気軽な店でも良いんです。

だいたいですね、説教ごめんなさい、社長さん、根本的に、忘年会とは今年一年の無事を感謝する会だ、と思いますよ、私は。

とりあえず倒産せずに、一同健康で年を越せることについて感謝し、来年もそう在りたいと祈る

~つまり感謝と祈りが忘年会の基本です。是非、そういうハートのこもった会になさって下さい。

そういう方向の会になされば、予算以上の価値ある会になると思いますよ。

え? オレは実は味オンチだから、食事は全然楽しくなくて、キャバクラの方がよほど楽しい って?

あっ、そうでしたか!それは大変失礼しました。

そういうことなら、今の説教はキレいに忘れていただいて、どうぞ、キャバクラで忘年会をなさって下さい。楽しいでしょうね。

でも、それはすき焼きより高いですよ、間違いなく。

 

追伸①

NHK総合テレビ『月刊やさい通信』に出演します。

※なぜ、すき焼きにシュンギクを入れるのか?

※すき焼におけるシュンギクの役割

という内容です。是非ご覧ください。

11月28日(木)昼12:20~12:43(再放送、短縮版)

http://www4.nhk.or.jp/P554/

 追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

現在の笑顔数は373人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.363日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Filed under: ぼやき部屋 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)

浮気しちゃ・・・イヤ

ああ、壇蜜さん、あのCMの中で貴女が言っていること、イヤ言わされていることは、全く間違っています。

貴女は、こう言っていましたね・・・

普段西友を利用している皆さま、どうしてギフトだけ西友以外で贈るのかしら。(中略)

浮気しちゃ・・・イヤ。

これは仕事だから、貴女はそう言ったのでしょう。仕方ないです。

でも本当は逆ですよね。

普段デパートや専門店で定価のギフトを買って、プレゼントしてくれていた男が、安売り店やリサイクルショップで買ってくるように変化したら、それこそ浮気の証拠じゃないですか。

他に女が出来たから、貴女への投資を削り始めたに違いありません。

だいたいですね、ギフトは定価で買うからギフトなんです。

お歳暮にしても、銀座のボトルにしても、高いものを買うこと自体に意義があるのであって、毎年上司に贈る歳暮の値段をケチったりしたら、たちまち上司に気づかれて、忠誠心を疑われるでしょう。

そんなこと、貴女は分かっているのに。

あんなCMに、出ちゃ・・・イヤ。

追伸①

NHK総合テレビ『月刊やさい通信』に出演します。

※なぜ、すき焼きにシュンギクを入れるのか?

※すき焼におけるシュンギクの役割

という内容です。是非ご覧ください。

11月24日(日)朝6:15~6:45

11月28日(木)昼12:20~12:43(短縮版)

http://www4.nhk.or.jp/P554/

取材の様子は、こんな感じでした

追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

現在の笑顔数は375人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.360日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 
Filed under: ぼやき部屋 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)

おふくろの味

「おふくろの味定食」を男性コックが作っていたら、それは偽装ですか?

「シェフのきまぐれサラダ」が毎日同じ内容だったら、それは偽装ですか?

「生姜焼き」を焼かずに電子レンジでチンしていたら、それは偽装ですか?

世紀の何問ですな。

「言葉狩り」のようだ、と言う人もいます。

「おふくろ」について、東京新聞のインタビューに東京都が答えたところによりますと、

「適切かどうかはどちらとも言えない。消費者はお母さんがつくってくれた食事のように『郷愁』を感じる味を期待していただけかもしれず、不適切とは断言しにくいということだ」とのこと。

ポイントは消費者に「優良誤認」を起こさせるかどうか、ですが、思いまするに、最初の二つは誤認しようのないアホらしい表記です。

お子さんがおふくろさんの料理を何百回食べて初めて、その味は「おふくろの味」になるわけで、通りがかりのファミレスに「おふくろの味」が在るわけもありません。優良誤認しようがないです。

「シェフのきまぐれ」と言うからには、特定のシェフが居ないと話しになりませんが、24時間営業の店に、そういう働き方のシェフがいるわけもありません。

さて、3番目の「生姜焼き」は微妙ですかねえ。本当に焼いていると誤認している消費者がいるかもしれないからです。

実際ファミレスの「ガスト」さんは、「焼き」を止めて「豚肉の生姜だれ和膳」に変更したそうです。

焼いてないことを正直に認めた姿勢は結構ですが、その後に付く「和膳」って、いったい何ですかね。どういう膳が和膳なんだか、まったく意味不明です。消費者を煙に巻く姿勢は健在と申せましょう。

そう、誤認を起こさせるかどうかは置いておきまして、世間が違和感を抱くのは「おふくろ」や「きまぐれ」から最も遠いような外食企業が、そういう表現を使っている点です。

私には、むしろ、こうした表記を使うことで、消費者にブラック感を与えてしまっているように見えます。

大手外食には、

どの店でも、時間が何時でも同じ味だ!とか

複雑な料理がチンするだけで、すぐ食べられる!とか

本来の機能があるわけで、そうした価値を欲する人が行けば良いのです。

「きまぐれ」が恋しければ、そういう気質の女性と恋をしたらいかがでしょう。

でも、お気をつけを! 「寄せて上げる」ブラで偽装してるかもしれません。

 追伸①

NHK総合テレビ『月刊やさい通信』に出演します。

※なぜ、すき焼きにシュンギクを入れるのか?

※すき焼におけるシュンギクの役割

という内容です。是非ご覧ください。

11月24日(日)朝6:15~6:45

11月28日(木)昼12:20~12:43(短縮版)

http://www4.nhk.or.jp/P554/

追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

現在の笑顔数は373人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.359日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 

 

Filed under: ぼやき部屋 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)

窓際社員のキャラクター裁判

我が家は「半沢直樹」が流行る前から「リーガルハイ」を視ています。

「半沢」が終わって、「リーガル」は第2クールに入りまして、その第5話は、

「権利は誰のもの? 窓際社員のキャラクター裁判!!」でした。

今回の裁判の舞台は「会社は家族」が社是の零細文具メーカー「あじさい文具」です。

良く消える消しゴムを製造するなど、ものづくりには自負のある会社でしたが、大手に押されて倒産の危機にありました。

で、その危機を救ったのは、サエない社員・田向が発案した「おやじいぬ」というキャラクターでした。田向がふとした時に描いた、犬の落書きを基にした「キモ可愛」キャラです。

「おやじいぬ消しゴム」を造って販売すると、何故か、たちまち大ヒット。会社も一躍世界的な大企業となり、社名も「AJISAIカンパニー」と変わりました。

しかし一方「おやじいぬ」の発案者である田向はと言うと、元々能力は低く、社長の温情でクビにならなかった人物でしたので、「おやじいぬ」のヒット後も未だ平社員。特許料はおろか、発案に対しての報酬も支払われていませんでした。

これに目をつけたコミカド弁護士(=堺雅人さん)は、田向と接触し、「おやじいぬ」発案に対する正当な対価として考えられる25億円を請求する裁判を起こさせ、ついには勝訴します。

良心的なものづくりの会社が、キャラクター・ビジネスに進出して、いったんは成功したわけですが、この裁判に刺激されて、他の社員達も巨額の「正当な対価」を請求し始めて、会社は大混乱。社長は辞任に追い込まれます。

ここまでは完全にコミカドの思い通りですが、田向の心には後悔の念がありました。

「AJISAIカンパニー」を去った社長以下の古参社員達が、かつて「あじさい文具」の社屋が在った地に集まり、

また、良く消える消しゴムを造りたいなあ。

と話し合っていると、田向が現れて、

資金なら在りますよ・・・

と申し出てドラマは終わります。

行き過ぎたキャラクター・ビジネスは勿論間違っています。今、温泉地の土産物売り場に行けば、「ゆるキャラ饅頭」「きもキャラ煎餅」が山積みですが、あのような食い物の、どこに価値があるのでしょう。

しかし、現実の日本では、良心的なものづくりだけで、ものは売れて行きません。

その行き過ぎた側にコミカドが立つから、ドラマとしては面白いのですが、やるせなさが残りますね。

さて、もし皆さんが、この社長なら25億円で、どんな会社を造りますか?

考えてみて下さい。

 追伸①

NHK総合テレビ『月刊やさい通信』に出演します。

※なぜ、すき焼きにシュンギクを入れるのか?

※すき焼におけるシュンギクの役割

という内容です。是非ご覧ください。

11月24日(日)朝6:15~6:45

11月28日(木)昼12:20~12:43(短縮版)

http://www4.nhk.or.jp/P554/

追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

現在の笑顔数は370人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.352日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 
Filed under: ぼやき部屋 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)

エンゲル係数

エンゲル係数が高い家庭や高い国は、残念な家庭・残念な国と言われがちです。

自虐的に、

我が家のエンゲル係数はスペイン並みだよ!

とか言う人がいますね。

スペイン人に失礼な話しですが、事実ですから仕方ないところです。

何故って、OECD諸国のエンゲル係数を高い方から並べますと、

スペイン→エストニア→ギリシャでして、なんか経済危機をやった国ばっかりです。

ちなみに日本はOECDの真ん中辺り。低い方から並べると、アメリカ→オランダ→ドイツです。

エンゲル係数が高い=残念という発想は、私の学校の同期生を見ていても分かります。

彼らは、しばしば、こう言うのです。

オレも早く「ちんや」に行ける身分に成りたいよ!

そういう彼らは慶應義塾を卒業して、超一流と言われる会社に入っているわけですから、入社した時点で、そうした「身分」に成っているのですが、そう言います。

この発言が、私は長年不思議でなりませんでした。

当分オタクの店には行かないよ!という意味ですから、言われてあまり愉快ではありませんよね、当然。不思議でなりませんでした。

しかし、最近真意が分かってきました。

彼らのエンゲル係数が低いのです。食費などに金を使わず、お子さんの教育費・書籍代とか、趣味の出費に金を使っているのです。

ごくたまに記念日などに外食費を張り込むこともありますが、その日に「ちんや」以外の店に行ってしまえば、結局、当分「ちんや」に行かない、という結果になります。

本人はすき焼きを食べたくても、奥方がイタリアンに行きたい!と言えば、そうなります。

だから、ごくたまに外食するのではなく、教育費・書籍代・趣味の出費にさんざん金を使い、その上で年がら年中外食するような身分に成って、それで初めて「ちんや」が視野に入って来るのですが、今の所はそこまでには成っていないらしく、そういう次第で彼らは、

「ちんや」に行ける身分に成りたいよ!

と言うのです。

勿論、弊ブログの読者の方ならお分かりと思いますが、「ちんや」に行く、という行為は、料理を食べる、というだけの行為ではなく、その他の価値を消費する行為=例えば明治維新以来の日本の歩みに思いを馳せる時間を持つ、という行為でもあります。

ですので食費としてではなく、教育費・趣味の出費として捉えていただくと有り難いのですが、私の発信不足で、現状はまだまだのようです。

ここが頑張り所と思います。

え? ところで住吉家のエンゲル係数はどうなんだ、って?

そりゃあ、勿論ゴリラ並みですよ。

追伸①

NHK総合テレビ『月刊やさい通信』に出演します。

※なぜ、すき焼きにシュンギクを入れるのか?

※すき焼におけるシュンギクの役割

という内容です。是非ご覧ください。

11月24日(日)朝6:15~6:45

11月28日(木)昼12:20~12:43(短縮版)

http://www4.nhk.or.jp/P554/

追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

現在の笑顔数は370人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.346日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 
Filed under: ぼやき部屋 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)

コンビニコーヒー

情報誌『日経トレンディ』の「2013年ヒット商品ベスト30」が出ましたね。

で、今年の1位は、

コンビニコーヒーでした。

うーん。

半沢直樹は4位、

あまちゃんは7位、

伊勢・出雲は5位でした。

だいたいですね、これまで私と「日経トレンディ」さんの意見が一致したことは、ほとんどありません。 

2012年の1位は東京スカイツリーで、まあ、これだけはなんとなく分かりましたが、

その前の5年間の、

2011年=スマートフォン

2010年=食べるラー油

2009年=プリウス&インサイト

2008年=PB(プライベートブランド)

2008年=Wii

は全て・・・でした。

今年のコンビニコーヒーも、ちょっとねえ。

「手頃な価格、品質、近所で24時間買えるといった利便性が多くの消費者に支持された」

ということらしいのですが、これではコーヒー屋の立つ瀬がありません。

「日本のコーヒー国内消費量が13年1~8月で6%もアップするほどのインパクトを市場に与えた」んだそうな。

うーん。

「コーヒーはコンビニで買う、というライフスタイルが広く浸透」

・・・したんですかあ、いつの間に!

少なくとも、私は一回もコンビニで買ってませんけど。

おでんも、恵方巻きも、蒲焼きも、おせちも、コーヒーもコンビニで買う、というライフスタイルが広く浸透したんですねえ。恐ろしいです。

すき焼きもコンビニで食べる、というライフスタイルを浸透させますか!ここまで来たら。

追伸①

NHK総合テレビ『月刊やさい通信』に出演します。

※なぜ、すき焼きにシュンギクを入れるのか?

※すき焼におけるシュンギクの役割

という内容です。是非ご覧ください。

11月24日(日)朝6:15~6:45

11月28日(木)昼12:20~12:43(短縮版)

http://www4.nhk.or.jp/P554/

追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

現在の笑顔数は370人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.345日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 

 

Filed under: ぼやき部屋 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)

削る・叩く・騙す

「削る」「叩く」「騙す」は経営の三本の柱と申せましょう。

某ホテルズさんの経営の、ですけどね。

因みに、動詞の目的語を補いますと、

従業員を削る

仕入れ先を叩く

客を騙す、です。

ここで、どうして「削る」「叩く」だけでストップできなかったのか、と疑問に思う方は、この20年の、日本のホテル業界のデフレな事情を思いおこして下さい。

思いまするに、ホテル業界は典型的なデフレの被害業界です。

価格破壊的な宿や予約サイトを礼賛してきたメデイアや世論が、今回の問題を発生させたと思います。

ところが、その状態に気づかなかった人がこれまで多く、業界は良いイメージを保っていたので、今回とりあえずは大イメージダウンに成ってしまいました。

ショックはありましょうが、日本がまともに成る為には、通らねばならない道と思います。

ある、私の知人はホテル業界に奉職しホスピタリテイーの実現を志しておられましたが、やがて業界の在り方に疑問を感じて退職。食にお詳しいことから、今は地方の再生・活性化を、食を通じて手伝っておられます。

土地土地の産物や人物を活かすことを大切にして、再生・活性化を目指す手法なのですが、今回の事件を経て、むしろ、これからがそういう方の出番と思います。頑張っていただきたいです。

一方、ホテル業界の中の、阪急阪神さん・近鉄さん・小田急さんといった比較的大き目の会社は、はなはだ残念なことに、「削る」「叩く」路線を突っ走っていまいました。上場企業は赤字を出せないですからね。

社員が多いだけに削る所はありましたし、仕入れ先は叩いても言う事を聞きました。

経営者がサラリーマン経営者で、食にこだわりや使命感を持っておられなかったことも、おそらく一因でありましょう。

地震とかの事情で赤字の年もありましょうが、そういう時には、経営者がクビを差し出して、赤字決算を公表して欲しかった、私はそう思います。

従業員と仕入れ先と信用を残せば、やがて回復することも出来るわけで、その為にクビを申し出た経営者がいれば、それは尊敬されてしかるべきと思います。「辞める」も立派な経営の行為です。

「削る」「叩く」はやり尽くしてしまい、「辞める」も出来ないとなると、後は何が出来ましょう。

ホテルの規模はそのままに従業員数だけ削るんですから、現場は忙しくてジュースなんか搾っていられません。でもイメージは今まで通りにしたいんですから、自然の流れとして既製品を使い、メニューだけは今まで通りと合いなりました。ごくごく自然の成り行きとして、偽装が成立した次第です。

あ~あ、やっちゃいましたねえ、「騙す」を。

どうせ「騙す」がバレたら辞めないといけないんですから、早めに辞めておけば・・・と思うんですけどねえ。

最近、カッコ良い経営者がいませんね、日本に。

追伸①

NHK総合テレビ『月刊やさい通信』に出演します。

※なぜ、すき焼きにシュンギクを入れるのか?

※すき焼におけるシュンギクの役割

という内容です。是非ご覧ください。

11月24日(日)朝6:15~6:45

11月28日(木)昼12:20~12:43(短縮版)

http://www4.nhk.or.jp/P554/

追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

現在の笑顔数は370人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.342日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 

 

Filed under: ぼやき部屋 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)

牛脂のハレ舞台

阪急阪神ホテルズさんが牛脂にスポットライトを当てて下さり、私は内心喜んでいます。

おっと、ブログに書いたら「内心」に成らないかもしれませんが、ともあれ、牛脂なんて物にこれだけ視線が集まったことが、あったでしょうか、今までに。これがハレ舞台とは皮肉な話しです。

今回分かりましたことは、

ステーキ肉本体が残念でも牛脂を注射することで取り繕うことが出来る=牛脂とはそういうことが出来る物だ、ということです。

良い牛の脂であれば、ですけどね。

「ちんや」の牛脂にも勿論そうした能力があり、この脂でネギなどの野菜を炒めた時は、実に旨いものです。チャーハンなどの焼き飯にも良いと思います。

それで牛脂を注射するのです。

では、皆さん、スーパーで無料で配られている、あの牛脂に同じような能力がありますでしょうか。

あれは無料なんだから、貰えるだけ貰って、調味料として使い倒してやろう!

と思った方がおいでかもしれません。

まあ、どうぞ、やってみて下さい。しかし、

ちぇ!ちっとも旨くならないぞ!

と怒ってはいけません。

あれは無料のものですから、食品を販売する時に課せられる表示義務の対象外です。何が入っているか、分かりませんよ。

だから本当に100%牛脂なのか、客に知らせる義理なんてないんです。旨くならなくても文句は言えないのです、そう、タダなんですから。

さて、ここで牛脂と言っても2パターンがあることに、皆さんは気づきましたね。

・残念な肉を旨くするための、よい牛の牛脂

・とにかく炒め脂としての用を足すために、無料で配布されている、自称「牛脂」

ややこしいですねえ。まあ、両方とも旨い・マズいの違いはあるものの「優良誤認」行為ですがね。

一方ややこしくないのは、「ちんや」の牛脂です。

・「ちんや」の牛脂は、全量、「ちんや」が販売している牛から取っています。

・それを配布用の形に成形するプロセスは、すべて「ちんや」スタッフが行っています。

つまり他所から牛脂用の脂を仕入れたりしていないのです。明快です。

そういう次第で、いくらでも無制限に差し上げてしまう、ということが出来ないのが残念ですが料理を旨くすることだけは保証致します。

肉をお買い上げの節に、差し上げます。

 

追伸①

単行本『東京百年老舗』に載せていただきました。

21人のフォトグラファーたちが、歴史と伝統を現在に伝える「老舗」の魅力を余すことなく写しだした写真集です。

時代が変わっても、変わることのない老舗の魅力が、ここにあります。

くわしくはこちら↓です。

追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

現在の笑顔数は370人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.341日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 

Filed under: すき焼きフル・トーク,ぼやき部屋 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)

阿蘇の褐牛

今時ほとんどの画像はデジタルなデータとして処理されています。と、いうことはどうなるかと申しますと、画像の修正が可能です。

「ちんや」に撮影が入った場合も、壁の汚れを撮られてしまったら、

スミマセン!後で汚れは消してくださいね!とお願いしますが、これまでカメラマンさんから断られたことがありません。

ではさて、そうした行為はどこまで許されるのでしょうか?

今、私は先日目にした、新聞広告が気になっています。牛が修正されていたからです。

その広告は、阿蘇の農業がFAO(=国連食糧農業機関)の「世界農業遺産」に指定されたことを告知するために熊本県庁が発注して造らせた広告で、だから観光に来てね!という趣旨の広告です。新聞の全面を使った豪華なものでした。

おそらくは、どこぞの大手の広告代理店が関わって、デザイナーさんも一流なのでしょう。しかし、その広告に出て来る牛が修正されていました。

その牛は阿蘇の草原で草を食んでいまして、草原の中央に居る、有名な「クマモン」をとり囲むように、4頭が点在しています。

で、その4頭が綺麗に全く同じ方向を向いているのです。怪しいです。

毛並は少しずつ違うのですが、骨格が同じです。

ですので、同じ牛を、デザイン上美しい位置にコピペーして、表面だけ修正をかけた、と考えるのが自然です。

まあ、この位の修正は「在りだよね!」と言えなくはないです。これが×ならウチの壁の修正も×かもしれません。

しかしですよ、その広告は、阿蘇の自然が素晴らしい!ということを報せるための広告ですよね。デザイン的な面白さを賞玩するための広告ではないです。

ですから、デザインも出来るだけ自然な方が良かったんではないでしょうか。

だいたいですよ、こういうものを目にするたび、

広告制作の過程に、阿蘇の地元の人は関わっていたのだろうか?!

という疑問を抱いてしまいます。

関わっていたら、牛はこれとは違う形に成ったのではないか?

そういう疑問を抱いてしまいます、私は。

阿蘇の褐牛は、貴重で美味しいものなんですけどね。

牛は、美味しく食べるものなのであって、コピペーするものじゃあ、ありません。

追伸①

単行本『東京百年老舗』に載せていただきました。

21人のフォトグラファーたちが、歴史と伝統を現在に伝える「老舗」の魅力を余すことなく写しだした写真集です。

時代が変わっても、変わることのない老舗の魅力が、ここにあります。

くわしくはこちら↓です。

追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

現在の笑顔数は370人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.337日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 

 

Filed under: ぼやき部屋 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)