窓際社員のキャラクター裁判
我が家は「半沢直樹」が流行る前から「リーガルハイ」を視ています。
「半沢」が終わって、「リーガル」は第2クールに入りまして、その第5話は、
「権利は誰のもの? 窓際社員のキャラクター裁判!!」でした。
今回の裁判の舞台は「会社は家族」が社是の零細文具メーカー「あじさい文具」です。
良く消える消しゴムを製造するなど、ものづくりには自負のある会社でしたが、大手に押されて倒産の危機にありました。
で、その危機を救ったのは、サエない社員・田向が発案した「おやじいぬ」というキャラクターでした。田向がふとした時に描いた、犬の落書きを基にした「キモ可愛」キャラです。
「おやじいぬ消しゴム」を造って販売すると、何故か、たちまち大ヒット。会社も一躍世界的な大企業となり、社名も「AJISAIカンパニー」と変わりました。
しかし一方「おやじいぬ」の発案者である田向はと言うと、元々能力は低く、社長の温情でクビにならなかった人物でしたので、「おやじいぬ」のヒット後も未だ平社員。特許料はおろか、発案に対しての報酬も支払われていませんでした。
これに目をつけたコミカド弁護士(=堺雅人さん)は、田向と接触し、「おやじいぬ」発案に対する正当な対価として考えられる25億円を請求する裁判を起こさせ、ついには勝訴します。
良心的なものづくりの会社が、キャラクター・ビジネスに進出して、いったんは成功したわけですが、この裁判に刺激されて、他の社員達も巨額の「正当な対価」を請求し始めて、会社は大混乱。社長は辞任に追い込まれます。
ここまでは完全にコミカドの思い通りですが、田向の心には後悔の念がありました。
「AJISAIカンパニー」を去った社長以下の古参社員達が、かつて「あじさい文具」の社屋が在った地に集まり、
また、良く消える消しゴムを造りたいなあ。
と話し合っていると、田向が現れて、
資金なら在りますよ・・・
と申し出てドラマは終わります。
行き過ぎたキャラクター・ビジネスは勿論間違っています。今、温泉地の土産物売り場に行けば、「ゆるキャラ饅頭」「きもキャラ煎餅」が山積みですが、あのような食い物の、どこに価値があるのでしょう。
しかし、現実の日本では、良心的なものづくりだけで、ものは売れて行きません。
その行き過ぎた側にコミカドが立つから、ドラマとしては面白いのですが、やるせなさが残りますね。
さて、もし皆さんが、この社長なら25億円で、どんな会社を造りますか?
考えてみて下さい。
追伸①
NHK総合テレビ『月刊やさい通信』に出演します。
※なぜ、すき焼きにシュンギクを入れるのか?
※すき焼におけるシュンギクの役割
という内容です。是非ご覧ください。
11月24日(日)朝6:15~6:45
11月28日(木)昼12:20~12:43(短縮版)
追伸②
「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。
この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。
その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。
現在の笑顔数は370人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。
皆様も、是非御参加下さい!
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.352日連続更新を達成しました。
毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。
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