飲酒運転厳罰化

8月のある日、福岡県柳川市で唯一の酒蔵メーカー「目野酒造」さんが自己破産申請の準備に入った、というニュースが流れました。

「目野酒造」さんは明治23年創業の清酒メーカー。全国新酒鑑評会で金賞受賞歴もありますが、残念なことでした。

日本人の酒量自体が減って行く中で、毎年酒蔵倒産のニュースを耳にします。倒産しないまでも、合併したり、大手流通業者の傘下に入るケースもあるようです。

ところで今回、業績不振の理由の一つとして飲酒運転厳罰化を挙げたので、それについて、ネットでは辛口の意見が浴びせられていました。

「売り方が悪かっただけじゃない?」

「努力不足」

そう言えば、先日私が群馬県桐生市の旧花街ですき焼きの会を催した時、参加者16人中6人が車で参加していました。

えー! 今日は酒を飲む会ですよー!

と私が申しますと、

電車は1時間に2本しか来ないんですよお。

乗り換えが45分待ちだから、時間の余裕がある時しか電車は使えないんですう!

うーむ。

もちろん私は飲酒運転厳罰化に賛成するものですが、この状況では日本の飲酒文化~特に地方に根ざした飲酒文化が後退するのは必至と言わざるを得ません。

とほほですね。

追伸

拙著は好評(?)販売中です。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。

題名:『浅草はなぜ日本一の繁華街なのか』

浅草の九人の旦那衆と私が、九軒のバーで語り合った対談集でして、「浅草ならではの商人論」を目指しています。

東京23区の、全ての区立図書館に収蔵されています。

四六判240頁

価格:本体1600円+税

978-4-7949-6920-0 C0095

2016年2月25日発売

株式会社晶文社 刊行

 

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.381連続更新を達成しました。

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不忍池

国際観光日本レストラン協会の暑気払いが、上野・不忍池畔の「伊豆栄」さんで開催されました。

配られた資料を読んでおりますと、「伊豆栄」さんが創業なさった290年前(江戸中期)には、不忍池でも鰻が獲れたと言います。それで、鰻屋を創めたとか。

そもそも不忍池は、縄文時代には石神井川が東京湾に流れ込む入り江でした。しかし石神井川は、ある時からルートが変わって隅田川に合流するようになり、不忍池湾?に流れ込む水が減ってしまいました。やがて海岸線が後退して行って、取り残されてしまったのが不忍池です。紀元数世紀頃に池になったと考えられているのだそうな。

その後も、明治時代に現在の形に成るまで、つまり江戸中期でも小さい川が流れ込んでいて、湿気の多い土地だったと言いますから、鰻が美味いわけです。

さて、その不忍池が現在の形に成ったのは、1884年。

「共同競馬会社」が競馬場を建設するために埋め立てたのです。競馬場は、池を周回する形で作られ、明治天皇が臨席して第1回の競走が行われました。

競馬場建設は国策とも言って良い事業でした。明治政府は軍馬改良の為に、競馬を奨励していて、明治天皇も好んで競馬会に行幸されたのです。優秀馬には「帝室御章典」が授与されまして、「帝室御章典」は今日中央競馬で春秋開催される「天皇賞」のルーツなのです。

その1884年の天覧競馬会の様子を描いた開化絵『上野不忍大競馬之図』を、実は「ちんや」が所有しておりまして、こちらで画像を公開しています。

おって、話しがチト逸れましたが、このように国策競馬で不忍池が埋め立てられるまで、この辺りは鰻が獲れる土地柄で、それで今でも鰻の名店が在る、という次第です、東西東西。

それにしてもですよ、今回の暑気払いは、なんでランチタイムなんだ?!

昼の暑気払いなんて、聞いたことないぞ。

終わって、酔っぱらって、外へ出たら、未だ暑いじゃないか!

来年は夜にして下さい、お願いします。

追伸

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第24回金婚会

豊島屋酒造さんの「第24回金婚会」に参加させていただきました。

題して、

「東京が誇る老舗蕎麦店のお料理と江戸・東京の酒の会」

会場は、老舗中の老舗「かんだやぶそば」さん。

「かんだやぶそば」さんは火災に遭われた後、一昨年末にお店を全面的に改装されましたが、その際2階に、ゆったりと蕎麦会席料理を楽しんでもらえるように、ということで、宴席が出来ました。

今回は、そこを貸切りということなので、参加しない手はありません。

お料理は、椀物・あいやき・天たね・せいろうそば・・・

と王道の流れで、ここで解説などということをするのは野暮と申すものです。

吉村さん、堀田さん、御馳走様でした。

うーい、ひっく。

追伸

「ちんや」は、誠に勝手ながら、下記の通り休業させていただきます。ご諒承下さいませ。

平成28年8月29日(月)~9月1日(木)(夏休み)  

追伸②

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花街文化にふれる会

料飲三田会「花街文化にふれる会」を、向嶋の料亭「きよし」さんで開催しました。

墨堤の芸者衆と、賑やかに夏の夜を過ごさせていただきました。

料飲三田会では、これまでも「シニア会」と称して、料亭に行く会を開催してきましたが、

今回から日頃花街にあまり馴染みの無い方に楽しんでいただけるよう、名称と内容を変更しました。

開宴前に、会員で「きよし」女将の小林綾子さんに、

卓話「綾子のナイショ話し~花街でモテるのは、こんな方!」を話していただいてから、宴会を始めました。

勿論ここで詳細を書くわけには参りません(ごめんね)。

余興は、民謡歌手で湯河原町観光大使でもある小山みつなさん。

楽しい夜をありがとうございました。

追伸

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平成28年8月29日(月)~9月1日(木)(夏休み)  

追伸②

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馳走②

「馳走」の意味を、日本人に再認識していただき、やがては世界語にしよう!という、弊ブログの8/25の記事は評判良かったようで、何人かの方からコメントをいただきました。

まず有馬温泉の、創業800年の旅館「御所坊」さんから、

Gochiso-samaをを使わせてもらいます!」

「地産地消+御馳走様=スローフードで言うプレシディアです!」とも。

「御所坊」さんは、有馬山椒を世界に知ってもらう為の第一歩として、「スローフードインターナショナル」の「アルカ」(味の箱舟)に登録する為の申請書を送ったら、9月中旬までには認定されるのだとか。スゴイことです。それで地産地消+御馳走様なのです。

佃煮とふりかけが有名な「日本橋鮒佐」さんからは、

「大江戸広辞苑に載せましょう!」

ハンバーグのMETZ HAMBURG STEAKさんからは、

「飲食に携わる者は絶対知っていなければならないことだと思っています。」

ですよねえ。ウチの連中大丈夫かな?

そして、インバウンド客でご繁盛の「行燈旅館」さんからは、

「行燈ではメニューの最後に、いただきますとご馳走様の説明を入れています。皆様かなり使ってくださいます。少しでもお手伝いになればです。」

おお、素晴らしいです。今度拝見に参ります。

皆さん、ご賛同ありがとうございました。

追伸

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平成28年8月29日(月)~9月1日(木)(夏休み)  

追伸②

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韓国の老舗②

韓国の大学の学生さんから「東都のれん会」広報委員会にインタビューの申し込みがありました。

なんでも日本の老舗について研究なさっているとか。

なんと、奇特な若者達ではないですか!

しかも、事前に送られてきた質問内容を読んだら、核心を突いたものばかり。私は驚嘆したと言っても良いでしょう。

以下は、質問と回答で、今日は二日目です。韓国側の事情も知れて面白いので、お読みください。

なお、これは私が個人的に用意した回答であって、会の公式見解というわけはないですので、念ため。

Q. 老舗も「移転」をすることがありますか。そうだとしたら、その後も「老舗」と呼ばれますか。韓国では、「移転」をすると、その店の外観・内観が変わり、それまでに客が消費してきたものの一部が変わってしまうと考え、以前とは違う店になるという認識がある。もし、移転をしてもそれが老舗として維持されるなら、その理由はなんなのか。

A.老舗の本質は、ハードウエアではなく、ソフトウエア(品質と信用)なので、まったく問題ありません。実際、東京のほとんどの老舗店は1923年の大地震と1945年の大空襲で焼けており、外観・内観は以前と大きく異なっています。

そもそも日本は天災大国、火災大国で、戦乱も多かったので、被災と復興を繰り返す経験の中で、老舗に本当に必要なものは、決してハードウエアではなく、ソフトウエアであると多数の日本人が知っています。

 

Q. 維持されないとしたら、その理由はなんなのか。

A.品質と信用を最優先していないからでしょう。そもそも、そういう店は「老舗」ではありません。

Q. 日本においては、老舗に対して「誠意を込めた提供品」などの「良きイメージ」がると認識している。老舗を経営しているものとしてではなく、1人の消費者として、そういった老舗に対する「良いイメージ」がどうやって形成されると考えるか。また、そういった信頼ベースの「良いイメージ」はどうやって獲得されるものなのか。

A.老舗店が、日々の品質管理、お客様との約束事の履行、それを気の遠くなるほどの年月に渡って続けていて、消費者もそれを認識していること。

 

Q. 日本で、お店が100年以上維持される理由として、「職人の努力と社会的条件」、「政府の支援」、「消費者の認識」など、どういった要因が重要であると考えられるか。

A.第一は「消費者の認識」と「社会的条件」。「職人の努力」も重要ですが、永い歴史の中には、それが出来ない場合もあります。その時代を支えてくれたのは、お客様(=消費者です)。「政府の支援」は全く寄与していません。

 

Q. 韓国において、メディアによる一時的老舗ブームが発生。それを原因に、味とサービスを維持できないという副作用が観測された。日本では、そういった副作用を経験した店があるのか、また、どう解決されたのか。

A.日本でも少数ですが、在ります。周囲のアドバイス・批判が行き過ぎを抑制します。

 

Q. 新しく、「老舗」という基準を通過する店が出ているのか。

A.少数ですが、あります。

Q. その理由はなんだと思いますか。

A.創業者の経営理念が老舗的で、それが継承される場合もあります。

 

Q. 現在、新しく開業されるお店のうち、「老舗」を目指す店舗はどのくらいあると考えるか。新しい「老舗」が形成されることが期待できるのか。

A.うーん、それは正確には分かりません。

 

Q. 大企業の参入により、同分野の商品を扱う老舗が退かれるという事案はあるか。どういう解決策があるか。

A.そういう事案も勿論日本でもありますが、最終的には老舗小資本側の勝利に終わります。大企業は多額の資本を集めて事業をしていますから、出資者に配当を出さねばならず、どうしても品質や信用より利益を優先する傾向にあります。それがお客様から支持されないのです。またそれぞれの経営者の事業継続意欲を比較した場合、老舗小資本側が強固で、大資本側が弱い傾向があります。

 

Q. 日本の若い世代は、老舗に対して、「古い」「退屈」「洗練されていない」などのイメージをもっているか。そうである場合、老舗はどういう対処をしているか

A.日本の若い世代の、老舗に対するイメージは分裂しています。たしかに「古い」「退屈」・・・と思っている人もいますが、すべての人ではありませんし、逆に老舗は「懐かしい」と感じる若い人も多いです。お爺さん、お婆さんとその店に行って、食事したことがあるからですね。

老舗の歴史は、お客様の歴史でもあります。お客様が着実に家族の歴史を重ねて行く間、たいていは老舗店を利用下さいますし、若い方(お子さん・お孫さん)も一緒にその味を体験して下さいます。それで懐かしいのです。

そもそも老舗は、主と従業員だけが創るものではなく、お客様と、その背後にある社会が創るものです。

日本社会が健全である限り、ことさら若い人の動向に気を揉む必要はないと私は考えます。

(終わり)

 

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韓国の老舗①

韓国の大学の学生さんから「東都のれん会」広報委員会にインタビューの申し込みがありました。

なんでも日本の老舗について研究なさっているとか。

なんと、奇特な若者達ではないですか!

しかも、事前に送られてきた質問内容を読んだら、核心を突いたものばかり。私は驚嘆したと言っても良いでしょう。

以下は、質問と回答です。韓国側の事情も知れて面白いので、お読みください。

なお、これは私が個人的に用意した回答であって、会の公式見解というわけはないですので、念ため。

 

Q. お店の伝統を受け継いでいこうとする職人たちのもっとも苦労する点のひとつとしてあげられるのが金銭面の問題であると考えられます。日本では、国や自治体レベルで、老舗を維持しようとする行政的な動きはありますか。

A.ごく少数の例外を除いて、そういう事例はありません。中小企業支援政策というものはありますが、それは競争力の弱い企業を支援するもので、老舗にしぼって支援するものではありません。老舗店の側もこれまで政府からの支援を期待して来ませんでした。

しかし今世紀に入って「観光立国」が国是として採用されてから、政府の中にも老舗に目を向ける動きが出てきつつあります。現在は転換期です。

 

Q. 韓国では、売上を多く出している店でも、その継承仮定で分裂が生じてしまい、うまく老舗が引き継がれないという事案が発生しています。仮に日本でそういった事案がある場合、どういった解決法が考えられますか。

A.日本でも、そうした問題を早く有効に解決する方法はありません。分裂した諸店の中で、お客様(=消費者)からの支持を獲得した店が最終的に生き残ります。複数が生き残って「共存共栄」の状況に成ることもあります。

 

Q. 韓国では、子が家業を引き継がずに老舗が門を閉じてしまうという事案が発生。そういった家族間継承について、日本ではどういうイメージがあるか。また外部者継承についてどうお考えでしょうか。

A.家族間継承に関する見方は日本人の中でも分裂しています。素晴らしいものだと捉える人も在り、忌まわしいものだと捉える人もいます。会社が大きければ後者の見方、小さければ前者、業歴が長ければ前者が多いです。外部者継承は、元々関西圏ではよく採用されていて、まったくないわけではありません。

 

Q. 日本において、有名一流大学を出たにも関わらず老舗を引き継ぐというニュースが韓国でしばしば報道される。韓国においては、それは個人の「成功」とイメージされないので驚かれる。日本における個人の「成功」とは何を意味するのか。何を意味してきたのか。

A.何が成功かを他人や社会に決めて欲しいと思わない人も多くいます。自分の成し遂げたいことを成し遂げたら、それを「成功」と思えば良い、それだけです。

日本でも以前は商業に従事することが卑しいこととされてきましたが、1868年に明治維新という革命があり、ほとんどの武士がクビになった後意識に変化がありました。クビになった武士たちが民間に入っていって、武士の価値観を持ったまま、(=「士魂商才」「論語とそろばん」で)民間産業に従事するようになり、営利会社に従事する人生が卑下されなくなりました。「一身独立して一国独立す」と言って、それが国益にかなうことだとも言われました。

 

Q. 日本社会では、「店を引き継ぐ」という行為が、お金を稼ぐこと以上のどんな意味をもっているのか。

A.その二つは「手段と結果」の関係です。お金を稼がなければ店を維持し・引き継いで行くことはできません。ですので稼ぎますが、稼ぐこと自体が自己目的ではありません。

稼ぐこと自体が目的であるような人生は、価値が無く馬鹿げています。それはマフィアの人生であり、ヤクザ者の人生です。

 

Q. 韓国では、有名店の名前を盗用した店が、オリジナルの有名店を押しのけてしまうという事案が発生。日本でこのような自体が発生した場合どう対処されるのか。どう解決しようとするのか。

A.当然商標権裁判を起こすことができます。日本の司法は基本的に信頼できます。また「東都のれん会」のような権威のある団体に入ることで、自店の正統性を補完することもできます。また江戸時代の寺子屋教育の影響により、社会全般の傾向として「信」の価値観が重んじられており、名前の簒奪者は批判を浴びます。

 

Q. 韓国では、メニューをあまりにも大衆化させてしまって、本来のその店の伝統・特色が失われてしまうという事案が発生。日本にも同じような問題に悩まされる店舗があると認識。現代の消費者のニーズに合わせながら、また店本来の伝統を失わないために、どういった努力がされているのか。

A.日本では成功している事例もあります。元々の店と「セカンドラインの店」を明確に区分し、それぞれが適切なマーケテイングを行えば成功する場合もあります。

 

Q. 日本において「老舗」とはどういう意味合いをもつのか。単に、経営年数が長いところか。あるいは、それ相応の威厳と信用を有している店舗か

A.もちろん後者です。

 

Q. そういう威厳や信用を勝ち取るためになされる努力はどういったものか。

A.日々の品質管理、お客様(=消費者)との約束事の履行、それを気の遠くなるほどの年月に渡って続けること、それしかありません。

(質問はまだまだ在りますので、続きは明日の弊ブログにて。)

 

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白味噌仕立て

京都の方にとっては珍しくないとのことでしたが、私は初体験で、美味しいものだなあ!と感じました。

「揚げ鱧の、京の白味噌仕立て」

国際観光日本レストラン協会の打ち合わせが京都の和食の「美濃吉」さんであったので、出席したのですが、鱧の白味噌仕立ては、その懐石料理の椀物として出て来ました。

夏の京都ですから、鱧はお約束ですが、それをいったん揚げて、普通の出汁に入れるのではなく、これまた京料理に欠かせない白味噌の味噌汁に入れてあります。

東京の下町の人には、どぜう汁の鱧バージョンと言えば分かり易いかもしれません。どぜう汁も「江戸甘味噌」を使いますから甘い味噌汁ですが、鱧の味噌汁も甘くて、それがまた鱧独特の濃い旨味とバランスして美味しいのです。

うーむ、やはり京都はもっと頻繁に行きたいものですねえ。

佐竹さん、御馳走様でした。

 

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すぐやるカエルの冒険ストーリー

日頃大変お世話になっている、久米繊維工業・会長の久米信行さんの本が出ました。題して、

『すぐやる人だけがチャンスを手に入れる すぐやるカエルの冒険ストーリーに学ぶ「すぐやる技術」』

久米さんは1963年東京都墨田区生まれ。家業のTシャツメーカー・久米繊維の三代目社長に就任すると、バブル崩壊とデフレに見舞われ、数十億の債務を背負うことになりました。

しかしインターネットやエコロジー対応に先手を打って勝ち残りました。

「国産コットン100%のTシャツメーカー」という位置を確立。

「日経インターネットアワード」、経済産業省「IT経営百選」最優秀賞、東京商工会議所「勇気ある経営大賞」特別賞などを受賞して有名経営者に成りました。

現在は明治大学商学部「起業論」講師でもあります。

さて、この御本の主人公は「すぐやるカエル」というカエル。

その「すぐやるカエル」の、成長のものがたりを通じて、

「とにかくすぐやることが、人生のチャンスをつかむ極意。すぐ動いて、人に会って、人の影響をどんどん受ければ爆発的な化学反応を起こすチャンスに出会える!

「失敗はむしろ自分にしか経験できない貴重な体験ととらえれば、失敗こそが経験値を高めるまたとないチャンスと言える。」

そして、

「すぐやるコツは、「まだできないからやらない」ではなく、やりながら身につけていけばいいと考えること。めんどくさくて動けない人は「とりあえずやってみる」という考えでもいい。とにかく行動すること、即断即決することでスピーディーに行動できる習慣が身に付くようになる。」

ということが語られて行きます。

「すぐやるカエル」は、頭が良いわけでも、体が大きいわけでもなく、世間知らずですが、カリスマ教育者「カエルマスター」の演説に感動し、聴衆の一番前に出て行って、質問したことで(=すぐやったことで)、マスターの学堂へ入学を許されます。

学びと修養の月日が過ぎ、マスターが途上国に開学する学校へ赴任する際に、「すぐやるカエル」を帯同すると決める場面では新幹線の中なのに感動して泣いてしまい恥ずかしかったです。

この場面以外も、私はほとんど毎ページ肯きながら読みました。是非弊ブログの読者の皆さんにも、お勧めしたいと思います。

で、結局、

「悩むのは後でいい。」

うーん、ごもっともですが、これが一番難しい・・・な。

 

出版社: ぱる出版

ISBN-10: 4827210128

ISBN-13: 978-4827210125

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地域発ドラマ

NHKドラマ『東京ウエストサイド物語』~母が芸者になっちゃった!

が放送されました。

このドラマは、八王子花街を舞台にした「地域発ドラマ」。

7/7の「すきや連」でお世話になった本物の芸者衆が芸者役で出演していて、「視て下さいね♡」と連絡が来たので、拝見しました。

筋はと申しますと・・・

主人公の高山峰子(早見あかりさん)は大学4年生。しかし就活連敗で就職先が見つからない。そのとき母の晴江(羽田美智子さん)が「芸者になる!」と宣言し・・・・

というチト在り得ない展開の中で家族の絆を描てい行きます。

母が芸者に入門したのは、それがかつてやりたいと思ったことであり、そして、大手企業ばかりを見ていて、自分のやりたいことや自分の地元に目を向けない娘のためでもあるのです。

心温まる物語でした

 

追伸

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