どじょうの季節

どじょう鍋は夏の季語です。夏に汗をかきながら食べるのが良いとされますね。

この時季になると食べたくなりますが、今年は梅雨あけが早く、まだ6月なのに食べてきました。

もっとも、どじょうに脂がのっているのは、真冬です。寒いから。

冬の日本海の魚がうまいのと、まったく同じ理屈です。

どじょう=夏

というのは、まだ養殖が行われていなかった頃に、田んぼのどじょうを獲って食べていたイメージなのかもしれません。冬になると、どじょうは土に潜るので、獲りづらかったわけです。

今は養殖で、水温も管理されているので、事情がかなり違いますが、

やはりどじょうは、感覚では夏ですね。

エアコンの効いた店で食べて、節電には反したなあ。

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ゴボウ

いつの頃からか、将棋の重要な対局の際には、昼メシのメニューが公表されるようになり、肉料理が食べられていることが多いです。

棋士には肉好きな方が多いのか、あるいは受け入れ施設の側が地元の肉を食べてもらおうとプッシュしているのか、実態は分かりませんが、

「名人戦」第5局2日目の、渡辺明名人の“勝負メシ”は「岡山県産和牛すき焼き丼」でした。

今回の会場は岡山県倉敷市の「倉敷芸文館」で、料理は地元の老舗旅館「鶴形」さんが提供したものでした。

そのすき焼きの画像を見て私が「!」と思ったのは、

ゴボウと三つ葉がたくさん入っていたことです。

ゴ、ゴボウって岡山の名産だっけ、な?

私は不勉強で存じませんでしたが、倉敷市連島(つらじま)地域には「連島ごぼう」というのがあるそうです。

その歴史は、まあまあ古く、昭和22年(1947年)頃から栽培が始まり、肌が白くて肉質が柔らかいゴボウが獲れるようになったそうです。「地理的表示(GI)保護制度」では岡山県で初めて登録されたそうです。

東京でお目にかからないのは、生産者数がそれほど多くないからと思われます。

ゴボウを特徴にしたすき焼きは他にあまりないので、頑張っていただければと思います。

ただ、私は大根も入れて欲しかったなあ。

大根は、瀬戸内の名産ではないですが、何故か、岡山、広島、香川では、すき焼きに大根入れる習慣があります。

地産地消にこだわり過ぎず、古き面白き伝統も継いで欲しいなあと思います。

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屋号

久しぶりに人形町の「玉ひで」さんを訪ねました。

いつの間にか、コースは増えていたようですが、味は記憶通り。貴重なお店と体感できて、ありがたい時間でした。

時に、この「玉ひで」という屋号は、元は通称だったようです。

最初は「玉鉄」という屋号でしたが、

明治時代後半の五代目・秀吉(ひできち)さんが親子丼を開発して、店を繁盛させ、

「玉てつの秀吉つあん」

「玉てつの秀さん」

と親しまれ、やがて縮めて、

「玉ひで」

になったというのです。

自称の屋号が流行るとは限らないという件です。面白いですね。

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春菊天

春菊の一番美味しい食べ方は、すき焼きだ!

と主張するのは難しいだろうと自覚しています。

春菊のいちばんうまい食べ方として、ネットで頻繁に紹介されているのは、立ち食い蕎麦屋

「春菊天」です。

たしかに春菊は油脂と相性が良く、天麩羅がうまいですが、天麩羅屋さんで出されることはあまりなく、立ち食い蕎麦屋で出されています。

立ち食いの「春菊天」熱烈なファンもいるようで、頻繁にネットに投稿されていますね。

私が好きなのは、鴨すき屋さんの春菊。つまり、鴨の油で春菊を素揚げしたものが、かなり好きです。

すき焼き屋も、何か工夫しないとなあ・・・です。

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イカにマスタード

新宿の天麩羅店「つな八」さんの高級バージョン「つのはず庵」が一時クローズし、寂しく思っておりましたが、近隣地で再開されたので、行ってきました。

新店舗は明治通りに面したビルの5階ですが、外は絶景ですね。

そして天麩羅は、なかなか斬新でした。

元々「つな八」さんは、新しいタネや、食べ方の開発に熱心でしたが、

イカにマスタードを付けて揚げる

というのは初体験でした。

そもそも、「揚げる」という行為によって、衣の内側には具材自体の水分が閉じ込められます。つまり「蒸されて」いるような状態になっています。

イカにマスタードが丁度良い状態のまま、加熱されていて大変結構でした。

御馳走様でした。

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ハチ公の孫

動物愛護の精神に満ち溢れた方は、以下をお読みにならないように願います。

「忠犬ハチ公の孫に当たる犬が仙台ですき焼きにされた」

という情報が4月上旬SNS上で話題になり、仙台市の河北新報社さんに「事実関係を確かめてほしい」と望む声が寄せられたそうです。そして取材の結果、戦後の混乱が続く仙台で実際にあった話であることが分かったそうな。

終戦から3年余り後の1948年12月9日付朝刊に「あわれスキ燒(焼)に 忠犬ハチ公の孫殺さる」との見出しで掲載されていたそうです。

あわれ。

当時は戦後の食糧難の時代。仙台でも人々は広瀬川で魚を獲ったり、裏庭で芋を栽培したりしていました。犬を食べることもあったと言います。

日本人が犬=ペットと認識しだしたのは最近のことで、江戸時代にペットだった犬は狆だけでした。

番犬、猟犬は使役する動物。野犬はペットでも役獣でもないのでタンパク源でした。

だから、1948年に食べられたとしても、ビックリ仰天というほどでもないという話しです。

それにしても「ももんじや」の鍋もマタギ料理も、食べ方はすき焼きのような食べ方です。

すき焼きはワイルドな肉に合う食べ方なのでしょう。

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ラムネの日

「ちんや」でラムネを販売していますので、「ラムネの日」(5月4日)をスルーするわけにはいきません。

1872年(明治5年)のこの日、東京の実業家・千葉勝五郎が「ラムネ」の製造販売の許可を取得したので、「ラムネの日」とされています。

千葉は、横浜に住んでいた中国人の技師に製造法を学んだとか。

ところが全国清涼飲料協同組合連合会は、日本で初めてラムネを製造したのは藤瀬半兵衛という人で、長崎で1865年に製造したと言っています。藤瀬が初めて製造販売した日がはっきりしていないので、5月4日が「ラムネの日」になったようです。

ともあれ、ラムネは懐かしさ満点ですし、エコでもあります。

瓶の回収を実行して、ほぼ100%近くリサイクルしています。

是非お試し下さいませ。

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八十八夜

GW連休初日は荒れた天気でした。コロナ後初めての、行動制限のない連休ですが、

今年の春は雨の日が多かったように思います。

そして、明日は「八十八夜」。

この日にお茶を飲むと長生きするとも言われ、上等とも言われますね。つまり若葉の季節です。

昨今はペットボトルの茶ばかり飲んでしまいがちですが、たまには湯を沸かして、茶葉から茶を淹れてみてはいかがでしょうか。

ポイントは、日本のミネラルウオーターを使ってお茶を淹れる事。

まず水道水は塩素が入っていて×。

海外のミネラルウオーターは硬度が高すぎて×のことが多いです。国内の水はたいてい硬度の低い軟水で、それであればお茶に適していますので、お使い下さいませ。

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鍋の素

ロックダウンが続く上海市民の間で「鍋の素」が人気だそうですが、

そう言えば我が家でも第6波が激しかった頃に、しばしば鍋をやっていました。鍋は、

・たくさんの野菜を摂れるので、腸に良く、免疫力が上がる

・体温が上がるので、免疫力が上がる

・昆布、醤油、酢があれば簡単に美味しく出来てしまう

ので、家にいる間のメニューとしてベストに近いと思います。

野菜以外に旨味の素になる食材を入れたいところですが、キノコなどグアニル酸のあるものを入れれば、昆布のグルタミン酸との相乗効果で、安価で非常に美味しくなります。あるいは味噌を入れるのも良いと思います。

・・・と日本の鍋は、良い調味料さえあれば、とても簡単ですが、

中国の場合「鍋の素」と言えば「火鍋の素」なのだそうです。あの超辛いものですね。

いやいや、体温上がり過ぎではないかと心配になります。

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ニオイ軽減

流行りなのかもしれませんが、納豆にすき焼きのタレをかけるという記事を、最近頻繁にみかけます。最近の、ひきわり納豆の食べ方についての記事でも、

「ひきわり納豆そば。ネギ多めにして絡ませてから、すき焼き用のタレをかける。納豆独特のニオイが軽減されておいしい」

「細かくした納豆だからこそ、そばとよくからんで美味しさ増し増し!

ひきわり納豆がからむことで、そばつゆの味わいも深まります。すき焼き用のタレをプラスすることで、納豆のニオイを軽減させているという人もいました」

納豆を甘くして食べることは、そういう和菓子がありますから、「あり」ですね。

葱を入れることで、より「すき焼き風」になっています。

で、「すき焼き用のタレをプラスすることで、納豆のニオイを軽減させている」という点は、どうでしょうか?

私も実験してみましたが、すき焼きのタレでなくても、なにかしら液状のものをかけて混ぜれば、ニオイを軽減できるように思います。

たとえば、オリーブオイル。私は、これを頻繁にやります。

ごま油や、ラー油をかける人もいるようですね。

すき焼きが流行っているとは申せませんが、「すき焼き風」は流行っているなあと感じます。

<新「ちんや」のご予約を承っています>

ご予約は、下記電話またはサイトにて承っています。

電話→03-3841-0010(旧店舗と同じ)

WEB予約→こちらから。

ふるって、ご予約下さいませ。

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