ミックス・スパイス

 雑誌「味覚春秋」が届きました。

 この本には「おいしい色々」と題して、食文化研究家の向笠千恵子先生が連載をなさっていますが、今回はその第8回目でして、テーマは・・・

 「小津安二郎好みのカレーすき焼き」でした。

 そこには9月に「すきや連」の有志と向笠先生で、旅館「茅ヶ崎館」を訪ねて、カレーすき焼きをいただいた時のことが書いてあります。その日は勿論、私も参加しておりまして、弊ブログにも書きましたので、ご記憶の方もおいでと思います。

 拝読しまして、流石!と思いましたのは、カレーの薬膳効果について書いてあった点です。

 文中には「カレー粉は、いわば漢方薬の集合体」とも書いてあります。そういう視点は、私のブログの方にはありませんでしたが、そう言えば、街中にも「薬膳カレー」を名乗る店があったりしますね。

 あらためて言うまでもなくカレー粉はミックス・スパイスで、たくさんのスパイスが入っていますが、薬膳効果のあるものが豊富です。

 クミンには健胃整腸、食欲増進。コリアンダーには健胃といった具合です。

 他にもカイエンペッパー、胡椒、ニンニク、ショウガ、 ターメリック、サフラン、パプリカ、クローブ、シナモン、カルダモン、ナツメグ、オールスパイス、キャラウェイ、フェンネル、フェヌグリークなどが入りますが、ほとんどのスパイスの効能として「健胃」があげられています。

 パプリカには脂肪除去の効果があるそうですから、肉料理に良いですね。

 味の面でも、甘辛い料理にスパイスは合うもので、カレー粉もかなり合うのです。「茅ヶ崎館」さんは、カレー粉に山椒を混ぜて和風にしてありまして、さらに良い感じです。

 考えてみれば、日本のスパイスにも色々良い効能があるわけで、カレーばかりに「薬膳」を名乗らせる手はありませんね。

 浅草の「やげん堀」の初代・徳右衛門さんが、1625年に七味唐辛子を調合した時、参考にしたのは漢方薬の配合だったそうです。徳右衛門さんの子孫が今でも浅草で、この日本の誇るミックス・スパイスを護っておられます。

 「ちんや」でも、すき焼きに七味唐辛子をかけて召し上がる方がたまにおいでです。和風スパイスにも、すき焼きに合って、薬効があるものがないか、研究してみないといけません。

 「すき焼きとスパイスと薬効」

 「モタレないすき焼き」を目指している私にとっては、この視点は大事かもしれません。うっかりでした。

 追伸①

 BSテレビ朝日「幸福の一皿」~美味しさの物語 に出演させていただきます。是非ご覧ください。

 「食卓の華!すき焼き」

 11月9日(金) 20:00~20:54 オン・エアです。

 11月23日(金) 20:00~20:54 再放送

 この番組について詳しくはこちらです

追伸②

  「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は300人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

 皆様も、是非御参加下さい!

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて980日連続更新を達成しました。毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 

伊勢肉

 明治42年創業の、伊勢肉の名店「豚捨(ぶたすて)」さんは、「すきや連」の仲間で、私のFB友達でもあります。

 ある日FBを観ていたら、

「開店まで後1週間となりました。外宮参道の皆さん、よろしくお願いします。 m(_ _)m」という御主人のコメントが、新店の画像と共にUPされていました。

 来年は、二十年に一度の、伊勢神宮の「式年遷宮」の年に当たりますので、このビジネス・チャンスを捉えるべく、神宮の外宮参道に新店をお出しになるのです。誠に結構なことです。

 ときに、伊勢肉って何ですか?

 聞いたことがない、とおっしゃるかもしれませんが、実は、松阪肉は伊勢肉でした。 

 「でした」と過去形なのは、以前そうだったからです。明治時代、松阪の肉や伊勢国いったいの肉は「伊勢肉」と呼ばれて珍重されていたのです。

 その後昭和10年頃から松阪市が、独自のブランド政策を開始し⇒それが成功して⇒戦後昭和30年代から各地の食肉店で、「松阪肉」または「松阪牛」というを看板を掲げる店が増えてきました。

 松阪に押されて、ブランドとしての「伊勢肉」は、知名度でやや劣勢な感がありますが、品質が劣るわけでは勿論なく、むしろ老舗中の老舗ブランドなのです。

 「豚捨」さんは、松阪が独立した後も、「伊勢肉」を名乗っている貴重な御店です。

 ついでですので、「豚捨」という「ちんや」に匹敵する位インパクトのある店名の説明もしておきましょう。御店のHPによりますと・・・

「その昔、豚を飼っていた捨吉という男が食肉店をはじめた。人呼んで「豚捨…ぶたすて」。それがいつの間にか屋号になった。」

「ところがおかしな伝説も生まれた。この店の牛肉があまりにもうまいから「豚なんか捨てちまえ!」と客が豚肉を投げ捨てた、というのが豚捨のはじまりだという。」

 ワイルドだろ~?!

 なお、スギちゃん(お笑い芸人。1973年生まれ – )と、「豚捨」の当代の御主人MRIさんとの間には、共通点は全くございません。

 新店の御繁盛を心より祈念いたします。

追伸①

 藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に登場させていただきました。
 不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

 他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。

 是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
 ご購入はこちらです。 (できればレビューも書いて下さいね!)

追伸②

  「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は300人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

 皆様も、是非御参加下さい!

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて954日連続更新を達成しました。毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 

 

 

 

 

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通に成る日

 皆さん、今日は何の日ですか?

 毎年10月15日は「すき焼き通の日」です。

 「すきやきどおりの日」では勿論なく「すきやきつうの日」です。日本記念日協会から認定されていまして、皆さんにすき焼き通に成っていただこう、という日です。

 実は2008年のこの日、向笠千恵子先生の『すき焼き通』(平凡社新書)が刊行されました。当然、お祝いの会をやろう、ということになりまして、本に載っているすき焼き屋さんを始めとした関係者が集合しました。それが、この記念日の由来です。

 会場は光栄なことに弊店「ちんや」でした。

 この集まりは大変盛り上がり、

 楽しかったので、また、やろう!

ということになりました。そういう経緯で、すき焼き店とすき焼き愛好家のグループ「すきや連」が結成されまして、以来4年。例会の回数も既に12回を数えるに至りました。

 しかも嬉しいことに、毎回50人近くの参加者があって大盛況です。

 この日を一つの目印にして、すき焼きの美味しさと楽しさをアピールして行こうと、記念日として日本記念日協会さんに登録した次第です。

 今年のこの日も、「ちんや」ではキャンペーンをします。

 10月13日~10月15日に、「ちんや」または「ちんや亭」にご来店になり、すき焼きをお召し上がりの方の中から、抽選で30名様に、この御本『すき焼き通』を差し上げちゃいます!

 すき焼き1人前につき1回抽選できます。

 外れた方にも粗品を御用意します。

 是非ともご来店&抽選にご参加下さい&当選したら、本を読んですき焼きのことを勉強して下さいね~

追伸①

 藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に登場させていただきました。
 不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

 他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。

 是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
 ご購入はこちらです。 (できればレビューも書いて下さいね!)

追伸②

  「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は300人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

 皆様も、是非御参加下さい!

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて947日連続更新を達成しました。毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

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保養地文化

 老舗旅館「茅ヶ崎館」さんを、「すきや連」の有志の皆さんと一緒に再訪し、「登録有形文化財」のお部屋で、小津安二郎監督が愛した「カレーすき焼き」を食べて来ました。

 私が「カレーすき焼き」をいただくのは二度目で、既に弊ブログの7/25号と7/29号、8/3号に書きましたので、詳しくはそちらをお読み願いたいのですが、時に、なんでまた温泉も湧かない茅ヶ崎に老舗の、歴史的建物の旅館があるのでしょう?

 そういう旅館が存在するのは、この土地が別荘・保養地文化の土地柄だったからです。

 湘南地域(=相模湾沿岸一帯)には、明治時代から別荘・保養地が形成され、首都圏の政財界人・文化人らが滞在する土地に成りました。当時は「潮湯治」という言葉があって、潮風に当たることが療養に成ると考えられていたのです。

 有名な例を挙げれば、小田原の元老・山縣有朋、大磯の元老・西園寺公望、やはり大磯の吉田茂首相があります。

 そうした湘南の中にあって、茅ヶ崎はなぜか、政財界人より文化人が多く、小津監督は、その一人だった、というわけです。そうした人々が交流することで、文化的な土地柄が出来上がったようです。

 さらに「!」なことに、その保養地文化は現代まで続いています。

 現代茅ヶ崎を代表する人と言えば「サザンオールスターズ」の桑田佳祐さんだと思いますが、桑田さんの御父上は茅ヶ崎で映画館を経営していたそうです。「茅ヶ崎館」の五代目・森さんに、そう教えて貰いました。

 このことを聞いて私は、へええ!と声を上げてしまいました。

 ここまで知れば、茅ヶ崎を単に「東京のベッドタウン」「海水浴場」と看做すのは失礼だということが分かりますね。

 そうした経緯で、湘南には明治・大正・昭和の邸宅が今でも残っているようです。結構なことです。

 ところが、です。結構とばかりも言っていられないことに、歴史的建物が相続の難しさや維持管理の費用負担などから、次々に失われているそうなのです。

 そうした建物を行政が引き取って保全している事例もありますが、予算が潤沢なわけではなく、そして何より、そうした建物が「文化財然」としてしまうと、活きた文化創造の場ではなくなってしまいます。

 湘南の人達は、そのことに飽き足りなくなったらしく、行政・NPO・民間が大合同して「湘南邸園文化祭連絡協議会」を作り、建物を保全活用⇒さらに新しい湘南文化を創造し発信することを目指しているそうです。

 「茅ヶ崎館」の五代目・森さんも、そのグループの若きリーダーの一人です。9/1に始まった「湘南邸園文化祭」の最初の「キックオフイベント」は「茅ヶ崎館」さんで開催されたそうです。

 こういう文化が亡くなったら、つまらないですよね!

~森さんはそう話しておられました。

  まったく、その通りと思います。

 すき焼きっていうものは、そうした文化的土壌・文化的雰囲気の中で伝えられて来たので面白いんです。

 しかし、そのための経済的御負担は小さくないと拝察します。何しろ修繕を出来る大工さんも少ないのです。

 そうした保全活用を、なんとか経済的に成り立たせるために、皆さま方も是非「カレーすき焼き」をお召し上がり下さい。私からも、切にそうお願い申し上げます。

 追伸①

 藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に登場させていただきました。
 不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

 他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。

 是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
 ご購入はこちらです。 (できればレビューも書いて下さいね!)

追伸②

  「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は300人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

 参加者の方には、特典も! 

 皆様も、是非御参加下さい!

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて931日連続更新を達成しました。毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 

 

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開催しました、第十二回「すきや連」④

 第十二回「すきや連」を米沢市の「登起波牛肉店」さんにて開催しました。

 今回も50名ほどの、すき焼き屋さんとすき焼き愛好家さんが全国から集結しました。北は帯広、南は熊本から見えて下さり、実に嬉しいことでした。

(その皆さんの感激の「一言」は、8/14の弊ブログに掲載しましたので、ご覧下さい。)

 この日まず日中に貸切りバスで「米沢佐藤畜産」さんの赤崩畜舎へ。牧場を見学させていただきました。

 そして、お待ちかねの、勿論すき焼き大宴会です。

 食しまして、この日のお肉は実に結構でした。その理由を、ここで詳述しないわけには参りません。

 それは勿論難儀なことですが、今回は少し楽でした。

 「登起波」の五代目店主・尾崎仁さんが最近「米沢牛物語」という御本を出されて、そこに詳しく米沢牛のことが描かれていたからです。

 その中から、特に私が注目した点をここに書いておきたいと思います。

 さて、牛肉の旨みは、相当の期間、肥育をしませんと深まってきません。本来15~20年位の天寿がある動物なのに、それを3年以下で食べてしまうわけですから、若い時に食べていることが分かります。

 それでは味が、もの足りませんね、当然。

 肉牛生産が盛んになる前は、牛をまず農作業に使い、歳をとってからリタイアさせ、そこから太らせて食べましたから、その頃は、必然的に年齢が高く、味があったと想像できます。

 すき焼きの味付けは、その頃、年齢が高い牛にあわせて開発されたわけですから、年齢の若い牛に合うはずがありません。若い牛ではNGなのです、断じて。

 その点、米沢では、牛の月齢を「32カ月以上」とハッキリと規定しています。それ以下では「米沢牛」と呼ぶことを許さないのです。

 尾崎さんの本によれば、実際の米沢牛の平均は33カ月で、全国平均の24カ月より、かなり長いことが明らかです。当然味の深みが違います。

 それだけ長期に飼えば、餌代が嵩み、また牛が病気にかかるリスクも高まります。だから、取引単価が高くなってしまうわけで、それでもそうした牛だけを売りたい、という業者さんがいて、そしてまた、そういう牛を買って食べたい、というお客様がいてこそ、牛のブランドが維持できるのです。

 また長期肥育の間、牛が病気にかからないようにするには、丁寧に一頭一頭の様子を見ながら飼うことが必要です。生産者さんには相当な努力が要求されますから、大変と思います。

 米沢は、そこに成功している土地、と申して良いでしょう。

 さらに申せば、ただ長期間飼えば良いわけではありません。

 牛に自然なストレスがかかることが重要なようです。

 自然なストレスとは、歓談の差イヤ寒暖の差です。

 米沢は盆地型の気候であるため、夏は33℃、冬はマイナス17℃と非常に大きな差があるそうです。一日の中の差も大きいようです。

 その寒さに対抗するため、牛は脂肪をつけます。それが「サシ」です。

 さらに厳冬期になると、温度が低すぎるため、餌を食べても脂肪を付けることが出来なくなって、カロリーは体温維持のためだけに消費されます。つまり厳冬期には、脂肪は増えず、熟していくのです。糖度も上がるようです。

 しかし一年中寒いと困ります。体が大きくならないからです。

 取引価格は、大きさ×単価ですから、売る牛の体が小さくては、生産者さんは成り立ちませんね。だから、夏には太ってもらわねば困るわけで、暑さも必要なのです。

 南方の牛が短期間に大きく成るのは、暑いからです、当たり前ですが。

 では、ずーと暑くて良いのか、と言えば、勿論そんなことはなくて、夜まで暑いとバテてしまいます。そこは人間と同じです。

 その点、米沢は盆地なので、夏でも夜になる周囲の山から冷気が降りて来て、涼しくなります。

 実際、今回の「すきや連」で米沢をお訪ねしたのは、8/8で真夏でしたが、3次会まで盛り上がって、ホテルへ帰る夜道は、ひんやりしていました。

 やはり、ここは東北なんだ、そう感じました。

 ここでもやはり要求されるのは、生産者さんの努力です。暑さ・寒さで牛が体調を崩さないようにしないといけません。自然なストレスであっても、やはりストレスですから。

 今回宴会の前の日中に牧場を見学させていただきました。ですので、勿論、その牧場の場長さんを、夜の宴会に招待いたしましたが、場長さんは欠席されました。

 自分の飼った牛が出されて、皆さんに味わっていただける貴重な時間ですが、欠席されました。

 欠席の理由は、

 牛のエサやりの時間だから。

 こういう方のいる米沢は大したものだ、

 そう強く感じながら、すき焼きを頂きました。

<とりあえず今回の「すきや連」の話しは、ここまで、です>

追伸①

 藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に載せていただきました。
 不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

 他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。

 是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
 ご購入はこちらです。 (できればレビューも書いて下さいね!)

追伸②

 「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は270人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

 参加者の方には、特典も! 

 皆様も、是非御参加下さい!

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて901日連続更新を達成しました。毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 

 

 

 

 

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開催しました、第十二回「すきや連」③

 第十二回「すきや連」を米沢市の「登起波牛肉店」さんにて開催しました。

 今回も50名ほどの、すき焼き屋さんとすき焼き愛好家さんが全国から集結しました。北は帯広、南は熊本から見えて下さり、実に嬉しいことでした。

(その皆さんの感激の「一言」は一昨日の弊ブログに掲載しましたので、ご覧下さい。)

 この日まず日中に貸切りバスで「米沢佐藤畜産」さんの赤崩畜舎へ。牧場を見学させていただきました。そして、お待ちかねの、勿論すき焼き大宴会です。

 食しまして、この日のお肉は実に結構でした。でも、その理由などを詳述すると、専門的で長くなるので、後日の「お楽しみ」に回します。

 さしあたって、今日は、外面的にすぐ気付く、ザクと割り下のことを書きましょう!

 まずザクのメンバー紹介です。

 ネギ、豆腐、春菊、糸蒟蒻は普通ですが、さらに、

 玉ネギ、エノキ、きくらげが加わります。シイタケはありません。

 きくらげは「登起波」さんのイチオシだそうで、仙台イヤ先代(=四代目)が大好きだったそうです。

 そのザクの内、まずネギと玉ネギをたっぷり鍋に敷き詰めます。キクラゲ・エノキも入れます。

 そして、その上に覆い被せるように肉を広げてのせます。

 ここで、特製の「タレ」(=割り下のこと)をかけ、頃合いを見て食べます。

 旨い!

 その他のザクは、後からの参加です。

 「ちんや」の場合は、先にネギだけを入れますが、他の種類のザクも最初に入れるところが違いました。

 大きく違うのが割り下です。と申しますか、「割り下」と言わないようで、「タレ」と言っていました、米沢では。「タレ」と言うのは郡山の「京香」さんでも、同じでした。

 でも、その「タレ」を、付けダレにするわけはなく、鍋の中に入れるので、機能としては我々の「割り下」と同じです。

 内容は同じではありません。味噌を入れて風味を加えてあり、甘味があり、そして濃度はやや薄めです。「ちんや」の割り下は濃くて、とても飲むことができませんが、米沢や郡山の「タレ」は、なんとか飲むことが出来る濃度ですね。

 勿論、鍋の中で煮ていけば、だんだん詰まりますから、もの足りなければ、火力で調節できます。私は、当然そうしましたけどね。

 そう言えば、米沢ではラーメンのスープも甘目で薄めです。

 すき焼きって、具材の品揃えは、全国だいたい同じですが、味覚は土地によって違いますから、そこに少しずつ土地の個性が出てきます。

 そこが面白く、醍醐味なんです。「すきや連」を続ける意味は、そこにこそある、そう思っています。

 ここで伊勢から見えた森さんのコメントを引用します。

「すき焼にゴールはないと思います。どこで食してもそれぞれの味、個性があります。日本人に生まれて良かったです。」

 森さん、同感です!

 そう思って下さる方が大勢おいでだからこそ、「すきや連」は12回も続いてきたのだと考えます。

 え? 同感は良いけど、肉の話しはまだか って?

 はいはい、いよいよ明日です。

 追伸①

 藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に載せていただきました。
 不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

 他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。

 是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
 ご購入はこちらです。 (できればレビューも書いて下さいね!)

追伸②

 「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は270人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

 参加者の方には、特典も! 

 皆様も、是非御参加下さい!

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて900日連続更新を達成しました。毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 

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開催しました、第十二回「すきや連」②

 第十二回「すきや連」を米沢市の「登起波牛肉店」さんにて開催しました。

 今回も50名ほどの、すき焼き屋さんとすき焼き愛好家さんが全国から集結しました。北は帯広、南は熊本から見えて下さり、実に嬉しいことでした。

(その皆さんの感激の「一言」は昨日の弊ブログに掲載しましたので、ご覧下さい。)

 これだけの方々が集まる目的は、勿論すき焼き大宴会ですが、お勉強もします。

 まず13時半に集合して、貸切りバスで「米沢佐藤畜産」さんの赤崩畜舎へ。牧場を見学させていただきました。

 畜舎へは防疫の観点から、無関係の人を入れたりしてはいけないのですが、各段のご配慮で、大勢での見学をOKして下さいました。場長さんには、防疫グッズを人数分用意して下さり、また色々な質問にも丁寧にお答えいただき、有り難いことでした。

 牛さん達の目は、どの子も皆やさしく、大事に育てられていることが、すぐ分かります。その肉を粗略にしたら、罰が当たりますね。

 さて見学を終えたら、勿論、宴会です。

 でも、その前に重大発表が。

 この日のホスト役で、「登起波牛肉店」の五代目店主・尾崎仁さんが本を出版されたのです。

 題して「米沢牛物語」。

 震災の影響で、書き直しが大分出て、出版は延び延びになっていたようですが、御主人は、なんとかかんとか、この日に出版を間に合わせ、参加者全員が御本を頂戴することが出来ました。

 「すきや連」旗振り役代表の向笠千恵子先生が、挨拶の中ですき焼きの素晴らしさを改めて語って下さり、雰囲気も盛り上がります。

 先生から尾崎さんに、お祝いの花束を贈呈して、乾杯。

 乾杯の音頭は、天下の「和田金」の御主人にお願いしました。御本の出版を祝って、

 御目出とうございます!

と昭和してイヤ唱和して、お待ちかねの宴会です。

 食しまして、この日のお肉は実に結構でした。でも、その理由などを詳述すると、専門的で長くなるので、後日の「お楽しみ」に回します。

 さしあたって、外面的にすぐ気付く、ザクと割り下のことを書きましょう!

と思ったのですが、それだけでも充分長いですね。

 「登起波牛肉店」さんの、ザクと割り下のことは、明日の弊ブログにUPしますね。

 では、御機嫌よう。

追伸①

 藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に載せていただきました。
 不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

 他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。

 是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
 ご購入はこちらです。 (できればレビューも書いて下さいね!)

追伸②

 「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は270人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

 参加者の方には、特典も! 

 皆様も、是非御参加下さい!

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて899日連続更新を達成しました。900日まであと1日です。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

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開催しました、第十二回「すきや連」

 第十二回「すきや連」を米沢市の「登起波牛肉店」さんにて開催しました。

 もう十二回なんだなあ、とつくづく思います。

 向笠千恵子先生の御本『すき焼き通』の出版を祝うため、関係者の皆さんに「ちんや」へお集まりいただいたのが、2008年10月15日でした。それが、「すきや連」のそもそもですから、今年の10月で丸4年です。

 その間世間では色々なことがありました。

 リーマン・ショック、黄蹄疫、焼肉屋食中毒事件、放射線問題・・・

 4年も続いてきて、しかも毎回絶好調に盛況なことが、我ながら「スゴい!」と思います。

 今回も50名ほどの、すき焼き屋さんとすき焼き愛好家さんが全国から集結しました。北は帯広、南は熊本から見えて下さり、実に嬉しいです。

 有名店さんもゴロゴロと参加しています。

 松阪の「和田金」さん、「かめや」さん、伊勢の「豚捨」さん、京都の「三嶋亭」さん、仙台の「かとう」さん、郡山の「京香」さん、熊本の「加茂川」さん、東京の「岡半」さん、新橋の「今朝」さん、「銀座吉澤」さん、「人形町今半」さん、浅草の「今半本店」さん・・・そこへ地元・米沢の皆さんが合流!

 大宴会になりました。

 詳しい様子は、明日から弊ブログに書きますが、今日はとりあえず、参加された皆さんの「一言」をお読みください。

<以下「一言」>

・すき焼きの鍋をかこみてはや十二回、いついつまでも囲みたしすき焼きの鍋の輪(向笠千恵子)

・ごちそうさま。ダラス先生有り難う。すき焼の味おいしかった。米沢牛、バンザイ(松田武朗)

・主役は肉、脇役はザク、縁の下の力持ちは調味料、監督は鍋奉行、小屋は拘りの店主ご主人と「すき焼き」は全てに気づかいされた日本の代表食~拍手!!(川井秀晃)

・念願の米沢牛すき焼き美味しかったあ~!!4年間恋こがれ、やっと来れました。尾崎さん、ごちそうさまでした♪(清水祐子)

・尾崎仁さん、ありがとう。今日はとても楽しいすきやきパーテイーです。地元の方もとてもすてきです。(柴田進吉)

・すきやきは匂いが食欲増進につながる素晴らしい料理です。(津田暁夫)

・すき焼き食べて金メダルだ!!がんばれ日本(高岡慎一郎)

・すき焼きがつなぐ笑顔を人の和。美味しい味と人情です。(小室邦秀)

・一品の重み(渡辺秀次)

・米沢牛の牧場の苦労を知り、登起波で頂くすき焼は素晴らしいです。(藤森朗)

・アーク牧場でも牛を育てようかと思いました。(橋本晋栄)

・すき焼にゴールはないと思います。どこで食してもそれぞれの味、個性があります。日本人に生まれて良かったです。(森大亮)

・山形の食文化、自慢の文化、ここ米沢の地は、家庭の肉の主は牛。味わい深い食を大切にして参りたい。(近清剛)

・初めての米沢牛楽しみです。(高橋万太郎)

・すき焼きは一番笑顔になれる料理だと思います。(佐藤和俊)

・米沢牛また食べたくなる味を求めておいで下さい。(板垣勝夫)

・米沢牛と郷土料理。伝統の味を受けつぎます。(来次信彦)

・尾崎様、この度はありがとうございます。あまりに美味でたくさん頂きました。(西村委代)

・葱とこんにゃく下仁田名産 すき焼きの脇役(島崎進)

・本たのしみに読ませて頂きます。(坂本敬子)

・米沢牛を改めておいしくいただきました。生産者・部位のちがいをたのしませていただきました。(九鬼紋七)

・米沢牛の歴史を聞きもっと知りたくなりました。感謝!(和田政司)

・上杉文化と米沢牛は観光の目玉となっています。食文化を語る時、地域の生産者や料理屋が一緒になり、より良いものを作り続けたい。(古山裕喜)

 ・チャールズ・ヘンリー・ダグラス 登起波のすきやき(伊豆川嘉規)

・時代が変化しても変わっていけない「すきやき」大事にしたい。(黄木修太郎)

・すき焼を食べると笑顔になり元気が出ます。命に感謝しいただきます。(鈴木和枝)

・牧場見学で優しい目の牛に出会い、育成に携わっている方々の心意気に感服!美味しいお肉の源は、いつくしむ心にあり。(森脇政子)

・世界の食文化にすきやきあり。米澤牛あり。(吉澤彰浩)

・人に良い食べる(鈴木直登)

 ・わざわざ米沢にお越しいただきまして、ありがとうございます。(尾崎仁)

 <終わり>

追伸①

 藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に載せていただきました。
 不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

 他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。

 是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
 ご購入はこちらです。 (できればレビューも書いて下さいね!)

追伸②

 「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は270人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

 参加者の方には、特典も! 

 皆様も、是非御参加下さい!

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて898日連続更新を達成しました。900日まであと2日です。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

再訪問

 「近江肉牛協会」の生産者の皆さんが「ちんや」へ見えました。7/1に続いて2回目です。

 最初は7/1に見えて、皆さんはその翌日「枝肉研究会」を開催されました。その研究会に出品されて、入選した牛を「ちんや」が購入しましたので、今回は、それを食べに見えたわけです。

 今回見えた方の中には、その入選牛を飼っていた方も入っておられて、生前に撮った画像を皆さんに回して見せておられました。

 とっても性格の良い、「動じない娘」だったんですよ。最初は、そんなに大きくなかったんですけど、どんどん太りました~

という牛さんだったそうです・

 が、しかしそれで食欲が減ずることはありません。

 5人で9人前とたくさん食べていただきました。

 部位別の味の違いをあれこれ論じながら、しかし、食べるスピードは衰えません。

 この牛さんは、リブロースが大変大きく、サーロインの方は普通サイズの牛さんでした。大きい方が、その分乾燥が進みませんから、リブロースの方が味が濃いのではと思いきや、皆さんは、

 リブロースの方が、すき焼きにした場合、甘味があって旨い、

とおっしゃいます。予想が外れました。

 たぶん、脂の質が良かったのでしょう。リブロースの方がサーロインより脂が赤身に入りこんでいるからです。

 モモ・肩といった部位は、もう1週間ほど熟成させた方が旨かったかもしれません。

 食べ進む内、皆さん、細かい話しより、

 ああ旨い!

 幸せ~!

といった調子に。やはり牛肉は「幸せ感」が最高の食べ物だと思います。

 自分が育てた牛が、間違いなく美味しく、必ず食べた人を幸せにするに違いない、と確信できる時は多分素晴らしい瞬間なのだろうと思います。

 しかし、心配もあります。

 これだけ食べていただいたので、食後の「モタレ」が心配です。

 食後にモタレて気持ち悪くなると、次に食べよう、という気が起きません。今時は世の中にはそういう肉が実に多いので、それが消費減を招く、というサイクルに入っているように思います。

 だから、モタるかどうかは重要だと思うのです。

 東京から近江へ向かう帰りの新幹線で、N川畜産のN川さんが、この日の画像をFBにUPしておられたので、

 モタレたかどうか、尋ねてみますと、

 住吉さん、まったくモタレてないです!!! さすが近江牛ですね(^.^)

とコメントが。

 それは良かったです。

 勿論、近江牛でも、熟成させないとモタレますけどね。

 弊店のメニュー「今週の特選牛」として一般に販売していますので、皆さんも、是非!

<データ>

個体識別番号=08428-43544

平成21年4月30日生まれ、

平成24年6月29日と畜。

肥育38カ月、熟成35日以上。

 追伸①

 藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に載せていただきました。
 不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

 他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。

 是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
 ご購入はこちらです。 (できればレビューも書いて下さいね!)

追伸②

 「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は270人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

 参加者の方には、特典も! 

 皆様も、是非御参加下さい!

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて896日連続更新を達成しました。900日まであと4日です。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

枝肉研究会

 弊店のメニュー「今週の特選牛」の牛が変わりました。

 「近江牛」です。

 実は7/​1に「近江肉牛協会」の生産者の皆さんが「ちんや」へ見えましたが​、その皆さんが翌日開催した「枝肉研究会」に出品されて、入選した牛​です。それを購入しました。

 個体識別番号=08428-43544

 平成21年4月30日生まれ、平成24年6月29日と畜。

 肥育38カ月、熟成35日。

 御期待下さい!

とFBにUPしましたら、知人で御酒の蔵元さんから、

 約3年の一生なのですね。

とコメントが。

 そうなんです。

 でも、この牛は長い方なのです​。

 与える飼料を節約する観点から、すなわち採算性の観点か​ら肥育期間は短くなる傾向があり、結果、薄味の肉が増え​ています。

 この傾向を止めるには、小売サイドが高く牛を買ってあげ​ねばならず、さらに申せば消費者の皆さんが、それを高く買って下​さらないと困るのです。

 「見ため」優先の流通を改めない​といけないのですが、そこがなかなか難しい部分です。

 「経済動物」だから仕方ない、と言ってしまえば、それまでですが、せめて「研究会」に出す牛くらいは長く飼おう、ということで、この牛は38カ月飼ってあります。

 皆さまの御高配を賜りたく、この場を借りてお願い申し上げます。

 まあ、つまりは、食べに来てね~ってことです、ハイ。

草々。

追伸①

 藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に載せていただきました。
 不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

 他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。

 是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
 ご購入はこちらです。 (できればレビューも書いて下さいね!)

追伸②

 「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は270人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

 参加者の方には、特典も! 

 皆様も、是非御参加下さい!

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて890日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。