1+1=3
「丸亀製麺」さんが「神戸牛と大和芋のとろ玉うどん」というメニューを売り出したそうです。醤油ベースのうどんの上に、すき焼き風に味付けした神戸牛と、大和芋とろろ、温泉玉子をのせてあります。
すき焼きの溶き卵にとろろを入れることは、すき焼き屋ではあまりやっていません。大阪日本橋(にっぽんばし)にそういうお店があると聞きますが、未訪問です。
とろろ料理屋さんではやっていることがあります。また、とろろ芋産地の農家料理で食べられてもいるようです。
つまりこの食べ方は、在来から知られている食べ方だが、営業料理として普及してはいない、という感じです。
で、自宅で久しぶりにやってみました。
まあ、悪くはないと思います。
とろろは個性がありますが、ウチの肉は負けませんので問題ないです(自慢)
が、この組み合わせによって、1+1=3になるとまでは言えないように思います。とろろには優しい甘味がありますが、すき焼きの割り下は甘味が強いので一緒に食べると判別できません。
とろろが古くから珍重されるのが、消化酵素=ジアスターゼが豊富で胃に優しい食物だからですが、そのジアスターゼはデンプンを分解するものでタンパク質ではないんですね。その意味でも、とろろはマグロの「づけ丼」にかけるのがベターかもしれません。すき焼きは、まあ、まあかと思います。
ただし肉の旨味が残念な場合は避けた方が良いでしょう。とろろはそれなりに個性がありますから、それに食われて肉がピンボケになる可能性があると思います。
本日もご愛読賜り、誠に在り難うございました。 弊ブログは2010年3月1日に連載スタートし、本日は4.065本目の投稿でした。