金賞酒

石岡市の白菊酒造さんが「全国新酒鑑評会」で金賞を受賞されましたので、お祝いの会を「ちんや」で開催することになりました。

白菊の若旦那の御父上は茨城県酒造組合の組合長。毎年浅草「花やしき」で「茨城地酒まつり」を開催している関係で、若旦那は浅草に旧知の人が多く、飲食の関係者を中心に大勢参加表明してくれました。

そうしましたら、若旦那から、気合いの入った連絡が。

「茨城県はご存知の通り11社が金賞に入りました。そこで、当日は茨城の金賞受賞酒を飲み干すぞ!会としてもできるように県内11社の蔵元にお願いして金賞受賞酒を取り寄せることにました。」

白菊さんの金賞酒をいただくだけでも素晴らしいのに、これは大変なことです。

実は茨城県は、あまり知られていない「酒どころ」でして、ちなみに茨城より上の県は、福島と山形が17社でトップ、16社の宮城、15社の新潟と続いています。

ここで茨城の11社を全部ご紹介しますと、

「白菊」白菊酒造(石岡市)

「府中誉」府中誉(石岡市)

「筑波」石岡酒造(石岡市)

「一品」吉久保酒造(水戸市)

「副将軍」明利酒類(水戸市)

「月の井」月の井酒造店(大洗町)

「来福」来福酒造(筑西市)

「稲里」磯蔵酒造(笠間市)

「久慈の山」根元酒造(常陸大宮市)

「大観」森島酒造(日立市)

「富久心」椎名酒造店(日立市)

この内、「白菊」「府中誉」「筑波」の3社が石岡市です。

茨城の人達も決して「酒どころ」茨城のPRを怠っているわけではなく、最近石岡市が地元酒での乾杯を義務づける条例を制定しました。

ですので当然、今回も日本酒で乾杯!でした。最初から日本酒です。

いやあ、腹に沁みたなあ。

 

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すくすく育て

「夏のご縁づくりキャンペーン」をやっています。

今回のテーマは「すくすく育て!」。

「ちんやメンバーズカード」に入会していただきます際に、お客様それぞれの「記念日」を自由に登録することができまして、その日は割引率が普段の倍になるという制度があるのですが、その「記念日」として、お子さんの誕生日かお孫さんの誕生日を登録なさった場合、入会金を5円(=御縁)にさせていただきます。

通常は500円ですから、なんと、99%引きですね(笑い)

前回(=3月)のテーマは「夫婦ラブラブ」でした。

「ちんや」では、たまにこういうキャンペーンをやっています。

「ちんや」の肉を食べたいと思うかどうかは、数字で計測できない価値観と関係があると思うからです。

所得とか商圏といった数字より、夫婦仲が良いかどうか、の方が「ちんや」の肉を食べたいと思うかどうかに、余程関係があると思います。

夫婦仲が良くて、家族揃っての行事を頻繁に行っている御家庭なら、「お子さんの誕生日にすき焼きをしたい」とか「お孫さんが運動会で1等に成ったから、お祝いにすき焼きをしたい」とか考える筈です。

愛情が深ければ深いほど、家族の笑顔が見たくて美味しいものを買う傾向がありましょうが、愛情も計測できません。

逆に、夫婦仲が悪い場合、家族ですき焼き、は避けたいところでしょう。

そんな理由の「ご縁づくり」です。7/27までの御縁です。

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温故知新

料飲三田会の例会に参加しました。

会場は「レストラン・ドミニク・ブシェ東京」。

ブシェさんは「ジョエル・ロブション」「オテル・ドゥ・クリヨン」などの料理長を歴任した著名なシェフですが、「日本は私の第二の祖国」と言うほどの日本通。奥様も日本人とか。

その日本進出一号店を当会だけで借り切っての例会でした。

シェフも、この日に合わせて来日して下さり、自ら解説するのを聞きながら食し、大変有意義な例会となりました。

ブシェさんが目指す料理については、御店のサイトに「7つのキーワード」が載っていますから、そちらをご覧いただきたいですが、その中で私の印象に残ったのは、

Innovation et Instinct

コピペーしますと・・・

「古いもの、伝統が大好きです。

私は流行は追いません。日本には温故知新という言葉があると聞きました。

先人たちへの敬意を込めて古いものをしっかり学びながら、新しいひらめきを得ることだと理解しています。

まさに私の料理はこの精神そのものです。

ドミニク・ブシェ トーキョーで皆さんに召し上がっていただきたいのは、

人々から忘れかけられた、昔ながらのフランス料理。

といっても、2013年の空気を読みながら私なりに解釈し、新しくした、温故知新のエスプリをひそませたフレンチです。

「仔羊の7時間とろとろ煮込み」や「ピエ・ド・コション」など、

皆さんにはなじみのない料理でも、どこか母親の味を思い出す、そんな、心に響く味わいをお届けしたいと思います。」

例会当日出された、牛テールの煮込みもシンプルで、しかし下処理に手間をかけた一皿でした。

とれびあん。

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暑中見舞い

急に暑くなりましたので、少々フライングですが、夏の話題を。

暑中見舞い っていうものは、暑い最中に、お世話になっている方の御具合を気遣って贈るものですよね。

ウイキぺデイアをコピペーしますと、

「夏バテの改善と予防には十分な休養と栄養補給を行い体を休めることが大切である。ビタミンやタンパク質の不足も夏バテを招くため、食事は豚肉や大豆・魚、野菜など色々な食品をバランスよく摂り、冷えを増長する冷たいものは控えて暖かいお茶などを飲むようにすると効果的である。」

とあります。

なのに何故「見舞い」と称して、ビ♡ルや、そ♡めんを贈るんでしょう?

「冷えを増長する冷たいものは控え」るべきだと思うんですけど!

ええ、分かってます、貴殿は普通の人なんです。

竹内結子さんの着物姿を視て、

ええなあ~ と鼻の下をのばしてしまうような、普通に正しい感覚の人です。

え?! オレは竹内結子じゃなくて滝川クリステルだって?!

あ、そっちのメーカーさんでしたか。了解です。

でもね、クリステルさんがいくら美人でも、ビ♡ルを飲めば体は冷えますよ。

ここは一つ、ひねくれた感覚を持つべきなんじゃないですかね。

いくら美人にお勧めされても、オレは従わないぞ!っていうタイプの方、「ちんや」は貴殿を歓迎します。

で、今夏の「ちんや」のキャッチコピーは「暑牛見舞い」!!!

お世話になっている方の御具合を気遣って、牛肉を贈りましょう。

元々牛肉は「養生」で食べていたものですからね。

特に「ちんや」の肉は熟成させてあるので消化が良く、脂の融けも早いので、お年寄りでも食べやすいですよ。

それに「想いを包む」すき焼き川柳包装紙も用意してあります。

え?! それは分かったけど、そのコピーはいかがなものか って?!

うーん、この位インパクトがないと、美人さんには勝てないと思いましてね・・・・

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いろは大王②

昨日の話しの続きです。

「いろは大王」こと木村荘平の生涯を、生地・京都府宇治田原町の郷土史研究家が冊子にまとめた、というニュースをFBにUPしましたら、

京都の知人から

「博善社の創業者って京都出身だったのか。」

というコメントが入りました。

この知人は京都人なのに明治時代にお詳しい、という奇特な方で、荘平が京都人で明治人なだけに、余計に興味をそそったようでした。

さて博善社についても説明しておかないといけませんね。

このブログでは荘平については、牛鍋チェーン「いろは」のオーナーとしか説明して来ませんでしたが、荘平は「大王」の文字通り、手広く事業をやっていました。その一つが、ここに書かれている東京博善社です。

荘平は牛鍋屋を展開する傍ら、日暮里村の火葬場運営を請け負う東京博善会社を設立。理事を経て社長となりました。

今でも、浅草辺りの人が死にますと、たいてい東京博善・町屋斎場の世話になります。とても身近な存在ですね。

政界にも進出して、政友会の星亨の派閥に属し、東京市会議員・東京府会議員も務めました。

今あらためて、荘平の生涯をながめてみますと、つくづく明治人の一生だなあ、と感じます。

そもそも京都人・荘平が東京に進出できたのは、薩摩出身の警視総監・川路利良の招きを受けたからです。明治政府から官営屠殺場の払い下げを受けて成功、そこから牛鍋チェーンに展開していったのです。

その薩摩藩のコネを獲得したキッカケは、生地の近くで起きた、鳥羽・伏見の戦いでした。この戦いで薩摩藩の御用をつとめたからです。

今日の倫理観で見れば、荘平はコネと戦争を利用して成りあがった政商にしか見えないかもしれません。

それに、多数の愛人・妾がいて、東京市内20箇所にのぼる「いろは」の支店に、その愛人をそれぞれ配置して経営に当たらせた、なんて面白過ぎです・・・

おっと、そんなことを申しますと、都議会のアヤカ先生に叱られそうですので、ただ今の発言は、たしかに私の発言であったことを率直に認めて謝罪会見致します・・・

ともあれ、そういうタイプの人間が時代を活気づかせていたわけのも事実なわけで、そこが歴史の面白い所です。

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いろは大王

木村荘平の生涯をまとめた冊子が出来たそうです。

木村荘平(しょうへい)(天保12年~明治39年)は、明治時代、牛鍋ブームに目を付け、東京で牛鍋チェーン「いろは」を展開した実業家です。「いろは」を当時最大の飲食チェーンに成長させて、「いろは大王」の異名をとった人物です。

弊ブログの2013年6月4号にも書きましたが、多数の愛人・妾がいて、東京市内20箇所にのぼる支店に、その愛人を女将として配置して⇒経営にあたらせたことが有名です。

戦前「ちんや」の真向かい、今「松喜」さんが在る所にも「いろは」の第十支店が在りました。

「大王」の生地は京都府宇治田原町。

私は行ったことがありませんが、地図で見ますると宇治市の奥。陶器の里・信楽へと山を登っていく途中の町のようです。

その町の郷土史研究家・茨木輝樹さんが、今回の冊子を製作したそうです。

茨城県にいる子孫を訪ねたり文献を参考にしたりしながら、2年かけて冊子にまとめたそうです。

そのことを伝える報道で連絡先は著者本人となっていて、電話番号が掲載されていたので電話してみますと、御本人が出てこられました。(まあ、当たり前ですが)

昔のすき焼きのことを知りたいので、御本をお売りいただきたいと申し出ますと、いくらで売るのか、未だ決めていなかった御様子。

結局、この本で儲ける気は毛頭ないらしく、安く譲っていただくことになり、恐縮なことでした。

御本が届くのが楽しみです。

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卵消費量

ツイッターで、また面白いツイートを発見しました。

「奈良は卵消費全国一位です。

亀井さん「そんな実感ないんですけどねぇ」

ぼく「全員が地域の特性通りの食生活するわけじゃないもんね亀井さんかわいいなぁうふふ」

すき焼き食べるとき卵何個使います?

亀井さん「3つ」

ぼく「ファッ!?」」

・・・というものです。

え?!奈良市民は、すき焼きを食べるのに激しく卵を使うんだ!

と思い、念の為確認しようと調べてみましたら、事情は残念ながら少し違うようでした。

まず奈良は卵消費全国一位というのは事実です。奈良は2012年の総務省・家計調査の平均消費支出金額(総世帯)で卵年間消費額が8216円と全国で唯一8000円の大台に乗っているそうです。報道によりますと、

「なじみのある「卵」という食材でも、都道府県ごとにその消費支出金額を見ると、思いのほか開きがある。例えば卵への消費支出が少ない宮崎や徳島などは4500円程度にとどまっている。1位の奈良は、その2倍近い金額の卵を買っているということになる。」

へえ、2倍ですか、それはスゴい。

で、その原因ですが、何でもかんでも「とじる」習慣が影響しているそうです。

「奈良県出身者に聞いてみると「親子丼やカツ丼をよく食べていた」(49歳・男性)、「卵とじうどんや、つくしの卵とじはよく食卓に上った」という人も。いずれも「卵でとじる」という共通項がある。卵のような日常の素材は、ふだんの食事にこそ反映される。」とか。

歴史的には、

近代養鶏が名古屋を拠点として周辺へ発展したという経緯があるようです。1944年に発刊された『日本養鶏史』によると、

「尾張一円に広がり、三河地方に及んだ一方、京阪地方にも入ったことは明らか」とか。

今でも、名古屋は鶏食いの都ですが、名古屋が直に鶏肉を食べるのに対し、関西人は卵の方を愛するようになったたようですね。消費量2位以下は・・・

和歌山(7897円)、

堺(7793円)、

京都(7157円)、

大津(7013円)、

神戸(6954円)、

大阪(6702円)

この中で京都、大津、神戸、大阪は、すき焼きの都でもありますね。

奈良はと言うと、牛でなくて鶏すき焼きが盛んだと聞きます。和歌山、堺のすき焼き事情も気になって来ました。

なお「ちんや」では、すき焼きの卵はお一人様2個まで無料で、3個目から有料とさせていただいております。奈良市民の皆さん、誠に恐縮です。

追伸、

浅草寺の「ほおずき市」は、今日-明日7/9-7/10です。

是非お出かけを!

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耐震補強工事

新橋の、すき焼き店「今朝」さんが耐震補強工事のため、二カ月ほど休業なさることになりました。

休業中社員さんを解雇するわけにいかず、かと言って遊ばせておくのも良くない、ということで、「すきや連」の各すき焼き店が、分担して研修を受け入れることになりました。

挨拶程度の面談をした後、

そう言えば「今朝」さんのすき焼きのやり方って、どういうやり方だったっけ?

と思い出すため、休業前の最終日にお訪ねしました。

参りますと、もう工事は始まっていて、窓面の内側にもう1枚壁が設置されていました。その壁と窓の間に鉄板を入れるのだそうです。

内壁を設置するため、広かった宴会場は少し狭くなっていました。営業的には痛いですね。大変なことです。

さて、「今朝」さんの方式は、関東風すき焼きのベーシックなやり方で、浅めの鍋にまず割り下をはり、適当な温度に上がったら肉を入れ、次にザクを入れ、また肉を入れてと交互にやって行く方式です。

「ちんや」に研修に入る予定のお姐さんが作ってくれます。

あれ? 麩は入れないんでしたっけ?!

ふーん、その代わりにシメジが入るんですね!

え? ウチのやり方ですか?

まず牛脂を敷いて、そこへ葱を入れてしばらく炒めて、その上に今度は肉を載せ、それから割り下を注ぐんですよ。

変ってるでしょう!

葱になかなか火が通らなくて往生しますよ。

肉に割り下を注ぐ時も、ジュ―っと一気に沸騰しますから、慣れないとチト怖いんですよね。

鬼門なのはやはり葱ですね。葱を炒めている間に、お客様から難しい御質問が来ると、返答と葱焼きの両方だから大変なんです。

頑張って浅草のことを勉強します!!だって?

せっかくですけど、それはそんなに頑張らなくてOKですよ。だって本やネットに載っていることなんか聞かれませんから。

「お姐さん、教えてよ、店の名前は分からないんだけど、ほらほら、先週朝のワイドショーに出てた浅草の、なんとかメンチって旨いの?」

とか、そういう質問が多いんですよ。

その番組視てないし、テレビは地元で評判の良い店より新奇な店を出したがるから、ボクだって、知りませんもん、そんな店。

え? 対策ねえ?

自分の方から得意な話題でしゃべり倒すことかなあ・・・

ともあれ、まあ、ヨロシクです。

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すき焼きシンポジウム

『週刊新潮』6月26日号をご覧になった方は、「掲示板」のコーナーに向笠千恵子先生が「すきや連」のことを書いておられるのに、気付かれたと思います。

コピペしますと、

「6年前に『すき焼き通』(平凡社新書)を出版しました。その出版記念会のとき、みんなですき焼きを食べて和気藹々。それがきっかけとなり「すきや連」が発足し、年に3回、全国の店を回って、すき焼きを堪能しています。」

「今年の11月23日には、ネギの産地、群馬の下仁田ですき焼きシンポジウムを開催します。その頃には新著『すき焼き大全』(仮題)を出す予定。すき焼きは文明開化の象徴ともいうべき食べ物です。煮方、割り下、特産の野菜など、その地ならではの特徴のあるすき焼きを教えて下さい。」

「すき焼きシンポジウム」は、「全国ねぎサミット2014」という各地の有名葱産地が集まるイベントに合わせて、関連行事として開催されるもので、当然すき焼きについて語るシンポジウムです。

群馬県は、すき焼きの食材が県内で全て調達できる稀有な県でして、そうした食材の関係者や「すきや連」のすき焼き屋の御主人などが参加する予定と聞いています。

群馬の「すきや連」の方々が、県庁と協力しつつ大車輪で準備を進めて下さっています。楽しみです。

ところで、これを機会に「すき焼き」「シンポジウム」とグーグルに入れて検索してみたのですが、すき焼きについて語り合ったシンポジウムは1件も発見できませんでした。

出て来るのは、シンポジウムの休憩時間の弁当が、すき焼き弁当だったとか、そういう話しばかり。

うーん。

ひょっとして、今回が日本初の「すき焼きシンポジウム」なんでしょうか?!

ますます楽しみです。

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コネクション

会社の事業の中核が、社長個人によるコネ営業であるという場合が、結構あります。たいていは残念な会社さんです。

なぜって社長が忙し過ぎるからです。そういう社長の日常は、あっちの会合・こっちの飲み会と駆け巡り、受注の機会をうかがいます。

その間留守を預かり品質を守る副社長がいれば幸いですが、そういう幸運なケースは少ないですね、実際。残念なことです。

一方コネに依存せず品質に依存している社長さんはそんなに忙しくありません。そもそも営業自体がさほど忙しくありません。

そういう会社では既存顧客を訪ねてご不便・ご不満が無いか確認するのが営業さんの、主な仕事になります。何かあればそれに対応しているうちに、もともと良かった品質がさらによくなります。

こうなると既存顧客から「切られる」ことが少なくなるだけでなく、新規顧客の方から取引を申しこんできますから、その中から取捨すれば良いわけです。楽ですね。

そう言えば、リーマン・ショックの時、弊社の取引先の社長さんが、こう言いました、

これから景気が悪くなりそうだから、新規顧客の開拓は慎重にしないといけませんね!

景気が悪くなりそうだから⇒新規顧客開拓を控えめに(!)するんです。間違ってもアグレッシブにやるんじゃありません。

景気が悪くなってから取引を持ちかけて来る先は、まず疑った方が良いという考え方だったんですね。

これには私も、うーむ!と唸りました。

その方は残念ながら亡くなってしまいました。ご子息が遺志を継いでくれることを願います。

さて話しは戻ってコネ社長の会社からは、どんどん既存顧客が去って行くので、ますますコネ営業に駆け巡らないといけません。

知り合いの知り合い、そのまた友達の友達を頼って営業を仕掛けます。

あーあ。

このブログを書いている6月は祝日が一日も無い月で、まあ、言ってみれば、商談の月。

私を訪ねて来る来客がコネ社長ばかり、という日があったりして、実にトホホでした。売り上げも今市。

さて7月は良い月にしたいなあ。

 

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