いろは大王

木村荘平の生涯をまとめた冊子が出来たそうです。

木村荘平(しょうへい)(天保12年~明治39年)は、明治時代、牛鍋ブームに目を付け、東京で牛鍋チェーン「いろは」を展開した実業家です。「いろは」を当時最大の飲食チェーンに成長させて、「いろは大王」の異名をとった人物です。

弊ブログの2013年6月4号にも書きましたが、多数の愛人・妾がいて、東京市内20箇所にのぼる支店に、その愛人を女将として配置して⇒経営にあたらせたことが有名です。

戦前「ちんや」の真向かい、今「松喜」さんが在る所にも「いろは」の第十支店が在りました。

「大王」の生地は京都府宇治田原町。

私は行ったことがありませんが、地図で見ますると宇治市の奥。陶器の里・信楽へと山を登っていく途中の町のようです。

その町の郷土史研究家・茨木輝樹さんが、今回の冊子を製作したそうです。

茨城県にいる子孫を訪ねたり文献を参考にしたりしながら、2年かけて冊子にまとめたそうです。

そのことを伝える報道で連絡先は著者本人となっていて、電話番号が掲載されていたので電話してみますと、御本人が出てこられました。(まあ、当たり前ですが)

昔のすき焼きのことを知りたいので、御本をお売りいただきたいと申し出ますと、いくらで売るのか、未だ決めていなかった御様子。

結局、この本で儲ける気は毛頭ないらしく、安く譲っていただくことになり、恐縮なことでした。

御本が届くのが楽しみです。

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.594日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

Filed under: すき焼きフル・トーク,憧れの明治時代 — F.Sumiyoshi 12:00 AM
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