コネクション
会社の事業の中核が、社長個人によるコネ営業であるという場合が、結構あります。たいていは残念な会社さんです。
なぜって社長が忙し過ぎるからです。そういう社長の日常は、あっちの会合・こっちの飲み会と駆け巡り、受注の機会をうかがいます。
その間留守を預かり品質を守る副社長がいれば幸いですが、そういう幸運なケースは少ないですね、実際。残念なことです。
一方コネに依存せず品質に依存している社長さんはそんなに忙しくありません。そもそも営業自体がさほど忙しくありません。
そういう会社では既存顧客を訪ねてご不便・ご不満が無いか確認するのが営業さんの、主な仕事になります。何かあればそれに対応しているうちに、もともと良かった品質がさらによくなります。
こうなると既存顧客から「切られる」ことが少なくなるだけでなく、新規顧客の方から取引を申しこんできますから、その中から取捨すれば良いわけです。楽ですね。
そう言えば、リーマン・ショックの時、弊社の取引先の社長さんが、こう言いました、
これから景気が悪くなりそうだから、新規顧客の開拓は慎重にしないといけませんね!
景気が悪くなりそうだから⇒新規顧客開拓を控えめに(!)するんです。間違ってもアグレッシブにやるんじゃありません。
景気が悪くなってから取引を持ちかけて来る先は、まず疑った方が良いという考え方だったんですね。
これには私も、うーむ!と唸りました。
その方は残念ながら亡くなってしまいました。ご子息が遺志を継いでくれることを願います。
さて話しは戻ってコネ社長の会社からは、どんどん既存顧客が去って行くので、ますますコネ営業に駆け巡らないといけません。
知り合いの知り合い、そのまた友達の友達を頼って営業を仕掛けます。
あーあ。
このブログを書いている6月は祝日が一日も無い月で、まあ、言ってみれば、商談の月。
私を訪ねて来る来客がコネ社長ばかり、という日があったりして、実にトホホでした。売り上げも今市。
さて7月は良い月にしたいなあ。
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.583日連続更新を達成しました。
毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。
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