強力な噴射力

「強力!」「噴射!」「浅草!」

って、なんで「浅草!」が入ってるんですかねえ。

ユニークなことでお馴染みなKINCHO社のテレビコマーシャルのことです。

ラテンでマッチョな外国人女性3人が登場して、「ハエ・蚊ハンター」を強力に噴射してみせるCMです。

3人のユニットの名前は「ハンタートリオ」というのだそうな。それぞれが漢字で「強力!」「噴射!」「浅草!」と大書されたTシャツを着ています。

画面右の「浅草」Tシャツを着ている方はアナスタシア・グラコバさんという方なのだそうですが、どこのお国の方なんでしょうか。

すぐに遠くへ逃げるハエや蚊に ブシュー!ブシュー!

すぐに遠くへ逃げるハエや蚊に ブシュー!

遠くのハエや蚊も素早く退治

ヤブ蚊にも効く!

ということで、「強力な噴射力を表現」しています。

どうも見覚えがあると思ったら、かつて2012年に放映したCMで、そのCMに「あの強力感がたまらない」という声が多数寄せられたため、今年のハエのシーズンにも再度放映と相成ったそうです。

浅草としては微妙なところで、抗議した人もいたようですが、世間では好評なのですね。

実際、朝のテレビを視ていると、この時季ずーと、KINCHO社のCMが続きます。繁忙期なのです。

そう言えば、先日も巨大なハエが帳場に飛び込んできてビックリしました。

五月蠅いなあ!

勿論だからと言って、あのCMからの連想で、「浅草はハエが多い」と考えるのは偏見ですよ。衛生には気を遣っています。

やっぱり抗議した方が良いのかなあ。

でも、面白いものにケチをつけるのは野暮ですよね。困ったな。

追伸

ムック本『江戸っ子に学ぶ! 浅草本』に載せていただきました。ありがとうございます。

 「枻(えい)出版社」刊行、エイムック2855。

<内容>浅草寺を中心に発展してきた“浅草”は、江戸の文化と今が混在する街で、歴史とグルメと情緒を肌で感じる場所がそこかしこにあります。100年、200年と続く老舗のうなぎ、どぜう、そば、天ぷら、すき焼など和のお店をはじめ、絶妙の味を伝える洋食屋さんや女性にとって嬉しい甘味処など目白押しです。いっぽう、かっぱ橋周辺に足を伸ばせば、木札や手ぬぐい、櫛といった職人の技が織りなす伝統の工芸品に出会うことができます。そこで本書は、浅草をまるごと楽しむために「食・技・遊・祭」の4つを徹底的に紹介しました。また巻頭では、浅草在住のたいとう観光大使をつとめる、なぎら健壱さんといとうせいこうさんに登場をいただき、浅草の魅力を語っていただきました。

お求めは、こちらです。

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.536日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 

 

 

 

 

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山の日

え? 祝日が増えるんですか?!しかも2016年から。知りませんでした。

正確には「今国会中で法案が成立すれば」の話しですが、既に与野党9党の賛成により衆議院を通過したそうですから、確実なのでしょう。

さて、増える祝日とは「山の日」。

8月11日が、その日なんだそうな。

へえ。

「日本山岳会」などが作った「『山の日』制定協議会」は当初、夏山シーズン前の6月第一日曜日を全国一斉の『山の日』にしようと決議していたそうです。

「6月第一日曜日は山が緑に輝いて、山開きが各地で行われる日」だからとかで、ほお、良いんじゃないですか!6月は祝日が一つも無いし。

しかし!

「会議の後発足した超党派国会議員連盟の案で、企業からの要請もあって8月のお盆の時期に『山の日』を制定することになりました。『お盆で故郷に帰って、地元の山を見つめ直すいい機会になるし、子どもとのふれあいの時間をつくるために、子どもの夏休み期間中に休日を増やすのが一番いいのではないか』

ふ~ん、なるほ・・・ど・・

しかし報道を読んでも、『山の日』制定協議会が公表している趣意書を読んでも、なんでまた「山の日」は8月11日なのか、書いてないですねえ。不思議。

「企業からの要請」が優先されたんでしょうかね。

ですから、その「要請」の本旨が問題なわけですが、推測しまするに、旧盆の休み期間を8/13から前方向に固定したい、ということでしょうか。

お盆は8/13-8/15ですが、その曜日は毎年変わります。8/11が日曜の場合、8/9金-8/15木に休む人と、8/13火-8/19月に休む人に別れてしまって会社の業務が滞ります。

8/11を祝日にしてしまえば、全員が8/9金-8/15木の方に集中しますから、そういうことがなくなる、という次第です。

結果どうなるか、お盆休みに観光地に行けば、どこもゲロ混みということになりましょう。

富士山頂には行列が出来てしまうでしょう。

まあ、財界の都合には逆らえないのでしょうけど、「山の日」を推進した皆さんは残念に思っておいででしょう。

それにですよ、そんなに盆休みを固定したいのなら、8/15を「平和の日」にした方が余程良いと思うんですけどね。

なんだかなあ、です。

追伸

ムック本『江戸っ子に学ぶ! 浅草本』に載せていただきました。ありがとうございます。

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<内容>浅草寺を中心に発展してきた“浅草”は、江戸の文化と今が混在する街で、歴史とグルメと情緒を肌で感じる場所がそこかしこにあります。100年、200年と続く老舗のうなぎ、どぜう、そば、天ぷら、すき焼など和のお店をはじめ、絶妙の味を伝える洋食屋さんや女性にとって嬉しい甘味処など目白押しです。いっぽう、かっぱ橋周辺に足を伸ばせば、木札や手ぬぐい、櫛といった職人の技が織りなす伝統の工芸品に出会うことができます。そこで本書は、浅草をまるごと楽しむために「食・技・遊・祭」の4つを徹底的に紹介しました。また巻頭では、浅草在住のたいとう観光大使をつとめる、なぎら健壱さんといとうせいこうさんに登場をいただき、浅草の魅力を語っていただきました。

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ふるさと納税

うーむ、そういう所で肉を買っていたんですかあ。

伏兵とはこのことですねえ。しかも、相手は親方日の丸・・・

さてさて、その日の丸の相手とは「ふるさと納税」を実施している自治体です。全国で1500以上在るとかですが、その中には納税の「御礼」として肉を贈ってくれる自治体もかなり在るようです。既に、

「お得な「ふるさと納税」ランキング~牛肉編~特典に「牛肉」がもらえるコスパ最強の自治体は?」

というものがネットで公開されています。

1位:北海道鷹栖町の鷹栖牛。1万円の納税に対して→肉1kg

2位:山口県美祢市の秋吉台高原牛。1万円→1kg

3位:兵庫県宍粟市の宍粟牛。1万円→850g

4位:神奈川県南足柄市の相州牛。1万円→800g

5位:山口県山口市の徳地黒毛和牛。5000円→300g

肉の他にも、米や野菜など産物ごとにランキングが行われています。自治体同士の競合で「御礼」のお得度が増す傾向にあるとか。

え? 自分の出身地でなくても納税できるのか って?!

遅れてますねえ、まったく。

この制度は要するに、何でもアリなんです。

自分が食べたい物を「御礼」として贈ってくれる自治体をネットで探し出して、そこにネットで申し込めば良いのですから、「お取り寄せグルメ」同然です。

なんだかなあ、です。

実は、この「納税」は正確には自治体への寄付金で、確定申告の際に、その金額を申告すると⇒所得から控除され⇒自分に課税される税額を少なくすることができるようです。勿論限度額はありますが。

だから、その人が現に住んでいる自治体側から見ると、新手の徴税逃れと言えます。台東区に限っては地元を愛する人ばかりですから、あまり心配はないと思いますが、東京近郊の住民意識が希薄な市では税収が減るかもしれませんね。なんだかなあ、です。

まあ、自分の所得を自由に処分することは国民の権利ではありますけどね。

なんだかなあついでにもう一つ申しますが、こと肉に関しては、生産者だけでなくて流通業者や小売業者の役割が大きいです。

丁寧に屠殺したのか、何日目に脱骨したのか、熟成期間は全部でどの位とったのか、とかを自治体が塩梅できれば上等ですが、まあ、どうなんでしょうかね。

おおかた地元の業者に丸投げでしょう。

悔し紛れではありますが、一応、情報としてお知らせまで。

追伸

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ピザブラック

うーん、エンケンさん、大胆ですねえ、そのCM。

大胆を通り越して、大丈夫なのかなあ?!と思ってしまいますよ。

エンケンこと遠藤憲一さんには、このブログの2012.11.3号に書きました通り、雑誌『東京カレンダー』の取材で一昨年の冬に弊店へお越しいただいたことがあります。「色気漂う大人の町歩き本」というタイトルの通り、色気を漂わせてすき焼きを召し上がっていただきました。

弊店で撮った写真が本の表紙に成って嬉しく思いましたが、そのエンケンさんが今出ているCMがとても大胆です。

そう、ピザ宅配のP-la社のCMのことです。

そのCMにはP-laさんの同業でブラックなピザ屋が登場します。社名もそのまんま「ピザブラック」という社名でエンケンさんは、その会社の社長なのです。

「ピザブラック」社は「とにかく材料テキトー、調理もテキトー、クレームが来たらスルー­という利益追求を第一としているピザ会社」という設定。

いやはや、同業他社をブラックと表現するとは!それもテレビCMの中で。

今までも外食産業をブラックと表現することはありましたが、それは労働者の立場から言うことがほとんどで、同業をブラックとは言いませんでしたね。

私なども、このブログで外食産業を批判することはありましたが、さすがにブラックとまでは書きませんでした、小心者なんで。

それに「ピザブラック」社のエンケン社長の部下たちは、なんだか楽しそうに働いていて、ちっとも疲弊していません。これまで言われて来たブラック企業と少し違うような・・・

そんな大胆な役どころにエンケンさんを起用したのは、たしかにバッチリのキャステイングとは思いますが、そんな所に感心してはいけません。

広告主のP-laさんは、自社がホワイトであることに余程の地震がある、イヤ自信があるのですねえ。

うっかりするとブラック批判が、方向を変えて自社に向かって来かねませんから、小心者の私には、そういうことは言えません。

たしか東京の大雪の日にも営業を強行なさって、危険な雪道にカートを発進させておいででしたけど、あれってブラ・・・いや、あんまり良いことじゃないと思うんですよね、私は。

ともあれ、あのCM、私なんかには到底出来ない芸当です。

 

追伸

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超空気読めねえじゃん!

人類というものは発明した利器を上手く使いこなせないもののようです。

銃が在れば人を殺してしまいます。

原発が在れば放射能を漏らしてしまいます。

SNSが在れば人の悪口を書いてしまいます。

昨今Twitterなどと申す物を使ったせいで、自分の人間関係を決定的に壊してしまう人が後を絶ちません。所謂「バカッター」事件のことです。

今回の事件はニュースキャスターの草野仁さんが渦中の人です。

草野さんが「関東地区に台風が近づいている日のこと、帰宅が遅くなったために家族と食事しようといつも行ってる店に電話をし、「今日、こういう状況ですけどもやってますか」と確認した。店側が「大丈夫。やってます」というので出かけ、小一時間ほどで食事を済ませ、帰宅した。」

そうしたら、お店のアルバイトの女子大生がTwitterで、

「このすごい中、草野仁 来たんだけどどう思う?マジあいつ馬鹿なの?超空気、読めねえじゃん!おかげさまで、あたしはピークん中、帰宅中なんだけど!あのじじい恨む!」

~うーん、これは実に酷いですな。このツイートがネット上で拡散された結果、

草野仁さんと店

店とアルバイト

の関係が壊れたのは勿論、これだけの酷い言動が世間に知れたのですから、

女子大生と周囲

の人間関係も今後まず平穏ではいられますまい。

自分のフォロワーなど何人もいないのだから、何を書いてもバレないだろう、という考えが甘いのです。以前の「バカッター」事件では、バカ主の素性が暴かれてネット上に公表されてしまい、学校にも行けない状態に成ってしまったことがあると聞きます。

こういうことが頻発しますので、私も芸能人とか政治家とか有名な人が店に見えると、どうしても気になってしまいます。

勿論「バカッター」は禁止しておりまして、その禁令をスタッフが護ってくれることを信じていますが、気にならないと申せば嘘になります。

悪天候の日にどのように営業するかの判断も、今後はTwitterのせいで難しくなっていくのでしょうね。

営業続行を決定した場合、決定した店長を批判するのなら、内部の問題だけで済みますが、今回のようにお門違いにもお客様を批判したとなると大問題に成ってしまいます。

利器は発達するのに、人間精神はむしろ後退しているのですから、人類がSNSを上手く使うなどということはよほど難しいと思わざるを得ません。

トホホですねえ。

 

追伸

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前句付け

川柳は浅草新堀端の竜宝寺門前町の人でした。現在の住所で言うと元浅草3丁目です。

え? 川柳って人の名前だったの って?!

そうですよ。本名は柄井八右衛門、雅号は柄井川柳(からい・せんりゅう)と名乗っていました。生年は1718年で没年は1790年です。

ただし川柳の生前は、川柳の文学のことを「川柳」とは言わずに「前句付け」と言っていたようです。

連歌で、下の句七七に対して前句五七五を付ける「前句付け」が独立したものだったそうですが、そんな風雅なものが当時は大流行していたのですね。川柳が主催した1762年の句合には1万句以上が集まったそうです。

元々の川柳の持ち味は「うがち・おかしみ・かるみ」とされ、機知に富んだものでした。しかし初代川柳の没後、やがて「柳風狂句」と改名、言葉の表面的面白さを競う娯楽へと化してしまった、と評価されています。

現代でも「サラ川」や「下川」(=トリンプ社が主催する「下着川柳」)のように、むしろ「狂句」と言った方が良いと思えるものが、やはり「川柳」と言われていますね。あれは「サラ狂」「下狂」と言った方が相応しい感じがします。

それでも「川柳」なのは、「狂」の字が、精神疾患の患者さんに対する差別を連想させるので現代では使いにくいという事情があるのかもしれません。

さてさて、そんな中昨年弊社で開催しました「すき焼き川柳コンクール」の句が、川柳に入るか、狂句に入るのか、無粋な私には判定しかねますので、皆さんにはこちらを見ていただいて、御自分で判定していただきたいと思いますが、そういう微妙な議論は今日はさて置きまして、実は、私はその「川柳」を刷り込んだ包装紙を創っているところです。今まさに印刷中でして、本当に店でそれを使います。

デザイナーのWT辺さんが、だいぶ凝ったものを創って下さいました。

凝った分時間がかかってしまいまして、昨年の11月に集めた川柳がようやく活きます。

さらに!今年は今年で川柳を募集して、来年版の川柳包装紙をまた作ろうと思います。包装紙の裏面が投稿欄に成っていて、それを使って来年用の投稿ができるのです。

こんな包装紙は、あまり無いと思いますよ。

その第一号が、来週5/16三社祭の日にお目見えします。お楽しみに。

 

追伸

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(お知らせ)「ちんや」の厨房を見学したい方・調理体験をしたい方へ

<「ちんや」の厨房を見学したい方・調理体験をしたい方へ>

*「ちんや」は、ものづくりや食品産業に興味をお持ちの、生徒さん・学生さんの社会科見学・調理体験を歓迎しています。私たちがどのようにして、安全で美味しい料理を調理しているか、是非一度ご覧下さい。

*すき焼きについて平易に解説した、小冊子「すき焼き 百科」を差し上げます。(小学校高学年の生徒さん向けに書かれています。)

<厨房見学>

・所要時間:1時間程度

・定員2~10名様

・参加費:無料

<調理体験>

・実際に肉をカット・盛り付けししていただき、後でその肉を、「ちんや」お座敷にて召し上がっていただきます。(肉のお持ち帰りは、できません。)

・所要時間:2時間程度

・定員:2~5名様

・参加費:お一人様4700円(税サ込)をいただきます。

<見学・体験共通の注意事項>

・受入日は火曜日をのぞく、平日に限らせていただきます。(平日であっても、浅草の催事日に当たった場合は、見学・体験をお断りする場合があります。)

・入室前に健康状態をチェックさせていただきます。(健康状態によっては、見学できない場合があります。)

・履き替え用の靴下をご持参下さい。また「ちんや」側が用意した、衛生的な白衣や帽子を着用していただきます。

・食材や機材には決して無断で手をふれないようお願いします。
・鋭利な機材がありますので、怪我等にご注意ください。無断で機材に手をふれた場合のお怪我につきましては、株式会社ちんやでは責任を負いかねます。

・このプログラムは、生徒さん、学生さんを対象にしたものです。その他の目的でのご利用はご遠慮ください。マスコミ等メデイア関係の方は、このプログラムを利用せず、別途お申込み下さい。

<申込み方法(見学・体験共通)>

*見学・調理体験ともに必ず事前予約が必要です。(完全予約制です)

・希望日の7日前までにお申込み下さい。

・FAXにてお申込み下さい。

①まずは電話にて「見学(または体験)の申込み用紙が欲しい」とご請求ください。

②こちらから申込み用紙をFAXしますので、ご記入の上お戻し下さい。

電話番号 :03-3841-0010

FAX番号:03-3841-0910

・送信後5日以内に必ずこちらから、確認の連絡を入れさせていただきます。確認の連絡がない場合は、お手数ですが、お電話下さい。

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持続可能な観光経済

観光名所を創るって、そんなに簡単ではないですよ。

「世界文化遺産」への登録が確実となった富岡製糸場に観光客が殺到しているそうですが、「文化遺産」がイキナリ名所に成ってしまって大丈夫なのか、私は心配ですね。

報道によりますと、観光客は「普通に歩いてるつもりでも、車をよけなくちゃいけないから、ちょっと危ないなと思いますよね」

また駐車場は午前10時には満車になるところが見られるとかで、観光バスの運転手は

「昔ながらの道に入ってくると。道路自体は狭い。駐車場をきちっと整備してくれれば」と話しているそうな。

で、富岡市役所は早速対策に乗り出す方針だとか。

観光客が増えれば、市が豊かになるから、対策費用や施設の維持費用も出せるようになる、と市や関係者は期待しているだろうと思いますが、そんなに簡単ではないですよ。

上手く行っていない例として「日本のマチュピチュ」「天空の城」こと竹田城があります。観光客がちっとも金を使ってくれず、城を荒らすばっかりだからです。

竹田城は非常に不便な場所だから、商店街が創りにくく、観光客が金を使うところがないのです。市内には団体客が泊まれる旅館もほとんど無いのだとか。

客は観光バスでやって来て、城を見たらチョッキいや直帰してしまうようです。

富岡がそうならないことを願います。

観光客が確実に金を使い、その金が施設維持へ廻る仕組みを構築すべきです。それが上手く出来ないのなら、むしろ観光客なんて、受け入れないことです。

浅草寺だって元々は観光名所ではなく、信仰の対象でした。

しかし結局は観光名所と成りました。そして観光客に確実に金を使わせています。

寺は周辺の、かつて塔頭(たっちゅう)が在った土地を民間の商人に貸し付けて、土地代を徴収していて、その経済が寺の文化財の維持費に充当されています。

おお、そうか、商店街を創れば良いのか、ですって?!

甘いですな、富岡の皆さん。

立派に商店街が出来ても、売られている商品のセンスが悪く、売られている料理がマズければ×ですよ。

観光客とは、そんなに甘いものではなく、タダで観られる所には喜んでいきますが、有料の所やマズい所には入りません。金を使わずに地元民に迷惑だけかけて帰って行く人が多数なのです。

そういう迷惑をいかにミニマムにして、逆に金を使わせるかこそ、最大の課題です。今時はそれを「持続可能な観光経済の構築」と言うそうです。

浅草にだって、ただゴミだけが多く残され、観光客が買うのはコンビニ弁当ばかり、という催事があります。その催事については「持続可能な観光経済」が構築できていないのです。

これから苦労しますよ、富岡の皆さん。

追伸

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大型連休

ゴールデンウィークとは申すものの、正式に祝日なのは4/29と5/3-5/5だけでありまして、

後は曜日の加減で連休が「大型」なのか、そうでもないかが毎年変わります。

一観光業者としましては、曜日の加減で売り上げが増減してしまうので、実に予測に困る時期です。

今年は5/3-5/5の中に日曜日が入って玉突き振り替えとなり、5/3-5/6が4連休=大型になりました。

しかし4/29には日曜が絡むことはなく、しかも、その後に4/30-5/2の3日間の平日が入ったために、そこに休みを取ることが出来た人は少なかったろう、と思います。結果、前半はサッパリ盛り上がりませんでした。

間の平日は普段の平日よりヒマでトホホでした。

この連休をもっと大型にするため、かつて「メーデー」を祝日化しよう、という話しがあったようです。

5/1のメーデーが祝日化されれば4/29との間に挟まれた4/30が休日になり、さらに5/1と5/3に挟まれた5/2まで「国民の休日」となり、結果なんと4/29から5/5まで7連休とゴールデンウィークが大型化するからですね。

しかし「勤労感謝の日と趣旨が重複するメーデーを祝日化する必要がない」

「金融市場が長期間開かれなくなることが懸念される」とする意見が出たとかで、実現には至っていません。

まあ、横文字の「メーデー」を日本人の祝日に、というのは難しいでしょうね。

ともあれ、今年のGWの結果ですが、事実上の初日の5/3が一番忙しく、忙しいのは5/4-5/5だろう!と予想していたウチの店は慌ててしまいました。

皆さん、前半休めずに、4連休を待ちわびていたんですかねえ。

毎年、実に予測に困る時期です。

追伸①

弊店の定休日は火曜日ですが、本日は祝日に当たりましたので、臨時営業いたします。どうぞ御利用下さいませ。

追伸②

ムック本『江戸っ子に学ぶ! 浅草本』に載せていただきました。ありがとうございます。

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手摘み山菜

5月に入りまして、変わりざくが変わりました。

5月ですので緑色のものです。

「信州の、手摘み山菜盛り合わせ」を召し上がっていただこうと思います。勿論すき焼きに入れて。

「盛り合わせ」としか表記していないのは、本当に手摘みなので、収穫日によって内容が変わってしまうからです。

最初の週は、山セリやカンゾウ、シャクが長野県安曇野市から直送されてきております。

セリは猪鍋に入っていることがよくあり、両国の「ももんじや」さんでも鍋に入っていました。その他の野菜は初挑戦ですが、

カンゾウはユリの仲間で、甘みが少しあり、シャキシャキしています。地元では酢味噌にすることが多いそうですから、しゃぶしゃぶに良いかもしれません。

シャクもセリの仲間で、セリのような良い香りがします。おひたしや天ぷらにされることが多いようです。シャクの葉や根茎を陰干ししたものが消化不良の薬として食すことあるそうで、肉と一緒に食べるのは良いかと思います。

山草の爽やかな苦味は、野山が芽吹く、この時季独特のものですね。

山里の遅い春を お召し上がり下さい!

なお、このように内容が仕入れ・在庫状況で毎日変わりますので、事前のご予約は承ることができません。悪しからず、ご了承願います。

追伸①

弊店の定休日は火曜日ですが、明日5/6は祝日に当たりますので、臨時営業いたします。どうぞ御利用下さいませ。

追伸②

ムック本『江戸っ子に学ぶ! 浅草本』に載せていただきました。ありがとうございます。

 「枻(えい)出版社」刊行、エイムック2855。

<内容>浅草寺を中心に発展してきた“浅草”は、江戸の文化と今が混在する街で、歴史とグルメと情緒を肌で感じる場所がそこかしこにあります。100年、200年と続く老舗のうなぎ、どぜう、そば、天ぷら、すき焼など和のお店をはじめ、絶妙の味を伝える洋食屋さんや女性にとって嬉しい甘味処など目白押しです。いっぽう、かっぱ橋周辺に足を伸ばせば、木札や手ぬぐい、櫛といった職人の技が織りなす伝統の工芸品に出会うことができます。そこで本書は、浅草をまるごと楽しむために「食・技・遊・祭」の4つを徹底的に紹介しました。また巻頭では、浅草在住のたいとう観光大使をつとめる、なぎら健壱さんといとうせいこうさんに登場をいただき、浅草の魅力を語っていただきました。

お求めは、こちらです。

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.527日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 

 

 

 

Filed under: すき焼きフル・トーク — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)