ひゃくまんさん

近頃地下鉄に乗ると社内に流されている動画に、石川県の観光誘致キャンペーンの動画がありますよね。

石川県の美味しい食べものを、

加賀料理、かに、和菓子、と挙げて行き、最後に

迷ってるなら全部食べちゃえば?!

と呼びかけるものです。

金沢駅前で呼びかけている、その人は、

「ひゃくまんさん」。

北陸新幹線の開業PRのために石川県庁が創った「ゆるきゃら」ですが、登場した当時県民や県議会での評判は、

「かわいくない」

「だるまに似た姿から石川を連想するのは難しい」などと、さんざんでした。「批判のおかげで知名度はかなり上昇したのではないか?」と言われたほど。

が、おっと、いやいや、かわいいかかわいくないかの問題ではないと思うんですよ。

私は、京都と金沢だけは「ゆるきゃら」など創らなくてOKだろうと思っていたんです。

絶対に必要なんですかねえ、「ゆるきゃら」?

追伸①

今年も「ミシュランガイド東京2017」に載せていただきました。 3年連続掲載です。ありがとうございます。

追伸②

拙著は好評(?)販売中です。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。

題名:『浅草はなぜ日本一の繁華街なのか』

浅草の九人の旦那衆と私が、九軒のバーで語り合った対談集でして、「浅草ならではの商人論」を目指しています。

東京23区の、全ての区立図書館に収蔵されています。

四六判240頁

価格:本体1600円+税

978-4-7949-6920-0 C0095

2016年2月25日発売

株式会社晶文社 刊行

 

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.536日連続更新を達成しました。

 

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ベールに覆われた料亭

「東都のれん会」の新年会が老舗料亭「新喜楽」さんで開催されました。

「新喜楽」さんは新橋花柳界の出先の一つですが、場所は飛び地のようで築地に在ります。

1875年に創業された時は現在地ではなく、名前も「喜楽」と言っていたそうですが、その後、築地の大隈重信邸跡地に移転して

「新喜楽」となったそうです。明治初期に、当時まだ政府内にいた大隈を中心に開化推進派が集まって気勢をあげ、「築地梁山泊」と言われた場所です。

その関係で、当時から政界の客が多い料亭さんです。佐藤栄作総理が1975年に脳溢血で倒れたのもこの店であったとか。

今でも「新喜楽」さんの営業方法は昔風で、雑誌広告もインターネット広告もお出しになりません。HPが無い(!)んです。「最もベールに覆われた料亭」と言う人もいるとかですが、「東都のれん会」では新年会に使わせていただくことが多く、いったん暖簾をくぐらせていただけば、もちろん怖い所ではないですよ。

楽しい一夜でした。ご馳走様でした&幹事の皆さん、お疲れ様でした。

 

追伸①

今年も「ミシュランガイド東京2017」に載せていただきました。 3年連続掲載です。ありがとうございます。

追伸②

拙著は好評(?)販売中です。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。

題名:『浅草はなぜ日本一の繁華街なのか』

浅草の九人の旦那衆と私が、九軒のバーで語り合った対談集でして、「浅草ならではの商人論」を目指しています。

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四六判240頁

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2016年2月25日発売

株式会社晶文社 刊行

 

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.535日連続更新を達成しました。

 

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記念誌

日本料理業「全国芽生会」の大会が2015年に東京で開催され、その時の記念誌が、ようやく完成しました。

完成まで1年以上かかるという手の込んだものでして、大変読み応えあります。

「開化の料理」の項目については、私に400字以内で書くように、というご下命がありましたので、以下のような一文を草しました。ご笑覧下さい。

<開化の料理>

アメリカの初代駐日総領事ハリスが駐在を始めたのは1856年のこと。領事館が置かれた伊豆下田・玉泉寺には、牛を屠殺した場所つまり日本初の屠殺場に供養塔が設置されている。

そのハリスの努力で函館・新潟・神奈川・兵庫・長崎が開港、外国人居留地が設置され、その周囲の日本人に欧米の食文化が伝えられた。居留地近辺に開業した西洋料理屋の中には今日まで営業を続けている店もある。また各国使節や要人を饗応するために西洋人の料理人が来日するようにもなった。

一方、外国人が肉を食べる様子を見て、従来隠れて肉食してきた日本人も次第に肉を大胆に食するようになる。江戸時代日本人が食べられた肉は、彦根藩の味噌漬や「ももんじや」の猪鍋などに限られていたが、幕末には牛鍋屋が次々と開業し始めた。

明治維新後は政府は文明開化政策を採り、福澤諭吉が『肉食之説』を唱えたように知識人が肉食を啓蒙した。また軍隊が西洋料理を採用して兵に食べさせたことで、西洋料理・肉食が国民の隅々にまで拡がって行った。

<終わり>

 

追伸①

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追伸②

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題名:『浅草はなぜ日本一の繁華街なのか』

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四六判240頁

価格:本体1600円+税

978-4-7949-6920-0 C0095

2016年2月25日発売

株式会社晶文社 刊行

 

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華英通語

塾生注目!!

日本にカレーを紹介した人は、誰だー?!

福沢諭吉先生、で、あーる。

 

嘘だとお思いなら、義塾の公式サイトをご覧ください。

先生最初の単行本である『増訂華英通語』(1860年、万延元年)に「Curry コルリ」という表記があるそうです。アメリカに渡って買ってきた単語短文集に簡単な意味や片仮名の発音を付記した本だとか。

先生がアメリカ滞在中にカレーを召し上がった証拠は無く、色々な料理名を紹介しただけかもしれませんが、少なくともこの本でカレーという語が紹介されていることは事実です。

 

以来157、「ちんや」では、そのカレーとすき焼きを合体させ、カレーオイル入りの溶きタマゴで、すき焼きを食べていただく方法を考案しました。

これがですね、我ながら、うまいんです。

違和感どころか、懐かしい味がするのは、日本人がすき焼きとカレーをほぼ同時期に知ったからでしょう。

特に、残ったカレーたまごをご飯にかけて食べるとサイコーです。

 

先日は、インド系スパイス研究家のメタ・バラッツさんにも食べていただき、感慨深く思いました。

皆さんも、是非お試しあれ。

 

なお本日2月3日は先生の祥月命日である「雪池忌」です。

 

追伸①

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昔の機械

最近一台の冷蔵庫を廃棄し、新しいものと取り替えました。

昭和50年に現在の「ちんや」ビルが出来た時から使っていたものですから、40年以上使った機械でした。

昔の機械は丈夫なものです。ややこしいマイコンとか付いていないですからね。

実は冷えることは冷えていたのです。

しかし、この半年くらいモーターの震度音が激しくなっていました。庫内を冷やそうとモーターが強く回る時に、周囲の人間が会話しにくい位の音を出すようになりました。

整備してもらってもダメ。長年の功績に免じて我慢していたのですが、いよいよ喧しくなり、それに、もう代えのモーターは無いというので、廃棄に踏み切りました。

40年というのは、ものごころついてからの私の人生の長さと同じですから、少し感傷的になってしまいました。

最後まで冷えてはいたので忍びない感じです。

在り難う。

成仏して下さい。

追伸①

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追伸②

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成人式

1/9午後に予約のお二人さん、

電話の声が若いと思ったら、成人式の帰りでしたか。

飲みに行かずにウチに見えるとか素晴らしいし、カノジョの振袖はステキだったけど、

49分遅刻はいただけないなあ。

連絡入れなかったのは更にN.G.だねえ。

今日は許すけど、社会に出たら時間は守ろうぜ。

 

追伸①

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ナッツリターンの悪夢再び

旧臘の話しですが、韓国の大韓航空で「ナッツリターンの悪夢再び」という事件がありました。

「ベトナム・ハノイ空港から出発した大韓航空KE480便で、搭乗前から酒に酔っていたイム・ボムジュンが、「話しかけたのに無視された」という理由で隣の席に座った乗客につばを吐き、顔を殴るなどし、さらには静止しようとした客室乗務員と整備士らにまで殴りかかり、2時間ほど暴力をふるった」

「たまたま、同じ便に乗り合わせたアメリカのシンガーソングライター・リチャード・マークスがこのトラブルについて自身のツイッターとfacebookに投稿。世界中に知られるようになった」

この事件は、舞台が大韓航空だったということと、騒ぎを起こしたイム・ボムジュンが社長の息子すなわち「ボンボン」だったということで、「ナッツリターン」を思い出してしまった、というわけです。

今年に入ってからは、大手財閥ハンファグループのキム・スンヨン会長の三男・ドンソン氏が5日、バーの従業員を暴行し、パトカーで暴れて器物を破損するという事件もありました。

なぜ韓国の社長の息子って、こういう事件を起こすんですかねえ。

韓流ドラマの視過ぎでしょうか(笑い)

私が思い出すのは、昨年の8月に日本の老舗について研究なさっているという、奇特な韓国の大学の学生さんが「東都のれん会」を訪ねてきた時のことです。

その時の詳細なやりとりは、こちらをご覧いただきたいのですが、QAの中に、こういう↓のがありました。

Q「日本において、有名一流大学を出たにも関わらず老舗を引き継ぐというニュースが韓国でしばしば報道される。韓国においては、それは個人の「成功」とイメージされないので驚かれる。日本における個人の「成功」とは何を意味するのか。何を意味してきたのか。」

それに対する、私の答えは、これ↓です。

A「何が成功かを他人や社会に決めて欲しいと思わない人も多くいます。自分の成し遂げたいことを成し遂げたら、それを「成功」と思えば良い、それだけです。日本でも以前は商業に従事することが卑しいこととされてきましたが、1868年に明治維新という革命があり、ほとんどの武士がクビになった後意識に変化がありました。クビになった武士たちが民間に入っていって、武士の価値観を持ったまま、(=「士魂商才」「論語とそろばん」で)民間産業に従事するようになり、営利会社に従事する人生が卑下されなくなりました。「一身独立して一国独立す」と言って、それが国益にかなうことだとも言われました。」

日本でも、親の会社や店を継いだ人を低く見る傾向は一部にあり、私も若い頃はイヤな思いをした経験がありますが、韓国ほどひどくないのは在り難いことだと思います。

韓国の後継ぎさんが、自分の人生に誇りが持てるようにしてあげること、それがとても大事なような気がします。

 

追伸①

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正月休み

「成人の日」の昼に大勢で新年会をなさった会社さん、

そこまでが正月休みで→その日新年会をやって→10日から仕事だと言う。

ゆとり在り過ぎで、羨ましい。

そこまで休まないと、人材が集まらないのかなあ。

弊社のような店舗型の会社には到底無理だけど。

ちなみに、弊社の年末年始の激闘は「成人の日」までで、10日は定休日通り休みました。一日だけですが。

 

追伸①

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県民意識アンケート

そういうザッパクなアンケートって、「百害在って一利無し」と思いますよ。

「県のことを県外の人にどの程度自慢することができますか」

って、問いがザッパク過ぎるから、回答者はろくすっぽ考えないで、イメージだけで答えたんだと思いますよ。これがテレビの話題づくりなら分かりますけど、行政がこういうアンケートってどうなんでしょう。

これは、群馬県が実施した2016年度の「県民意識アンケート」の件です。

この調査で「大いに自慢できる」「まあまあ自慢できる」と回答した人の割合は計44.8%にとどまり、前回調査(14年度)から22.8ポイント減少したことが分かった」そうですが、22.8ポイントも数字が動いたことを深刻に捉える必要はなく、問題がイイカゲンだから、回答者もイイカゲンに答えたまでだと思いますよ。

数字が大きく動いたことが、このアンケートに問題が在る証拠です。

私はすき焼きの関係で群馬の方々と繋がりがありますが、群馬でも地元のことを良く調べている人は、誇りをお持ちですよ。

今群馬県は「すき焼き応援県」を宣言して、テレビCMも打っています。すき焼きの食材が全部県内で揃うからです。

変なアンケートとやって、こういう政策もバカにされるようになると困るんですよね。食でインバウンド客を呼び込むのは、真っ当な仕事で、ダサクはないですよ。

ザッパクなアンケートは「百害在って一利無し」と思います。

追伸①

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追伸②

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価格:本体1600円+税

978-4-7949-6920-0 C0095

2016年2月25日発売

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履物供養

ある日「東京新聞」の一面に知人が大きく出ていて驚きました。

出ていたのは、浅草の和装履物店「辻屋本店」の四代目・富田里枝さんです。

昨年出版した私の対談集『浅草はなぜ日本一の繁華街なのか』で、私と対談してくれた方です。

その里枝さんが、浅草神社(三社さま)で「履物供養」を開催するというのが、今回の記事の内容ですが、それにしても大きく、カラーで目立つ記事です。

目だったのは、「履物供養」が今回初めて開催されるからです。「針供養」が以前から浅草寺境内の淡島堂で開催されていたので、FBで彼女が「履物供養」を告知する投稿をUPした時も、私は詳しく読まずに、

ああ、今年も「履物供養」があるのか・・・

と思ったのですが、実はこれが初めてだったとか。不勉強でした。

この記事が大きかったのは、その「初めて」の件だけではなく、浅草花川戸の履物街の歴史をも伝えていたからです。

記事を引用しますと、

「浅草は日本最大級の「履物の街」だ。明治時代に鼻緒を作る店が集まったことで問屋もでき始め、戦前の最盛期には、花川戸と呼ばれる地区に草履や下駄を扱う問屋が二百五十軒もひしめいた。」

その後、草履や下駄を履く人は少なくなって、スリッパに転換、そのスリッパも生産が外国にシフトして、かつての活気は失われましたが、今でも四十軒ほどが頑張っています。

その中で「辻屋本店」さんは、かつての履物屋の形態を色濃く残しているお店さんです。

「かつての履物屋の形態」とは、客の足に合わせて下駄に鼻緒を取り付ける作業を、店先でやってくれるということです。この作業を「すげる」と申します。

「すげる」作業が店先で、いつでも出来ることを「辻屋」さんは重要と考えておられて、これは大変立派なことと私も思います。

それで私の本『何故浅草は・・・』の、里枝さんに出ていた章のタイトルは、

「履物の町」浅草で職人がいる履物店

にしました。

今回の記事と私の本で、履物という浅草の地場産業のことが、より知られるようになれば幸いです。

追伸①

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追伸②

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題名:『浅草はなぜ日本一の繁華街なのか』

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