解体修理

仕事が夜遅くなりますから、私は基本的に朝寝坊です。

しかし、その日は変な夢を見て、朝5時半頃に起きてしまいました。

うとうとしていますと、

ごーん。

浅草寺の鐘の音です。

でも、なんか変な感じだなあ。

と思って、またうとうと。その日は「変な感じ」を確かめもせずに二度寝してしまいましたが、数日経って、この時の「変な感じ」の理由が分かり、私は

そうだったのか!

と合点が行きました。

浅草寺の弁天山の鐘撞き堂が「解体修理」に入ったのです。10月末までかかるそうです。

この鐘は、時計を持たない江戸市民にとっては時計として機能していたものですが、実は今でも毎朝撞いているのです。

で、工事中、鐘の音は代用の「機器によって流します」ということのようです。その「機器」の音を聞いて、私は変な感じだなあ、と思ったのでした。

早起きの浅草の皆さん、是非機器の音を確認なさってみて下さい。

追伸

朝日新聞の本日の朝刊に載せていただきました。

別刷りの「be」の方だったので見逃した方もおいでかもしれませんが、9面「続・元気のひけつ」に載っていました。

文は竹野内崇宏記者でした。ありがとうございました。

 

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.926日連続更新を達成しました。すき焼き「ちんや」六代目の住吉史彦でした。

 

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どっちの面

女優の蒼井優さんが街を歩きながら、せんべいの裏と表、どっちを上にして食べるか悩み、

「さて私はどっちの面を上にして食べたでしょうか?」

と問いかけるCMを視ましたか?

宣伝されている商品は三幸製菓さんの「雪の宿」。

片方が甘い面で、もう片方が塩味の面なのです。

何をふざけているのか?!

と思った貴女に申し上げますが、私はふざけているとは思っていません。むしろ素晴らしいと思っています。

これは、ある種の口中調理と言って良い試みです。

砂糖と醤油を鍋の中で混ぜる、関西風すき焼きのような行為です。

1種類の菓子で違う味を楽しめるというのが大変良いですね。

1種類の菓子は1種類の味という固定概念を壊したところにスゴさを感じます。

Brava! です。

追伸

インターネットのぐるめ情報サイト「途中めし」にお採り上げいただきました。文は『孤独のグルメ』で有名な久住昌之先生です。ありがとうございました。

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.925日連続更新を達成しました。すき焼き「ちんや」六代目の住吉史彦でした。

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色付きロゴ商標

色付きロゴ商標「適サシ肉」を出願しました。

出願番号:商願2018-20756

出願提出日:平成30220

デザインは渡辺稔様、

出願代理人弁理士は橘祐史様です。

 

このロゴの彩色の「小豆色」(DIC-234)には、ピンク色の肉が美味しいのではなく、こういう色の肉が美味しいのだ!という意味を込めています。

短期肥育の牛さんの肉の色はピンク色ですが、それは美味しくなく、長期肥育された「小豆色」の肉が美味しいのです。

ところが、ネットの画像でモノを売る時代を迎え、肉の業界でも「見栄え重視」「ピンク色重視」の傾向が見うけられます。ピンク色が美味しいと考えてしまうお客様も増えています。

しかし、その商法は真の「お客様志向」ではないと弊社は考えています。 

「小豆色」の「色付きロゴ商標」を取得することで、「見栄え重視」から「味重視」へ回帰したいと思います。

既に売店の装飾をこの色に変えましたが、今後コースターや箸袋も変えて行きます。お見知りおきを。

追伸

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金与正のドタキャン

北朝鮮の金正恩体制に腹が立ちます。

え? すき焼き屋と北朝鮮なんて、関係ないよね?!

と思われたことと思います。

ええ、関係はまったく無いです。

でも、体験が「かぶる」んですよ。

金与正氏はアメリカのペンス副大統領との極秘会談を開始予定時刻の2時間前にキャンセルしてきたそうですが、ああいうやり方=予約しておいてから、あれこれ文句を言って、結局ドタキャンするというやり方に、料理屋稼業で接することがあるんです。

信じがたいことですが、店の料理内容や料金をろくすっぽ調べずに予約してくる旅行業者がいるのです。本当です。

で、最初に予約してから2か月も経ってから、料金を問い合わせてくるのです。問い合わせてきて、

モット、オ安イノハ、無イデスカ?

モット、オ安ク、成リマセンカ?

こういう業者への対抗手段は一つしかありません。

こちらから、つまり店の側から即キャンセルするのです。

良くお調べにならずに予約なさったようですので、この予約は無効です。いったんキャンセルにしますので、もう一度お考え下さい。考えた結果、行きたいということでしたら、また電話下さい。その時に受付けますから、今日のところは、キャンセルにしますね。失礼します。がちゃん。

内心の怒りを抑えてキャンセルの件だけを伝えます。

おそらくは、「良くお調べにならずに予約」ではなく、調べてあるのです。まず押えておいてから、「キャンセルされたくない・・・」という店側の弱みにつけ込んで値引き交渉を仕掛けているのです。

お客様からは定価を預かり、店には値引き額を支払い、差額を懐に収めます。まあ、良いビジネスです。

しかし三社様の氏子は、そんな交渉には応じません。

頑張れ、ニッポン。頑張れ、アメリカ。

追伸

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くらべる世界

『くらべる値段』でお世話になった、おかべたかしさんが、新著『くらべる世界』を出されました。

今回も、なかなか面白いです。

シリーズ累計10万部突破!!だそうですが、売れるのも分かるような気がします。

今回の御本は、

「日本と外国、外国と外国。各国の商品、食べ物、習慣などの違いを写真でくらべ、その謎を大追跡!その答えが写真で一目瞭然。」というもので、具体的には、

朝ごはん、オムレツ、カレーといった食べ物系

あやとり、折り紙、ジャンケン、雪だるまといった遊び系

という感じです。

私が面白いと思ったのは、当然食べ物系ですが、

トルコの餃子とロシアの餃子

タイのソーセージとモロッコのソーセージでした。

文化圏が違うのに、似たような食べ物が在るということ自体が、まずもって、

へええ!ですよね。

しかも食べ方が似ています。トルコでは餃子にヨーグルトを、ロシアでは餃子にサワークルームを、日本では酢をかけて食べますね。世界の料理を知ると、味の理屈があります。勉強になります。

ついでに申しますと、この御本に載っているものは全て東京で入手できるそうです。

しかも協力会社として、台東区内の会社がたくさん出ています。

「世界の太鼓資料館」(西浅草)、箸「みくら」(西浅草、合羽橋)、「日本そろばん資料館」(下谷)。

我が地元も、結構世界に目を向けているのですねえ。

参考になりました。

 

『くらべる世界』(単行本)

出版社: 東京書籍 (2018/2/27)

ISBN-10: 4487811295東京書籍

追伸

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葉玉ねぎ

下仁田葱の季節が終わりましたので、変わりザクを、

葉玉ねぎ

に変えました。どうぞ、お召し上がりくださいませ。

葉玉ねぎは、玉ねぎです。

玉ねぎの玉の部分が膨らむ前に「若どり」したのが「葉たまねぎ」です。普通のたまねぎは8ヶ月で収穫するのに対し、葉たまねぎは約4ヶ月半で収穫になると言います。

葉は緑で、甘く柔らかいので美味しく食べられます。

巨大なニラのようと言ったら、想像がつきますでしょうか。これをすき焼きに入れていいただきます。

昔から農家さんは「葉ごと食べる若どりの玉ねぎ」と言って食べてきたそうですが、九十九里浜の南部に位置する千葉県長生郡が昭和50年代から商品化したそうで、今でも長生が葉玉ねぎ生産のメッカです。

旬は2月。

早春にしか食べられないオツな具材と思います。

お試しあれ。

 

追伸

インターネットのぐるめ情報サイト「途中めし」にお採り上げいただきました。文は『孤独のグルメ』で有名な久住昌之先生です。ありがとうございました。

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すき焼きタコス

すき焼きは流行っていないが、

すき焼き風は流行っている、

と何度か書きました。今度は、

「黒毛和牛すき焼きタコス!」が登場するそうです。トホホ。

報道によりますれば、すき焼きタコスを提供するのは、

米国発のメキシカン「クロニックタコス(CHRONIC TACOS)」。

銀座にオープンするそうな。

「クロニックタコス」は、「1度食べれば病みつきになる」をコンセプトにカリフォルニア州オレンジカウンティから始まった“ファストカジュアル”のメキシカン」だそうです。

“ファストカジュアル”とはファストフードとカジュアルレストランを掛け合わせた言葉だそうな。

すき焼きタコスは、その「クロニックタコス」さんの日本限定メニューで、甘辛いすき焼き味にした黒毛和牛をメインに、「メキシカンと和食の融合を味わえるオリジナルフード」だと言います。

この紹介文だけだと味の想像がつきませんが、カレー卵を提供している私としては、行ってみないといけないでしょうねえ。トホホです。

オープン日は38日、場所は銀座6-2-3だそうな。

追伸

2月21日発売の雑誌『東京カレンダー』にお採り上げいただきました。ありがとうございます。

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.920日連続更新を達成しました。すき焼き「ちんや」六代目の住吉史彦でした。

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冬季五輪

以前から夏季五輪より冬季五輪が好きです。

夏季:金ピカ感

冬季:手作り感

という感覚を、どうしても感じてしまいます。

女子スケートの金メダリスト・小平奈緒さんは長野の病院に所属していると聞きます。しかも他の就職先に内定していたのに行けなくなった時、その病院が雇い入れて、選手生命の危機を救ったと言います。この病院の関係者の皆さんに私は拍手喝采を贈りたいと思います。

対する夏季については、私はそういう気分になれないんですよね。ひねくれ者なもので。

取引先のビール会社の人がやって来て、

2020オリパラのオフィシャル・スポンサーに成りました!

とか聞かされると、その分ビールが値上げになるのかなあ、と憂鬱に思ってしまいます。大手企業とゼネコンとテレビ局が仕切る夏季金ピカ五輪って、

自分には、あんまり関係ないよね。

と私は思ってしまうのです。

それにしても日本って、何故もっと冬季に力を入れないのでしょう。

雪を資産に変えられる、数少ない方法ですよ。地方振興にもなりますよね。

国がやらないなら、村役場でやりませんか。選手を職員として雇うのです。給料は「ふるさと納税」で賄いましょう。

返礼品は、その選手のグッズで良いと思います。

返礼品がブランド肉で、それを通販みたいに売るなんて、蛇道中の蛇道です。

いや、蛇さんだって、そんな変な道は嫌がって通りませんよね。蛇さんに失礼です。

あ、話しを戻します。

日本中の草莽の人々が選手と苦楽と共にする五輪なら大歓迎ですけど、金ピカ五輪は、私には、あんまり関係ない感じがしています。2020が金ピカに成らないことを祈念します。

 

追伸

2月21日発売の雑誌『東京カレンダー』にお採り上げいただきました。ありがとうございます。

 

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.919日連続更新を達成しました。すき焼き「ちんや」六代目の住吉史彦でした。

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大人のためのハイエンドマガジン

雑誌「アフルエント」の2月号の「継ぎ人~匠」のコーナーに載せていただきました。

「アフルエント」は「こだわりを追求する大人のためのハイエンドマガジン」だそうで、「高度成長期やバブル時代に充実した人生を送った、50代以上の富裕層にチャネルを合わせ「旅」「食」「酒」「投資」など、生活を豊かに彩る情報を提供して」いくのだそうな。

雑誌もターゲットを絞り込む時代ですねえ。

さて、私が出ているのは、その中の「継ぎ人」という連載。伝統を受け継ぐ立場の人ばかりが出るコーナーの10回目で、過去には人形町の「玉ひで」さんなどがお出になったそうです。

で、キャチコピーは、

「ことばを紡ぎ、思いを届ける。記憶に残る牛鍋屋の主人」!

「適サシ肉宣言」とは実は本質は、コミュニケーションの仕事だったわけですが、その辺りを「ことばを紡ぎ」と書いて下さいました。

読者の皆さんに伝わると嬉しいですね。

ありがとうございました。

追伸

インターネットのぐるめ情報サイト「途中めし」にお採り上げいただきました。文は『孤独のグルメ』で有名な久住昌之先生です。ありがとうございました。

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.918日連続更新を達成しました。すき焼き「ちんや」六代目の住吉史彦でした。

 

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外食は家計にとって「悪」なのか?

ネットには節約に関する記事が溢れています。それだけ関心が高いのでしょう。「節約コンサルタント」なる人種が登場したりしています。

そんな記事の中で外食は「天敵扱い」されているのだろうと思いきや、先日面白い記事を発見しました。

『外食は家計にとって「悪」なのか?外食してもお金が貯まる人と貯まらない人の違いとは』

1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP(R)認定者の塚越菜々子さんという方の一文ですが、それによりますと、

「家計の相談を受けているなかで「収入が少ないわけではないのに、なぜか貯まらない」という方の多くは、とにかくなんとなくお金を使っています。食事を楽しむわけではなく、時間や労力をお金で買うわけでなく、なんとなく外食しているのです。」

「外食に限らず、なんとなく支出するのを極力やめ、「このお金を何と交換するか」という意識を持つことで、金額や支出の種類にとらわれない満足度の高い使い方ができるといいですね。」

「結局のところ「なんとなく外で食べる」人が一番貯まらない」

逆に、意識をもって外食する人は、意外と金を溜めていると言います。

「例えば、「焼肉食べ放題でいろいろ食べたい」「ずっと行きたかったラーメン屋さんで食べたい」「回転ずしではないお寿司屋さんを子どもに体験させたい」「記念にフルコースでリッチな気分を味わいたい」「フードコートで各自が好きなものを選ぼう」というような感じ」

「また、楽しむための外食に限らず「今日はご飯を作る精神的余裕がない!」ということもあるかもしれません。そんな場合も「食事を作る労力をお金で買う」という明確な目的があれば、それでいいのです。」

結局、「値段で決めず、目的に合わせたレストランを選ぶ人は貯まっている人が多い」とか。

思いまするに、最近は「外食」と申しましても、家事を代替しているだけの「外食」が多いです。そういう店は便利なので、なんとなくお金を使ってしまいますが、そこに本当の意味での「外食の喜び」はありません。

この記事は、本当の意味での「外食の喜び」を感じられる「外食」に限って支出する人生を選ぼう!と言っている、私はそう読みました。

 

追伸

2月21日発売の雑誌『東京カレンダー』にお採り上げいただきました。ありがとうございます。

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.917日連続更新を達成しました。すき焼き「ちんや」六代目の住吉史彦でした。

 

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