ファミリービジネス

『星野佳路と考えるファミリービジネスマネジメント 1 継ぐべきか、継がざるべきか』を読みました。

星野さんは、有名な「星のや」などの旅館を展開する「星野リゾート」の社長さんですが、元々は軽井沢町の温泉旅館の4代目です。

大学院卒業後、外部の会社勤務を経験した後、家業の旅館に入ったものの、改革方針を巡って父上と対立・辞職。しかし結局別の親族の仲介で呼び戻されて、社長に就任。以来様々な経営改革によって軽井沢のローカルな会社を全国企業に押し上げたことで知られています。

昨年1/5の弊ブログに書きました通り、私は母校・慶應義塾中等部(=慶應大学の付属中学校)の「キャリア講座」に出講しましたが、実はその時に星野さんも見えていました。

この講座は毎年開講されているレッキとした正規の授業でして、中学生のために、OBが自分のキャリアについては話すのです。

10人の講師が出て、生徒さんは、その中から選択できるのですが、その中に私と共に星野さんも入っていたのです。

その時、自分などが話すより、よほど星野さんの話しが聞きたいなあ、と思ったものでしたが、勿論そうは行かず、あれから1年この本で、お話しの一端を知ることができました。

さて、この御本の中では星野さんと15人の世襲社長が対談していますが、ファミリービジネスと言っても一様でないことが分かります。そして、その様々なケースに付けられているコメントが、今後「継ぐべきか、継がざるべきか」の命題に直面する若い方々には、とても参考になると思います。

一方、ファミリービジネスの活性化ができれば、日本経済を元気にするだけのインパクトを持つ。その方法は、大手とは違うはずだ。これが星野さんの主張でもあります。

既に経営の合理化を進められる所まで進めてしまっている大手企業と違って、ファミリービジネスは「のびしろ」が在る、星野さんの見立てでは30-50%伸びてもおかしくない、というのです。

しかも、そうしたファミリー企業が、おそらく日本のGDPの半分以上を作り出していますから、日本経済を元気にすることも可能なはずだ、と言います。

本当に、その通りと思います。

私自身も大学の経営学などが、ファミリー企業には上手く当てはまらないと感じ続けてきましたが、星野さんも同意見で安心した次第です。

良かったです。

追伸

JALさんの機内誌『SKYWARD』の4月号

「JAPAN PROJECT 東京ようこそ、おもてなしの首都へ」に載せていただきました。在り難いことです。ご搭乗のおりにご覧ください。

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.516日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

Twitterもやっています。アカウントは、こちらです。

Filed under: 飲食業界交遊録 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)

事故原因

良い出来事が起こったり、悪い出来事が起こったりした時、私達はどう捉えたら良いのでしょう?原因をどこに求めたら良いのでしょう?私は、

良い出来事は、社会や国に結びつけて考え、

悪い出来事は、個人や企業に結びつけて考えるようにしています。

例えば、韓国の「セウォル号」が沈没したのは、韓国社会や政府が安全を軽視しているから、あるいは後進的だから、でしょうか?韓国の主要なメデイアがそう主張しているようですが、そうすぐ断定できるのでしょうか。

もう一つ例えばですが、浅草サンバカーニバルを観に来た観客が大量のゴミを放置して帰るのは、日本社会がマナーを軽視しているから、でしょうか?同じ日本人がサッカー日本代表を応援した後にはゴミを丁寧に拾って帰りますから、一概にマナーが良いとも悪いとも言えませんよね。

だから私は良い出来事=日本のサポーターがゴミを拾ったことを知った時は、

日本は良い国だ!と思い、サンバの観客がゴミを放置するのを見た時は、

もっとマナーの良い客層に来て頂くように頑張ろう、と思うようにしています。

「セウォル号」に話しを戻しますが、この惨事は韓国社会や政府が安全を軽視しているから、あるいは後進的だから、起きたのでしょうか?

日本でもJR福知山線とか激安高速バスとかが大惨事を起こしていますから、日本の安全基準と韓国の基準とを良く比較しないと、評価は難しいように思えます。

歴史と技術の両方に詳しい史家だけが、それを出来るのだろうと思います。私は勿論、そんな人間ではないので、むしろ直接的なことに関心が行きます。

今回乗員の資質や配置が明らかに問題でしたし、積み荷の固定が充分に出来ていたのか、あるいは、それ以前に腰高な船に改造してしまって本当にOKだったのか、つまりは、この船会社がどういう会社だったのかに私の関心は行きます。

安全と金の両方に関わる、全ての経営者が参考に出来るよう、真相を伝えて欲しいと思います。

社会や民族の話しは、その後で結構です。

追伸

JALさんの機内誌『SKYWARD』の4月号

「JAPAN PROJECT 東京ようこそ、おもてなしの首都へ」に載せていただきました。在り難いことです。ご搭乗のおりにご覧ください。

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.515日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

Twitterもやっています。アカウントは、こちらです。

Filed under: ぼやき部屋 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)

根津権現

4月の後半って、もったいないなあ、と思います。

何がもったいないって、この時期の良い天気が、です。

花見の時期はまだ肌寒いですが、この頃にはだんだんと温かくなり、のどかな陽気なのです。でも世間は花見とGW連休の谷間で、また入学・入社などでなにかと忙しい時期でもあるので、観光に出かける方が少なくなる時期です。もったいないです。

この頃の浅草を満喫している人はというと、外人さんですね。

外人さんはGW連休とか関係ないので、純粋に日本の良い時期を目指してやってきます。で、やたらと外人さんが目立つのが、この季節でもあります。

この時期は観光の仕事が一段落する季節ですので、少し私達が風流なことをさせていただいても、よろしかろうと存じます。

でも桜は終わっています。

そこで、今春「東都のれん会」は例年開催している桜の花見会を変更して、つつじの花見を開催しました。

場所は根津の根津神社。

浅草から言問通りを西にどんどん行くと上野の山のすぐ向こう側が根津で、都内有数のつつじの名所です。

昇殿参拝させていただいた後、鑑賞いたしました。桜と違って酔客がいないのが良いですね。

お天気は残念でしたが、雨とつつじもまた良い組み合わせです。充分満足な春の一日でした。

ありがたや、根津の権現様。

追伸

JALさんの機内誌『SKYWARD』の4月号

「JAPAN PROJECT 東京ようこそ、おもてなしの首都へ」に載せていただきました。在り難いことです。ご搭乗のおりにご覧ください。

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.514日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

Twitterもやっています。アカウントは、こちらです。

Filed under: 浅草インサイダー情報,飲食業界交遊録 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)

橋の名前

今年の早慶レガッタは慶應の勝利に終わり、これにて慶應は13年ぶりの3連覇という快挙を成し遂げた次第です。

私は、大会プログラムの協賛企業だということと、当日の応援に行った以外は何のご協力もしていないOBですが、やはり地元で母校が勝つのは嬉しいことです。

さて、敗者の傷に塩を塗るようで気がひけますが、今年の慶應は広告でも勝っていました。

大会プログラムには、弊社のようなOB企業が協賛広告を出していますが、その他に元選手からのメッセージ広告も出稿されています。

出漕する後輩に向けて、

完全勝利を祈る!とか、

全身全霊で漕ぎ切れ!

といったメッセージを贈るのが通例ですが、そんな広告をペラペラとめくっていた私は、一つの毛色の違う広告を見つけました。

広告主は慶應義塾平成16年卒業生一同。

1ページの全面を隅田川の橋の遠景写真が占めています。

で、その写真の端に付けられたメッセージは、

「橋の名前、覚えた?」

勿論、メッセージの真意は橋の名前を覚えてないようでは勝てないぞ、という忠告です。

レガッタのコースは3.750メートル。

両国橋の少し下流でスタートして、「橋の博覧会」とも言われる多数の橋をくぐりながらボートは走ります。

両国橋

蔵前橋

厩橋

駒形橋

吾妻橋

東武鉄道の橋

言問橋

東武以外は「東京都選定歴史的建造物」です。

そして言問橋の次の「桜橋」を過ぎたところでゴールです。

「桜橋」は1985年に完成した新しい橋ですが、隅田川唯一の歩行者専用橋で、上から見るとX字形の面白い形をしています。

歩行者専用の橋ですから、レガッタ当日は両校の応援団や群衆で溢れかえっていて、その群衆の歓声の先にゴールが在ります。

ボートレースはペース配分が何より大事ですから、こうした橋の名前と形状、ゴールまでの距離、川の曲がり加減を完全に記憶しないといけません。

それも、この大会は事前にリハーサルが全く出来ないので、選手は別途現地調査をして地理を頭に叩き込む必要があるのです。

本当は、それぞれの橋の歴史的経緯までも覚えていただけると嬉しいですが、それは、まあ、卒業してからでも良いでしょう。

「橋の名前、覚えた?」

という、この広告は内容でも、それから表現の軽やかさでも、早稲田に完全勝利していたと思います。

いいぞ、水の王者、慶應。

追伸

JALさんの機内誌『SKYWARD』の4月号

「JAPAN PROJECT 東京ようこそ、おもてなしの首都へ」に載せていただきました。在り難いことです。ご搭乗のおりにご覧ください。

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.513日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

Twitterもやっています。アカウントは、こちらです。

 

Filed under: 浅草インサイダー情報 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)

佃煮最中

佃煮最中を作って食べてみました。

河治和香先生が「駒形どぜう」さんの三代目をモデルにした小説『どぜう屋助七』を書かれましたが、その小説ベースにした、「どぜう講談」を聞く会が開かれることになり、当然どぜう料理も付いているのですが、その講談を聞きにくるのは、以前からのどぜうファンばかりで、さんざん召し上がった経験がおありなので、何か新企画が欲しいね、それも小説の登場人物に関係する企画がいいね!

と、いうことで、この小説に登場する最中の皮屋の「種亀」さんと「ちんや」がコラボすることに成った次第です。

三代目の当時「ちんや」は未だ「狆屋」で、牛鍋屋に転進していないのですが、まあ、そういう細かいことを言うのは止めましょう。

禅は急げイヤ善は急げ、で試してみますと、結構旨いのです。

しぐれ煮とそぼろ煮のどちらが良いか、両方試してみましたが、両方ともまずまずでした。

良く考えましたら、最中の皮は元々米粉ですから、合わない理屈がないですね。やってみるもんです。

結局そぼろの方が甘いので、会にはそぼろ最中を出しましたが、しぐれ最中もいけると思います。

皆さんもお試しあれ。

あ、そう言っても、最中の皮だけはあんまり市販されていない・・・か・・

追伸

JALさんの機内誌『SKYWARD』の4月号

「JAPAN PROJECT 東京ようこそ、おもてなしの首都へ」に載せていただきました。在り難いことです。ご搭乗のおりにご覧ください。

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.512日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

Twitterもやっています。アカウントは、こちらです。

チアリーディング

おや、明治のチアリーダーもすき焼きがお好きでしたか!

明治って、明治時代じゃないですよ。明治大学のチアリーディング部「JAGUARS」のことです。

京大ボート部がやはり「新歓」すなわち部活の新人獲得に、すき焼きを使っていることを最近知りましたが、明治でもやっていたのですねえ。密かな流行りなんでしょうか。

「新歓コンパは4日にしゃぶしゃぶ食べ放題、9日にすき焼き食べ放題になんと500円で行けちゃいます。もちろん!お酒なんてないし男子禁制の女子会です(=^x^=) いっぱい食べて、お話して仲良くなっちゃいましょう。絶対楽しいから是非参加してね!」

え?!

「お酒なんてない」んですかあ。

私達の頃は、アルハラなんて言葉もコンプラなんて言葉も無かったので、学生の飲み会と言えば、未成年でも飲みまくっていましたが、今は昔ですねえ。

それでも「絶対楽しい」なら結構ですが、隔世の感があります。

時に、このチアリーダー、よくよく調べましたら、神宮球場で野球の応援をしている娘たちではなく、「競技チア」を行うチームのようです。

「競技チア」とは、いかに観客を魅了し、引きつけることができるかどうかを競う「表現スポーツ」だとかです。最近は人の応援をしない方が盛んなのですね。

しかもJAPAN CUPに出るのは勿論で、アジア大会にも出るそうです。ハードそう。

そして大会の為になんと、

「テスト期間中も練習があります」

「みんな両立を頑張っています★」

ひええ、すき焼き食べて頑張って下さい。

追伸

JALさんの機内誌『SKYWARD』の4月号

「JAPAN PROJECT 東京ようこそ、おもてなしの首都へ」に載せていただきました。在り難いことです。ご搭乗のおりにご覧ください。

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.511日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

Twitterもやっています。アカウントは、こちらです。

Filed under: すき焼きフル・トーク — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)

社畜

仕事熱心な人を形容する言葉は、時代と共にだんだんと変遷して来ました。

昔は「会社人間」や「企業戦士」、「ジャパニーズビジネスマン」というのもありました。

♪黄色と黒は勇気のしるし 24時間戦えますか♪

♪リゲイン リゲイン ぼくらのリゲイン♪

という歌が流行ったのは1980年代でしたね。当時私も勤めに出ていてカラオケでよく歌いましたが、この辺までは、猛烈仕事人間を軽蔑するニュアンスは無かったように思います。

やがて「社畜」という言葉が登場しました。サラリーマンが自分の意思と良心を無くした状態を揶揄したものですね。

その後リーマンショック辺りからは、今度は仕事熱心な人を揶揄するよりは、労働者を酷使する企業が「ブラック」と形容されるようになり、またも表現が変わりましたが、「社畜」も「ブラック企業」も実にイヤな表現です。勤め人が「戦士」だった時代が懐かしいのは、私だけではないと思います。

その「社畜」も最近あまり使われないと思っていましたら、先日ツイッターの公式アカウントで使った人がいて、大炎上してしまったようです。

「スーモ」という不思議な謎の生物を、住宅不動産系の会社が公式キャラクターとしていて、ツイッターもやっているですが、謎の生物らしくないツイートをしてしまいました。

「社畜さんいわく 残業のことを「二次会」って言うんだって♪ そう言うとなんかすごく楽しそうな感じがするねっ 二次会がんばって!ぼくはもう寝るよ~ おやスーモ♪」

流石に、これはマズかったですねえ。

「スーモが全ての社畜を敵にまわした」

「スーモ公式、本当に公式なのか疑いたくなるくらい鬼畜すぎる…」

「失望しましたHOMEsで探します」

「ぶちころがすぞ……このやろう……」

などの批判的な意見が数多く寄せられているとか。

私なんぞ、過労死必至な位の長時間、店の用事やすき焼きの用事に従事していますから、差しづめ、すき畜ですかねえ。

思いまするに、問題なのは長時間かどうかではなく、働く最終目的が、世の為人の為であるか、でしょう。

売上げは目的ではなく結果です。している仕事が人の為になっていれば、売上は後から付いてきますね。そう信じて長い時間を働いている人がサラリーマンの立場でもおいでかと思います。

そうした人達を形容する言葉として、「戦士」は今時流行らないかもしれませんから、他に良いニュアンスの言葉を考えてみてはどうかと思います。

追伸

JALさんの機内誌『SKYWARD』の4月号

「JAPAN PROJECT 東京ようこそ、おもてなしの首都へ」に載せていただきました。在り難いことです。ご搭乗のおりにご覧ください。

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.510日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

Twitterもやっています。アカウントは、こちらです。

Filed under: ぼやき部屋 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)

ポッキリ

今日は「基本料金ポッキリ原理主義」の話しをしてみます。

料理代・税金以外はウーロン茶さえ、有料のものは注文したくない、という、あの原理主義のことです。

火曜の昼時のイタリアンなどに参りますと、2.160円ランチと水だけの方が多いです。

結構美味しい、有名な店で、そこのランチが2.160円だというだけで既に充分オトクなのですから、グラスワインとか、何かもう一品とか注文したらどうなのだろう、と思ってしまいますが、そうは原理主義者が卸しません。

とある私の知人は、店がそういう客ばかりになると、店の活気というものが無くなって、つまらない店になってしまう、と言っていましたが、私もそう思います。

そして私は、この主義は、店の活気がなくなる原因程度のものではなく、収縮する平成日本の元凶だと考えています。大真面目に。

そういう方が結構多数世の中においでです。それでデフレがなおらないんです。

仕方ないので、「ちんや」では、紛争が起こることを避けるべく、無理無理有料のウーロン茶を勧めるようなことは、決して致しません。そこは慎重に営業しています。

そもそもウーロン茶で儲けよう、なんてセコイことを私は考えませんし。

それでもクレームが来ることがあるんです。

ご注文をうかがう際に、無料のお茶や水が在るのに、さも有料のソフトドリンクをとらないといけないかのような言い方をされた。不愉快だった!というクレームが。

変ですね。これは、私が日頃言っていることと真逆です。逆のことが起きていた、という話しです。

そういう指導はしていません、と申しましても、

言ったわよ。スゴい気分悪かったのよ。ゼッタイ・タシカに言ったのよ。

ということでラチがあきません。

これだけ慎重にしていても、この通りということから、この宗旨の、狂信・不寛容を感じていただけると思います。

それでは悲しいので、私はと申しますと、例えば寿司屋さんに行った時は、なるべく1カンお替わりをします。ひと通り終わった後、

大将、さっきのコハダが美味しかったから、もう1カンいただけませんか?

と言った時の大将の嬉しそうな顔が見たいからです。

そうでしょう!美味しかったでしょう。今日は良いヤツが入ってたんですよ!

と嬉しそうに握ってくれます。

貴殿も、是非「さっきのコハダ」を試してみて下さい。そうすれば、次回接待で同じ店に行った時も大将は、きっと貴殿のことを覚えていてくれます。ああ、コハダお替りの御客さんね!と。

そうすれば接待もきっと上手くいきます。人は、飲食店で信用されている人を信用するものだからです。大将の機嫌が良ければ、

お得意さん、コハダの旦那の会社にたくさん注文出してやって下さいよ!

なんて軽口を言ってくれるかもしれません。

拝察しまするに、おそらく貴殿は住宅ローン返済の最中で、お子さんの教育費もかかるのでしょう。大変だろうと思います。

でも接待が成功するためのコストと思えば、コハダ代は大したことないと思いますよ。

コハダ1カンが仮に500円だとして、1億人が注文すれば、500億円も日本経済が成長します。

税収だって増えます、500億円の8%の4億円が国庫に入りますから、簡単な保育施設や介護施設なら、その金で作れます。

そう、何度も申しますが、「基本料金ポッキリ原理主義」こそが収縮する平成日本の象徴です。

そんなこと、住吉は儲けたくて言っているんだ!と誤解されかねないのを承知で今お話ししています。

贅沢しろと言っているわけではありません。店に入る前に基本料金プラス数百円を予算化すれば良いだけのことです。

しつこく申します、ポッキリはやめましょう。この国がどんどんつまらなくなります。

追伸

JALさんの機内誌『SKYWARD』の4月号

「JAPAN PROJECT 東京ようこそ、おもてなしの首都へ」に載せていただきました。在り難いことです。ご搭乗のおりにご覧ください。

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.509日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

Twitterもやっています。アカウントは、こちらです。

Filed under: ぼやき部屋 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)

積立

最近「オリンピック」という言葉を聞かない日はありません。

で、思い出したのですが、私の祖父は「オリンピックを観に行くための積立」をしていました。1970年代のことです。

一人で積み立てていたのではなく、町会有志でしていました。ですので当然観に行くのは団体旅行でした。皆でお金を貯め、皆でミュンヘンやモントリオールへ行っていたのです。

当時のことですから、海外旅行と言ったら一大事でした。大騒ぎだったことは言うまでもありません。それで幼かった私も覚えているのです。

昭和でしょう?

しかも地元の信金さんが、毎月集金に来ていました。自動口振じゃあないんです。ますます昭和でしょう?

このように、消費する為に積み立てる、楽しみのために積み立てる、という発想

あるいは、積み立てることで少し背伸びして消費する、という発想

そうした発想が、昭和の経済を成長させていたと思います。

現代でも昭和な人はいます。

先日知人の社長さんが、

会社設立90周年の年から利益の積立を始めて、100周年パーテイーを盛大にやりたい!

とおっしゃっているのを聞いて、素晴らしいことだと感動しました。次の東京オリンピックも近いという、この御時世にそういう方がおいでなのは、メッポウ嬉しいことでした。

話しを旅行積立に戻しますが、調べて見ましたら、JTBさんやANAさんは今でも旅行積立をしているようです。でも、サイトを拝見したら、なんか投資プランみたいなんですよね。

申し訳ないのですが、もっと、なんか夢のある感じにして欲しいなあ、と思ったりします。

もっとも、今時は世界の途上国の人の方が積立をしているかもしれませんね。

「2020東京オリンピックを観に行くための積立」を。

それでウチにお客様が見えれば、まあ、それでいいか・・・な・・

追伸

JALさんの機内誌『SKYWARD』の4月号

「JAPAN PROJECT 東京ようこそ、おもてなしの首都へ」に載せていただきました。在り難いことです。ご搭乗のおりにご覧ください。

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.508日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

Twitterもやっています。アカウントは、こちらです。

Filed under: ぼやき部屋 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)

新歓情報

流石、京都大学。良い考え方ですね。

そういうすき焼きの使い方があったのですねえ。それもまた、すき焼きのベネフィットの一つと申せましょう。勉強になりました。

勉強になったので、皆さんにもご紹介しますが、

【新歓情報】「次回4/13のボートレースの後すき焼きは食べ放題!!!

こんなに美味しいすき焼きがお腹いっぱい食べられるのは、そう、ボート部だけ!!」

と、いうことで京大ボート部が新入生を勧誘しているのです。

すき焼きが出るのは、日曜日だけのようですが、それ以外にも、

「4月の平日毎日練習体験。練習後のご飯はおごり!」

だそうです。

ホントかよ?!

と思う方は、京都大学体育会のFBページをご覧ください。

画像を拝見しましたところ、鍋の後ろの方に、仕込み中の大量の野菜が写り込んでいます。自分で調理しているのですねえ。偉いです。

でも、鍋の中は随分「ツユだく」ですねえ。ほとんど「煮込み」みたい。

京都は関西風すき焼きの総本山なのに・・・

賢い学生さんに説教は恐縮ですが、京都は肉食系の町です。日本で最初の牛肉のブランド「近江牛」の産地から最も近い場所に在る都市でしたから、東京などより先に牛肉を食べるようになりました。当時関東は牛の頭数自体が少なかったのです。

今でも観光客は和食店に走りますが、地元の方々は肉がお好きですね。

いつかは関西のリーダー・日本のリーダーと成る皆さんは、引き続き、さらにすき焼きのことを学んでいただきたいと思います。

改善の余地があろうかと思いますよ。ヨロシクです。

フレ―、フレー、鏡台イヤ京大!

追伸

JALさんの機内誌『SKYWARD』の4月号

「JAPAN PROJECT 東京ようこそ、おもてなしの首都へ」に載せていただきました。在り難いことです。ご搭乗のおりにご覧ください。

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.507日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

Twitterもやっています。アカウントは、こちらです。

 

Filed under: すき焼きフル・トーク — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)