すき焼きに「ヌーボー」

今年も「ボジョレ・ヌーボー」が「解禁」になりました。

以前ほどではないものの、今年も飲みたがる日本人がいるとかで、不可解なことです。

「ヌーボー」とは、そもそも地元の農家の方々が収穫祭の為に作ったものですよね。

他のワインのように、じっくり醸造したり熟成させたりはせず、即醸法(マセラシオン・カルボニック法)で作るのが特徴です。それを日本人が喜んで飲むのが私には理解できません。

即醸法で作るから果実味が残りますが、それが「和食に合う」「すき焼きに合う」という人がいて、今年も民放のニュース番組でそう言っていましたが、私は間違っていると思います。

すき焼きには合いません。

すき焼きの生卵がワイン全般と合いませんが、特に即醸法の「ヌーボー」は合いません。乳酸発酵させてある赤ワインなら、卵にヨーグルトを入れることで乳酸が「つなぎ」になり、なんとか合わせられますが、「ヌーボー」は、それも×です。

繰り返しますが、すき焼きに「ヌーボー」は止めましょう。

本日もご愛読賜り、誠に在り難うございました。 弊ブログは2010年3月1日に連載スタートし、本日は4.646日目の投稿でした。

Filed under: すき焼きフル・トーク — F.Sumiyoshi 11:38 PM  Comments (0)