女応援団長

早慶レガッタの応援に、桜橋へ出かけました時、

?!?!

と思ったことがありました。

早稲田の応援団の声が高いのです。

この日「川口三田会」の皆さんが、早慶レガッタを応援した後⇒「ちんや」ですき焼き、というツアーを組んでおいででしたので、私は出迎えを兼ねて桜橋へ向かいました。

さて桜橋に着きますと、早慶両校の応援の音が交錯して、よく聞き取れません。

レガッタの応援は両校とも隅田川の台東区側(=西岸)に並んでいるのです。東西両岸に分ければ良さそうなものですが、墨田区側(=東岸)には実は大会の運営本部が在って、主催者や河川管理者、警察、消防、御来賓の方々が詰めておいでなので、結局応援団は両校とも台東区側に居ます。騒々しいです。

ところが、そんな中でも、とても通る声が聞こえてきます。

声の主は、創部71年の歴史を誇る早稲田大学応援部が初めて誕生させた女性リーダー・木暮美季さんです。調べますと既に有名な人のようですが、私は存じませんでした。

応援団は、“キツイ”“厳しい”イメージが時代と合わなくなって、男性の「成り手」に恵まれませんが、「早稲田を愛し、応援に誇りを持てるのなら誰にでも門戸を開こう(応援部監督)」と採用されたそうです。

聞けば、中央大学はさらに進んでいて、女応援団長が既に誕生しているそうです。

うーん。

気のせいか、応援に来ている早稲田の一般学生も女性が多いような気がします。対する慶應は、なんだか声が低いです。やる気がないわけではなく、男性が多いのです。

本来男性にもテノールはいるはずですが、応援団の男子は声を潰してしまうので、音が通りません。

女子リーダーが多数の女子学生を率いて声を出せば、ライバル校にとって脅威ですね。この辺りも、今後は考え直す必要がありましょう。

偶然にも、株式会社ちんやも、この春男性オンリーの職場に、女性新入社員を迎えました。早稲田の彼女同様、活躍を期待したいです。

なお、早慶レガッタのメイン・レース「男子対校エイト」の結果ですが、

七艇身の大差で慶應の勝利でした。

基礎体力でも、高校時代の実績でも勝る早稲田が、これだけの大差で敗北するのは、春の椿事と申せましょう。

もうちょっと頑張ろうね、早稲田男子。

 追伸①

雑誌『東京ウォーカー』2013年第8号の、新連載コラム「スギちゃんの愛される理由」の初回に、私が登場させていただきました。「長く愛されたいスギちゃんが、東京の老舗を訪れて愛される秘訣を探ります!」というコーナーです。是非ご購読を。

http://www.kadokawa.co.jp/mag/tw/

追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は351人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.157日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 

 

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タカウレ商品

雑誌「AERA」4月15日号の「タカウレ特集」に知人社長が登場していて嬉しくなりました。

タカウレとは勿論、高くても売れる商品のことです。

「高くて売れる優れモノ」

「デフレを生き抜いた優れモノたち」の例として、

スキンケアクリーム126.000円、トマト1箱6.000円と並んで、ビニール傘12.600円が載っていました。そのビニ傘を地元・台東区の会社「ホワイトローズ」さんが販売していて、須藤さんという方が経営しておいでです。

さて須藤さんの会社は浅草=上野間の、仏壇仏具街の中に在ります。一軒だけ傘の会社なので通りかかると、

おや、ここだけ傘屋さんだ!

と思いますが、最初から一軒だけだったわけではなく、以前は同業者がいたそうです。

ところが須藤さんが会社を継いだ30年前頃から、海外製の安いビニ傘が市場に入って来て、「同業他社はバタバタつぶれていった」そうです。

しかし、そんな中でも須藤さんはビニ傘から撤退しませんでした。ビニ傘を最初に開発したのが須藤さんのお爺さんだったからです。

やがて頑張っていると、ある時、商機に巡り会います。

選挙に出る議員さんが、雨の中でも有権者に顔が見えるよう、軽くて丈夫で大きな透明傘を欲しがっていたのです。選挙戦でさんざん傘を使いますから、普通のシャビーなビニ傘ではダメだったのです。

100円ショップのビニ傘は骨が6本しかなく、風が吹くとすぐ壊れて⇒ゴミに成りますが、須藤さんの傘には、グラスファイバー製の骨が16本あるものがあります。ビニール部分も温度変化に強い3層構造で、丈夫です。選挙のたびに少しずつ売れるようになっていきました。

次に、このような高級ビニ傘が在ると知れると、他の需要と結びつき始めました。墓前で経をあげるお坊さんのための「テラ・ボゼン(墓前)」という商品が登場します。それこそが12.600円のビニ傘です。

また高齢者・お子さん・障碍者の方は、雨の中で周りから見えた方が安全性が高まりますから、須藤さんの傘を買うようになっていったそうです。

「AERA」が解説するところでは、

「生活していると、細かなところで非合理だと感じたり不便だと思ったりすることが結構隠れている。それらに対応できるものを生み出せれば、高価格帯でも勝負できるでしょう」

普通の人はビニ傘=安物=使い捨て 

と決めつけていたので、透明傘の、こうした需要に気づかなったわけですが、実際は需要は在ったわけです。

それにつけても、高い技術は必要ですね。透明傘でもしっかり作る技術があったから、需要が掴めたのだと、私は思います。

「安い」という価値だけの商品には、いくらでも代わりの商品が在りますが、

「買い換えがきかないもの」

「代替できないもの」

「ほかとは比較ができないもの」は生き残っていけるのです。

ガンバレ! 日本のモノづくり。

追伸①

雑誌『東京ウォーカー』2013年第8号の、新連載コラム「スギちゃんの愛される理由」の初回に、私が登場させていただきました。「長く愛されたいスギちゃんが、東京の老舗を訪れて愛される秘訣を探ります!」というコーナーです。是非ご購読を。

http://www.kadokawa.co.jp/mag/tw/

追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は348人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.155日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 
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木村荘八展

東京駅の「東京ステーション・ギャラリー」が改修工事を終えて、展示を再開しました。

その再開記念展は、

『生誕120年 木村荘八展』です。私も拝見して来ました。

「ステーションギャラリー」は以前から明治の開化絵展を開催するなど、近代日本の渋い美術に力を入れて来ましたが、再開記念展が木村荘八とは、あまりの渋さに、うーん、と唸ってしまいました。

荘八のことや、その生家の牛鍋店「いろは」のことを記憶している方は、今やかなり少数と思います。永井荷風の『墨東奇譚』の挿し絵画家と言えば、ああ、と思い出すかもしれませんが、正直、さほど有名ではありませんね。そこを突いたわけで痛快なことです。

そして、さらにこの展覧会の代表作品が、なんと『牛肉店帳場』(昭和7年=1932年作)なのです。チラシにも掲載されていて、驚きます。

さて、木村荘八(きむら・しょうはち)のことをあらためてご紹介しますが、洋画家・荘八は明治26年(=1893年)に東京・両国広小路の牛鍋店「いろは牛肉店」第八支店に生まれました。

荘八の父・荘平は、当時日本最大の牛鍋チェーン店「いろは」を経営し、「いろは大王」と言われた人物でした。

多数の愛人・妾がいて、東京市内20箇所にのぼる支店に、その愛人をそれぞれ配置して経営にあたらせたことが有名です。画家になった荘八は、その妾腹の第八子なのです。

荘八は、やがて浅草に在った第十支店の帳場をまかされますが、画業の夢を断ちがたく、帳場をしながら、絵も学んでいました。

やがて画家に成る夢を叶えますが、今回展示されている『牛肉店帳場』という作品は、その荘八の、若き日への追憶の結晶です。

「いろは」チェーンは、荘平の死後すぐに傾いてしまいました。しかし、この絵の中で今も活き活きと、戦前の猥雑さを漂わせながら営業しています。

皆さんも是非ご覧ください。

浅草を描いた作品も何点もあります。また戦後の『東京繁昌記』も見ごたえがあります。

展示は、5月19日(日)までです。

追伸①

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ロボットレストラン

毎週土曜・日曜になると浅草へ巨大な宣伝車が回って来ます。

大型トラックの車体にケバい色彩の絵が描かれていて、けたたましい音楽を流しながら何度も回って来ます。

で、その車が宣伝しているのは「ロボットレストラン」。

何でも「巨大なロボットが歩き回るレストラン」だそうで、その証拠に、高さが3-4メートルはあろうかというロボットのハリボテを二台従えています。

開業までに要した経費が「100億円」と書かれていて、非常に目立ちますので通行人はたいてい振り返ります。異様と申しても過言ではないと思います。

毎週しつこくやって来るので、ネットで検索してみたところ、その店はロボットレストランというよりショーパブのようでした。

多数のダンサーが在籍していてショーが見られるようです。どうやらロボットは話題づくりでショーがメインと見えます。

驚きますのはサイトのリクルート・ページに載っている、ダンサーの待遇です。

時給は、なんと「3.000円以上」で、さらに!毎日午後1時から行われている、ダンスレッスンに参加するだけで時給1.000円が出る、というのです。

じぇじぇじぇじぇ、じぇー

だからダンサーは「ダンス以外のことは考えなくて良い」と言いますから大変なことです。

ここまで待遇が良くて、しかも女性ダンサーの衣装はかなり際どいですから、ひょっとして何か他に別の仕事があるのでは?と想像を逞しくしてしまいますが、そこは御丁寧に否定されています。

「皆様にして頂くのはダンスです。それ以外はございません。もちろん脱いだり、とうぜん接客業務はありません。」と書かれています。

うーん、私は気にはなりますが、怖くて行けませんので、どなたかトライして⇒報告お願いします。場所は新宿歌舞伎町です。

なお、独自の入場制限がありまして、

「サングラスをおかけになってのショー観覧」

「泥酔されている方」

「暴力団風の方、入れ墨(タトゥー) が見えている方」

「奇抜な服装の方(コスプレ・大きめのカツラなど)」

「ホスト又はホスト風の方ならびに黒服(水商売又は水商売風)の方」

じぇじぇじぇじぇ、じぇー

やはり私は怖くて行けません。

追伸①

雑誌『東京ウォーカー』2013年第8号の、新連載コラム「スギちゃんの愛される理由」の初回に、私が登場させていただきました。「長く愛されたいスギちゃんが、東京の老舗を訪れて愛される秘訣を探ります!」というコーナーです。是非ご購読を。

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追伸②

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 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

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身体障害者補助犬法

浅草料理飲食業組合の役員会に出席しましたら、組合長から、

盲導犬の入店を断らないで欲しい、

という要請がありました。

今年の正月に浅草で、盲導犬を連れた人の入店を断った事例があったらしく、なんでも続けて断られたそうで、問題になっているのだそうです。

以前は衛生上の理由で「ペットお断り」が飲食店の大原則でしたから、店の側も意識を簡単には変えられないかもしれません。

あるいは「断ってはいけない」と知りつつも「正月だけは勘弁して欲しい」という思いだったかもしれません。店の中が大混雑ですから、不安に感じたかもしれませんね。

その「断ってはいけない」は、モラル上そうであるだけでなく、実は法律上の義務です。

「身体障害者補助犬法」第9条は、

「不特定かつ多数の者が利用する施設【例・スーパーマーケット、デパート、ホテル、レストランなど】を管理する者は、当該施設を身体障害者が利用する場合において身体障害者補助犬を同伴することを拒んではならない」と定めています。

既に2003年10月1日に施行されていますから、立派な義務なのですが、座敷形式・和室形式のお店の場合は、どうしても犬への抵抗が在ると思います。

犬のオーナーさんは、犬の足を拭く布を用意なさっているそうでが、畳の上に寝そべるとなると、大きいタオルを店側が用意する必要がありましょう。

タオルを使えば洗濯せねばならず、やはり衛生上、白衣とは一緒に洗えないですね。

でも、それはやって差し上げましょう。

何しろ、「ちんや」は狆屋の子孫ですので、ここは率先して受け入れるべきところです。

歓迎いたします。

追伸①

藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に登場させていただきました。
不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。

是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
ご購入はこちらです。 (できればレビューも書いて下さいね!)

追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は345人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.134日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

毒見

浅草にある佐渡料理店「だっちゃ」さんで、フグの卵巣の粕漬けを食べました。

フグの卵巣は、あの猛毒「テトロドトキシン」のある所ですから、非常にデンジャラスな珍味です。

その卵巣を醗酵によって可食化した、石川県の「ふぐの卵巣の糠漬け」については、以前弊ブログで一度書きました。

おさらいしますが、この漬物を造るには、フグの卵巣を2年以上にもわたって塩漬け⇒さらに糠漬けにする事で、毒素を消失させるのです。

日本の「食品衛生法」は、フグの卵巣を食用することを禁止していますが、石川県予防医学協会による毒性検査を受けることで、この漬物だけは許可されているのです。

この漬物の変形版の、酒粕に漬けるタイプのものを、佐渡の須田嘉助商店さんが作っていて、それを浅草の「だっちゃ」さんで食べられるのです。

この漬物を造っているのは、須田嘉助商店さん一軒だけだそうで、こちらは新潟県による試験を経て出荷されるとか。

これは大変な食文化です。

だいたい、こういうデンジャラスなものを食べられるようにすることこそ、人間の究極の知恵です。

そもそも人間は野生動物に比べて身体能力が劣ります。例えば素手で熊には勝てませんし、鳥のように飛べません。

だから、他の野生動物が食べないようなもの=フグの卵巣を、調理して可食化して食べているのです。

これは実に大変なことで、人間の食の本質に触れる瞬間、と書いても大げさではないと思います。

ところで「食の本質」は良いけれど、結構勇気のある男だったんだねえ って?

あ、それはですね、私はそんなに食べたくなかったんですけど、同席した浅草のふぐ屋のWTNBさんが、

これは珍しい! 食べてみたい!

とおっしゃるので、どうぞ、お先に召し上がって下さい!

と毒見をしてもらってから、私が食べたのです。ははは。

<春の臨時営業(火曜営業)のお知らせ>

春の観光シーズンをむかえ、下記の日は火曜日ですが、営業いたします。

どうぞ御利用下さいませ。

平成25年4月 2日(火)隅田公園桜まつり

平成25年4月30日(火)GW連休

追伸①

藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に登場させていただきました。
不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。

是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
ご購入はこちらです。 (できればレビューも書いて下さいね!)

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「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

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 現在の笑顔数は345人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

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江戸甘味噌

TV朝日『食彩の王国』を視ていたら、1回の番組に旧知の料理屋さん二人が登場し、嬉しくなりました。

浅草の「駒形どぜう」の渡辺さんと、横浜の「太田なわのれん」の青井さんです。

この2軒の共通項は、老舗だというだけでなく、「江戸甘味噌」を使っている、という点があり、「江戸甘」がテーマの回に揃って登場されたわけです。

「江戸尼」イヤ「江戸甘」は、一説によると徳川家康が「三河の豆味噌のように赤く、京の白味噌のように甘い味噌を江戸で作れぬか」と命じたことが始まりだとかで、その真偽はさておき、なにしろ300年の歴史がある味噌です。

贅沢にも大豆の1.5倍もの米麹を使うので、甘味が濃いです。ツヤのある赤褐色が目立ちます。

その「江戸甘」を「駒形どぜう」さんは「どぜう汁」に使います。

「どぜう汁」はどぜうが丸のまま入っている味噌汁で、この汁が駒形さんのコースの〆の「御約束」です。

一方、「太田なわのれん」さんでは、「牛鍋」の鍋の中に入れます。

今ではすき焼きに味噌を入れる店は少なくなりましたが、明治時代には結構多かったようです。明治元年創業の「なわのれん」さんは、この方法を今も護っておられます。

「ちんや」はご存知の通り、割り下だけですき焼きをしますので、味噌は投入しませんが、精肉売店で、この「江戸甘」を販売しています。

この番組で初めて知りましたが、この「江戸甘」は製法が贅沢なため、戦中・戦後の物資統制の対象になってしまい、一時生産を禁止されていたそうです。その後、関係者のご努力で復活しましたが、生産量は以前ほどでないようです。業界で「幻の味噌」と言われている理由が今回わかりました。

この味噌を売らせていただく者は、貴重な歴史を売らせていただいているのだなあ、と改めて感じました。

販売努力を続けたいものです。

追伸①

藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に登場させていただきました。
不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。

是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
ご購入はこちらです。 (できればレビューも書いて下さいね!)

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 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

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 現在の笑顔数は345人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

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前倒し開業

桜が早く咲いちゃったから、茶店の開業を早めたのよ!住吉さん、来て下さらない?!

と向嶋の料亭の女将・AY子女史から催促されましたので、出かけてきました。

「茶店」と申しますのは、向嶋墨堤組合(=向嶋花街の料亭さん、置屋さん、芸者さんの組合)が、毎年桜の時期に、隅田川親水テラスの上に出している茶店のことです。

各料亭が日替わりで接待当番をしていて、団子を注文すると芸者さんが運んで来てくれます。

さて、その茶店に参りまして、一服戴きまして、

開業の前倒しは大変だったでしょう、いつから始まったの?

と尋ねますと、

それがねえ、今日からなのよ!

ええ?!桜が開花してから、もう10日もたってるよ!

そうなんだけどね、排水管とかガスとかの工事をしないといけないでしょう、早めてもらったけど、今日になっちゃったのよ。

そうなんだあ。でも、まあギリギリ満開に間にあって良かったね・・・

と話しつつ、その隣のブースに目をやりますと、開業準備中。

何も無く・誰もいない「墨田区観光PRコーナー」「墨田区銘品名店会」のブースが、がら~んとしていました。

「準備中」というのは不正確な表現でして、準備している風情は全くありません。午前中11時頃に参りましたので、早期開業を目指して必死の努力をしている最中なら、誰か人が居ても良さそうなものですが、人っ子一人いません。

御役所仕事だねえ、正に。

「銘品名店会」は「浅草うまいもの会」に相当する、墨田区の美味い店の団体なのですが、「うまいもの会」が完全自主運営であるのに対して、「銘品名店会」は区役所が事務局を担当しています。つまりは区役所さんです。

茶店の方は工事が要りますが、PRはパンフレットを置くだけですよね。画像を流す設備を使う場合は電気が要るから工事が必要かもしれないですけど、その部分だけは「追いかけ開店」にして、そこだけ後からセットすれば良いんじゃないですかねえ。

もしかして、予定通りの開業日に予定通り開業して、花の散った公園でホームレス相手にPRをなさるのでしょうか。

まあ、早めようとして努力して出来なかったのなら、それは仕方ないことです。でも、間に合わないのなら、もう、いっそのこと中止してしまった方が、むしろ経費削減になりますよね。いったい、どうなさるんでしょうかねえ?

ふっ、東京晴空塔景気で油断召されたか、墨田藩。

いずれ夜討ち仕掛け申す故、首は洗ろうておかれることじゃ。

ひひひひ。

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春の観光シーズンをむかえ、下記の日は火曜日ですが、営業いたします。

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平成25年4月 2日(火)隅田公園桜まつり

平成25年4月30日(火)GW連休

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不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。

是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
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「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は336人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

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佐渡づくし

佐渡づくし、佐渡だらけ、佐渡しかない御店「だっちゃ」さんが移転・再開業しました。

以前の店舗も浅草でしたが、浅草の別の場所に移って、席数が増え、設備も充実しての開業です。

さて「だっちゃ」さんの特徴は、島内全6蔵の地酒を取り揃える日本で唯一の御店、ということです。

日本酒は5蔵で勿論それがメインですが、その他に、どぶろく専門の新しい蔵元さん・「かいふ発酵」も揃えて、全6蔵です。

佐渡は実は米どころなので、日本酒が大変充実していて、

「真野鶴」「北雪」「天領盃」「金鶴」「真稜」の5蔵が、それぞれ個性的な酒造りをしています。

中でも「真野鶴」さん(=尾畑酒造さん)は、私の学校の同期なので、当然応援しているのですが、それが飲める御店が浅草にあるので便利です。

今回は、『ワイングラスでおいしい日本酒アワード2013』で金賞を獲った、「真野鶴」特別純米酒「壱穂(いちほ)」と、

スローフードジャパンが開催する「燗酒コンテスト2012」で、「ぬる燗」部門金賞を受賞した、「北雪」特別本醸造酒を飲んでみました。

「ぬる燗」部門金賞と言うので、最初はぬる燗で飲みましたが、

これは熱くしても旨いに違いない!

と思ったので50℃にして貰いました。

移転に合わせて新鋭の湯煎器が導入されていて、なかなか燗上がりしました。

酒肴の、地の魚・海藻・珍味も結構でした。

うーい、ひっく。

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春の観光シーズンをむかえ、下記の日は火曜日ですが、営業いたします。

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平成25年3月26日(火)隅田公園桜まつり

平成25年4月 2日(火)隅田公園桜まつり

平成25年4月30日(火)GW連休

追伸①

藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に登場させていただきました。
不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

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櫂の雫も 

春爛漫ですね。

いや、爛漫でしょうね、皆さんは。

私は春の繁忙期ですので、バトルの最中です、当然。

しかも今年は花見とお彼岸が同時になってしまい、2002年以来のマズい事態です。大戦級のバトルの最中ですね。

でも、まあ、そんな話しは皆さんには面白くはないでしょうから、今日は桜を採り上げた音楽をご紹介しましょう。

それは、滝廉太郎の「花」です。

知ってるよ!♪春のうららの隅田川♪だろう!って?

ご存知なのは分かってますけどね、何しろ、私はこの歌を歌ってカラオケ判定の100点を獲ったことがありますので、意地でもご紹介します。それに最近、地下鉄浅草駅の電車発進の際の音楽が「花」に成りましたのでね。

さて1900年(明治33年)に発表された、この曲は当時隅田川で盛んだった漕艇(ボートレース、レガッタ)の様子などが歌われた歌です。

「櫂(かい)のしづくも 花と散る」の櫂とはオールのことなんですね。

「のぼりくだりの 船人が」と言うと、なんか、現代人はのどかな感じに読んでしまいますが、そういうイメージではないようです。

そう、この時代はもう明治も33年なのであって、日本は近代化の真っ只中でした。

「通人が屋形船で吉原へ」という情景ではなくて、早慶・帝大・高商のボートメンが颯爽と水面を走る様子をイメージしていただく必要があるのです。

ついでに申せば「花」は曲の調性もスポーツ風です。イ町長いやイ長調(Adur)で書かれていまして、「若き血」と同じです。

だいたい、「若き血」は変ロ長調(Bdur)と思っている人がおいでかもしれませんが、あれはブラスバンド向けに半音上げたものです。ブラバンの主力楽器は、変ロ(B)が基調のトランペットやクラリネット、ヘ(F)が基調のホルンですが、そういうB基調の楽器を使ってAdurの曲を吹こうとすると、♯が5個も付いてしまって非常に吹きにくいです。だから、

曲自体を半音上げて、Bdurにしてしまえ!そうすれば♯も♭も無しで吹けるぞ!

という実に乱暴なことをしてしまったわけで、皆さんはそれに慣れてしまっているかもしれませんが、やはり古典を知っている作曲家は、スポーテイーな曲は、かのベートーベンの「第七」=九曲の交響曲の中で最も躍動的な「第七」と同じAdurで書きたかったのだと思います。

だから「花」も「若き血」も「第七」もAdurなのだと思います。

さて、早慶レガッタに話しを戻しますが、

以前はまさに花見シーズンの最中に開催されていましたが、多数の酔客が堤防の上によじ登って観戦して危険なため、最近は桜の盛りとは時期をずらして開催されています。

またレガッタのために隅田川を封鎖してしまいますと、観光汽船が「花見船」を出すことができず、営業上の不利益が生じてしまう、という事情もあるようです。

粋でないですねえ。

そういう大人の事情で、レガッタの開催日は花の盛りとずれておりまして、「櫂のしづくも花と散る」情景を私たちは観ることができません。

今年の開催は4/21(日曜)です。

単独開催となり、大観衆が観ていた頃に比べると、チト寂しい様子ですので、当日お手すきの方は、是非墨堤へ足をお運び下さい。

♪ながめを何に たとふべき♪

(念のための注。二番、三番はレガッタの情景ではありませんね、勿論)

<春の臨時営業(火曜営業)のお知らせ>

春の観光シーズンをむかえ、下記の日は火曜日ですが、営業いたします。

どうぞ御利用下さいませ。

平成25年3月26日(火)隅田公園桜まつり

平成25年4月 2日(火)隅田公園桜まつり

平成25年4月30日(火)GW連休

追伸①

藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に登場させていただきました。
不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。

是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
ご購入はこちらです。 (できればレビューも書いて下さいね!)

追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は336人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.116日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

Filed under: 憧れの明治時代,浅草インサイダー情報 — F.Sumiyoshi 12:01 AM  Comments (0)