島育ち~長期肥育と長期熟成

7週間熟成させた肉を食べてみました。

食べてみましたのは、個体識別番号:1334790070の牛。「隠岐潮風ファーム」産の「隠岐牛」のサーロインを、我が家の夜食としてステーキにしてみました。

この牛は隠岐生まれ、隠岐育ち。島内一貫肥育で育てられ、肥育期間は33カ月と充分です。

この位肥育されていない若い牛ですと、どうしても体内に水分が多く、熟成させてもしっかり乾かず、逆に状態が劣化してしまって⇒上手く行かないことが多いです。そう、充分肥育されていない牛は長期熟成に向かないのですが、この牛なら33カ月ですから、7週目でも良かろうと想像して食べてみました。

実は、この牛は「今週の特選牛肉」として8月21日から売っていたもので、そのことを今頃ブログに書いているようですから、

住吉も相変わらず商売っ気が足りないなあ!と言われてしまいそうですが、それは、まあ、さて置きます。

残りの在庫はだいぶ少なくなりましたが、まだ販売継続中ですので、どのような状態か試してみたわけです。

熟成に関して、私は元々4~6週間が好みでして、8週位になりますと脂に独特の風味が出てくることがあり、そこが好き・ずきで、私は4-6が好みです。

さて、7週目の隠岐牛ですが、なかなか美味でした。

長期熟成肉ですのでステーキにしますと、やはり少しスパイスを効かした方が良く、七味とかワサビが欲しくなりましたが、すき焼きなら、そのままでも旨いと思います。

隠岐に限らず、だいたい島の牛は、ミネラルをたくさん取り込みますので、味が複雑になる傾向がありますね。それが良いのです。

だから、是非ともそういう土地で牛を飼う場合は、この牛のように長期肥育をして欲しいものだと思います。

せっかく良い味が出る土地柄なのに、短期肥育では面白くないです。餌も地元由来のものに限れば、さらに良いと思います。

今時は、畜産経営の採算性を考えて、肥育はより短期で、ということになりがちですが、それでは土地柄が活きません。土地柄を活かして、面白みのある畜産日本にして欲しいと思うのですが、むしろ現状は逆のようで、私的には日頃不満を持っています。

長期肥育して、さらに長期熟成をさせると、採算上良くないことがさらにあります。

肉の色が濃くなり、見栄えが悪くなりますから、肉の知識をお持ちでない方から、

色が悪い!と嫌われたりします。

しかし、そういう見栄えばかりを気にする人は旨い肉を食えません。

この点は業界人だけでなく、是非一般の方にもご記憶いただきたいですね。

ともあれ、島育ちで長期肥育の「隠岐牛」を、私は今後も買っていくと思います。

 追伸①

単行本『東京百年老舗』に載せていただきました。

21人のフォトグラファーたちが、歴史と伝統を現在に伝える「老舗」の魅力を余すことなく写しだした写真集です。

時代が変わっても、変わることのない老舗の魅力が、ここにあります。

くわしくはこちら↓です。

追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

現在の笑顔数は361人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.291日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

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トリップアドバイザー

ある日イギリスの知らない会社から航空便で、ステッカーが送られて来ました。

「トリップアドバイザー」というサイトを運営している会社のようです。

手紙を読みますと、どれどれ・・・

「Chinya様、ご存知でしたか?世界最大の旅行口コミサイト トリップアドバイザーにおいて、Chinya様は旅行者から高い評価を受けています!旅行者からの支持に敬意を表して、「トリップアドバイザー推薦」ステッカーを貴施設に贈呈させていただきます。」

イギリス人のくせに「口コミ」などと日本語が旨いイヤ上手いですねえ。でもねえ、日本人はステッカー程度の品物を「贈呈」とは言いませんよ。

「毎月2億人ものトリップアドバイザー利用者がサイトを訪れ、ホテル、レストラン、観光名所などへ投稿された口コミを読んでいます。この新しいステッカーによって、貴社がトリップアドバイザーで支持されており、貴施設がこうした旅行者からの声を大事にしている事を示す事ができます。是非御活用ください。」

うーん、「観光名所などへ投稿された口コミ」ですか、チト直訳っぽいですねえ。学校英語を思い出してしまいます。「観光名所について」にした方が日本語っぽいですよ。

それからですけど「大事にしている事を示す事」と「事」を繰り返すのはしつこいです。「大事にしていると示すこと」で充分でしょう。意訳しないと学校英語から抜け出せませんよ。

訳し方が今市ですが、2億人とは聞き捨てならないので、一応サイトを開けてみますかね。たしかに「ちんや」が載ってますな。なんて口コミされてるんでしょう・・・

We had a lunch set and enjoyed the Sukiyaki, but quite expensive.

うるさいよ!オーストラリア人のくせに。

The service was excellent and the waitress dress in traditional kimonos.

そ、そうですかあ。それはどうも、ありがとうございます。

で、元の手紙に戻りますが、

「トリップアドバイザー」のオーナー管理ページには、貴施設のゲスト訪問客獲得をサポートする無料マーケテイングツールを各種ご用意しております。「施設ページの管理」からご確認ください。旅行者からの投稿口コミに対して返事を投稿したり、最近訪れてくれたゲスト訪問客の方に口コミ投稿を促したりすることができます。」

えっ、「ゲスト訪問客の方に口コミ投稿を促したりする」んですかあ!

それって、日本語では、

Ya-ra-se とか

Ste-mar って言うんですよ。

考えることは同じだなあ、日本人もイギリス人も。

追伸①

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歯医者へ

ある午後、普通に歯を磨いていたら、普通に歯が欠けました。

焦って、歯医者さんに行きました所、以前に型を被せた内部で虫歯が出来ていて、そこから歯の一部が欠けて取れてしまった模様です。

型はしぶとく残っているのに、歯の方が取れました。以前から、どうも食べた物がひっかかるなあ、と思っていた箇所で、もっと早く診て貰えば良かったです・・・

などと言っても後の祭り。今となっては、今の型を外し虫歯の部分を削って、新たな型を作って被せる他ありません。

では、住吉さん、と歯科衛生士のお姐さん、

最近は美観上大変良い型があるんですが・・・

そりゃあ、いかにも金歯って感じじゃない方が良いですけど、え、ええっ、結構良いお値段ですねえ。その金で「ちんや」で豪遊できますよ。

え、お安くする? そうですかあ。じゃあ、それで行っちゃって下さい。

では、麻酔をしますね!

え、ええっ、虫歯と言っても、しみて痛いとかゼンゼンないですから、麻酔は無しでも良いんじゃないですか。

虫歯がどの位深いか分からないから、麻酔が必要です って?

そうですかあ。麻酔を注射する時の痛みの方が痛いってことはないですかねえ。

え、そんなことはない?

そうですか、では、お願いします。

あ、痛。やっぱり結構痛いですよ。それに、随分麻酔液を入れるんですね。たかが虫歯ですけど。あ~もう、唇の感覚がマヒして来ました・・・

とトホホな事態になってしまいましたが、歯医者さんに行って良いことは、歯をピカピカにクリーニングして下さることです。

最近しゃべりの出番の時に、歯の着色が気になっていたので、綺麗に成るのは有り難いことです。

2週間ほどで、リフレッシュ・デビューいたしますので、どうぞ、御期待下さい。

 

追伸①

単行本『東京百年老舗』に載せていただきました。

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追伸②

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人形芝居

休暇を利用して有馬温泉に行きましたら、兵庫県の総合観光パンフレット(のようなもの)が置いてありましたので、何気なくパラパラとめくってみました。

めくってみまして、私的には大不満。

私の嫌いなB級グルメについては、やたらと詳しいのに重要なことがゼンゼン載っていません。

まず淡路島が、松阪牛の子牛の非常に重要な産地であることが載っていませんが、まあ、それは「良し」としましょう。あくまで消費者は松阪牛として食べているのですからね。

しかしですよ、淡路の人形芝居についてまったく触れないというのは、いかがなものなんでしょう。

念のため、ここで淡路の人形芝居について・・・

「最盛期の18世紀初めには40以上の座元が覇を競い、人形役者が千人もおり淡路島のみならず日本全国を巡業し、各地に人形芝居を伝えました。大阪に出て「文楽」を創始した植村文楽軒も淡路出身です。」

そう、大阪と言えば文楽で、その元祖と言えば植村文楽軒ですが、その文楽軒がそもそも淡路なんですね。それ以前の時代は、

「鎌倉時代、淡路島に大阪四天王寺より舞楽など神事を生業とする楽人が移り住み、その後西宮の戎神社に属したエビスカキから人形操りの人気が高かったため神事を人形操りで行うようになったと考えられています。」

現在は国指定重要無形民俗文化財で、「淡路人形座」という常設の劇場もあります。

そして、その三味線の大師匠で人間国宝の鶴澤友路さんは、なんと、すき焼きがお好きなのだとか。

友路師匠の、芸と長生きの秘密は、

「よく食べ、よく寝る。エビの天ぷら、すき焼きが好物。晩酌を欠かさず、睡眠は12時間。義理の息子夫婦と同居している。」

「三味線の音を聞くと背筋が伸びるそうで、「年のことは忘れてしまうわ」。

「いまも20人以上の弟子に稽古をつける現役だ。自ら三味線を弾いて手本を見せる。一音のずれも聞き逃さない。「耳が全部覚えてるんや」。補聴器は使っていない。」

その友路師匠が、今年・御年100歳に成られました。素晴らしいです。

なんで、こういう文化を割愛して、「あさぢえカレー」とか「あんちょくヌードル」とかを、淡路の名物として推奨するのでしょう。

まあ、日本国民の文化度は低いとみて、B級食でも食わしておけ!という営業方針なのでしょうな。

ザンネンですな、兵庫県。

商品化したいのなら、「友路姐さんのすき焼き」の方がダンゼン良いと思うんですけど。

あ、最後に補足ですが、

私が「B級グルメが嫌い」と申しましても、正確には、B級・C級・D級の精神で造られた「グルメ」が嫌いなんです。値段がB級でも精神がA級なら、それは嫌いではありませんので、念の為。

追伸①

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気管支炎

どうも、ハッキリした原因が分かりません。私の気管支炎のことです。

どうも喉が変だなあ、と思ったのは、8月のお盆に入る頃でした。

長引いて2週間ほどたってしまったので、仕方なく病院に行きました。普通の街の内科の先生です。

少しだけ赤く腫れてますけどね、まあ、薬を出しておきますよ。

ということで炎症をやわらげる薬と抗生物質を処方されました。

しかし、風邪ではなかったようで、その薬はあまり効きません。

それでまた仕方なく、専門の咽喉の病院に行きました。いわゆる「名医」という方の所へ、生まれて初めて行きました。

最初から咳以外の風邪のような症状はないですから、何かのアレルギーかなと疑ったのです。

で、専門の咽喉の病院で血を抜かれ、アレルギーの抗体検査なるものをしてみましたが、アレルギーはハズレ、でした。

スギ花粉に対する反応は2でしたが、スギのシーズンは2月から4月ですから時期が違いますね。

他の花粉や、ハウスダストやダニも0評価。アレルギーではなかったようです。

肺活量の計測もして、普通の人より10%位少ないなあ、という結果でしたが、だからと言って、一か月近くも咳が続く原因とは思えません。

ですので病名は、

非アレルギー性気管支炎。

今年は、なにしろ咳の患者さんが多くて、中国の大気汚染かもしれませんねえ。

要するに、良く分からないのですが、

結核とか、肺の血流が悪いとか、そういう重篤な病気という可能性は無いと思います!

そりゃ、そうですよ、夜だって寝れてますし、ただ長く話すと咳込んでしまうんですよねえ。

しばらく漢方薬を飲んで見ますか!

か、漢方ですかあ。

その後、あっという間にまた10日。

状況は一進一退です。

涼しくなれば、治るかなあ。

 追伸①

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毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 

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疑いの体系

コンプラとは疑うことと見つけたり。

住吉史彦の格言です。

何か不祥事があった時のために、社員やお取引先を、とにかく疑い、

「ちゃんとやることを誓います!」

と、あらかじめ書類に書かせることを、コンプライアンスとかコンプラとか申します。

昨今、「ちんや」にお客様を紹介してくれる、大手の企業さんが、弊社に対して、

役員に暴力団員は入っておりません!

と記載した書類を提出するよう、求めてきています。

江戸時代なら、

無礼者!

で刃傷沙汰ですが、今時はコンプラの世ですから、穏やかに提出する羽目になります。

所謂大手さんと私の間には、人間的な信頼関係は、そもそもありませんから、ドライにつきあいますが、困りますのは、人間的に信頼関係がある浅草の取引先とつきあう場合です。

立場を変えて、弊社に物品を納入してくれる先に対しては、私がコンプラ書類を要求する形になってしまうのです。

日頃は信頼しています、と言っておきながら、その舌も乾かぬ内に、コンプラ書類を要求するわけで、その内容たるや、疑いの体系・疑いのシステムそのものです。

特に衛生の分野は、行政官庁を中心にこの流れが顕著なので、困ったことです。

背景には、普通の消費者が普通にクレーマーに化ける世相があります。しかも、その普通のクレーマーがネットを駆使したりするから始末が悪いですね。

次来る時は気をつけろよ!

というセリフは、もう聞かれなくなりました。

だから「いざ」という時のために、あらかじめ書類で武装する時代です。

近くに住む、小さい頃から見知った関係の取引先が相手でも、書類を要求せねばなりません。困った世の中です。

南無観世音菩薩。

 

追伸①

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伊勢参り⑤

お伊勢様に参拝して来ました。

参りまして、地元の方と話しておりましたら、

伊勢の人間に「伊勢は観光地なんだ!」という意識が足りない。

という御意見を聞かされ、意外な話しを聞くものだ、と思いました。

「伊勢参り」と言えば、江戸時代には年間200~400万人もの客が訪れた、と聞きますから、間違いなく日本最大級の観光地だったと思うのですが、その繁栄が今日まで続いてきたわけではないのだそうです。

高度経済成長時代を過ぎた頃客数が落ち込み、1970年代後半には20万人にまで落ち込んでしまった、と言います。その後長い低迷期が続き、回復を始めた時期は、意外に最近で、前回の遷宮=1993年だと聞きました。

「観光地なんだ!」という意識が足りなくなったのは、この低迷期があったからでしょう。

回復のキッカケが「おかげ横丁」の開業であることは、既に広く知られているかもしれません。

当時の低迷状況を打開しようと、老舗和菓子店の「赤福」さんが立ち上がり、「おかげ横丁」の建設に着手しました。

建設費用140億円は当時の「赤福」さんの年間売上高とほぼ同額という巨費でしたが、行政から補助金を受けることなく1社の自己資金で賄ったそうです。この話しも有名かと思います。

以降、「横丁」開業前の1992年には年間32万人だった街の往来者数は増加に転じ、2002年には300万人、2007年には400万人、今回の遷宮では800万という数字が話題に上っているそうです。

1970年代と言えば、浅草も最悪の時期でしたから、なんだか、親近感がわきますね。

さて今回の遷宮では、商工会議所を中心にJR伊勢市駅から外宮へ続く一帯が整備されているようでした。以前JR駅の周囲は、

天下のお伊勢さんなのに、なんでこんなにシャビーなの・・・

と思う位寂れていましたが、だいぶ綺麗な街になっていました。

それでも伊勢市内には、まだ魅力的な宿泊施設が少なく、泊まり客は鳥羽・志摩へ流れがちだそうです。実際、私達レストラン協会一行も鳥羽の旅館に泊まりました。

かつて旅籠や遊楼が立ち並んでいた花街一帯が再び賑やかに成った、というわけではないようです。

その昔の「伊勢参り」は、まず外宮に詣で、それから内宮にも詣でましたから時間がかかりました。ですので伊勢に宿泊しますし、宿泊すれば楽しい(=悪い?)こともします。

それで外宮と内宮の間に旅籠や遊楼が在ったわけですが、今時の観光は時間がないので、そんな悠長なことは致しません。

内宮へ直に乗りつけ、「おかげ横丁」で赤福を買って、伊勢参りは終了です。

重ね重ね、どうも浅草に似ています。

客数増を単純に喜べない私は、ヒネクレ者でしょうか。

追伸①

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伊勢参り②

お伊勢様に参拝して来ました。

参りました日は、遷宮が完了する直前でしたので、新本殿の建設がまさに急ピッチ。その作業をチラ見しながら、現本殿の御垣内(みかきうち)に入れさせていただきました。

「入れさせていただきました」と書きましたが、すぐにカンタンには行きません。外宮をパスして内宮から始めても、段取りは2時間ほどかかると覚悟して下さい。

まず、鳥居をくぐる際には必ず一礼します。一礼して、左足から入ります。

すぐに、木製の橋としては最大級で、姿も素晴らしく美しい「宇治橋」を渡ります。この橋も遷宮で当然掛け替えの対象ですが、私達が行った日は、もう架け替えが済んでいて、新しい橋を渡りました。

私たちを引率したガイドさんは、この後私達を直進させず、橋の横に回りこんで、橋を鑑賞するように言ってきました。なるほど、たしかに美しい。日本人以外にこの橋は作れますまい。

橋に萌えたところで、参道を進みます。

参道の中央は、神様がお通りになる所だから、そこは通るな!と言われなくても避けたくなります。

砂利道は暑いですからね。今回は「御垣内参拝」だから、背広・ネクタイを着用して進みます。暑いです。

ヤンキー風の若者が、じんべいさんのような恰好で、参道の中心を進むのが見えました。ギャル共とじゃれ合ってウルサいです。やがて神罰が下ることでしょう。

ここで、わがガイド氏は、有り難いことに、脇道を進むように言ってきました。

脇道には備長炭を原料になる「ウバメカシ」や強い香気を放つ「クスノキ」などの植物が植わっているからです。実に有り難く、清涼です。木々が放つアロマに萌えます。

進みますと「手水舎」に出ますので、柄杓と湧き水で、手と口を浄めます。

間違っても口を柄杓につけて飲んではいけません。だって、その口が穢れているから、浄めるわけですから、口をつけてはNGです。

まあ、これ式で取り除ける我が穢れとは思いませんが、そこは真面目に考えてはいけません。勅使とか正式に神様に参る人は、神宮の境内に泊まって、身をまるごと、体の中まで浄めてから参るそうで、本来私もその位した方が良いのでしょうが、それはわざと忘れて段取りを、とりあえず進めます。

途中、五十鈴川が美しい所がありますから、鑑賞しましょう。

次に神楽殿で御祈祷です。

巫女さんが雅楽にあわせて舞う姿に萌えた後、「お祓い」です。

この日は、笛担当の若い衆が咳をして調子悪そうでした。たぶん、私と同じでアレルギー性気管支炎なのでしょう。大事にしてもらいたいです。

さてさて、これでも略して書いたのですが、長くなりました。この後ようやく本番です

御正宮(=本殿のこと)の御垣内に入れていただき、神主さんと共に進み参拝します。このことを「正式参拝」「特別参拝」とも言うそうです。

その直前、我がガイド氏がアドバイスしてくれました。

お願いごとだけはNGです。まず自分に命をお与え下さったことを神様に感謝して、お願いはそれからして下さい。

なるほど、それは正しい。そう在りたいものです。

では段取りは、

二礼→二拍手→感謝→お願い→一礼ですね。

伊勢の地に鎮座ましますオオミカミ様、この命を頂戴いたしまして、日々充実して働かせていただいております。心より御礼申し上げます。願わくばアレルギー性気管支炎を一刻も早く治し賜え。一礼。

私の、この願いはすぐに叶えられました。

境内の、すがすがしい空気を吸って、咳が本当によくなりました。

有り難や。

追伸①

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コンプライアンス委員会

ある夜仕事が早く終わったので、何気なくテレビを点けましたらドラマ『ショムニ2013』をやっていました。

ミニスカ女優陣を視たくて意図的に8chに合わせたわけでは勿論なく、あくまでも何気なく点けたのですが、結構、面白かったです。

さて、この回(=第五話)では「満帆商事」は社を挙げて「コンプライアンスの徹底」に乗りだします。そしてショムニ課が、コンプラ査問委員会のターゲットになってしまうのです。

コンプラ委員会の委員長に就いているのは、ショムニ課・江角マキコさんをライバル視している、片瀬那奈さん。知性と美貌を備えたエリート女性ですが、日頃マキコさんから「寂しい女」と言われることを恨んでいます。

コンプラ委員会は「備品の個人利用」や「過度な接待」などを禁止しようと躍起になり、やがてショムニ課が「備品の個人利用」に手を染めていたことをつきとめます。

それでショムニ課がターゲットに成ったのですが、「個人利用」された備品とは、販促グッズの文房具でした。

キャンペーン期限が終わったグッズは廃棄しないといけませんが、総務課長は、週末に恵まれない子供を支援する活動をしていて、廃棄する位なら子供達に寄付しようと考えます。

しかし、社名ロゴが入ったグッズが「何かの事故」を起こしたら「問題」だから、やはり廃棄しようと言う上司の反対に遭って寄付をできません。で、正式な手続きをせずに持ち出すようになったのです。

「何かの事故」を心配して、勇気ある一歩を踏み出せない上司の姿は、今の日本そのものです。こういう描写が、私は好きだったりします。

さて、その総務課長に惚れた女子社員がいました。

ショム二課の森カンナさんは、何人もの男と同時に本気の恋を出来る女なのですが、惚れた男のためなら自己犠牲を厭いません。

「同時でも本気」なんです。笑えます。

で、カンナさんは課長の「個人利用」の罪を被ろうとします。

グッズが廃棄される直前に最後に送られる先が、実はショムニ課で、カンナさんがいったん受け取って⇒課長に渡していたのですが、

私が一人でやったことです!と査問委員会で名乗り出ます・・・

さてさて、そうこうしている間に「満帆商事」はコンプラのやり過ぎで業務が停滞。取引先からも苦情が出て、社長はコンプラの緩和を決定!

⇒グッズ問題も不問に付されて、またしても那奈委員長はショムニ課に敗北する、という筋です。

いやあ、元々私はこういう馬鹿馬鹿しいドラマが好きなんですよ。

はい、ミニスカじゃなくても好きですので、念の為。

追伸①

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踊る新社長

フジテレビの亀山千広・新社長のインタビューを読みました。人気ドラマ『踊る大捜査線』などを手がけた、制作現場上がりの方らしいですね。

私はテレビ業界には全く興味が無いので、知らなかったのですが、今「フジ」さんは苦しい状況のようです。

「同局にとって喫緊の課題は視聴率の回復だ。2004~10年と7年にわたって年間視聴率の3冠を維持したが、2012年には日本テレビ、テレビ朝日に次ぐ3位に。」

おや、朝日さんに抜かれていたとは!

そんな難局で社長に就任なさったわけですが、曰く、

「テレビ局の人間は、番組を作っているが、忙しくて意外と見ていない。一生懸命番組を見て、視聴者が何をおもしろがっているか、語り合って欲しい」

うーん、「テレビ局の人間は」を「飲食店の人間は」に置き換えると、たしかに「忙しく意外と食べていない」です。図星ですね。

さらに、フジさんの不振の原因について、

「テレビは、人の今を映していくものと思う。視聴率で後じんを拝しているのは、その『今』が拾えていないのでは」

「他のテレビ局をライバルと言っている間は、勝つことは不可能だと思う。テレビ以外のメディアに行っている人たちまで含めてチャレンジしていかないと決して勝てない」

と語っておいでです。

飲食も、まさに同じことが言えます。人々は他の楽しみ・他の時間の使い方=つまりテレビやネットやゲームやテーマパークで時間を使ってしまい、飲食の楽しみに使う時間は浸食されるばかりです。

外食産業を利用する人は多いですが、あれはむしろ食事に使う時間を短縮したい人のための産業ですよね。我々とは全く似て非なる産業で、今時の悪しき傾向を助長するだけの存在です。

私達は、テレビやネットやゲームやテーマパークと競合しているのだ、とこの記事を読んであらためて思います。

でも、ねえ、私は気持ちがゼンゼン分かんないんですよね。ゲームに夢中になってる連中の気持ちが。

この国には、美味しいものが食べ尽くせないほど沢山在るのに、ゲームで金も時間も使い果たす人種のことが理解不能です。

特に若年層では酷いことになっているらしく、いわゆる「インターネット依存症」の中高生が、全国に推定約51万8000人いる、とかいう調査結果があるそうです。

要するに、私にフジテレビの社長は務まりませんね。恐れ入りました。

追伸①

単行本『東京百年老舗』に載せていただきました。

21人のフォトグラファーたちが、歴史と伝統を現在に伝える「老舗」の魅力を余すことなく写しだした写真集です。

時代が変わっても、変わることのない老舗の魅力が、ここにあります。

くわしくはこちら↓です。

追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

現在の笑顔数は361人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.270日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 

Filed under: ぼやき部屋 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)