伊勢参り②
お伊勢様に参拝して来ました。
参りました日は、遷宮が完了する直前でしたので、新本殿の建設がまさに急ピッチ。その作業をチラ見しながら、現本殿の御垣内(みかきうち)に入れさせていただきました。
「入れさせていただきました」と書きましたが、すぐにカンタンには行きません。外宮をパスして内宮から始めても、段取りは2時間ほどかかると覚悟して下さい。
まず、鳥居をくぐる際には必ず一礼します。一礼して、左足から入ります。
すぐに、木製の橋としては最大級で、姿も素晴らしく美しい「宇治橋」を渡ります。この橋も遷宮で当然掛け替えの対象ですが、私達が行った日は、もう架け替えが済んでいて、新しい橋を渡りました。
私たちを引率したガイドさんは、この後私達を直進させず、橋の横に回りこんで、橋を鑑賞するように言ってきました。なるほど、たしかに美しい。日本人以外にこの橋は作れますまい。
橋に萌えたところで、参道を進みます。
参道の中央は、神様がお通りになる所だから、そこは通るな!と言われなくても避けたくなります。
砂利道は暑いですからね。今回は「御垣内参拝」だから、背広・ネクタイを着用して進みます。暑いです。
ヤンキー風の若者が、じんべいさんのような恰好で、参道の中心を進むのが見えました。ギャル共とじゃれ合ってウルサいです。やがて神罰が下ることでしょう。
ここで、わがガイド氏は、有り難いことに、脇道を進むように言ってきました。
脇道には備長炭を原料になる「ウバメカシ」や強い香気を放つ「クスノキ」などの植物が植わっているからです。実に有り難く、清涼です。木々が放つアロマに萌えます。
進みますと「手水舎」に出ますので、柄杓と湧き水で、手と口を浄めます。
間違っても口を柄杓につけて飲んではいけません。だって、その口が穢れているから、浄めるわけですから、口をつけてはNGです。
まあ、これ式で取り除ける我が穢れとは思いませんが、そこは真面目に考えてはいけません。勅使とか正式に神様に参る人は、神宮の境内に泊まって、身をまるごと、体の中まで浄めてから参るそうで、本来私もその位した方が良いのでしょうが、それはわざと忘れて段取りを、とりあえず進めます。
途中、五十鈴川が美しい所がありますから、鑑賞しましょう。
次に神楽殿で御祈祷です。
巫女さんが雅楽にあわせて舞う姿に萌えた後、「お祓い」です。
この日は、笛担当の若い衆が咳をして調子悪そうでした。たぶん、私と同じでアレルギー性気管支炎なのでしょう。大事にしてもらいたいです。
さてさて、これでも略して書いたのですが、長くなりました。この後ようやく本番です
御正宮(=本殿のこと)の御垣内に入れていただき、神主さんと共に進み参拝します。このことを「正式参拝」「特別参拝」とも言うそうです。
その直前、我がガイド氏がアドバイスしてくれました。
お願いごとだけはNGです。まず自分に命をお与え下さったことを神様に感謝して、お願いはそれからして下さい。
なるほど、それは正しい。そう在りたいものです。
では段取りは、
二礼→二拍手→感謝→お願い→一礼ですね。
伊勢の地に鎮座ましますオオミカミ様、この命を頂戴いたしまして、日々充実して働かせていただいております。心より御礼申し上げます。願わくばアレルギー性気管支炎を一刻も早く治し賜え。一礼。
私の、この願いはすぐに叶えられました。
境内の、すがすがしい空気を吸って、咳が本当によくなりました。
有り難や。
追伸①
単行本『東京百年老舗』に載せていただきました。
21人のフォトグラファーたちが、歴史と伝統を現在に伝える「老舗」の魅力を余すことなく写しだした写真集です。
時代が変わっても、変わることのない老舗の魅力が、ここにあります。
くわしくはこちら↓です。
追伸②
「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。
この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。
その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。
現在の笑顔数は361人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。
皆様も、是非御参加下さい!
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.276日連続更新を達成しました。
毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。
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