前倒し開業

桜が早く咲いちゃったから、茶店の開業を早めたのよ!住吉さん、来て下さらない?!

と向嶋の料亭の女将・AY子女史から催促されましたので、出かけてきました。

「茶店」と申しますのは、向嶋墨堤組合(=向嶋花街の料亭さん、置屋さん、芸者さんの組合)が、毎年桜の時期に、隅田川親水テラスの上に出している茶店のことです。

各料亭が日替わりで接待当番をしていて、団子を注文すると芸者さんが運んで来てくれます。

さて、その茶店に参りまして、一服戴きまして、

開業の前倒しは大変だったでしょう、いつから始まったの?

と尋ねますと、

それがねえ、今日からなのよ!

ええ?!桜が開花してから、もう10日もたってるよ!

そうなんだけどね、排水管とかガスとかの工事をしないといけないでしょう、早めてもらったけど、今日になっちゃったのよ。

そうなんだあ。でも、まあギリギリ満開に間にあって良かったね・・・

と話しつつ、その隣のブースに目をやりますと、開業準備中。

何も無く・誰もいない「墨田区観光PRコーナー」「墨田区銘品名店会」のブースが、がら~んとしていました。

「準備中」というのは不正確な表現でして、準備している風情は全くありません。午前中11時頃に参りましたので、早期開業を目指して必死の努力をしている最中なら、誰か人が居ても良さそうなものですが、人っ子一人いません。

御役所仕事だねえ、正に。

「銘品名店会」は「浅草うまいもの会」に相当する、墨田区の美味い店の団体なのですが、「うまいもの会」が完全自主運営であるのに対して、「銘品名店会」は区役所が事務局を担当しています。つまりは区役所さんです。

茶店の方は工事が要りますが、PRはパンフレットを置くだけですよね。画像を流す設備を使う場合は電気が要るから工事が必要かもしれないですけど、その部分だけは「追いかけ開店」にして、そこだけ後からセットすれば良いんじゃないですかねえ。

もしかして、予定通りの開業日に予定通り開業して、花の散った公園でホームレス相手にPRをなさるのでしょうか。

まあ、早めようとして努力して出来なかったのなら、それは仕方ないことです。でも、間に合わないのなら、もう、いっそのこと中止してしまった方が、むしろ経費削減になりますよね。いったい、どうなさるんでしょうかねえ?

ふっ、東京晴空塔景気で油断召されたか、墨田藩。

いずれ夜討ち仕掛け申す故、首は洗ろうておかれることじゃ。

ひひひひ。

<春の臨時営業(火曜営業)のお知らせ>

春の観光シーズンをむかえ、下記の日は火曜日ですが、営業いたします。

どうぞ御利用下さいませ。

平成25年4月 2日(火)隅田公園桜まつり

平成25年4月30日(火)GW連休

追伸①

藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に登場させていただきました。
不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。

是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
ご購入はこちらです。 (できればレビューも書いて下さいね!)

追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は336人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.119日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 

Filed under: 浅草インサイダー情報,飲食業界交遊録 — F.Sumiyoshi 12:01 AM  Comments (0)

佐渡づくし

佐渡づくし、佐渡だらけ、佐渡しかない御店「だっちゃ」さんが移転・再開業しました。

以前の店舗も浅草でしたが、浅草の別の場所に移って、席数が増え、設備も充実しての開業です。

さて「だっちゃ」さんの特徴は、島内全6蔵の地酒を取り揃える日本で唯一の御店、ということです。

日本酒は5蔵で勿論それがメインですが、その他に、どぶろく専門の新しい蔵元さん・「かいふ発酵」も揃えて、全6蔵です。

佐渡は実は米どころなので、日本酒が大変充実していて、

「真野鶴」「北雪」「天領盃」「金鶴」「真稜」の5蔵が、それぞれ個性的な酒造りをしています。

中でも「真野鶴」さん(=尾畑酒造さん)は、私の学校の同期なので、当然応援しているのですが、それが飲める御店が浅草にあるので便利です。

今回は、『ワイングラスでおいしい日本酒アワード2013』で金賞を獲った、「真野鶴」特別純米酒「壱穂(いちほ)」と、

スローフードジャパンが開催する「燗酒コンテスト2012」で、「ぬる燗」部門金賞を受賞した、「北雪」特別本醸造酒を飲んでみました。

「ぬる燗」部門金賞と言うので、最初はぬる燗で飲みましたが、

これは熱くしても旨いに違いない!

と思ったので50℃にして貰いました。

移転に合わせて新鋭の湯煎器が導入されていて、なかなか燗上がりしました。

酒肴の、地の魚・海藻・珍味も結構でした。

うーい、ひっく。

<春の臨時営業(火曜営業)のお知らせ>

春の観光シーズンをむかえ、下記の日は火曜日ですが、営業いたします。

どうぞ御利用下さいませ。

平成25年3月26日(火)隅田公園桜まつり

平成25年4月 2日(火)隅田公園桜まつり

平成25年4月30日(火)GW連休

追伸①

藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に登場させていただきました。
不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。

是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
ご購入はこちらです。 (できればレビューも書いて下さいね!)

追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は336人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.117日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 

ロングセラー

「丸源飲料工業」社長で、墨田区観光協会・会長の阿部貴明さんの講演を聞きました。

「丸源」さんは主に外食産業向けの業務用飲料を作るメーカーさんで、準大手の大きさです。

元々は墨田区の地場のラムネ屋さんでしたが、手広く販路を広げて来られました。しかし、その一方で最近は、墨田区だけで販売する「東京サイダー」を復古・開発するなど、挑戦的社風でも知られています。

で、その「丸源」さんの理念は、

「私たちは、新たな食文化創造向け、日々チャレンジします」です。

年に400品ほどに新商品が開発され、その内の10~15%が市場に出される、というから大変なことです。さらに「ロングセラー商品を作らない」「ロングセラー化を阻止する」と言いますから、徹底しています。

同一の商品が永久に売れ続けることなどは有り得ないことで、それでも売り続ければ⇒その商品に依存する売り上げ構造に成ってしまい⇒やがては取引先から値引きして売られる様に成ってしまう⇒だからロングセラー商品を作らない、のです。

なるほど!ですね。

時に皆さん、「食文化」って何ですか?

世間では、むしろロングセラー商品のことを、そのまま「文化」と言っていませんか?

すき焼きは、その見本。

そして「丸源」さんの源流のラムネこそは、まさに世界遺産級の食文化だと私は思います。そのことは弊ブログの2011年10月20日号に書きましたので、お読み願いたいのですが、そのことは今日はさて置きまして、何しろ、文化という単語の意味が違うことに、ここでは注目していただきたいです。

阿部さんは、商品・食品が文化と言える要件として、

経験

意匠

信頼

物語

貢献

の5つが必要で、それを揃えなければ、中小企業は生き残っていけない、と説きます。

この「文化」は、私たちの言う「文化」とは意味合いが違いますが、そもそも文化の定義などは、「言った者勝ち」ですから、こうした企業さんにも是非引き続きご発展いただきたいと思います。

また私たちサイドの「文化」の意味・定義も、もっと練らないといけない、と反省させられました。

ロングセラーすなわち文化にあらず。

苦い感じではありますが、勉強に成りました。

阿部さん、有り難うございました。

追伸①

BSジャパンの、『空から日本を見てみようplus』に出演させていただくことになりました。
雲に乗った気分で見てまわる「新感覚空撮地理バラエティー!番組」です。
今回は「空から見る東京の下町」というテーマで、下町のおこり・変遷・現在を歴史的・地理的観点から紹介する、という内容です。
3月12日(火曜)20:00~オン・エア予定。
是非ご覧ください。
http://www.bs-j.co.jp/sorakara/

追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は336人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.102日連続更新を達成しました。あと9日で1.111日連続更新です。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 

Filed under: すき焼きフル・トーク,飲食業界交遊録 — F.Sumiyoshi 12:01 AM  Comments (0)

アドレナリン

東京会館の和食総料理長・鈴木直登さんが『東京会館おせちと節句料理』という立派な御本を出されました。

で、その出版記念パーテイーが開催されることになり、司会進行は不肖・住吉史彦が務めさせていただきました。

当日スタッフは朝10時集合。

なんとか無事務めて、終了後は二次会。この間ずっと「立ち」です。

で、三次会は東京会館の中の喫茶店で、ようやくゆっくり座れました。

いやいや今日は結構疲れたな、と思いながら、鈴木さんを見ると、もう夜9時近いというのに、パワー全開で料理論を語っておいでです。

料理論だけでなく、料理を通して社会を観る視点があって、そこが素晴らしく、また第二の御本を出して欲しい、と思うのですが、それはさておきまして、そのお元気さには驚かされます。

この日のお料理は、

雛祭りの料理の展示だけでなく、

塩の道

料理の、奥の細道

東海道を行く

シルクロードを行く

全ての道はローマへ

江戸前寿司

江戸前天麩羅

赤城牛すき焼き

飛騨牛しゃぶしゃぶ etc

と東京会館の和食部門の総力を上げたお料理でした。二次会の酒肴も凝ったものばかり。

鈴木さんの、ここ2~3日は、全然寝ていないはずです。

でも意気軒高。三次会でも。

そう言えば、今回の御本の編集の人が、スピーチで言っておいででしたが、おせちの撮影も眠さとの戦いだったようです。

東京会館は年末年始も営業しているので、その営業が終わってから、おせちを用意するのです。大変です。

板場の若い衆がヘロヘロに成ってくると、鈴木さんは、

お濠の水で顔洗って来い!

とゲキを飛ばしていたとか。東京会館は馬場先門の前ですからね。

いやあ、出る人は出るんですね。

アドレナリンが。

追伸①

BSジャパンの、『空から日本を見てみようplus』に出演させていただくことになりました。
雲に乗った気分で見てまわる「新感覚空撮地理バラエティー!番組」です。
今回は「空から見る東京の下町」というテーマで、下町のおこり・変遷・現在を歴史的・地理的観点から紹介する、という内容です。
3月12日(火曜)20:00~オン・エア予定。
是非ご覧ください。
http://www.bs-j.co.jp/sorakara/

追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は336人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.099日連続更新を達成しました。あと12日で1.111日連続更新です。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 

Filed under: すき焼きフル・トーク,飲食業界交遊録 — F.Sumiyoshi 12:01 AM  Comments (0)

佃煮

以前に夜の巷に繰り出しました時、

住吉さんて♡、どういう御仕事なさってるんですかあ~♡

と聞かれたましたので、

さあねえ。では、ここで「職業当てクイズ」を始めましょう。私の職業を貴女が当てたら私が罰盃、当てられなかったら貴女が罰盃というルールです。ヒントは差し上げます。「〇〇屋さん」です。3秒以内にお答えください。3、2、1、どうぞ!

そうねえ♡ 佃煮屋さ~ん!

と言われたことがあります。

完全な正答ではありませんが、たしかに弊店も牛の佃煮を作っていますので、私が罰盃をいただきました。それ以来佃煮屋さんに親近感を持っています。

さて、佃煮と佃島の歴史については、結構有名な話しですので、ご存知の方も多かろうと思います。

徳川家康が江戸の街を作る時に、摂津国佃村の漁師を呼び寄せ、隅田川河口の干潟を埋め立てて住まわせたそうです。現在の佃島ですね。

佃島の漁民は悪天候時の非常食として、また船内食として、つまり最初は自家用として小魚や貝類を塩や醤油で煮詰めていました。

それがやがて江戸の庶民に広まったわけです。

さらに、それが全国に広まりましたキッカケは、明治の戦争だったそうです。軍から軍用食として多量の佃煮製造が命じられた、と言います。

まず明治10年の西南戦争の時に、そして明治27年の日清戦争でも、多量の佃煮製造が命じら、戦後、帰宅した兵士が江戸前佃煮を食べるようになったのが佃煮発展の歴史です。

その次の日露戦争になりますと、今度は牛肉の佃煮が兵士に配られまして、それが肉食の普及につながっていくのですが、その前は江戸前佃煮だったのですね。

佃煮とすき焼きは発展の経緯も味つけも似ているわけですから、兄弟のようなものと申せましょう。

たまたま先週、日本橋三越本店の催事「味と技の大江戸展」に出店しましたら、佃煮の「日本橋鮒佐」さんも出店なさっていて、隣組に成りました。

お弁当を売っておいででしたので、速攻で買い求めて昼食にいたしました。

現代の佃煮屋さんは魚介だけでなく、野菜も上手に煮て、御飯もつけてお弁当にしています。

魚介も勿論結構でしたが、野菜の煮加減・食感が私の好みにジャストで嬉しくなりました。

御馳走様でした。

追伸①

BSジャパンの、『空から日本を見てみようplus』に出演させていただくことになりました。
雲に乗った気分で見てまわる「新感覚空撮地理バラエティー!番組」です。
今回は「空から見る東京の下町」というテーマで、下町のおこり・変遷・現在を歴史的・地理的観点から紹介する、という内容です。
3月12日(火曜)20:00~オン・エア予定。
是非ご覧ください。
http://www.bs-j.co.jp/sorakara/

追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は336人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.097日連続更新を達成しました。あと14日で1.111日連続更新です。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 

 

 

おせちと節句料理

東京会館の和食総料理長・鈴木直登さんが『東京会館おせちと節句料理』という立派な御本を出されました。

で、その出版記念パーテイーが開催されることになり、不肖・住吉史彦がその司会進行を務めることになりました。

しっかりやらないといけません。

鈴木さんは既に「江戸の名工」にも認定されていて、和食の世界では知られた方です。

東京会館の和食総料理長に就任してから、なんと31年間の長きに渡って在任しておられて、その間探究心を絶やすことなく精進して来られました。

今回の御本は、その集大成です。

ですから、その記念パーテイーの司会が、どうしてまた住吉なんだ?ということを説明しないといけないと思うのですが、

鈴木さんは向笠千恵子先生とも親しく、「すきや連」の熱心な出席者でもあるのです。

それで、向笠千恵子先生が『食の街道を行く』(平凡社新書)で、「グルマン世界料理本大賞」を獲った時に祝賀パーテイーを開催したのも東京会館でした。

で、その時の司会が不肖・住吉史彦だったのです。

日頃の「すきや連」での私の迷司会ぶりも、鈴木さんには何度もご覧いただいています。

それよりはキッチリやらないといけませんが、あまり杓子定規にやりたくない、という御本人の意向を酌んで楽しい会にしたいと思います。

そういうお人柄の主であるからこその、今回の偉業であるわけで、参加者の皆さんと、その気持ちを分かち合いたいと思っています。

ご出版誠におめでたく、心よりお祝い申し上げます。

追伸①

日本橋三越本店の催事「味と技の大江戸展」に出店しています。是非御来店下さい。

2月27日(水)から3月4日(月)まで。7階催事場にて。

イートインではなく精肉販売の出店です。

くわしくは⇒http://www.mitsukoshi.co.jp/store/1010/event10.html

追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は336人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.094日連続更新を達成しました。あと17日で1.111日連続更新です。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

出火原因

神田「やぶ蕎麦」さんの火事のことは、大きく報道されましたので、ご存知の方も多いと思います。

出火原因は、電気系統の発火でした。

「電気系統の発火」というと、

やはり漏電か!

と思う方が多いかもしれません。一部報道でも、そのように報じられました。

しかし御本人(=若旦那)が、現場検証の後にFBにUPなさったところよりますと、漏電ではなく、屋根裏の電線がショートしたことが出火原因である、ということでした。

たいてい建物の所有者であれば、漏電⇒火事ということは大変気にするはずで、「ちんや」もそうですが、指定文化財である「やぶ蕎麦」さんも勿論気をつけて点検しておられたはずです。

ですので私は、テレビが「漏電」と報じたのを見たのを視た時、「おかしいな」と思いました。

で、実際、それは誤報でした。直近では1月末に漏電の定期点検を行ったばかりだったそうです。

ショートした原因は未だ判明しないものの、なんらかの急な力や振動などで電線が切れたか、あるいは露出し⇒接触して火花が散る、といったことが起こった模様です。

検証では、ショートが連続して電線を走る現象が確認されていて、それは漏電が先に発生していると起こらない現象のようです。

燃えてしまってから、原因を詮索しても益の無いことではありますが、「漏電」と報道⇒「検査してなかったのか!」となっては気の毒ですので、ご本人の投稿をここに転載しました。

なお今回の火災による死傷者は0名。

6カ月後を目標にして、営業再開に取り組まれる、というお考えだそうですので、皆様の御支援を賜りたく、私からもお願い申し上げます。

 

追伸①

日本橋三越本店の催事「味と技の大江戸展」に出店します。是非御来店下さい。

2月27日(水)から3月4日(月)まで。イートインではなく精肉販売の出店です。

くわしくは⇒http://www.mitsukoshi.co.jp/store/1010/event10.html

追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は336人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.090日連続更新を達成しました。毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

Filed under: 飲食業界交遊録 — F.Sumiyoshi 12:01 AM  Comments (0)

江戸野菜天麩羅

日本橋の名店「てん茂」さんで、江戸野菜の天麩羅を食べました。

御主人のOK田さんとは業界内の交流で旧知だったのですが、江戸野菜に大変力を入れておいでとは存じませんでした。

たまたま「すきや連」に講師としてお招きした「江戸東京・伝統野菜研究会」代表の大竹さんから、「てん茂」さんの江戸野菜天麩羅のことを聞きまして、それでは!ということでお訪ねしました。

「すきや連」旗振り役代表の向笠千恵子先生も、OK田さんとは旧知で、大竹さんと3人で、雑誌「味覚春秋」で、江戸野菜対談をなさっています。これは行かないといけません。

「夜の浅草バー・ツアー」の幹事の皆さんを誘って出かけました。

さてOK田さんは、店の前で種をまいて江戸東京野菜の栽培をしている、と言いますから、随分ご熱心です。

今週「ちんや」ですき焼きに入れている「東京うど」の「うど室」にも、大竹さんの案内で訪問なさったことがあるそうです。

勿論、江戸前天麩羅なので、あくまで魚がメインですが、野菜も入って楽しい天麩羅です。

東京ウド、寺島ナスの天麩羅。

お新香に三河島菜、馬込三寸人参。

クギは刺されました。

OK田さんの御父上が元気に店に出ておられて、

魚は「天麩羅」、

野菜は「精進揚げ」、

と繰り返しクギをさされながら食べましたが、実に旨かったです。

そう、江戸野菜天麩羅というのは大間違いで、「江戸野菜の精進揚げ」なのです、あくまでも。

それにしても、こうした固有種が巨大都市・東京の巷に護られて来た、という歴史に胸が熱くなりました。

有り難う、江戸・東京。

追伸①

日本橋三越本店の催事「味と技の大江戸展」に出店します。是非御来店下さい。

2月27日(水)から3月4日(月)まで。イートインではなく精肉販売の出店です。

くわしくは⇒http://www.mitsukoshi.co.jp/store/1010/event10.html

追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は336人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.087日連続更新を達成しました。毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

開催しました!第14回「すきや連」

第14回「すきや連」を「ニューオータニ岡半」さんで開催しました。

「定員50名様」限定で募集しましたが、今回もすぐに満員。

まず「江戸東京・伝統野菜研究会」代表の大竹道茂さんの江戸野菜に関する講話を聞き、その後、出精のお肉を遠慮無しにいただきました。全く申し訳ないことでした。

いつものことではありますが、熱気に溢れた大宴会になりました。

今日は参加された皆さんの「一言」をお読みください。

<以下「一言」>

・すき焼きやきのふの敵はきょうの友 レッツゴーパリ!!(向笠千恵子)

・すき焼きや肉は東へ葱西へ (向笠千恵子)

・すきや連の増々の発展をお祈り申し上げます。(大竹道茂)

・身体知(鈴木直登)

・バレンタインの良き日皆様と過ごせて嬉しかったです。美味しい料理ありがとうございます。岡半さん!!(荒井順子)

・春の雪湯宿の行燈灯りけり(中道幸子)

・究極の日本料理の一つがすきやきでしょう。(土居秀夫)

・調理後の鉄鍋の照りがとても綺麗でした(湯浅康毅)

・たのしいすきや連、おいしいすき焼き(小金沢章文)

・いつもありがとうございます。とても美味しかったです。(梅田雄一)

・すき焼きサイコー!!!(南都隆道)

・賑やかにすき焼き囲む岡半の(藤森朗)

・すきやきは下仁田からのおくりもの(島崎進)

・すき焼きのご縁で広がる輪。最幸です!(上田健一郎)

・バレンタインデーに楽しい人々とおいしいすき焼き とっても幸せ!!(中川晶成)

・由緒ある地名の紀尾井町の、意味深い店名「岡半」さんのすき焼き!堪能。拍手。(川井秀晃)

・この会で幸せと縁をもらいました(上田金穂)

・美しき岡半すき焼き心の奥底まで(羽鳥裕子)

・やはり!すき焼にゴールなし。おいしかったです。ごちそうさま。(森大亮)

・Happy Valentine Happy SUKIYAKI! (松田武朗)

・すき焼き最高です!紀尾井町に乾杯!(尾崎仁)

・ヴァレンタイン言葉に「すき」の字あリにきや(松井純)

・家で醤油、さとう、みりんで味付け挑戦中。すき焼奥が深い(黒田誠)

・やっぱり家すき焼きと別料理!(佐々木信也)

・食べるたびに?が増えるすき焼です。(宮本尚樹)

・岡半さんで旨いお肉とおしゃべりでたのしいです。(九鬼紋七)

・岡半のいわれを聴きつつ舌づつみ(蜂須賀祥介)

・すき焼きにチョコを入れた母の慰め おか〜は〜ん

(もてない息子詠める。高岡哲郎=ご欠席で川柳のみ投稿)

<以上>

以下は例会に先立って、和田順子先生(俳誌「絵硝子」主宰)のご指導で開催された、「すき焼き句会」優秀句です。

天は、蜂須賀祥介さん

すき焼きや 葱を育み旬(とき)を待つ

地は、中道幸子さん

なごり雪 湯宿の行燈 灯りけり

人は、梅田雄一さん

すき焼きの 香りが運ぶ 皆の笑み

追伸①

藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に登場させていただきました。
不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。

是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
ご購入はこちらです。 (できればレビューも書いて下さいね!)

追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は336人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.084日連続更新を達成しました。毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

卵が先か、鶏が先か?

さて皆さん、卵が先ですか? 鶏が先ですか?

そんなの分からないよ って?

では、素材が先ですか? 味付けが先ですか?

素材があって、その素材に合わせて料理法を考える、というのが普通の料理だと思います。

でも、普通でない料理もありまして、他でもない「ちんや」がそうです。

割り下の味付けが、まず先に決まっているのです。

で、それに合せて素材=肉を求めるのです。

「ちんや」の割り下は甘みが濃いので、肉の旨みがしっかりないと、その甘味だけを感じてしまって、おいしくありません。

「ちんや」の売店で割り下だけを買い求めて、他で買った肉にあわせる方がおいでのようですが、その場合は、この「おいしくありません」に成ってしまいます。

割り下にあわせて肉を求めていただかないとダメななんです。

ですので、ちんや売店の店先には「割り下だけのお買い上げはお断りします」と表示しています。

先日「料飲三田会」の新年会が根岸の洋食店「香味屋」さんで開かれた時に気付いたのですが、洋食屋さんでも、「ちんや」と同じような、素材と料理の逆転の関係があるようです。

洋食屋さんには店独自のソースの味があって、それを変えることは基本的にしませんね。

素材に合わせて、ソースを変えることせず、逆にソースの味に合わせて素材を求めるわけです。

浅草のすき焼きと根岸の洋食には、「白ごはんに合う味付け」でないと×という共通項がありますので、自然と味の傾向が似てきます。

そして、それに従って肉の選び方もかなり似ているなと思います。「香味屋」さんに行くといつもそう感じます。

そういう御店は、いつ行っても同じ味つけなので、安心して食べに行けるのが有り難いです。

特に年配の方には、この傾向は嬉しいことのようで、「香味屋」さんはいつも人生の先輩方で賑わっています。

さて皆さん、卵が先ですか? 鶏が先ですか?

追伸①

藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に登場させていただきました。
不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。

是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
ご購入はこちらです。 (できればレビューも書いて下さいね!)

追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は336人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.082日連続更新を達成しました。毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。