お母さんのすき焼き

コロナ問題で連日ネットばかり視ているという方も多かろうと思います。私もそうです。
しかし、そんな今でも私は毎日ネットに「すき焼き」と入れて検索しています。ネット上ですき焼きが話題になれば必ず捉えておきたいと思うからです。
先日も意外な有名人がすき焼き好きだということを知りました。
それはNBAのウィザーズの八村塁さん。
東京五輪が延期になったことを受けて、北京五輪の経験のある大リーグ・カブスのダルビッシュ有さんと、塁さんがネット対談をしたそうです。
対談の中で、まず延期問題について塁さんは「プラスに考えてトレーニングをしていきたい」と。
そして、アメリカでの食生活については、
「食事は自分で飯は作らないんでウーバーイーツをよく使います。何でもあるんで」。
「こっちにいると日本食の素晴らしさを感じる。一番好きなのはお母さんのすき焼き」。
私はこれまでNBAにも、塁さんにも、正直、ほとんど関心を持ってきませんでしたが、接点は意外にあったりするのですね。
ご活躍を祈念します。

追伸
3日15日より「しゃくなげ和牛」のメニューをお出ししています。福島復興の一助になればと存じます。

本日もご愛読賜り、誠に在り難うございました。
弊ブログは2010年3月1日に連載スタートし本日は3.685本目の投稿でした。引き続きご愛読を。

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葱の「巻き」

20日放送の、NHK-BSの番組に出演させていただきました。
番組は「新日本風土記」。
日本各地に残された美しい風土や祭り、暮らしや人々の営みを描く紀行ドキュメント番組ですが、
今回のテーマは、
「鍋のしあわせ」
日本各地の鍋が紹介されました。
・富山県氷見の猟師の夫婦の「カモ鍋」
・沖縄・久米島の、ハレの日のお祝いで食べる「ヤギ汁」。
・タラ漁が盛んな下北半島の脇野沢のタラ鍋。
そして東京の部分がすき焼きだったのですが、なんと肉中心ではなく、千住葱を中心に語られました。
「ちんや」に葱を納めてくれている「葱雅」の岡本さんが、すき焼きに向く葱について語る場面があり、そこは残念ながら放送されなかったのですが、そこはすき焼きにおける葱の存在を考える上で大事な部分でした。岡本さんは、
根が細くて、たくさん生えている葱が良いと言うのです。
根は、それぞれ巻いている葉につながっています。根が多いほど葉が巻いています。
葉がたくさん巻いていれば、その間に肉の旨味が浸透して、旨い煮物になります。また「煮崩れ」もしにくいです。
葱単独では旨みは足りないので、美味しく食べるのには巻いていることが大事ですが、それは鍋物に限った話しで、同じ葱でも蕎麦屋の薬味になる場合は、まったく話しが違います。
用途を分かった方が納めてくれるというのは在り難い話しです。

<20日の本放送を見逃した方は再放送があります>
3月27日(金曜日)朝8時~
NHK-BS「新日本風土記」

追伸
3日15日より「しゃくなげ和牛」のメニューをお出ししています。福島復興の一助になればと存じます。

本日もご愛読賜り、誠に在り難うございました。
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準備する過程

20日放送の、NHK-BSの番組に出演させていただきました。
番組は「新日本風土記」。
日本各地に残された美しい風土や祭り、暮らしや人々の営みを描く紀行ドキュメント番組ですが、
今回のテーマは、
「鍋のしあわせ」
日本各地の鍋が紹介されました。
・富山県氷見の猟師の夫婦の「カモ鍋」
・沖縄・久米島の、ハレの日のお祝いで食べる「ヤギ汁」。
・タラ漁が盛んな下北半島の脇野沢のタラ鍋。
そして東京の部分がすき焼きでした。
この番組を拝聴して分かったことは、営業している飲食店の鍋は「ちんや」だけで、他は家庭の鍋やコミュニティの鍋でした。ですので、食の玄人が作っている鍋はウチだけ。
他の鍋の部分では素人の方が鍋を準備する過程が取材されていました。
例えば、久米島の「ヤギ汁」は、ヤギを飼っているご家庭が、娘さんの成人式の為に、そのヤギを屠殺して鍋を作ります。
そちらのストーリーの方がウチの部分より圧倒的に面白く、ウチは存在感が薄かったです。
で、思ったことは、
鍋は準備する過程が面白い。
今「ちんや」では精肉室での「体験を売ろう」と考えています。お客様に作業場に入っていただいて、肉を切る体験をできるように、と考えています。
久米島ほどではないですが、ご家庭の慶事に際して、お父さんが働くわけです。逆でも良いですね。お父さんの為にお子さんが働くとか。
その発想を、大いに勇気づけられた番組でした。

<20日の本放送を見逃した方は再放送があります>
3月27日(金曜日)朝8時~
NHK-BS「新日本風土記」

追伸
3日15日より「しゃくなげ和牛」のメニューをお出ししています。福島復興の一助になればと存じます。

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選択肢

肉のブランドについての私の考え方と、世間の方の認識が一致していなくて、とまどうことがあります。
世間の人は「〇〇牛」というブランドがあれば、その味や見栄えは常に統一されていると思っているようです。
しかし、そうでもないです。
相手は生き物ですからね。それを育てている農家さんにも色んな考え方の人がいますしね。
料理屋が常に決まった「〇〇牛」しか使わないと決めるということは、その範囲内でしか、牛を選べないということになります。選択肢が狭まるわけです。
弊店は、
メス牛で、
月齢30ヵ月以上で、
重量が480KG以下で、
等級は4等級(BMS5~6)
サシの形状が「小ザシ」
という細かい条件設定をしていますが、「〇〇牛」しか使わないと決めてしまうと、その範囲内でしか選べないことになり、条件に合う牛が見つからない→妥協して条件外のものを買うハメになる、ということになってしまいます。
それが困るので、弊店はブランドを決めないのです。
そして、ブランドを決めない方がかえって、味や見栄えは常に統一されるのです。
選択肢が多い中から選ぶ方が統一される=安定しているので、お客様にとっては良い話しだと私は考えていますが、そのお客様本人がブランドにこだわっておいでの場合は、ちょっと残念なことになる場合がありますね。
肉のブランドについての私の考え方と、世間の方の認識が、いつか一致したら嬉しいです。

追伸
3日15日より「しゃくなげ和牛」のメニューをお出ししています。福島復興の一助になればと存じます。

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落合芳幾

小学館の文芸雑誌「qui-la-la」(きらら)で河治和香先生の新連載「ニッポンチ!」が好調です。
和香先生が、「駒形どぜう」の三代目を主人公にした小説『どぜう屋助七』(2013年)にウチのご先祖を登場させて下さって以来、新しい連載が始まるのを楽しみにしておりますが、今回は明治の浮世絵師を主人公にした小説です。登場する絵師の作品がウチにあったりしますので、なおさら楽しみなことです。
登場するのは歌川国芳門下の絵師たち。国芳には歌川芳虎、芳艶、芳藤、落合芳幾、さらには月岡芳年、河鍋暁斎といった弟子がいましたが、国芳が幕府に逆らう位の人だったので、弟子達の性格も皆ユニークで。その人物描写もまた、この小説の面白いポイントだと思います。
4月号には落合芳幾が登場しました。
芳幾の作品を、「ちんや」は所蔵していませんが、その弟子の小林幾英の作品「東京名所内吾妻橋真景」を持っています。
さて、その芳幾は安政大地震で妻子を失いますが、その時の惨状を絵に描き、まず名をあげます。
文久・慶應年間には浮世絵師の第一人者に数えられますが、生来器用であった為錦絵以外にも進出し、仮名垣魯文の挿絵などを書き、明治以降は新聞絵、さらには人形製作と手を拡げます。
仮名垣魯文とは、初期のすき焼き屋を描いた『安愚楽鍋』の作者ですね。
結局芳幾は、器用さが祟って錦絵に専心することはなく、色々手がけた事業は失敗、晩年は悲惨だったと言います。
現代もそうですが、変転する時勢に対応し過ぎて上手く行かない人もいて、そういう人はあまり小説の主人公になりませんが、この小説では次々に登場して来て、面白く読んでいます。

追伸
3日15日より「しゃくなげ和牛」のメニューをお出ししています。福島復興の一助になればと存じます。

本日もご愛読賜り、誠に在り難うございました。
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おいしい俳句

『おいしい俳句』
「すきや連」でお世話になっている向笠千恵子先生の新著です。
向笠先生はフードジャーナリストの「先駆け」と言える方ですが、俳人でもあり、俳句エッセー本としては、これが第二弾です。
「俳句エッセー」というのは、句集とは少し違うということです。
最初から最後まで俳句が多数ならんでいる本つまり句集は、私なども読んでいると、正直、集中力を失うことがありますが、この御本は違います。
季節の食材名が並んでいて、それぞれに解説や生産者さんの紹介があり、プラスその食べ物が出て来る俳句が紹介されます。その句について向笠先生の解説が付くので読み易いです。もちろん先生ご本人の句も載っています。
句集が苦手だという方でも、食べ物に興味があれば読み進められると思います。
個人的には、夏のどぜう鍋、冬の桜鍋や鮟鱇鍋の項目を面白く読みました。
単行本: 264ページ
出版社: 本阿弥書店
ISBN-10: 4776814471
ISBN-13: 978-4776814474

追伸、テレビ出演のお知らせです。
NHK-BS「新日本風土記」鍋のしあわせ
本日3月20日(金)21時~

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食中毒保険

厚生労働省が全国で15の「クラスター」が発生したと発表しました。
有名なのは東京の屋形船、大阪のライブハウス。
大分の飲食店というのも載っていましたが、地元大分県は異を唱え、リストから外して欲しいと言っているそうです。
ここで分かることは、料理屋を経営しているということは、自分の店が「クラスター」の発生場所になる可能性があるということです。
料理屋は今は売上の減少ばかりを気にしていますが、将来的には自分の店から出てしまった場合にも備えないといけません。
今回のウイルスは無症状キャリアや軽症キャリアの人が多いそうですから、感染事故が起きてしまう可能性があります。そうなれば営業停止で影響は甚大です。
無症状キャリアがいるという点では、食中毒を起こす「ノロウイルス」も同じです。毎年何件も事故を起こしている厄介な存在ですが、無症状の人がいるので、根絶は難しいです。
おそらく今回のコロナも人間社会から根絶は難しいでしょうから、万万が一事故になってしまった場合の保険に入っておかねば、怖くて仕方ないです。
ノロに対しては、
定期的な検便
手洗い
食中毒保険に入る
で対応していますが、コロナについても、そういうものが必要になって来るんだろうと思います。

追伸、テレビ出演のお知らせです。
NHK-BS「新日本風土記」鍋のしあわせ
3月20日(金)21時~
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9年

ウイルス問題の最中ですが15日より、「しゃくなげ和牛」(福島県広野町産)のメニューを提供しています。
今の情勢で、売れ行きをまったく悲観していましたが、初日13人前、二日目7人前売れて、ホっとしています。
大震災から9年。回想報道もウイルスに隠れて扱いが小さかったように思いますが、「ちんや」のお客様の中に復興支援のお志のある方が結構いらして心強く思っています。ありがとうございました。
「しゃくなげ和牛」は、福復興支援をさて置いても美味しく食べていただけると思います。
もっと有名で、もっと高くて、お味がさほどでないブランドはいくつもありますが、「しゃくなげ」は復興途上ですので、普通の値段で美味しく食べていただけます。
どうぞ、ご利用くださいませ。

追伸、テレビ出演のお知らせです。
NHK-BS「新日本風土記」鍋のしあわせ
3月20日(金)21時~

本日もご愛読賜り、誠に在り難うございました。
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懸け替え

本日浅草にお越しいただきますと、雷門から宝蔵門までの仲見世全部が広々と見通せます。
見通せるのはウイルス問題で閑散としているから、では勿論なく、雷門の大提灯が懸け替えの最中で無いからです。
新しい提灯が来るのは4月17日(金)で、この光景は、それまでの期間限定の光景です。
早朝か深夜ですと、人が少ないので、より広々としていています。
滅多になり画像が撮れますから、どうぞ、この機会にお出かけ下さいませ。

追伸
3日15日より「しゃくなげ和牛」のメニューをお出ししています。福島復興の一助になればと存じます。

本日もご愛読賜り、誠に在り難うございました。
弊ブログは2010年3月1日に連載スタートし本日は3.671本目の投稿でした。引き続きご愛読を。

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鍋のしあわせ

NHK-BSの番組に出演させていただきます。
番組は「新日本風土記」。
日本各地に残された美しい風土や祭り、暮らしや人々の営みを描く紀行ドキュメント番組ですが、
今回のテーマは、
「鍋のしあわせ」
日本各地の鍋を紹介します。
・富山県氷見の猟師の夫婦の「カモ鍋」
・沖縄・久米島の、ハレの日のお祝いで食べる「ヤギ汁」。
・タラ漁が盛んな下北半島の脇野沢のタラ鍋。
そして東京の部分がすき焼きなのですが、なんと肉中心ではなく、千住葱を中心に語られます。
どうぞ、ご覧くださいませ。
放送時間は20日(金曜)の21時から。番組のサイトはこちらです。

追伸
3日15日より「しゃくなげ和牛」のメニューをお出ししています。福島復興の一助になればと存じます。

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