菌床栽培

しいたけ栽培の世界にも牛の肥育と似たような話しがあります。

しいたけと言うと、原木栽培か菌床栽培かという違いを聞くことがあると思います。

原木栽培では、木にしいたけの菌を打ち込みます。

菌床栽培では、おがくずと栄養剤などを固めた人工培地(菌床)を使います。

が、培地の違いだけではないのです。

菌の打ち込みから収穫まで、原木では2年かかるのに対し、菌床では5週ほどしかかからないのです。

菌自体も違います。菌床栽培用には、短期間で成長するタイプの菌が選抜されているのです。

牛の肥育期間の話しと似ていて、しかし差はしいたけの方が激しいですね。牛の場合30ケ月なのか24カ月なのか、という位の差ですが、しいたけの場合24週なのか5週なのかという違いなので、差が大きいです。

そして大きな違いが収穫時期です。菌床は温度管理された室内で栽培されているので、いつでも獲れますが、原木は屋外のことが多いので、春秋に限られます。だから原木しいたけは、乾燥しいたけとして売られていることが多いです。

味としては、当然ながら原木しいたけが美味いのですが、生産能率があまりに違うのと、時期の問題があるので、生しいたけの業界では近年菌床しいたけが圧倒的に優勢です。

生産能率や利便性を追いかけると美味しくなくなるという一つの事例です。

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NBA

若手アスリートの中で

「すき焼きが好物」と繰り返し公言してくれているのは、バスケットの八村塁さんです。

最近の会見では、9月30日と10月2日に日本のさいたまスーパーアリーナで行われるNBA の公式ゲームについて語り、来日したら、

チームメイトに「僕の好きなすき焼きとかをお勧めしたいです」と話したそうな。

八村さんは、富山市で日本人の母とベナン人の父の長男として生まれました。すき焼きはもっぱらお母さんが用意してくれていたようです。

富山のご家庭のすき焼きは、どんなものだったのか、私は大変気になりますが、詳細な情報は見当たりません。

秋に来日する際には映像が視られたら良いなあと思います。

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鈍痛

さてワクチン翌日(24時間経過)です。

解熱剤を用意しておりましたが、発熱はほとんどありませんでした。けんたい感などの全身症状もなくて済みそうです。ありがたいです。

一方局所の鈍痛はありました。肩を押したり、高く上げたりすると違和感が。接種3回の中で今回が一番気になるように思います。

水分とタンパク質を摂取して、夜には店に顔を出しました。

抗体が出来るには時間がかかりますが、まずは良かったと思います。ご心配おかけしました。

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3回目

ワクチン3回目をうって来ました。地元の自治体の接種です。

「交差接種」にチャレンジしてみました。つまりファイザー、ファイザー、モデルナです。

打った時間が10日の午前11時。

現場で15分待機して、浅草に戻ったのが11時40分。

食欲がある内に鰻だ!

と「川松」さんに駆け込みました。

うん、結構。

その後は完全休養して12時間。

今のところ微熱で済んでいます。

が、まだ油断は出来ません。

続きは、明日のお楽しみ。

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ウォッカ

ウクライナ紛争の影響でロシアのウォッカが飲めなくなるかもしれません。

有名な「スミルノフ」も飲めなくなるかもしれません。

と、思いきや、

流通している「スミルノフ」の多くは、なんと、アメリカ産だそうです。ウクライナ支持の皆さんも安心してお飲みください笑

どうしてそうなったかと言うと、

「スミルノフ」はロシア帝室御用達になるなど、帝室と所縁が深かったので、ロシア革命で処刑されそうになり、二代目のウラジミール・スミルノフがロシアを脱出してしまったのです。

そのウラジミールからアメリカでの営業権を買った人=今の事業主が売っている「スミルノフ」が世界に出回っているという経緯のようです。

アメリカでは飲み方も変わりました。

ロシア本国ではウォッカはストレートで飲むものですが、アメリカではストレートよりカクテルのベースとして使うよう勧められました。

現代の日本人の飲み方も、たいていはカクテルの一部として飲んでいるかと思います。

元々ウォッカは、蒸留と濾過を繰り返して原料のフレーバーが感じられませんし、カクテルとして飲んでいるし、違いを分かっている飲み手は少ないのではないでしょうか。

私も、そういうウォッカの違いが分からない飲み手の一人です。アメリカのウォッカでも結構かと思います。

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固形燃料

すき焼きの動画は必ずチェックするように努めていますが、昨今熱源や道具がキャンプ用品であることが多いです。ごく最近見つけた動画もそうでした。

以前はすき焼きと言えば、携帯用ガスコンロに鍋を載せるのが普通だったと思いますが、今は違います。

熱源は固形燃料、

道具は鍋料理用の鍋ではなく、アウトドア用のパン

が使われることが多いです。場所はご自宅ですが。

参加する人数が一人なので、ごく小さい道具で足りています。ソロキャンプを自宅でしている感覚なのでしょうか。

結構なご趣味と思います。

私は固形燃料の臭いが大嫌いなので、致しませんけどね。

キャンプ用の固形燃料は、着火が容易・小さくて運び易い・漏れだす危険が少ないので、たしかに便利ですが、

そもそもメタノールを固体化して造っているので、臭いはどうしてもそうなります。

私はやはり、

「ガス台に鍋」派ですね。

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すき焼きは実際太るのか?

私は視のがしましたが、深夜の人気番組

『それって!?実際どうなの課』で

【すき焼きは実際太るのか?】

という実験が行われ、

太らない

という驚きの結果が出たそうです。

普通に考えると、すき焼きは糖質も脂質も多いです。しかし、番組でチャンカワイさんが実際に体を張って3日間・3食すき焼きを食べ続けたところ、

初日の体重93.5kgが3日目には93.3kgと太らなかったのです。

食べる量は、チャンカワイさんの基礎代謝のカロリーから計算されていましたが、最終的にはプラスになりませんでした。

うーん。

専門家により解説では・・・

・食べたものを消化すること自体にエネルギーが必要

・食物繊維がある。

食べ物を消化する際に、それ自体にエネルギーが必要になります。特にタンパク質は消化するのに、たくさんのエネルギーを使うのです。

牛肉、豆腐などのたんぱく質を消化する際にエネルギーを使い、体に蓄える方に向かわなかったことが考えられます。

これは「肉を食べてダイエット」と唱えている人と同じ理論ですね。

またネギや春菊、しいたけ、しらたき等、すき焼きは実は食物繊維が多い食事です。それで腸活に時間がかかり、収録時間内に体重が増えなかったことが考えられます。

うーん。

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清明

5日は二十四節気の「清明」でした。

実際の気温は6日から暖かくなるようです。

「清明」(せいめい)は「万物発して清浄明潔なれば、此芽は何の草としれるなり」ということで、花が咲く時季とされていますが、桜は散る頃です。

桜は「清明」より少し前に咲き、気温の上昇とともに散ります。

私は、この時季の隅田公園が好きです。

でも満開の時季とGW連休の間なので、この時季の公園に人出は少なく閑散としています。

何かの都合でまだ花見が出来ていない皆さんは、今からでもお出かけいただくのが良いのでは、と思います。

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日本一の履物街

「ちんや」の新しいスタッフさんに、

花川戸って、なんでいつから履物街なんですか?やはり歌舞伎の影響なんですか?

と質問されました。

浅草にかつて歌舞伎界があり、それが履物街の成立に関係していることをご存じとは良く勉強してくれました。良い見立てと思います。プラスして、近代に入ってからの皮革産業(靴業界)の発展が履物街の成立に関係があります。

まず歌舞伎界の件ですが、天保12年(1842)年、水野忠邦は、当時の江戸を代表する三座中村座・市村座・森田座を、江戸の中心から離れた浅草猿若町へ移転させました。役者や関係者も移住させました。いわゆる「天保の改革」ですね。

浅草猿若町とは現在の浅草六丁目。新「ちんや」とは言問通りをはさんで反対側の一角です。

『花川戸今昔』にも、花川戸には鼻緒の製造家が集まったと書かれています。それが明治時代初期まで。

次いで近代的な皮革産業が台東区北部で勃興します。

きっかけは軍需でした。私は日清・日露戦争の軍需が皮革産業を成長させたものと記憶しておりましたが、『花川戸今昔』によれば第一次世界大戦だったようです。

「大正3年には、ロシア政府から膨大な軍需向け皮革製品の注文が飛び込んだ」とあります。

その10年後、大正12年の関東大震災で花川戸履物街も被災しますが、長い目で見ると、震災は履物街にはプラスだったかもしれません。東京が焼け野原になり復興する過程で人々の生活は洋風化し靴の需要が増えたので、皮革産業は売り先を軍需から民需に替えて、さらに発展したのです。

その後昭和の戦争で再び軍需の時代、再び焼け野原を経験。

次いで戦後の靴や履物はケミカル素材に転換しますが、その時代も花川戸履物街は「日本一の履物街」の地位を維持しました。

以上がザックリではありますが、履物街の歴史です。覚えておきたいものです。

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実証試験

南日本新聞さんが最近鹿児島県の畜産業の動向を伝えています。最近の記事に曰く、

「4等級和牛の生産技術構築 消費者ニーズに対応 鹿児島県経済連が実証試験へ」

はい、4等級を重視するのは基本的には私は歓迎です。

「最高ランクの5等級より安く、サシ(霜降り)と赤身のバランスが良い4等級の牛肉は国内の量販店を中心に需要は高い。一方、高値を目指しサシが入りやすい改良が進んだことで、2013年に69%だった3、4等級の割合は20年は44%に減っている」

私が「適サシ肉宣言」をしたのは2017年ですが、その後も過剰なサシ指向は止んでいないようです。

しかし、この記事を読んで行くと気になる部分も。

「実証は去勢牛50~80頭を使う。肥育期間を従来の20カ月から15カ月に短縮。サシが増える前に出荷し、肥育コストを削減する。単価の低下を補うため、採算が取れる枝肉重量が確保できるよう成長を促す配合飼料を開発。最適な給餌方法のマニュアルもつくる。」

うーん、本当に美味しい肉を目指すなら、「肥育期間の短縮」は目指さないでいただきたいです。

若い牛さんには、硬くて融けにくい脂(=不飽和脂肪酸)が付きますから、肉を食べれば食後にモタれます。成長期の子に不飽和脂肪酸が付くのは避けがたい生理ですから、「肥育期間の短縮」を目指すことは、硬くて融けない脂を目指すのと同義です。

4等級の肉には、5等級より少ないとは言え、多くの脂が含まれています。その脂が硬くて融けないとなると、食べ手にはなかなか辛い状況と思います。私は、この点は歓迎しません。

「適サシ肉」の定義には「肥育期間30カ月以上」という規定を入れており、今回の実験で出て来る肉は、最初から対象外となってしまいます。

また去勢牛よりメス牛の方が、柔らかくて融ける脂が付いてベターなのに、実証実験では去勢牛しか実験しないのが不可解です。おそらくは、肉重量を増やせるのが去勢牛の方なので、そうしているのだろうと想像します。

総合的に推察するに、この実験の真の目的は、美味しい肉を目指すことでないと思われます。記事に書かれている「消費者ニーズ」とは「美味しい」の意味ではないのでしょうね、きっと。

この実験の真の目的は「肥育期間の短縮」と「肉重量の確保」だと推察致します。

もちろん、そういう実験が畜産業の経済性改善に資すると言えなくもないので、私は全否定を致しませんが、

その肉を、私が好き好んで食べることはないと思います。

鹿児島の4等級が今までより美味しくなくなる懸念すら抱いてしまいます。心配です。

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