音楽コンクール

 私が学生オーケストラで下手なチェロをひいていた頃、抜群にヴアイオリンが美味いイヤ上手い同期生がいました。

 その趣味が高じてしまい、彼は慶應大学を卒業後に音大に入り直し、音大を出た後は地元に戻ってヴアイオリン教室を開業しました。

 私は浅草ですき焼き屋、彼は地方で音楽教室という人生に成りましたので、その後は親しく往来することはありませんでした。

 その彼から突然にメールがあり、上京するのですき焼きの予約をしたい、と言ってきました。

 上京する目的は、教え子が全国コンクールに出るから、それにつき添う、ということで、スゴいことです。

 で、当日部屋へ会いに行きまして、いろいろ話しをしますと、なんと、その子を小1から高3まで指導して来た、と言います。今回その子が高校を卒業するので、コンクールにチャレンジさせたら入選したので、それで上京することになったそうな。

 ほお。

 それだけ長期間一人の子を世話するって、音楽やスポーツ以外では今時あんまり無いことで、大変素晴らしいと思います。

 そして後からまたメールが・・・

「今日は人生最良の日だったと言えます。ちんやでの食事は、大変良い思い出になりました。ありがとうございました。」

 ますます教室稼業を頑張って貰いたい、そう心から願いました。

 こちらこそ、良い話しをありがとうございました。

追伸①

 藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に登場させていただきました。
 不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

 他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。

 是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
 ご購入はこちらです。 (できればレビューも書いて下さいね!)

追伸②

  「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は300人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

 皆様も、是非御参加下さい!

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて943日連続更新を達成しました。毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

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不人気な総理

 独特の時代小説が人気の河治和香先生が、浅草を舞台にした小説を御執筆中なのだそうで、このところリサーチの為頻繁に浅草に見えています。

 その一環で先生と「駒形どぜう」の大旦那さんの対談があり、それが「Jノベル」という文芸雑誌に掲載されましたので、私も拝読しました。

 拝読しまして、

「どぜう」は元々「どぢやう」と表記していたのに、ある時火事に遭ってしまい、それで縁起の悪い4文字を3文字に改めたとか、

 文豪・久保田万太郎と「駒形」の当時の御主人の間には深い交流があって、万太郎はドジョウが食べられないのに、店に足繁く通って来た、

とかいう辺りの話しは有名な話しなので、私は以前にも聞いたことがありました。

 今回の対談で「へええ」と思ったのは、

 佐藤栄作総理が来店された時のエピソードです。

 佐藤総理は戦後最長の政権を率いた総理です。在任中日本経済が順調に成長し、また自民党内の人事を掌握することに成功して政権は長続きしましたが、末期には疑獄事件などで人気が落ちていました。その頃に「駒形」さんに来店されたそうです。

 不人気な総理なので、警察もピリピリしていて、事前に避難経路などを入念に調査していったそうです。

 店の側としても心配になり、通用口から入店してくれれば良いのに!と思っていたところ、いざ当日、総理は堂々と正面から入って来たそうです。

 「駒形」さんの正面入口を入ると、そこには板の間の、入れ込み形式の客席が広がっていて、何十人もの男女が食事をしています。つまり正面から入る、ということはその人々の横を通りぬけないと奥の個室に行けない構造なのです。

 その大勢の客の中に、アンチ与党の人間がいることを店側も警察も心配したわけですが、しかし総理は堂々正面から、だったそうです。

 ついに総理が御入店。不測の事態を警戒して御主人も警察も身構えましたが、客の反応は、なんと、万歳三唱。

 総理は万歳!の声に迎えられ、店を去る時も拍手で送り出されたそうです。

 庶民が素朴に政治家を尊敬していた時代、そんな時代が、そう言えばあったよね、この記事を読んで思い出しました。

 さて時代は下って、現職のノダ総理は自称「ドジョウ総理」ですが、もし「駒形」の御店を訪れたとしたら、万歳の声に迎えられるでしょうか?

 ドジョウらしく、通用口から搬入されることをお勧め致します。

追伸①

 藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に登場させていただきました。
 不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

 他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。

 是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
 ご購入はこちらです。 (できればレビューも書いて下さいね!)

追伸②

  「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は300人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

 皆様も、是非御参加下さい!

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて942日連続更新を達成しました。毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 

 

 

 

 

 

長寿の秘訣

 服部幸應先生が主催なさった「G9世界料理サミット」というイベントに、あの有名な、100歳の現役医師・日野原重明先生が登場され、食と医療、音楽について講演されました。

 私も有り難く拝聴して参りました。

 先生の御名前がコールされると聴衆から歓声が湧き起り、先生はそれに応えて大きく両手をふりながら登場。第一印象から元気さを見せつけます。

 病院ではエレベーターを使わないのだそうで、足どりもお元気です。

 講演が始まってもからも声に強い張りがあり、健康と長寿を語る人間として、この方を凌ぐ方は考えられません。

 さて、講演の内容は先生の食生活。

 先生は、御自分の必要熱量を日に1.200Kcalと想定して、1.300Kcalを摂っておられます。

 昼食は牛乳とクッキーだけで済ませる、というのは有名な話しですが、夕食はそれなりに食べておられます。

 週7日の内2日がフィレステーキで、後の5日は魚を1本召し上がるとか。ただし野菜もたくさん召し上がります。特にブロッコリーには長寿のビタミンBがあるとかで必ず召し上がるそうな。

 それから御飯は少な目。これが夕食です。

 朝食はやや変わっていて、ジュースにオリーブオイルを混ぜて召し上がるそうです。先生は、オリーブオイルが動脈硬化を防ぐ効能を重視しておられて、これを毎日実行なさっているそうです。

 高齢者は動脈硬化を警戒するべきで、そのためには心筋梗塞の少ない地中海沿岸地方の食生活をマネるのが良いそうです。それで「毎日オリーブオイル15cc」ということになります。

 まとめますと、カロリー数は制限なさっているものの、タンパク質と脂肪はそれなりに摂っておられるのです。

 お年寄りでも、活動的な人にはタンパク質と脂肪が必要!と先生は、力説されます。

 実に結構!

 そして同時に必要なのは「生きがい」だとも力説されます。

 そのためには「自分のやったことのないことに挑戦すること」。その挑戦に必要なエネルギーは食べて摂るべきなのです。

 で、先生、100歳でフェイスブックを始められたとか!

 これでますますお元気。手帳は2020年まで予定が一杯(!)だそうです。

 いや、驚きます。

 だから美女からデートを申し込まれても、忙しくてお受けできないんですよね~とジョーク。

 うーむ。

 そうなるのはイヤだなあ。

 

追伸①

 藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に登場させていただきました。
 不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

 他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。

 是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
 ご購入はこちらです。 (できればレビューも書いて下さいね!)

追伸②

  「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

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 皆様も、是非御参加下さい!

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なんで付いているのか

 すき焼きにタマゴって、いつから付いているんですか?

 すき焼きにタマゴって、誰が付けたんですか?

と御取材の記者さんから良く聞かれます。その記事内容には関係ない場合でも良く聞かれます。

 答えは、勿論、キッパリ、

 存じません!

 だって、すき焼きは誰か有名シェフが発明したものではなく、自然発生的にできたものですから、結局、分かりません。

 なんで付いているか?

は分かります。それは他に適当なものがないから、です。

 そんな、つまらない理由なのか って?

 考えてみて下さい。

 鍋から取り出したばかりの具は非常に熱くて、食べれば火傷しますね。だから、なんらかの液体に浸して温度を下げないと食べにくいです。

 では、何に浸しますか。水ですか、出汁ですか、酒ですか、味醂ですか。

 どうせなら、割り下の甘辛い味をマイルドにしたいですね。

 ほら、タマゴしかないでしょう。

 温度を下げて⇒しかも味をマイルドにするには、消去法で考えて、タマゴがベストです。だから普及しているのです。

 では、いつから付いているのか、誰が最初に付けたのか。

 実は私は、それをそんなに知ろうとは思わないんですよね。普通の味覚を持っている、日本のどこかの人に決まっています。天才ではないと思いますよ、多分。

 現状美味しくて成功しているのですから、ムキになって詮索することもないように思います。

 失敗は詮索すべきで、成功はそうでもない、と私は思ってるんですけどね、東電さん。

 おっと、話しが逸れました。味の話しに戻りますね。

 味が失敗しているのなら、いつから付いているのか、誰が最初に付けたのか、なんでまた付けようと思ったのか、気になりますよね、それは。でも、御蔭様でそういうことにはなっていません。

 そう、普通の味覚を持っている、多分天才ではない、日本のどこかの人が作った料理=すき焼きはそこが良いんです。

 追伸①

 9/30(日)に「すき焼き通検定試験」を実施します。

 この試験は「落とす試験」では勿論なく、すき焼きについて学ぶことを楽しんでいただく試験です。

 どなたでも受験できて、合格者には特典満載です。

 ただ今受験生募集中ですので、是非是非お受験を!詳しくはこちらです。

 申し込みは、今日まで、です。

追伸②

 藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に登場させていただきました。
 不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

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追伸③

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水郷

 国際観光日本レストラン協会の委員会が、大垣市の「天近別館ちかざわ」さんで開催されましたので、出席しました。

 ですので「ちかざわ」さんの御料理のことを最初にここに書くのが本来でしたが、昨日は血迷って、大垣駅ビルのことなどを書いてしまいました。今日は真面目に料理のことを書きましょう。

 さて大垣の周囲は「水郷」として知られています。木曽三川はじめ大小の河川が流れ、その地下には伏流水が流れています。

 自噴井戸の集中度合は全国有数だそうで、市は「自噴水の街」としてPRを展開しています。

 驚いたことに、「ちかざわ」さんで会議を待つ間に出された飲物は⇒名水。加賀野八幡神社の境内の井戸に湧く水ということでした。

 いやあ、これは美味いですねえ!と言っていると、近澤さんは会議の休憩時間に、神社までバスを出して下さいました。これは東京ではマネできません。

 もう一つ、「水郷」ならではの名物は川魚。

 特に郡上八幡の鮎です。

 木曽三川の一つ長良川は、全長136キロの大河でありながらダムのない川なので、鮎をはじめ色々な川魚が遡上します。餌は白山山系の火山岩に生える珪藻。この清流が、この辺りに独自の釣り文化・川魚食文化を育てているのです。

 特に長良川の鮎の中でも、その上流にあたる郡上八幡一帯の鮎は「郡上鮎(ぐじょうあゆ)」と別な名前でよばれており、一目おかれた存在です。

 今回は、その「郡上鮎」の「子持ち鮎」です。

 焼き方は「幽庵焼き」。鮎好きにはたまりません。

 さらにさらに、水が出るということは、酒も出来るわけで御酒も美味いです。

 名門「白扇酒造」の社長さんも会場に見えていて、ひとしきり酒談義。

 いやあ、酔っ払いました。

 うーい、ひっく。

追伸①

 9/30(日)に「すき焼き通検定試験」を実施します。

 この試験は「落とす試験」では勿論なく、すき焼きについて学ぶことを楽しんでいただく試験です。

 どなたでも受験できて、合格者には特典満載です。

 ただ今受験生募集中ですので、是非是非お受験を!詳しくはこちらです。

 申し込みは、明日まで、です。

追伸②

 藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に登場させていただきました。
 不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

 他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。

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老舗ボッサ

 すき焼・日本酒・ボサノバが出会ってしまいました!

 そういうイベント=題して「老舗ボッサ」を、9/17に弊店にて開催しました。

 知人が「インストボッサユニットWAVE」という、ブラジル音楽「ボサノバ」のバンドに参加しているのですが、その方から、

 「ちんや」さんでライブとか出来ないですかね~

と問い合わせがあり、

 おお、いいですね!

ということで、ライブを聞き⇒すき焼きを食べ⇒食べ終わったら、またライブというイベントを決行しました。

 さらにさらに面白くするために、茨城県笠間市の「磯蔵酒造」蔵主・磯さんにもご登場いただき、「ボサノバと日本酒」のライブ・トークをしていただきました。磯さんは若き日に「ブルーノート東京」で働いていたことがある、という異色の経歴の持ち主で、酒と音楽を語っていただくのに、これ以上の人選はありません。

 ですので、ドリンクも当然日本酒。普通のライブハウスだと、たいていドリンクはカクテルとかですが、磯さんが升酒を出して下さり、いい雰囲気に。

 ライブは勿論、御機嫌。

 私も恥ずかしながら、余興の「すき焼きクイズ」を担当いたしました。

 さらにアンコール曲のスキヤキソングに歌で飛び入り参加することになり、皆さまの御耳汚しを致しました・・・

 ところで、この記事を読んで、もしかすると、心肺症いや心配症の読者さんは、 

 そういう貸切りイベントとかやって、フリーで来店する常連さんを断ると、「ちんや」さん、売り上げが減っちゃうんじゃないの?たしか「ちんや」さんは常連客志向だったよねえ。

と心配なさっているかもしれません。

 たしかに、そういう面も無くは無いでしょう。

 でも商売というのは、固定客オンリーではいけないものだ、と思っています。常連さんは勿論有り難いですが、放っておけば必ず減ります。

 それに、「ちんや」さんって名前を聞いたことはあるし、前を通ったこともあるけど、一度も入ったことないんですよね・・・

って、私は色々な方から聞かされます。所謂「敷居が高い」という話しですね。そういう方に、何かのキッカケで、とにかく中に入っていただくことも大事、最近私はそう思っているのです。

 しかし、まあ、そんな野暮な話しはさて置くことにしまして、楽しかったので、またやりたいです。

 すき焼・テキーラ・マリアッチが出会ってしまいました!とか、

 すき焼・シェリー酒・フラメンコが出会ってしまいました!とかも良いかな。

追伸①

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 不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

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デトックス効果

 「ちんや」精肉売店で、オリーブオイルを売り出しました。

 シチリア島の「パルンボ」と、カンパーニャ州の「ボルゴ・デイサンニーティ」 です。

 で、どのように使っていただくか?ですが・・・

 やはり「ちんや」の売店で売っている自家製ポン酢に混ぜていただけば、もう、それだけで立派なドレッシングになるのです。割は、ポン酢3に対してオイル1位で宜しいかと思います。

 そのドレッシングをサラダにかけていただき、それを肉料理に付け合わせるサイドデイッシュにしていただこう、という次第です。

 勿論、酢と油を融合させる物質は入っていないので、いちいち分離しますが、そこは恐縮ですが、いちいち混ぜて下さい。

 なんで、そんなサイドデイッシュが要るのか って?

 その目的はデトックス効果です。

 いや、ちゃんと通じるように、ビロウではありますが、ハッキリ申しましょう。

 それは、便通促進、便秘防止です。

 オリーブオイルにはオレイン酸が非常に多く含まれていますが、そのオレイン酸の効果として、

・小腸で吸収されにくい為に腸を刺激して便秘に有効である

・オリーブオイルが潤滑油的な役割を果たし、腸壁を滑らかにする

・便自体のすべりを良くする相乗効果もある

という機能があるそうです。

 肉を召し上がると、どうしても便通が遅くなりますが、そのことを気にして最初から肉を避けるのはつまりません。

 付け合わせに、オリーブオイルをかけていただけば、翌日難儀しなくて済むと存じます。

 是非是非、御利用下さい。

 え? それだけの目的で買うにしては、オタクのオリーブオイルは高級過ぎるぞ って?

 うーん、そうですかね。

 そうだとしても、私は「健康オタク」はイヤなんです。

 健康に良くてもマズいものは嫌いでして、「美味くて健康に良い」ものだけが好きなんです。「美味しい」が優先です。

 そういう主義ですので、悪しからず、本格的なオリーブオイルを品揃えさせていただきました。

 何しろイタリアの、どこの畑でいつ獲れたか、そこまでトレサビ出来る、というスペシャルなものです。

 油の成分を分離する時、遠心分離機やフィルターを使わずに時間をかけて自然分離しているところもポイントと思います。その間に熟成も進むのです。

 このオリーブオイルと塩を、豆腐にかけるだけでも上手くて、簡単に酒肴に成ります。

 御味も歩哨いたします、イヤ保証いたしますので、是非是非、お買い求めを。

(「ボルゴ」の方がややスパイシーです。)

追伸①

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スター読者

 一日に一度、ツイッター検索をしています。

 ツイッターに「すき焼き」「ちんや」といったキーワードを入れて検索すると、この単語を含むツイートが表示されます。場合によっては、今まさに「ちんや」の店内で食事されている方が・・・

「ちんや」ですき焼きチウ!

とかツイートなさっているのを発見することもあって、結構楽しいのです。

 そんなある日「すき焼き」と入れてみますると、一見してアイコンが愛らしい女性が・・・

 ブログ更新しました。すき焼き!

とツイートしていました。

 おお!

と思って、早速そのブログを開けてみますと、たしかに内容はすき焼きでした。御自宅ですき焼きをなさったらしいのです。

 ブログの主が別嬪さんな理由もすぐに分かりました。そのブログは雑誌CanCanの「スター読者」さんの公式ブログなのでした。可愛いわけです。以前は「読者モデル」と言っていたような気がしますが、いつの間にか変わったんですかね。

 それはさておき、ブログのカテゴリーは・・・

 美容 ( 54 )

 ファッション ( 45 )

 日常 ( 54 )

 グルメ ( 79 )

 おうちグルメ ( 74 )

 お知らせ ( 4 )

 CanCam ( 41 )

 スポット ( 18 )

 ハワイ ( 10 )

 お返事 ( 23 )

 おともだち ( 13 )

 グッズ ( 15 )

と分かれていて、今回のすき焼きは「おうちグルメ」の一つに当たるようでした。別嬪さんがすき焼きのことを書いてくれてヒジョーに嬉しいです。

 でも、嬉しくないことも。

 掲載されている写真を見ると、肉のパッケージにデカデカと、

 「国産牛」!と印刷されています。

 弊ブログの読者さんなら既にご存じとは思いますが、 念のため解説しますと「国産牛」は「和牛」ではありません。

 血統が和牛でなくても、日本国産であれば 「国産牛」 と表示できるわけで、たいていは和牛と別品種の「合いの子」です。体が大きくなる品種と和牛をかけあわせて生まれた牛を 「国産牛」と表示している事例が多いです。

 そう、要するに、増体と肉質の「虻蜂獲り」をするために、意図的にハーフの子を造っているのです。

 和牛の血が一応入っていても、結局儲け主義の飼い主に育てられているので、肥育期間が短かったり、飼料が良くなかったりします。

 まあ、要するに美味しくないケースが多いのです。酸味をつけたり辛みをつけたりと味を調整して、美味しく食べられないこともないとは思いますが、すき焼きだけはゴマカシが利きませんから、やっぱり結局、「国産牛」ですき焼きはお勧めできません。

 別嬪のお姐さん、もう少し肉のことも勉強してね!

 なんなら、私がお教えしますよ、懇切丁寧に。

追伸①

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 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は300人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

 皆様も、是非御参加下さい!

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保養地文化

 老舗旅館「茅ヶ崎館」さんを、「すきや連」の有志の皆さんと一緒に再訪し、「登録有形文化財」のお部屋で、小津安二郎監督が愛した「カレーすき焼き」を食べて来ました。

 私が「カレーすき焼き」をいただくのは二度目で、既に弊ブログの7/25号と7/29号、8/3号に書きましたので、詳しくはそちらをお読み願いたいのですが、時に、なんでまた温泉も湧かない茅ヶ崎に老舗の、歴史的建物の旅館があるのでしょう?

 そういう旅館が存在するのは、この土地が別荘・保養地文化の土地柄だったからです。

 湘南地域(=相模湾沿岸一帯)には、明治時代から別荘・保養地が形成され、首都圏の政財界人・文化人らが滞在する土地に成りました。当時は「潮湯治」という言葉があって、潮風に当たることが療養に成ると考えられていたのです。

 有名な例を挙げれば、小田原の元老・山縣有朋、大磯の元老・西園寺公望、やはり大磯の吉田茂首相があります。

 そうした湘南の中にあって、茅ヶ崎はなぜか、政財界人より文化人が多く、小津監督は、その一人だった、というわけです。そうした人々が交流することで、文化的な土地柄が出来上がったようです。

 さらに「!」なことに、その保養地文化は現代まで続いています。

 現代茅ヶ崎を代表する人と言えば「サザンオールスターズ」の桑田佳祐さんだと思いますが、桑田さんの御父上は茅ヶ崎で映画館を経営していたそうです。「茅ヶ崎館」の五代目・森さんに、そう教えて貰いました。

 このことを聞いて私は、へええ!と声を上げてしまいました。

 ここまで知れば、茅ヶ崎を単に「東京のベッドタウン」「海水浴場」と看做すのは失礼だということが分かりますね。

 そうした経緯で、湘南には明治・大正・昭和の邸宅が今でも残っているようです。結構なことです。

 ところが、です。結構とばかりも言っていられないことに、歴史的建物が相続の難しさや維持管理の費用負担などから、次々に失われているそうなのです。

 そうした建物を行政が引き取って保全している事例もありますが、予算が潤沢なわけではなく、そして何より、そうした建物が「文化財然」としてしまうと、活きた文化創造の場ではなくなってしまいます。

 湘南の人達は、そのことに飽き足りなくなったらしく、行政・NPO・民間が大合同して「湘南邸園文化祭連絡協議会」を作り、建物を保全活用⇒さらに新しい湘南文化を創造し発信することを目指しているそうです。

 「茅ヶ崎館」の五代目・森さんも、そのグループの若きリーダーの一人です。9/1に始まった「湘南邸園文化祭」の最初の「キックオフイベント」は「茅ヶ崎館」さんで開催されたそうです。

 こういう文化が亡くなったら、つまらないですよね!

~森さんはそう話しておられました。

  まったく、その通りと思います。

 すき焼きっていうものは、そうした文化的土壌・文化的雰囲気の中で伝えられて来たので面白いんです。

 しかし、そのための経済的御負担は小さくないと拝察します。何しろ修繕を出来る大工さんも少ないのです。

 そうした保全活用を、なんとか経済的に成り立たせるために、皆さま方も是非「カレーすき焼き」をお召し上がり下さい。私からも、切にそうお願い申し上げます。

 追伸①

 藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に登場させていただきました。
 不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

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 是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
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追伸②

  「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は300人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

 参加者の方には、特典も! 

 皆様も、是非御参加下さい!

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて931日連続更新を達成しました。毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 

 

Filed under: すきや連,すき焼きフル・トーク — F.Sumiyoshi 12:01 AM  Comments (0)

ふぐ中毒騒動

 有名人というのは、騒動を巻き起こす才能がある人のことを言うんですね。

 ひがし知事こと東国原英夫さんのことです。今度はふぐ中毒で騒動を巻き起こしています。報道(=週刊誌)によりますと・・・

「東国原さんはジョギング中にナンパした都内在住の女性(35)を誘い、2人で2011年11月10日夜に「ふぐ福治」を訪れた。この店は、ミシュランガイドで3年連続2つ星を獲得したことで知られ、東国原さんは常連客の1人だった。」

「店内で、東国原さんは「いつもの出してあげて」などと、すりつぶしたトラフグの肝臓をポン酢に溶かした「肝ポン酢」を裏メニューから注文した。「フグの毒で口をピリピリさせて酒を飲むのが通」などと言って味わったといい、女性にも勧める仕草を示したという。」

「東国原さん本人はさほど異変はなかったというが、女性は店を出てから唇のしびれや頭痛などフグ毒特有の症状を示した。帰宅後に救急車で運ばれて入院し、翌11日になってようやく退院した。」

「病院からの通報で都中央区保健所が動き、店を14日から1週間の営業停止処分にした。保健所では29日になって食品衛生法違反などの罪で警視庁築地署に店を刑事告発し、12月2日には店主のフグ調理師免許を取り消す事態にまでなっている。」

 これについて「ふぐ福治」の店主は・・・

「こちらから進んで出してはいません。要求がなければ絶対に出しませんよ。店のリスクを考えると、あり得ないことです。東国原さんが注文しており、女性にも勧めていたのではと思います。しかし、違反なのを知っていて出してしまったので、本当に申し訳ないというしかありません。可食性のフグ肝なんて、そんなのはないですよ」

 牛のレバ刺しの時もそうでしたが、客が要求したから⇒デンジャラスなものでも提供した、と説明する店が実に多いです。

 一方、ひがし知事はブログでこれに反論・・・

「店から『肝ポン酢』があると説明されて注文するようになり、「毒性のない可食性」と認識していたとした。」

「九州の宮崎・大分では毒性のないふぐ肝が提供されることが多々あります」

 み、宮崎には、毒性のないふぐ肝があるんですか・・・

 初耳です。

 良い子の皆さん、何がなんでも有名に成りたい、と考えておいでならともかく、やっぱり、ふぐの肝はお止めになった方が良いと思いますよ。

 追伸①

 藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に載せていただきました。
 不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

 他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。

 是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
 ご購入はこちらです。 (できればレビューも書いて下さいね!)

追伸②

  「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は300人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

 参加者の方には、特典も! 

 皆様も、是非御参加下さい!

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて930日連続更新を達成しました。毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 

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