エレジー

世田谷文学館の「上を向いて歩こう展」を観に行きましたら、グッズ販売コーナーで『上を向いて歩こう』というタイトルの本を見つけました。結構分厚い本です。

著者の佐藤剛さんは音楽プロデューサーの方で、ザ・ブーム、宮沢和史、ZELDA、喜納昌吉&チャンプルーズ、ザ・プライベーツ、ヒートウェイヴ、中村一義、小野リサ、ハナレグミなどのプロデュースを手掛けた方です。小林幸子の50周年シングル「蛍前線」もプロデュースしたとか。

その佐藤さんが、一冊丸ごと「上を向いて歩こう」について書いたのが、この本です。

この歌が、戦後復興の中でどのように産まれ⇒育まれ、世界の「スキヤキ」になったのか。中村八大、永六輔、坂本九、その他多くの人への膨大な取材に基づいて、「昭和という時代の息遣いを追いながら書き下ろした、ヒューマンドキュメント」です。

拝読しまして、この曲が世界中に受け入れられた理由が何だったか、を知りました。

それは「この曲がエレジーだったから」~そう佐藤さんは書いています。

ザ・ブームにも世界中でヒットした曲がありますが、それは『島唄』で、これもやはり沖縄の哀しみを描いたエレジーです。

世界中の人々に受け入れられるのは、たいていエレジーだ、という佐藤さんの説に、私は納得しました。

良く考えてみれば、「上を向いて歩こう」がビルボードで1位になったのは1963年です。あの大戦争が終わって18年しかたっていませんね。

なのにアメリカを訪問した日本人の九ちゃんは群衆から熱狂的な歓迎を受けたのです。ありえないことです。

2001年のテロと比較してみましょう。

あの時「米国本土が攻撃されたのは真珠湾以来」と言われましたよね。あれから12年ですが、今のアメリカの大衆が、アフガンやパキスタンやスーダンの歌手を歓迎するなんて想像もつきません。

でも、九ちゃんは歓迎されました。

何故でしょう。

九ちゃん個人の魅力も当然あったと思いますが、やはり曲がエレジーだということは、決定的だったろう、そう私も思います。

アメリカは戦勝国で、戦後は空前の繁栄を謳歌していましたが、出征して帰還した兵士達が心の底から勝利に酔っていたわけではありませんね。心中には深い哀しみが在ったと思います。エレジーを求めていたのです。

もっとも、元浅草のご出身の永六輔さんがこの詞を書いたキッカケは、安保闘争敗北の哀しみでした。そんなことをアメリカの大衆は、おそらく知らなかったと思いますが、それでも曲が湛える感情は大勢の人に伝わりました。

この本は、そんな歴史について、さらには歌の力、音楽の力について、あらためて思いおこさせてくれました。

岩波書店2011/7/14刊行。ISBN-10: 4000222198、ISBN-13: 978-4000222198

ところで、本日6/8は「スキヤキ」が、1963年にビルボードで2位になった日です。そして次週6/15に、ついに1位になります。

その6/15から50年を記念して「ちんや」では、以下のようなイベントをいたします。ご都合がつきます方は、是非浅草へお出かけ下さいませ。

 「スキヤキ・ソング」50周年記念 

「ちんや」で九ちゃんのCDが当たる週間

 平成25年6月15日(土)~23日(日)

・「ちんや」御座敷で食事なさった後、レシートを「ちんや」売店内の

 抽選所にご持参下さい。お1人様1回抽選に参加できます。

(料理一人前をご注文いただいた方に限らせていただきます)

(「ちんや創業感謝祭」と同時に参加なさることはできません)

<1等>「上を向いて歩こう」CD

<2等>世田谷文学館「上を向いて歩こう展」入場券

<参加賞>「ちんや」金券133円(参加賞は全員に差し上げます)

 *「音のヨーロー堂」さんと世田谷文学館さんのご協力により開催させていただきます。誠にありがとうございます。

追伸①

「浅草法人会」さんの主催で講演会をさせていただくことになりました。

<演題>すき焼きを現代に活かす~商いは、楽しく・古風に・斬新に

<日時>7月2日(火曜)17時受付開始⇒17時30分~19時頃まで

<場所>浅草文化観光センター5階(台東区雷門2-18-9)

<定員>60名様(早めにお申し込み下さい)

<参加資格>どなたでも(=浅草法人会会員でなくても)参加できます。

<参加費>なんと、無料。

*参加の手続きはこちらです。

追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は351人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.192日連続更新を達成しました。

1.200日が近づいてまいりました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 

 

 

 

 

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佐渡の金賞酒

「料飲三田会」の総会が「ちんや」で開催されました。

私は会の会計担当でもあるので、店の主人役に加えて、決算報告・予算の説明・領収書づくりもするわけで、当然ハードでした。

でも、この会の会合を自分の店でやっていただけるのは大変光栄なことですから、ハードだからと言って断る手はありません。

有り難くお請けいたしましたところ、業界の大先輩方が集まって来ました。

さて、今回の宴会のメインテーマの第一は御酒でした。

佐渡の尾畑酒造さんは私の同期で、「料飲三田会」の会員でもありますので、彼女に頼んでスペシャルなものを出していただきました。

・本年度新酒鑑評会金賞受賞酒

・「ワイングラスで美味しい日本酒アワード」金賞受賞酒などなど、デザート用まで。

「ワイングラスで美味しい」というからには、勿論ワイングラスで飲んでいただきました。ワイングラスは、ぐい呑みより酒の香気を楽しめます。

ワイングラスを多数使うと洗い物が大変なんですけどね、洗い場さんには頑張って貰いました。

さらに!燗酒は座敷の中で土鍋を使い湯煎で燗つけしました。

やはり湯煎は良いものです。温度を好きに調整出来ますし、土鍋は風情もあって楽しいです。

実は「座敷で土鍋で燗」はマイブームでして、実際の問題としては営業用には、かなり実現しにくいので、こうして自分が参加する宴会で、半ば趣味のようにやっています。

さて、二番目のテーマは消化酵素とデトックスです。

え、肉じゃないのか、って?

まあまあ、肉も旨いものを出しましたよ。でも、それは当然ですから。

旨い肉でも、御自宅に帰ってからモタレたり、翌朝出るものが出ないと困るんです。それに、「料飲三田会」は人生の大先輩が大勢見えますので、消化酵素とデトックスは重大なテーマなんです。

と、いうわけで消化酵素として「口がわり」の「パインのマリネ」。

先付の1点の「牛モモ肉みぞれ和え」の「みぞれ」には、パパイヤ・マンゴーを加える、といった感じです。

デトックスには、やはり野菜ですから、変わりザクが必要です。

熊本の「早獲り蓮根」、それに、

少し時期が早めですが、賀茂茄子をすき焼きに入れていただきました。

皆さん、食後の感じはどうだったのでしょう。

狙い通りに行っていれば嬉しいんですが、結局佐渡の御酒を通院イヤ痛飲。二次会の向島にまで繰り出しましたから、こういう細かい仕事の成果は行方不明だったかもしれませんね。

でも、まあ、いいんです、皆さん、喜んで下さったようですし、私も楽しかったですから。

う~い、ひっく。

以下は献立です。ご参考まで。

先付け① 馬鈴薯豆腐の銀餡かけ、サイ巻海老など

先付け② 牛モモ肉みぞれ和え、パパイヤ、マンゴー(消化酵素)など

前菜   

 浅草揚げ(本物の浅草海苔を使用)、

 味噌姫栄螺、

 蛍烏賊自家製スモーク、

 小芋雲丹焼、

 万願寺揚げ浸し

すき焼き肉 

 黒毛和種、雌、個体識別番号:1334603752、

 家畜改良事業団広島産肉能力検定場産

 平成22年8月28日生まれ⇒25年4月17日と畜

 肥育32か月、熟成6週強 

ザク 

 葱(千住葱)、

 豆腐(「市川食品」浅草)、白滝(同)、

 春菊(宮城県)、

 椎茸(群馬県)、

 江戸麩

変りザク 

 初獲り蓮根(熊本県)、

 賀茂茄子(京都府)

口がわり パインのマリネ(消化酵素)、

デザート 杏仁豆腐

日本茶  増田園総本店(浅草)  

<献立終わり>

追伸①

「浅草法人会」さんの主催で講演会をさせていただくことになりました。

<演題>すき焼きを現代に活かす~商いは、楽しく・古風に・斬新に

<日時>7月2日(火曜)17時受付開始⇒17時30分~19時頃まで

<場所>浅草文化観光センター5階(台東区雷門2-18-9)

<定員>60名様(早めにお申し込み下さい)

<参加資格>どなたでも(=浅草法人会会員でなくても)参加できます。

<参加費>なんと、無料。

*参加の手続きはこちらです。

追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

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皆様も、是非御参加下さい!

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1.200日が近づいてまいりました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 

 

 

 

 

 

エベレスト登頂

冒険家の三浦雄一郎さんのニュースを視ていて、

おっ!と思いました。

史上最高齢の80歳でエベレスト登頂に成功し、首都カトマンズに下山した時記者団に、

温泉にどっぷりつかって、ゆっくり、のんびり日本酒を飲みたい。寿司とすき焼きを食べたい!

と笑顔でコメントしたそうなのです。

下山途中一時脱水症状に陥り、危険な場面もあったようですが、結局同行した医師によると血圧は安定しており、健康状態は問題ないとかで、素晴らしいことです。快挙です。

だいだい、こういう場面で、

イタリアンを食べたい!

という冒険家はあまりおりますまい。いたら話しが盛り上がりません。

私なら、すき焼と鰻と焼鳥と言うところです。80メートルの丘に登頂しましたら、そういう台詞を吐くことにしましょう。

それに、ですが、日本酒が付いているところが非常に良いです。

シャトー・マルゴーを飲みたい!とか、

シャトー・ラトゥールを飲みたい!とかでは決して話しが盛り上がらないだろうと、容易に断言できます。

三浦さんは、さらに続けて語り、

80歳からスタートだと思えば、人生楽しくなる、

次の目標は、世界6位の高峰チョーオユー(8201メートル)からのスキー滑降

と話したと言いますから、恐れ入って何も申せません。

まずは、その前に、心行くまですき焼きをお召し上がりください。

ご登頂、誠におめでとうございました。

追伸①

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<演題>すき焼きを現代に活かす~商いは、楽しく・古風に・斬新に

<日時>7月2日(火曜)17時受付開始⇒17時30分~19時頃まで

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大東京繁昌記

知人の編集者氏が、すき焼きを食べに来てくれたのですが、

最近この本を出しまして・・・

と差し出された御本を見て、

あれ!

と思ってしまいました。その本の挿絵の原画を、先日展覧会で観たばかりだったからです。

その御本とは『大東京繁昌記 下町篇』(講談社文芸文庫)です。

この中の「大川端」の項の挿絵が、木村荘八の作でして、その展覧会を観て来たことは、このブログの4/27号に書きました通りです。

絵の作者・木村荘八(きむら・しょうはち)のことをあらためてご紹介しますが、洋画家・荘八は明治26年(=1893年)に東京・両国広小路の牛鍋店「いろは牛肉店」第八支店に生まれました。

荘八の父・荘平は、当時日本最大の牛鍋チェーン店「いろは」を経営し、「いろは大王」と言われた人物でした。

多数の愛人・妾がいて、東京市内20箇所にのぼる支店に、その愛人をそれぞれ配置して経営にあたらせたことが有名です。

画家になった荘八は、その妾腹の第八子なのです。

荘八は、やがて浅草に在った第十支店の帳場をまかされますが、画業の夢を断ちがたく、帳場をしながら絵も学び、やがて画家として成功します。

その荘八の、生誕『生誕120年展』が、東京駅の「東京ステーションギャラリー」で5/19まで開かれていて、『繁昌記』の挿絵の原画も展示されていました。

その絵の入った本を、知人が編集していたと知り、まったくの偶然なのですが、とても驚いた次第です。

肝心の内容ですが、

「関東大震災から四年、復興へと邁進する帝都・東京の変貌する姿と、いまだいたる所に残された災害の傷痕を、当時を代表する文豪、画家たちが活写した名随筆」で、昭和2年に「東京日日新聞」で連載されたものを復刊したものです。

文は芥川龍之介、泉鏡花、北原白秋、吉井勇、久保田万太郎、田山花袋といった下町ゆかりの文豪達。

木村荘八の「大川端」の部分の文は、吉井勇です。

ご購読はこちらからどうそ。

追伸①

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Say Sukiyaki!! 

SNS時代がやってきました。飲食店の現場が今どうなっているか、お伝えしておきましょう。

飲食店それも上等な料理を提供する店は、当然ながらSNSにUPする格好のネタですから、連日デジカメでカシャカシャする方たちがいます。

フェイスブックなんてものはそもそも、自分がハッピーな姿を人様にひけらかすツールです。自分は、

・こんな高級な店に行けるほど、経済的に成功しているんだ!ということを示す画像か、

・自分は一緒に食事をする仲間に恵まれているんだ!ということを示す画像が必要です。

前者を志向している人は料理や内観をカシャカシャ、後者を志向している人は記念写真を撮りたがります。

そう、お客様はフェイスブックやツイッターにUPする写真を撮ることが最終目的で、すき焼き屋に見えているのです。

だから、その写真が上手に撮れなかったら、すき焼きが美味くても、目的が達成されたことにならないのです。

ですので、弊店のスタッフには、お客様が記念撮影をなさりたい場合は積極的にシャッターを押して差し上げよう。さらに!最高の笑顔の写真が撮れるように盛り上げて差し上げよう、と言っています。

盛り上げるところまでが、我々の本業なんです。店サイドとしては「すき焼きを食べさせれば終わりで、そこまでが本業」と思ってしまいがちですが、間違いです。

だいだい、ですね「シャッターを押して下さい!」と言われて押すだけなら、中世の召使いと同じレベルの労働ですね。

そこを一段階超えて、素晴らしい笑顔が撮れるよう、盛り上げて差し上げれば、きっと、

「ちんや」のお姐さんが上手く盛り上げてくれたので、良い写真が撮れたなあ!

と御客様の思い出の中に記憶して貰えます。

SNS時代は、そこまでやって、それでやっと任務終了と思わないといけません。

で、その方法ですが、

笑って下さい!

笑顔下さい!

は、あまり上手く行きません。むしろ緊張してしまいますね。

どうするか、と申しますと、

Say Sukiyaki!! と叫ぶことを弊店では推奨しています。日本人の写真を撮る時はゼッタイSukiyaki!! がお勧めです。

外人さんがSay Cheese!! と言う時は「チー」にアクセントがありますから、自然と口が横に拡がって歯が出て笑顔に見えます。

でも日本人が「ち~ず~」と言うと「ず~」にアクセントが付いて、皆オチョボ口に成ってしまいます。 

デパートなど接客業の皆さんは、出勤前に鏡を見てWhiskey!! と言うようですが、これも「イー」で、口を左右に開く練習という意味で同じですが、やっぱり日本ではウイスキーよりスキヤキですよね。

結局日本人にはSukiyaki!! がお勧めなのです。

濃ゆいメンバーが集まった場合は、

「ネーギー(葱)!」も良いかもしれません。

「スキヤキ~!」と叫べ、きっと思い出に残る、最高の笑顔の写真が撮れます。

それでは、皆さん、

「ス~キ~ヤ~キ~!」

追伸①

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上を向いて歩こう展

「世田谷文学館」で「上を向いて歩こう展」が開催されています。

私は、この歌を数限りない回数歌っていますが、直筆スコアを見たことはありませんでした。今回はそれが展示されていると言いますから、行かねば罰が当たります。押っ取り刀で行って参りました。

さて、今この歌に関する展覧会が開催されているのは、1963年6月15日に全米チャートで第1位を獲得してから、今年が50周年に当たるからです。

この歌は、その後さらに世界中でヒットしましたが、わが国ポップス史上でこういう規模のヒットは、今までありません。史上最大の快挙と言っても過言ではないでしょう。

最近では東日本大震災後に、何人もの歌手が「上を向いて歩こう」を歌うCMが流れていたのを思い出しますね。

そんな記念すべき年、ということで開催されています。

さて今回の展示では、

中村八大、永六輔、坂本九の名曲誕生の秘話

高度経済成長や安保闘争といった歴史的背景

さらには、

「SUKIYAKI」が70ヵ国以上に広まった背景

といった整理の仕方で展示されています。

主な出品資料は、

中村八大直筆スコア、初演の楽譜の他に、

全米レコード協会から坂本九に贈られたゴールドディスク、映像「KYU SAKAMOTO in THE STEVE ALLEN SHOW」、

「夢であいましょう」台本、「冗談音楽」台本、

「SUKIYAKI」各国版レコード、楽譜、村上雅則関連資料・・・

などなど、とにかくお宝の山と申せましょう。

個人的に「へええ!」だったのは、「70ヵ国以上に広まった背景」のコーナーです。

その背景には、日本の音楽を世界市場に普及させる夢と志を持った、一人の日本人の存在が在った、というのが、この展示の眼目です。この歌を世に広めるために尽力した人々と、この歌を聴きながら海外で活躍した日本人に焦点が当てられていました。

特に、敗戦の日本から海外に出て、彼の地でこの歌を聴いていた人達の想いを伝える資料は、同朋なら涙なくして見ることはできないと思います。

原発事故を経験した、今の日本人の気持ちに通じます。

♪上を向いて歩こう 涙がこぼれないように♪

皆様も、是非ご覧あれ。6/30までです。

追伸①

「浅草法人会」さんの主催で講演会をさせていただくことになりました。

<演題>すき焼きを現代に活かす~商いは、楽しく・古風に・斬新に

<日時>7月2日(火曜)17時受付開始⇒17時30分~19時頃まで

<場所>浅草文化観光センター5階(台東区雷門2-18-9)

<定員>60名様(早めにお申し込み下さい)

<参加資格>どなたでも(=浅草法人会会員でなくても)参加できます。

<参加費>なんと、無料。

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追伸②

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 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は351人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.186日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 
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当世シニアお一人さん事情

テレビの情報番組で、当世お一人さん事情を特集していました。

しかも、シニアのお一人さん事情に絞った話しです。

登場するのは、

お一人さんで焼き肉に行くシニア女性(要するに、お婆さん)

お一人さんでカラオケに行くシニア女性(これも、お婆さん)

お一人さんでネットカフェに行くシニア男性(お爺さん)、さらには、

お一人さんで旅行に行くシニア女性まで。

ここに出て来る皆さんは、おつれあいを亡くしたのではありません。しっかり結婚しておいでなのですが、お楽しみは一人で、なのです。

まず、お一人さんで焼き肉に行く女性の言い分が驚きます。

焼き方が家族と違う。つまりこの方はカリカリ・焦げ焦げに肉を焼きたいのですが、それを家族に許して貰えないのだそうな。

次にお一人さんでカラオケに行く女性の言い分は、

歌の趣味が違う。この方は演歌が好きでなく、新しい歌を歌いたいのです。

続いて、お一人さんでネットカフェに行く男性の言い分は、

家に居ると婆さんが話しかけてきて、リラックスできないのだけれど、外でリラックスしてから、その後で婆さんと対面すると「寛容になれる」(!)

さてさて、お一人さんで旅行に行く女性の言い分は、

夫婦で旅行すると必ず喧嘩してしまうので、別々に旅行して土産話しをする方が楽しい。

いやはや。

私の、お一人さんへの見方がかわりました。

「ちんや」へもシニアのお一人さんが結構見えるのですが、

昔婆さんと二人でここへ良く来たんだよ!その婆さんは、おととし死んじまってねえ・・・

という状況が多いのだと確信していました。だから、そういうお一人さんは大事にせねば、と確信していたのですが、このテレビの情報が正しければ、単なるワガママで、弊店へ見えているシニアも結構多い、ということになります。イヤな感じですね。

たしかに「死んじまってねえ」系のシニアは、そのストーリーを店の者に語って下さいますが、「焼き方が家族と違う」系のシニアは、詳しい事情を店の者にあまり語らないかもしれません。

要するに、です、婆さんは浅草今半さんの「焼くように煮る」がお好きなのだけど、自分(=お爺さん)は「ちんや」風が好きだから、それで見えていた、と考えることも出来るです。

うーん・・・

か、歓迎しますよ、一応。

追伸①

藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に登場させていただきました。

不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。

是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。

ご購入はこちらです。 (できればレビューも書いて下さいね!)

追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は351人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

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毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 
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好きやき!高知

例によってツイッター検索をしていたら、こんなもの↓が拡散されていました。

「好きやねん(兵庫)好きやで(大阪)好いとうよ(福岡)好いとるばい(長崎)好きったい(熊本)好きっちゃ(北九州)好きじゃけぇ(広島岡山)好きじゃよ(徳島)好きやに(三重)好きだかね(名古屋)好きだべさ(北海道)好きだよ(東京)すきやき(高知)」

高知県における「駄洒落の基本」が「すき焼きが好きやき!」であることは、以前に弊ブログでもご紹介しましたが、このツイートは、その変形版と申せましょう。

好評のようで256回リツイートされていました。

ちなみに、ですが、高知県人が「好きやき!」と言う、すき焼きは一風変わっています。

葉ニンニクを入れるのです。

高知県人はカツオのタタキをよく食べますね。その薬味としてニンニクが欠かせませんが、残ったニンニクを放置していると、緑の芽が出始めます。この小さな芽が伸びてネギほどの長さになったものが葉ニンニクです。

独特の香りがあり、歯ごたえもよいので、高知ではさまざまな料理に利用されるようです。で、この葉ニンニクを入れて、クジラ肉のすき焼をするのです。すき焼きに葉ニンニクを入れると、その風味で肉の持つ臭みを打ち消し、一層おいしく食べられる、ということのようです。

牛肉のすき焼きの場合も同様にやります。

ニンニクは、他の具に香りが移る場合があります。しかし、良く考えれば、普通のすき焼きにおけるネギの存在感もかなり強烈ですから、スパイス的な具としてネギにニンニクが加わったと考えて、一夜の座興として楽しむには面白いかもしれません。

高知県外の方も是非お試しいただき、勿論食べた瞬間には「すき焼きが好きやき!」と叫んでいただくのが基本です。

追伸①

追伸①

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 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は351人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.181日連続更新を達成しました。

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甘くないトマト

さて皆さん、おいしい味とはどういう味ですか。

糖度□□%のイチゴとか、

糖度△△%のトマトとか、

よく見かけますが、あれっておいしいですかね。

まあ、お子さんにとっては、おいしいことはおいしいでしょうが、あれがベストですかね。

実は先日、東京会館の中の和食「八千代」で会食する機会があったのですが、食事しておりますと、板長の鈴木直登さんが厨房から出ていらして、

住吉さん、これね、甘くないトマトなんですけどね、お好きでしたよね?

そりゃあ勿論、ユア・ウエルカムですよ。甘いトマトは、もう沢山!と思ってたところです。

その一皿は、完全に生野菜だけの一皿で、それに特製の塩をふるだけなのですが、実に結構な体験でした。

最近では、東京都料理業組合が主催する産直食材試食会に参加しても同じような考えで仕入れをする方増えて来ているように見えます。産直なので、中間業者の思惑が入らず、ストレートに現場の意見が反映されやすく、良い取り組みと思います。

で、話は戻りますが、糖度△△%のトマトはおいしいトマトですか。

よくよく考えますと、

おいしさを伝えやすい味、あるいは、

おいしさを強調しやすい味、

と考えるのが正確ではないでしょうか。

情報が溢れている現代社会では、たしかに目立って南畝イヤ目立ってナンボですから、こういう方向に行くのだと思います。

行政が主導して品種改良をすると、なんだか、こういう方向に進むことが多いような気がします、まあ、偏見ですけどね。

じゃあ、住吉がおいしいと思う味って、どういう味なんだ、って?

それはですねえ、ヒジョーに単純明快ですよ。それは、

「複雑な味」(笑い)

追伸①

 「浅草法人会」さんの主催で講演会をさせていただくことになりました。

<演題>すき焼きを現代に活かす~商いは、楽しく・古風に・斬新に

<日時>7月2日(火曜)17時受付開始⇒17時30分~19時頃まで

<場所>浅草文化観光センター5階(台東区雷門2-18-9)

<定員>60名様(早めにお申し込み下さい)

<参加資格>どなたでも(=浅草法人会会員でなくても)参加できます。

<参加費>なんと、無料。

*参加の手続きはこちらです。

追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は351人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.179日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 

 

 

 

 

 

Filed under: すき焼きフル・トーク — F.Sumiyoshi 12:01 AM  Comments (0)

山菜すき焼き

一日に一度ツイッターに「すき焼き」と入れて検索しています。

そうしていると、時たま発見するのが、地方色豊かなすき焼きです。

地方ごとに具材が少しずつ違いますから、それを見つけては、「ちんや」で「変わりザク」をする時の参考にしています。ちゃんとしたサイトよりツイッターの方が、面白いものが見つかるような気がします。

さて、今回発見しましたのは、【山菜すき焼き鍋】。

その山菜すき焼きを出しておいでなのは、

地獄温泉「清風荘」さん、アカウントは@jigoku_onsenです。

阿蘇の五岳の山麓にある地獄温泉の御宿のようです。

「自然の恵みの温泉を守り、訪れる人に癒しを与えるべく日々精進しています。」

「阿蘇の山菜たちがいっぺんに芽を吹き、山菜、たくさん採れました)^o^( ようやく季節限定メニューの山菜すき焼きの準備が完了しました。 阿蘇の春を味わいにお越しください。

ということで、「期間・数量限定★超レア【山菜すき焼き鍋】会席プラン」を販売しています。

「超レア」とまで言わなくても充分売れそうな気がしますが、それはさておきまして内容は、

こごみ・蕨・ぎぼうし・篠目竹・独活・芹・・・等々

「篠目竹」というのが何か分からなかったので、板長に調べて貰ったら、

「矢竹」の別名で「姫竹」に近い、細い種類ではないか、ということでした。

今「ちんや」では、熊本の「早獲り蓮根」を「変わりザク」にしていますが、「姫竹」も候補でした。

今年は採用せずシーズンを過ぎてしまいましたが、来年は「姫竹」も良いなあ、と思います。

この御宿は、この他にも「猪鍋」「鹿肉しゃぶしゃぶ」とか「地獄鍋」をやっていて、なかなかそそられます。

阿蘇が近ければ、私もすぐ行くところですが、どなたか、九州の方、チャレンジして報告下さい。期間限定ですので、お急ぎを。

追伸①

藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に登場させていただきました。

不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。

是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。

ご購入はこちらです。 (できればレビューも書いて下さいね!)

 追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は351人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.175日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 
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