Geography

旧知の写真家・佐藤信太郎さんが新しい写真集の刊行に合わせて展覧会も開催されています。
題して「Geography」
新しく撮った作品かと思いきや、今回の作品は佐藤さんが1992年頃に取り組んでいた作品です。
都市の地面を、距離感がつかめないように撮り、衛星写真のようにも・接写にも見えて=ミクロにもマクロにも見えるようになっている、面白い手法で作品が造られています。
撮影した場所は、東京湾岸の埋め立て地にあった、ショッピングモールを建設する予定の巨大な空き地だったとか。
その土地の一部に、金属的で所々が錆びた地面や、石灰のような物質があったり、エメラルドグリーンに変色した水たまりには渡り鳥が集まっていて、砂利の中に卵を産んでいたそうです。
その後佐藤さんは、
夜の繁華街を撮影したシリーズ「夜光」、
非常階段から東京の夕景を撮影したシリーズ「非常階段東京」、そして
東京スカイツリーの建設によって変わりゆく街の風景を捉えた「東京|天空樹 Risen in the East」といったシリーズに展開していきます。
私は、その辺りからの知り合いですが、その前に、今回の作品のような試みがあったとは存じませんでした。
皆様も、是非お出かけを。

<佐藤信太郎 写真展 Geography>
会期:2019年6月25日(火)〜7月13日(土)(休廊日:日・月)
会場:コミュニケーションギャラリーふげん社
〒104-0045 東京都中央区築地1-8-4 築地ガーデンビル 2F

追伸
令和の新時代に向け、「ちんや」は「肉のフォーティエイト宣言」を致しました。ご理解・ご愛顧賜りたく、お願い申し上げます。

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慶應鶴岡発の酒

慶應義塾「料飲三田会」は、山形県鶴岡市の加藤嘉八郎酒造の若旦那を新会員として迎えました。
若旦那は若い頃画業を志していて、慶應義塾を卒業してはいないのですが、義塾から「特選塾員」に選ばれましたので、当然入会の資格があるということで、ご入会いただいた次第です。
「特選塾員」は、普通の卒業生でなくても義塾に特別の貢献があった方が選ばれる制度でして、例えば、早稲田を卒業した方が慶應の教授になり、永らく勤務した場合などがあります。
その「特選塾員」に鶴岡の蔵元さんが選ばれた経緯を説明するのは、多少時間がかかりますが、以下に。
まず義塾は2001年から鶴岡に先端生命科学研究所(「鶴岡タウンキャンパス」)を開いています。この研究所は最先端のバイオテクノロジーに特化した研究所。そのバイオロジーが酒につながり、加藤嘉八郎酒造さんにつながります。
研究所はテクノロジーを応用して「慶應鶴岡発の酒」=「知性を磨く酒」を造ろうと考えました。
「独創的なアイデアの多くは会議室や教室ではなく酒席で生まれる」
ということで、人の知性を活性化させる酒を、と考えたそうです。
酒には、そもそもGABAやオルニチンなど、抗ストレス作用のある物質が入っていますが、それが多い酒を造ろう!ということになったそうです。
で、その酒造りを実際に引き請けておられるのが、加藤嘉八郎酒造さん→「特選塾員」という経緯です。
もうすぐ義塾は、なんと酒販免許を取り、東京のキャンパスでも、このお酒が買えるようになるとかで、結構なことと思っておりましたら、悲しいことに、
鶴岡は、6月18日の地震に襲われました。
蔵に人的被害はなかったとかで、それは不幸中の幸いですが、酒瓶は相当数倒れて割れてしまったと聞きます。
お辛いと思いますが、何とか、ここをしのいでいただきたいと思います。

追伸
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供給サービス

色んな業者さんが、色んなDMを送りつけてきますが、最近届いたDMが「!」でした。曰く、
「外国人材供給サービス開始のご案内」
私が1988年頃習った経済学では、「供給」はもっぱら「財」に使う言葉だったけどな。
「供給」って、いまどきは人にも使うんだ。
「日本人材供給サービス」もあるのか、な?

追伸
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ご招待

慶應義塾「料飲三田会」の花街例会を向島の「きよし」さんで開催しました。
この会に、新入会員さんは「ご招待」と致しました。
「ご招待」って、タダのこと?
はい、そうです。
剛毅でしょう!
私が「料飲三田会」の会長になって始めた、一番剛毅な事業が、これです。
私の会務運営は基本的には穏健なもので、先輩方のやってこられた事業を大きく変えていません。
新しくやりましたのは、まず
小規模なお店を会員だけで借り切る「プレミアム例会」。
人数限定となると、当然「先着順」になりますので管理で面倒です。またお店の「貸し切りギャランテイー」の金額を超えるため、会費が高めになってしまいますが、やった結果は大変美味しくて良かったと思っています。
それと、もう一つの新規の試みが、この「ご招待」です。剛毅でしょう!
大規模な宴会だと若い人同士が集まってしまいがですが、料亭で少人数なら世代間の融和が図れるので良いのでは?と思っています。
それに、新入会員さんは入会の時に入会金をいただいているので、それを花街例会に振り向ければ、会としての出費は、そう大きくはないですからね・・・
あ、大して剛毅でないのがバレちゃったか、な。

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路上飲酒禁止条例

長らく日本社会は飲酒に寛容でしたが、じわじわと規制する方向に傾いているようです。
今月、渋谷区議会は渋谷駅周辺の路上や公園での飲酒を禁止する条例を可決・成立させました。
原因は勿論、昨年のハロウィーンの騒動。渋谷区長は、本来マナーの領域なのに規制せざるを得ないのは残念と発言しているそうですが、昨年はトラックをひっくり返してしまいましたからねえ、流石に何も規制しないというわけにはいかなくなったようです。
が、
本当に悪いのは酒なのか、
酒だけ規制すれば治まるのか
という点が残りますね。
酒が悪い、という立場であれば、花見の宴会も迷惑と言えます。逗子市は海岸での飲酒や音楽が迷惑だということで規制をかけましたが、結果「海の家」の売上は9割減になったとか。
渋谷の今回の条例の場合は、ハロウィーンの期間に限って規制するという条例を作ったそうです。つまり、
ハロウィーンが悪い、
しかし酒を規制する
というユニーク(?)な発想の条例と申せましょう。
浅草でも実は花火の日なんか、路上飲酒がかなり迷惑なんですけどね。ウチのマンションは、花火の日に管理費でガードマンを雇って、敷地に酔っぱらいが入らないように見張ってもらっています。
騒ぎがエスカレートすると、いつか全面規制の時代が来ないとも限りません。トホホですね。

追伸
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5000円超え!?の牛丼

お、ピクルスが付くんですか!
「ちんや」をマネしたんでしょうか・・・
でも、悪い気はしません。
さて、ピクルスが付くのは、レストラン「ORIGAMI」の新メニュー「キャピトル牛丼」で、お値段は、なんと、5464円だそうな。
ザ・キャピトルホテル東急の中の「ORIGAMI(オリガミ)」さんは、ホテル業界では割と知られた名店で、既に「パーコー麺」という名物がありますが、「二匹目のどぜう」を狙って、高すぎる?牛丼を開発したそうです。
報道によりますれば、
「主役の牛肉はその時期にピッタリの産地から厳選されたA5ランク黒毛和牛の霜降りリブロース。霜降りだが、脂分が多すぎることなく、旨味と脂身の絶妙なバランスで肉の風味を堪能できる。」
ここは、さて置きます(笑)
「付けあわせの自家製ピクルスや柚子果汁と刻んだ皮が入ったスッキリとしたコンソメスープも牛丼にぴったり。さらに、温泉玉子・山葵・七味唐辛子・柚子胡椒の4種の薬味を牛丼に合わせて楽しめる。山葵や柚子胡椒を合わせてスッキリ和風にいくのもいい。」
「ちんや」では2014年の秋から、すき焼きの、つけあわせにピクルスを付けています。
その理屈は2015年6月18日の弊ブログに書きましたので、そちらをご覧いただきたいのですが、一言でいえば、「味の抑制効果」によって、甘辛いすき焼きと酸っぱいピクルスの両方が美味しく食べられて、人間に必要な五味を賞味することができる、ということです。
その意味で、「ORIGAMI」さんが薬味として付けている、山葵・七味唐辛子・柚子胡椒も結構なチョイスと思います。
もちろん私としては、カレーを推したいところですが。
「ORIGAMI」さんは名店ですから、「ちんや」を参考にされたのであれば、光栄なことですし、参考にされていない場合でも、「ちんや」のやり方が理にかなっている証拠の一つになりますから、在り難いことだと思っています。
新メニューが売れますように。

追伸
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変わりザク②

弊ブログの6月9日号に書きました通り、今年は「変わりザク」10周年の年ですので、すき焼きの、肉以外の具材について考えています。
まず、そもそもですが、すき焼きとは、
塩分が多いストックで具を煮込む料理ですので、あまり上手に煮込むことができません。日本料理店の「煮物」のようにはならない、ということです。
逆に申しますと、現在定番のザクに成っている具材は例外的に美味く食べられるものだと考えるべきだと思います。
現在定番のものは、まず具材の構造としてシッカリしていて、しかし割り下が浸み込み易い構造のものだということになります。
葱、玉葱は巻いていますので、これに該当します。
キノコは巻いてはいませんが、これに該当します。
乾物や豆腐、シラタキもこれですね。
総じて、こうしたものは「消化が悪い」食材ばかりです。ウチの父が胃の手術をした後に当分食べてはいけない食材リストを渡されましたが、上記の食材が列記されていました。すき焼き屋なのに、すき焼き出来ないね・・・と言い合った記憶があります。
少し加工すると良くなるものとしては、
豆腐→焼き豆腐にして水分を減らすことでちょうどよくなります。水分が多いものはダメです。
芋類→美味しくするには、事前に下茹でが必要ですね。
一方、上手く煮込むことはできないものの、表面に味が絡むことで、なんとか美味しくなるものもあります。
茄子、もやし
ごぼう、ニンジンはピーラーすると良いでしょう。
こういう方向で、もう少し具材を探して行きたいと思っています。

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安楽死を遂げた日本人

すき焼きというのは、人生の節目にあるような、特別な食べ物です。
「ちんや」が一般の皆様から募集した「すき焼き思い出ストーリー」の中には「最後の外泊」という一本がありましたが、これは、癌で入院中だった筆者のお母さまが大晦日に外泊を許されて自宅に戻ったとき、家族みんなですき焼きを囲んだという話しでした。
最後の晩餐として、すき焼きを食べるという話しを、最近私はもう一本ネットで見つけましたが、それは安楽死に関わる、ややショッキングな話しでした。
その、すき焼きの話しは『安楽死を遂げた日本人』(宮下洋一著、小学館)に出てくるそうでます。
「多系統萎縮症」という神経の難病を患った51歳の女性が、安楽死が認められているスイスに渡って実行しますが、その前に新潟の実家に帰って食べた料理が、すき焼きだったという話しでした。
その時点で女性は、上手に食事を出来なくなっており、まず、
卵を、中身が潰れてしまうほど、強く割ってしまいます。次に、
肉を菜箸でつかもうとしたが、肉を剥がせない。
割り下もこぼしてしまう。
それでも一同は「いい肉は口の中でトロけるね、ありがとう」と口々に褒めて、感動的な時間になったと言います。
その1年後に、女性は立って歩くのが難しくなり、やがてスイスで安楽死を選びます。
すき焼きというのは、人生の節目にあるような、特別な食べ物です。こういう文を読むと、心して関わっていかねばと思います。

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永続企業の創り方

藤間秋男さんの御本
『永続企業の創り方10ヶ条―100億円企業より100年企業に学べ!』
を拝読しました。
実は藤間さんが開催するセミナーのパネリストとして私がお招きいただくことになったからです。
藤間さんは「100年企業創りコンサルタント」。
TOMAコンサルタンツグループ株式会社およびTOMA100年企業創りコンサルタンツ株式会社代表取締役です。
1952年東京のお生まれ。慶應義塾大学をご卒業後、大手監査法人勤務を経て、1982年に藤間公認会計士税理士事務所を開設。以降、税理士法人・社会保険労務士法人・監査法人・行政書士法人、さらには弁護士法人も開設。今では200人以上の専門家がグループにいるそうです。関連セミナーや老舗企業を集めたイベント「100年企業サミット」を主催するなどしておられます。
その藤間さんがライフワークであるところの「100年企業創り」に取り組む中で知ったことをまとめたのが、この御本です。私の「東都のれん会」の知人も何人か文中に登場しています。
拝読して、極めてザックリ要約しますると、企業にとって大切な順番は、
戦術<戦略<社員<理念
と信じることがポイントのようです。
今どきは、この逆だと思っている経営者が多いようで、理念なく戦略から入って来る人が多いようですから、そういう皆さんには良い薬(=苦い薬)と思います。
皆様もご購読を。

『永続企業の創り方10ヶ条―100億円企業より100年企業に学べ!』単行本: 171ページ
出版社: 平成出版
出版日:2019/4/1
ISBN-10: 4434254316
ISBN-13: 978-4434254314

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業績好調

「ちんや」で社員さんの歓送迎会をして下さるという会社さん、
おや、業績好調な会社さんなのかな・・・
と思って検索してみたら、
コスプレ・キモノの会社だった・・・
弊ブログを読んで下さっていないようで、良かった(苦笑)

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