消費税政局
消費税政局が騒々しくなってきましたね。
もし、今私が議席を持っていたらどうするか?
⇒反対票を投じますね、はい。
その理由は、実は日頃オザワ先生の御世話になっているから、では勿論なく、カンタンなことでして、税収がむしろ減りそうな気がするから、です。
百歩譲って多少税収が増えるにしても、上げた税率分そのままは、ゼッタイに増えませんよね。
思い起こしますのは、最初に消費税が導入された頃のことです。その頃私はデパートの美術部にいましたが、連日こんな会話がなされていました・・・・
店員:こちらの絵画は税込み103万円でございます。
客:消費税分まけて税込み100万円にしてよ!まけてくれたら、この絵を買うよ!
日頃売り上げノルマに苦しめられている営業さんが「まけてくれたら買うよ!」を拒否することはできません。ほら、あっと言う間に税収が減りました。
哀れな市民は不満を財務省にぶつけられないので、お門違いにも営業さんにぶつけるのです。御役人や御用学者さんには、この人情の機微はおわかりにならないでしょうね。
それは必需品じゃない財の話しだよねえ、必需品なら「まけてくれないなら買わない」とは言えないから、値引きしなくても済むんじゃないの!
・・・なんて言う勿れ。心底、分かってませんねえ。
必需品の場合は、客に要求されてから⇒値引きではなくて、最初から価格を据え置きするでしょう。デフレなんだから当然です。
その方法は簡単です。下請けを叩けば良いんです。税率上げの前に見積もりを獲って、税込価格を据え置かない業者は切っちゃえば良いんです。
下請けさんは切られては堪りませんから、泣く泣く価格を据え置き⇒税率引き上げの分は社内でリストラしようとするでしょう。安全安心のためのコストが減らされるのは目に見えています。
人件費も減らされるでしょう。給料を減らされたり、失業したりした、下請けの社員さんは買い物をググッと切り詰めるでしょうから、ここでまた、ぐぐっと税収が減りましょう。
ほら、あっと言う間に、景気悪化と税収減のスパイラルが始まりました。
世はデフレなんですから、結局、どの道値下げするんです。税率引き上げの分をお目出度くそのまま価格転嫁する会社なんて、どれだけありますかねえ!
さて、文句はこの辺にして、すき焼きはどうなるかってことを考えてみますか。
すき焼きは、一般的には必需品ではない財に該当するでしょう。だから税率が上がれば、需要はググッと減ることでしょう。
でも私は、すき焼きを必需品化することが可能だ、と考えています。例えば・・・
毎年お墓詣りの帰りには、「ちんや」ですき焼きを食べるって、ウチの家族は決まってるんだ!だって、死んだお爺ちゃんが大好きで、いつも連れて行ってくれたからね・・・
というケースでは、すき焼きは、断じて必需品なのです。そうした消費を手控えることは、そのご家族にとっては思い出を失うことですから、辛くてできないでしょう。
そう、必需品と看做せない筈の、すき焼きであっても、やり方によっては必需品化することが出来るのです!
御役人や御用学者さんには、この人情の機微はおわかりにならないでしょうね。
一体全体本当に、ダイジョーブなんでしょうか。もし税率を上げて税収が減ったら、ハラキリですよ!イヤそれは流石にマズイか、ではバンジージャンプでどうでしょう?
財務官僚と御用学者にバンジージャンプを義務づける条項が、法案に盛り込まれれば賛成しますけどね。
どうです、ノダさん、私と妥協しませんか。
追伸①
『料理通信』6月号に「ちんや」が紹介されています。
この雑誌に服部幸應先生が連載なさっている、「世界に伝えたい日本の老舗」というコーナーの第37回に、お採り上げいただきました。
有り難いことです。ご購読はこちらです。
追伸②
「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。
この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。
その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。
現在の笑顔数は178人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。
参加者の方には、特典も!
皆様も、是非御参加下さい!
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて844日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。
Twitterもやってます。こちらでつぶやいています。
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