県民所得
沖縄県が本土復帰40周年を迎えたそうです。
基地問題が進展しない中、祝賀ムードは全く無かったと報道されていました。
勿論私は軍事や安全保障のことは何も知りませんので、沖縄の方々に、どの程度の基地負担をお願いするのが良いのかわかりません。
ただ、私が気になりますのは、沖縄県の一人当り県民所得が相変わらず少なく、全国47都道府県中46位だ、ということです。
沖縄を旅行した人なら、今沖縄が整備されていること、特に観光産業が整備されていることに、お気づきになったことと思います。結構立派ですよね。
空港は立派、ホテルも立派なのがいくつも立っています。その間を走る道も綺麗で、快適な高速バスが往来していますね。
まあ、10腸炎いや10兆円とかいう金を投資したそうですから、当然かもしれませんが。
この立派で綺麗なホテルを使って、沖縄サミットを開催できました。
そして、何より沖縄には「美ら海」という最強の観光資源があります。琉球王朝の遺産は、歴史好きの人をも満足させるでしょう。壷屋には陶芸もあります。
沖縄は、日本が世界に誇る観光地と言えます。
でも県民所得は相変わらず少ないようです。
このことは観光産業が経済にもたらすインパクトの小ささを示しています。
ついでに申せば、最大の観光県・京都府も意外と低く、全国10位です。栃木・静岡より下位なのです。さらに、ついでに申せば、沖縄以外の下位常連県は、高知・宮崎・長崎・熊本でして、皆、観光地として結構有名ですよね。
理由はハッキリしています。
観光産業は、常用雇用を産みにくいのです。
日本人が観光する日は、正月・GW・お盆のそれぞれ五日間程度に限られます。と、いうことは、
365日―(5日+5日+5日)=350日の間、人手が余ってしまうのです。当然人を常用雇用しにくいですよね。
「ちんや」の場合、肉の職人さんも仲居さんも専門性が高いので、パート・アルバイトというわけにいかず、常用雇用しています。忙しい日は忙しいですが、ヒマな日はヒマしています。そのヒマさに耐えないといけません。
沖縄でも事情は同じで、よほど専門職の人でない場合、残念ながら、パート・アルバイトの身分に留め置かれてしまいます。
良い大人がバイトの身では困りますから、正月・GW・お盆以外は、他に仕事を求めることになりましょう。基地関連の仕事なら安定していますから、そちらに職を求める人もいるでしょう。
だから、全国の皆さんに申し上げますが、沖縄のためにできることは、正月・GW・お盆以外の時期に沖縄を訪ね、散財することです。
正月・GW・お盆に行くのでは、事態はあまり改善されないのです。数字がそれを示しています。
追伸
「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。
この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。
その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。
現在の笑顔数は138人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。
参加者の方には、特典も!
皆様も、是非御参加下さい!
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて816日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。
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