マミー之像
先日「浅草雷門横丁」の皆さんと「一斉清掃」をしていた時、
この猫ちゃんの像は何ですか?
と聞かれました。
猫の像と言いましても、金属のプレートに浮き彫りにした像つまりレリーフなのですが、そのレリーフが「ちんや」ビルの、雷門横丁側の面に貼り付けてあるのです。
「雷門横丁」は浅草のメイン通り「雷門通り」の一本北に平行して走る筋です。雷門広場の北西角の、「常盤堂」さんと「ホテル雷門」さんの間を、向かって左へ(=西へ)入っていただきますと、やがて「ちんや」の裏側へ回り込むことができ、レリーフは、そこに貼りつけてあります。
さて、その猫は「マミー」と申しまして、私の生まれ代わりです。
昭和26年に寿司屋さんに生まれて、「ちんや」へ貰われて来て、昭和40年に私が生まれる少し前に死にました。「マミー」というのは、アメリカのアイゼンハワー大統領の奥様の名前だそうで、超大国の令夫人の名をつけるとは、人を食ったことをしたものです。
現在は、敷地いっぱいに「ちんや」の建物が立っていますが、その当時は、「雷門横丁」側に坪庭程度の庭があり、「マミー」が死んだ後、亡骸はそこに葬られました。
その後、昭和50年に現在のビルを建てる時、敷地いっぱいに建物を建てることになり⇒結果、お墓も潰してしまうことになるので、猫の供養のために、私の父がレリーフを作りました。
生前の「マミー」は寿司屋出身だけに、あなごが好物で、そのせいか元気が良かったらしく、生涯獲得鼠総数が325匹という偉大な記録を達成しました。その偉大な猫のお墓の上に、そのレリーフは貼ってあります。
このレリーフのことは、「猫びより」という雑誌の取材を受けたこともあり、その記事を見た方が、すき焼きを食べに来店してくれたこともありました。死して尚、貢献してくれたわけですね。
浅草へお越しの節は、是非「雷門横丁」へもお立ち寄り下さい。
え? ネットで画像を見たいって?
それでは、今日の午前10時半に、私のFacebookにupロードいたしましょう。
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて601日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。
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