拡大解釈
5/24から「ちんや創業感謝祭」というのをやっています。「ちんやメンバーズカード」会員様限定の、年に一度の謝恩催事です。
今年は創業131年ですので、13%割引券を郵送で差し上げ、この催事の期間だけですが、お使いいただいています。またお食事後に抽選が出来て、またそこで御得が当ります。
この催事は、毎年やっていますので、割引券が何かの手違いで届かないと、
今年は届かないよ!
と会員様から、ご指摘が来るくらい定着しているものです。
ただ困るのは、回を重ねるごとに、拡大解釈が横行しはじめることです。
例えば、この期間に予約を入れておけば、実際に飲食するのが、あるいは肉を引き取るのが後日であっても13%割引になるはずだ、と考える方がおいででした。
この発想を、こちらは考えつなかったのですが、複数のお客様が考えついたようです。
当然、応対する現場は困りますね。
だから、毎年この催事の前になると、去年こういう拡大解釈の事例があったから、それを「ダメ!」と規制するような文言を、あらかじめ印刷しておこう、という話しになります。
それで規制の文言が、だんだん増えてしまいます。
その文言は、どうしても「○○は致しかねます」「対象外です」というようなカタチですから、ソフトな書き方を工夫しますが、やはり並ぶと良い感じはしませんね。
それ以前に、うっかりすると、発想法が性悪説ベースになってしまうのが、面白くありません。
そういう拡大解釈派の人は、ごくごく少数だから、それを根拠に全員を規制するような思考法は、避けないといけません。気をつけないといけないのは、そこです。
トホホですね。
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて456連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。
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読んで共感できたので、コメントします。
確かに、優待券のようなものに「〜はダメ」と書くのは、エレガントではないですよね。というか、書いてはダメですよねぇ。「〜はダメ」と書く前に、限定を入れないと。「いつからいつの会計時に13%引き」とか。
本当は、割引券を郵送せずに、「いつからいつまで、会計時にお名前を頂ければ、割引致します」とだけDMで伝えて、会計時にお客様の名前と顔を確認して割り引く、ということができれば、お客様は「おっ、名前を言うだけで割引の処理をしてくれるのか」と、ちょっといい気持ちになって下さるでしょう。店側とすると、お客様の顔と名前をチェックする手間が掛かりますが。。多分、ちんやカードで可能だと思いますけど。。
こういうことの解決の思考法って、数学の問題の解法と似ていたりすると私は思っているのですが、それはまた別の機会に。
筒井様、住吉史彦です。具体的なご提案有難うございます!「数学の問題の解法」を是非今度お聞かせ下さい。