重々すき焼き

 月刊「百味」2月号が届きました。

 「百味」には、向笠千恵子先生の『続すき焼き ものがたり』が連載されています。この連載は、昨年の5月号より始まったもので、今回で第10回です。この連載を、私が早速読むだけでなく、「ちんや」では全従業員が読んでいます。

 さて、今回「重々すき焼き」なるものが載っていました。

 その作り方は、鍋に脂を溶かして、しらたきを鍋一杯に敷きつめるのがポイントで、あとはしらたきの上に肉、野菜を重ねて割り下を注いで煮るそうな。

 「日本こんにゃく協会の宣伝リリースに「重々すき焼き」というメニューがあったのだ」と書かれているので、協会が考えて、プレスリリースをしたようですね。

 向笠先生は、この「重々すき焼き」を、①スーパーのしらたきと、②群馬県の、「小金沢下仁田蒟蒻」さんの生芋しらたきの2種で実験されたようです。同じ鍋の左右半分ずつに、この2種のしらたきを敷いて煮て、食べ比べた模様。

 比べると「気泡のあるなしによって味の吸い方がまったく異なっていた。太さのばらつきは舌の感触のよさにつながっていた・・・」そうです。

 スーパーのは工場メイドですので、気泡はなく、太さが均一ですが、「小金沢下仁田蒟蒻」さんのは、手作業で作っているので、気泡有り、太さは色々です。つまり、生芋に軍配が上がり、

 「群馬のすき焼き食材のおいしさは、すべて手作業から産み出されていることに、あらためて気付かされたのである。」と結ばれています。

 この号はここで終わっています。当然気になるのは、「重々すき焼き」そのものですが、スペースが切れたのか、お味がビミョーだったのか、これ以上は書かれていないです。

 3月に「すきや連」があるので、その時にでも、うかがってみようと思います。

追伸

 1/30実施予定の「ちんや すき焼き通検定」の、受検申込みの締め切りは、今日中です。既に10人以上の挑戦者がエントリーしておいでです。迷っておいでの、貴殿も是非!貴女も是非!

 詳しくは、このブログの22年12/25号をご覧下さい。

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて331日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 「ちんや」創業130年記念サイトは、こちらです。「すき焼き思い出ストーリー」の投稿を募集しています。

 Twitterもやってます。こちらでつぶやいています。

Filed under: すきや連,すき焼きフル・トーク — F.Sumiyoshi 12:01 AM
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1件のコメント »
  1. 「小金沢下仁田蒟蒻」さんの蒟蒻、シラタキを昨年12月に各40ヶずつ段ボール一杯購入(その時は買いすぎたかなと反省をしたのですが)してこの2ヶ月いろんな料理で食べて(60日で80ヶ消化した事になります)検証しました。結果、美味しいです。数をこなす大事さを改めて実感致しました。同時に料理の巾も広がりました。自分を追い込むと思わぬ発見も生み出すものですね。

    Comment by 川井秀晃 — 2011年1月25日 12:53 AM
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