面倒な客
「二条彪の特選教訓集 みんなで学ぶ 成功の心得No8 お客様への心得」という御本を毎週月曜日の、弊店の朝礼で輪読しています。
1/17には項目No9「面倒な客を切れ?儲からない客を切れ?」を読みました。
「最近は、効率化という名の下に、面倒なことを避ける風潮があります。(中略)
面倒だからやらない、儲からないからやらない、という経営からは、志や使命・理念がまったく感じられません。
こんなことをして、お客様の役に立つ。
こんな困っている人を、助けていく。
そんな志があるからこそ、面倒であっても儲からなくても仕事を続けていけるのです。」
まさに、その通りと思います。
売っているモノが、どこよりも安ければ、「面倒なことはやらない、儲からないことはやらない」でも行けるのかもしれません。
しかし価格をそう安くできない、中小企業の場合は、お客様から経営の姿勢に共感していただかなくては、やって行けません。弊店も、安からぬ肉を売っているので、この辺りは心にとめないといけません。
ただ、悩ましいのは、弊店のような商売の場合、
面倒なこと=人手のかかること であることです。
一生懸命面倒なことをやっていると、人手は限られているので、他のお客様がオロソカになってしまいます。
例えば、弊店の精肉売店で、コマ切れ2キロをお買い上げになり、その2キロを100グラムずつ×20個に分けて、パッキングして欲しい、というご要望があったりします。
どうです?面倒ですよね。家で自分で小分けすれば良いのに、店に頼んでいるわけです。
こういうことをしている間に、おり悪しく、他のお客様がやってくれば、お待たせすることになってしまいます。
でも、その方が「ちんや」に見えたのは、そういうことをしてもらえるから、かもしれません。スーパーだとそういうことをしてくれないので、(当たり前ですが)、それで見えたのかもしれません。このサービスを断れば、「ちんや」もスーパーと同じという結果になります。
ここで、問題なのは、働いている当人たちの「やらされ感」です。実際、感覚的には、自分で小分けする手間を押し付けられている、とも思えますから、「やらされ感」がぬぐえないでしょうね。
そこを、この御本を読むことで、「お客様の役に立つ。」という志を再確認し、面倒なこともやって行こう、腹を決めてくれたら嬉しいですね。
私も御役に立ちますよ。
弊ブログで、笑いを提供してまいります。
追伸
1/30実施予定の「ちんや すき焼き通検定」の、受検申込みの受付を始めました。早速応募メールが来ていて嬉しいですね。
詳しくは、このブログの22年12/25号をご覧下さい。
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて325日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。
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