仇討ち
さて今年の大河ドラマは鎌倉時代の話しです。
当然すき焼きを食べるシーンは無いですが、狩りをして獲物の肉を食べるシーンがあるのか、注目していたところです。
で、初回を視てみましたら、
その狩りの、ジャストの関係者である、工藤祐経(坪倉由幸さん)が出てきて驚きました。
狩りのシーンもあるのかなと期待されます。
今回私が二重に驚いたのは、祐経の描かれ方です。
一月に歌舞伎座で上演される、曽我兄弟の仇討ち物語の中では、祐経は兄弟に討たれてしまいますが、その際年配の悪役として描かれます。
が、大河の初回では祐経はまだ若く、伊東祐親に領地を奪われて貧窮している様子で登場しました。演じている坪倉さんも、お笑いの方ですよね。
三谷幸喜さんは「三谷かぶき」と称して新作歌舞伎も書いておられますから、祐経を、「曽我もの」とはまったく違うように描いて歌舞伎ファンを驚かせたかったのでしょうね。
ここで時間と人物の関係性を整理しますと、
大河の初回は1160年のこと。祐経が曽我兄弟に討たれるのは1193年のことです。
そして、曽我兄弟とは、大河の初回で威張っていた伊東祐親の孫です。
祐経は、自分の領地を奪った祐親を憎んで、1176年に襲撃しますが、その際に祐親本人は討ち漏らしたものの、子の祐泰を討ちます。
で、その祐泰の子の曽我兄弟が1193年に祐経を討ったという順番です。
さらに申せば、伊東家も工藤家も曽我兄弟も元々は親族。その当事者が、それぞれ源平を頼ってさらに揉めていたという次第。
さらにさらに申せば、曽我兄弟の仇討ちだけでなく、祐経が祐親・祐泰を襲ったのも狩りの帰りでした。
当時の武士が狩りをとても好きで、狩りに行けば警備が薄くなるにもかかわらず、行っていたことが分かりますね。
で、話しは戻って、狩りの獲物である肉をどうしたのか、が弊ブログの関心です。
今後の展開が楽しみですね。
追伸、すき焼き「ちんや」再開のおしらせです。
3月18日に、浅草花川戸「金泉ビル」(台東区花川戸2丁目16-1)で再開させていただきます。
すき焼き店のほか、精肉売店も併設致します。
「株式会社 WDI」さんとの御縁により、私の当初の見込みより早めに再開できることとなり、嬉しく思っております。
新店舗には旧店舗のスタッフも、私も従事致しますし、旧店舗の調度品を持ち込みますので、味や雰囲気を保てるものと考えております。
今後詳細が決まり次第順次こちらのサイトにて公開してまいります。ご期待いただけましたら幸いです。
本日もご愛読賜り、誠に在り難うございました。 弊ブログは2010年3月1日に連載スタートし、本日は4.337本目の投稿でした。
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