ファウルボール失明訴訟
札幌ドームの、ファウルボール失明訴訟に注目なさっていますか?
5年前に札幌ドームで観戦中ボールが目に当たって失明した30代の女性が、「安全対策が不十分だった」として日本ハム球団や球場などを相手取って損害賠償を求めていた訴訟の判決が出たそうです。
札幌地裁の判決は=女性の訴えを認め、球団などに4190万円の支払いを命じたそうです。
これについて、テレビのコメンテイタ―さん達は口々に、
球場が危険なのは当然! 信じられない!と。
実際、米国でも観戦中のファンが大ケガを負い、損害賠償訴訟を起こすケースが毎年のようにあるそうですが、すべて棄却されているそうです。
チケットには、ファウルボールが飛んでくるので注意するよう警告文が刷り込まれていて、「野球観戦ではファウルボールが飛んでくるのは当たり前でケガのリスクに関しては自己責任」というルール・文化が根付いているのだそうです。
これに対して、同じ番組に出ていた武田鉄矢さんのコメントが、私にとっては、
!!!でした。
「最近はさして興味もない人がそういう所に来る時代になった」
自分が出ている芝居でも集中してくれない人がいて、スポーツも多分同じ。野球の場合あれだけの大箱を大勢の観客で埋めるのだから、意識のハードルを下げて集客するのは仕方がないだろう、という趣旨のコメントなさったのです。
うーん。
昨今「間口を拡げる」って、あたかも絶対的善のように語られますが、少し慎重に考えた方が良いのかなあ、と私は感じました。
たしか以前、やはり野球で「婚活ナイター」というのをやっていて、同じチームのファン同士なら恋に発展する可能性は高いかもね。二人セットで券が売れるし、良いアイデイアだなあと思ったことがありました。
パクって「婚活すき焼き」もいいかな、と思ったこともありました、はい。
結局その時「婚活すき焼き」に挑戦しなかった理由は、今は思いだせませんが、やっていれば食べることに集中できない状況を造っていたことは間違いないですね。
脂が目にはねて失明したら、4.190万円です。
間口を拡げるべきか、その逆か、
That is the question.
追伸
『日本のごちそう すき焼き』は、平凡社より刊行されました。
この本は、
食文化研究家の向笠千恵子先生が、すき焼きという面白き食べ物について語り尽くした7章と、
全国の、有志のすき焼き店主31人が、自店のすき焼き自慢を3ページずつ書いた部分の二部で構成された本で、
この十年の「すきや連」活動の集大成とも言える本です。私も勿論執筆に加わっています。
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弊店の店頭でも販売しますし、こちらからネットでも購入できます。
是非。
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.884日連続更新を達成しました。
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