なぜ元経産官僚の古賀さんは「報ステ」降板に腹をたてたのか
「なぜ元経産官僚の古賀さんは「報ステ」降板に腹をたてたのか」
という記事をネットで見つけました。大した深い興味は無かったので斜め読みしておりましたが、読む進むうちに、
うん、うん、うん、
そう、そう、そう
と唸ってしまいました。
結局なぜ古賀さんが腹をたてたのかですが、要するに、日本のテレビなどと申す者は、権力に密着して情報を分けていただく存在で、
政権からの圧力があれば当然屈するものだ、ということでした。
だから反原発・反安倍の古賀さんが言い過ぎれば、切られても不思議はないのですが、霞ヶ関を脱藩してきた古賀さんには、それがどうにも腹立たしかったのだと説明されます。
その背景を、この記事の著者の窪田順生さんは、
「この産業のビジネスモデルというのが「権力」にすり寄らなくては成り立たない構造的な欠陥がある」
「マスコミという業界のシステムエラー」と言っています。
個人的な話しではなく、また単純な話しでもない、ということのようです。
そのため、このシステムの中では記者さん達は専門知識を持たないように=ゼネラリストに成るべく養成されます。
2年や3年で担当がコロコロ変われば専門知識は蓄積されませんし、なによりも取材に不可欠な人脈も広がりません。
「政治もやりましたし、医療もやりました、最近はクールジャパンですね」みたいな記者さんが出来上がりますが、いいんです、政治家や官僚と仲良くしておけば、情報は渡して貰えるんですから・・・
ということなのだそうですが、私に言わせれば、まだ政治関係は良い方だと思いますよ。
本当に専門家がいないのは食の分野です。
政治・経済に比べたら優先順位が低いですからね、本当に専門家がいません。
困るんですよ、ドラマを視て仕込んだ程度の知識で私の所へ取材に来ていただいてもねえ。
弊店をお採り上げ下さるのだから、たいていのことには目をつむりますけど、たまに私の方から、
この企画に、手前どもは合わないと思いますよ。無理があるみたいだから、やめましょうよ!
と言ってしまうことがあります。たまにですけど。
窪田さんは最後に
「記者はすべて専門分野を明確にして採用をする」
と提言しています。
ええ、本当に、そのようにお願いしたいです。
追伸
『日本のごちそう すき焼き』は、平凡社より刊行されました。
この本は、
食文化研究家の向笠千恵子先生が、すき焼きという面白き食べ物について語り尽くした7章と、
全国の、有志のすき焼き店主31人が、自店のすき焼き自慢を3ページずつ書いた部分の二部で構成された本で、
この十年の「すきや連」活動の集大成とも言える本です。私も勿論執筆に加わっています。
是非是非お求めください。
弊店の店頭でも販売しますし、こちらからネットでも購入できます。
是非。
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.862日連続更新を達成しました。
No comments yet.