桜詣で
春爛漫ですね。
やはり、この時期を「春」だと思うのが、この国の風土に合っています。
1月のことを「新春」と言いますけど、気温は1月から2月にかけてまだ下がって行きます。下がって行く途中を「春」というのは変だなあ、と毎年思ってしまいます。
日本では学校や会社は4月に始まりますが、それはとても良い習慣だと思います。
海外では9月が学校のスタートだそうで、日本もそれに合わせようと考える人もいるやに聞きますが、学校のスタートは、やはり4月ですよねえ。
時に、なんでまた日本の学校のスタートは1月でも9月でもなくて、4月なんでしょう。気になって調べてみました。
どうやら、官公庁の「会計年度」に合わせたようです。
明治初期、政府の収入源は農家のお米でした。秋に収穫したお米を、農家が現金に換えて納税し、それから予算編成をしていくと、1月スタートに間に合わなかったという事情があったようです。
それで、1886年に会計年度は4月からと決められたそうで、学校もだんだんそれに合わて行ったと思われます。
うーん。
すがすがしい季節にスタートしたかったのではないのですねえ。
ともあれ、桜をながめながら、日本人はこの一年も頑張ろう!と思ったり、年配の方の場合は来年もまた桜を観たい!と願います。
桜とはそうしたものですから、
花の下で宴会も結構ですが、ご家族で桜詣でをしてはいかがでしょうか。
春爛漫です。
追伸
『日本のごちそう すき焼き』は、平凡社より刊行されました。
この本は、
食文化研究家の向笠千恵子先生が、すき焼きという面白き食べ物について語り尽くした7章と、
全国の、有志のすき焼き店主31人が、自店のすき焼き自慢を3ページずつ書いた部分の二部で構成された本で、
この十年の「すきや連」活動の集大成とも言える本です。私も勿論執筆に加わっています。
是非是非お求めください。
弊店の店頭でも販売しますし、こちらからネットでも購入できます。
是非。
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