体験型観光
観光には、
名所・名物観光と、
○○体験の2種類があります。
前者は以前から「観光」と言われてきたタイプのもの。典型的には浅草寺や歌舞伎座に行きます。
一方後者は例えば、普通の日本人のように過ごす体験を面白がるものです。商店街やコンビニ、百円ショップで買い物したり、銭湯に入ったりします。満員の通勤電車に乗りたい!という人もいるとか。
旅行業界では、前者を「サイトシーイング」と呼び、体験型観光の方は「ツーリズム」と呼び分けるようになって来ているようです。
この二つの内、最近流行っているのは勿論、生活体験です。テレビでは、こんな所に外国観光人が殺到!というニュースを連日やっています。
ネットがこの状況を煽っているようで、影響力のあるブロガーが、
××商店街がクールだ!
と書くと、そこに外国人が大挙して向かうのだそうです。
以前は日本にやって来る外国人と言えば、日本人より日本文化に詳しいような方々で、当然能や歌舞伎を観たり、美術館に行ったりなさっていましたが、最近では様変わりして百円ショップに向かうのです。
うーん。
百円ショップは「失われた」日本の20年のシンボルですから、あれだけは止めていただきたいところですよね。
自分達の気づかない、クールな日本が発見されて良いとか言っている人がいますけど、なんだかなあ、です。百円ショップの、すぐに壊れる文房具をクールだと言われるのは面白くないです。
この状況で、すき焼きがクールだと書いてもらるように努力しないといけないんでしょうけどね。
やる気でないなあ、どうも。
追伸、
明日9/23は火曜日ですが祝日ですので臨時営業いたします。どうぞ、ご利用下さいませ。
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.667日連続更新を達成しました。
毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。
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