みっけるフェス

「みっけるフェスin台東区2012」を観て来ました。なかなか楽しいイベントでした。

「みっける」とはどういうことか、と申しますと、美術家や音楽家、落語家といった人々が、台東区の街中をぐるぐる歩き回り、自分の感性に触れるポイントを見つけていくのです。

そして、それを写真に撮りまくります。

必ず1000枚撮る、というのがルールでして、それを高速スライドショーにして、音楽も付けて上映するのが、この「みっけるフェス」です。

それぞれの作者ならではの視点が浮かび上がり、へえ~我々の街って、こういう風にも見えるんだ!という新鮮な発見があります。

美術家の北川貴好さんという方が、この手法を考え出した人で、今回このイベントに台東区文化振興課が補助を出すことになりました。

私も「台東区アートアドバイザー」として、この支援制度の運営に関わっておりますので、このイベントを応援してまいりました。結果、予想以上の面白さで、愉快な気分で帰宅しました。

北川さんは、これまでもこの手法で、全国各地を撮ってきていて、勿論私もそのムービーを見ていますが、台東区版がダントツに愉快と思います。

美術家さんが創るものですから、当然基本はアートなのですが、今回は会場が浅草のお笑いの殿堂「東洋館」だということも勘案して、笑いの要素も加えられています。

「みっけるフェス」のオリジナル体操を考案して、その体操を「どぜう飯田屋」の若旦那や人形「吉徳」の店員さんにやらせて、コマ撮りして上映していました。

「吉徳」さんを北川さんに紹介したのは、実は私なのですが、普通に店内を撮るだけかと思ったら、人形の前で体操をさせていたとはビックリです。

そもそも「吉徳」さんを登場させることになったのも、お笑い=駄洒落です。

住吉さん、「みっける」にかけて洒落が作れる地名とか品名とかが台東区にないですか?

と聞かれましたので、

ああ、それなら「浅草見附」という古地名が浅草橋にあるよ!

とお教えしました。

「みっけ」と「見附」ですか、いいですね!ついでに周辺の御店を紹介していただけませんか?!となった次第です。

なお見附というのは、江戸城の外壕辺りを警護した拠点のことです。

江戸幕府は、交通路の重要な場所に櫓、門などを築き、人を配置して警護をしていました。赤坂見附が地下鉄の駅名に成っていて一番有名ですが、その他にも小石川、牛込、市ヶ谷、四谷など36ケ所の見附があったそうです。浅草見附もその一つで、現在の国道六号線(=江戸通り)方面を警戒していたわけです。

その見附を見つけていただき、嬉しいことでした。

追伸①

ワイン専門誌『wi-not?』vol.3の「浅草老舗七人衆 「冬泡」を啜る」というコーナーに私が出演しています。
是非ご購読下さい!

この本について詳しくはこちらです。

ご購入はこちらです。

追伸②

藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に登場させていただきました。
不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

 他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。

 是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
ご購入はこちらです。 (できればレビューも書いて下さいね!)

追伸③

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は327人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.026日連続更新を達成しました。毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

Filed under: 浅草インサイダー情報 — F.Sumiyoshi 12:01 AM  Comments (0)

出世払い

「夜の浅草活性化委員会」に出席しました。委員長はバーテンダー協会会長のOGRさんです。

私にとって、この委員長と雑談をするのが、委員会に出る何よりの楽しみに成っています。

例えば、水割りのステアとカクテルのシェイクの、どちらが仕事としてポイントが高いのか?

それはステアだそうです、皆さん。

へえ~ でしょう。

そういう感じのトリビアな話しが豊富に聞けるのです。面白いので、しばしば委員会を脱線させてしまいます。

そんなOGRさんが最近ボヤイておいでなのは、

割り勘。

若いサラリーマンが上司に連れられてやって来て、会計する時に、

割り勘にしましょう、部長!!

と言い張るのが実に良くない、とボヤイておいでです。

上司に奢られると古文に成らなければいけないイヤ子分に成らなければいけない!とか想像してしまうんでしょうかね。

野暮な話しです。

そういう場合OGRさんは若いサラリーマンに諭して聞かせるそうです。

君が出世して、その時になったら部下に奢れば良いんだよ。今は部下なんだし、部長さんの御顔があるんだから、今日はただ、ありがとうございます!とだけ言えばいいのさ、と。

私自身は人生の先輩と飲む時は、流石にタダは気がひけるので、千円か2千円を、先輩のポケットにねじ込むことが多いですが、それでも、

いいから、いいから!

と言われれば、引っ込めることにしています。

そう言えば最近「出世払い」という言葉を全く聞かなくなりました。

念のためここで「出世払い」の意味を確認しますと、有能な若者が出世して所得が増えることを前提にして、飲食等の代金を若者に貸す、という意味です。つまりは明確に返済期限を設けずにお金を貸す、ということですね。

OGRさんは、その方が店にとっては良い、と言います。

今の部長さんがリタイアしたら⇒昔の部下の人が今度は部長になって同じ店に行く、勿論自分の部下を連れて行く、そういう循環のある店が長続きするんだよ、と。

うーん、昭和は遠くなりにけり。

追伸①

ワイン専門誌『wi-not?』vol.3の「浅草老舗七人衆 「冬泡」を啜る」というコーナーに私が出演しています。
是非ご購読下さい!

この本について詳しくはこちらです。

ご購入はこちらです。

追伸②

藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に登場させていただきました。
不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

 他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。

 是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
ご購入はこちらです。 (できればレビューも書いて下さいね!)

追伸③

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は327人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

 皆様も、是非御参加下さい!

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.013日連続更新を達成しました。毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

すき焼きとワイン

ワイン専門誌「wi-not?」第3号の「浅草老舗七人衆、“冬泡”を啜る」というコーナーに出演させていただきました。

なんか自分の出ている本って、妙な感じがします。

今回は、仲見世「評判堂」店主で浅草観光連盟会長の富士さん、

「どぜう飯田屋」四代目で浅草料理飲食業組合長の飯田さん、

蕎麦「尾張屋」の女将・美実さん、

落語の「浅草演芸ホール」三代目席亭の松倉さん、

和菓子「龍昇亭西むら」五代目の西村さん、

「音のヨーロー堂」四代目松永さん、

それから私の七人が、7種類のスパークリング・ワインを飲みつつ対談する、という企画でした。

馴染みのメンツですので、すっかり御機嫌に飲んでしまい、その時話したことが記事になるとは、実に恐ろしい事態でした。

さて、同じ「wi-not?」第3号の後ろの方に、すき焼きとワインの取り合わせに関する記事が載っていました。

田中克幸さんという方がこの雑誌に連載している、TANAKA-LABOというコーナーです。

ここで指摘されていることは実に的確で、私たちのコーナーと違って大いに参考になると思いましたので、ここに要約しますと、

西洋諸国の牛肉を前提に発想して、すき焼きとワインを合わせると×である。

<和牛の風味>ワイルドさや血っぽい風味がない。

<和牛の質感>元々やわらかい肉を薄切りするので、極端にソフト。

<和牛の脂肪>脂肪の融点が低く、よく融けて脂っぽくない。

ですので、血っぽさや脂っぽさを流し去るワインつまりスカッとしたワインは×です。強い担任イヤ強いタンニンの在るワインも必要ありません。

どうでしょう、皆さんが日頃西洋の肉料理に合わせているワインだと良くない、ということがすぐに分かると思います。

むしろ魚の煮つけに合わせるワインを、すき焼きに合わせた方が、まだ合うのです。

だいたい、ワインはどうやっても酸が多いので、しゃぶしゃぶにはOKと思うのですが、私などは好き好んですき焼きに合わせようとは思いません、実は。

でも、まあ、世の中には日本酒を飲むと悪酔いしてしまい、どうしてもダメ!という方もおいでのようですから、そういう方ならワインを合わせるのも仕方ないのかなあ、と思います。

その場合は、今日のこの話しを思い出して下さい。

すき焼きの肉は西洋の肉とは違う、という所からスタートしていただければ、と希望します。

ただし、です、弊ブログの読者さんならお分かりの通り、ここに書いてある和牛の特徴を持たない肉が、沢山売られています、日本で。

血っぽくて脂っぽい肉も売られていますね。冷凍だったり、肥育が良くなかったり、熟成させてなかったりする肉のことです。

この記事の肉を提供しているのは、私も旧知の、新橋の名店「今朝」さんですから、上に書いてあるような特徴の肉ですが、そうじゃない肉が世間に多いですよね。

そっちの肉ですき焼きする場合は困るじゃないか!って? そういう時は・・・

ワインは、ジャンケンで決めましょう。

その位の気迫が無くて政治なんかできるか、いやワインなんか飲めるかってことですよ、国民の皆さん。

それっ

最初はグー!

追伸①

ワイン専門誌『wi-not?』vol.3の「浅草老舗七人衆 「冬泡」を啜る」というコーナーに私が出演しています。
是非ご購読下さい!

この本について詳しくはこちらです。

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追伸②

藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に登場させていただきました。
不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

 他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。

 是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
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追伸③

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は327人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

 皆様も、是非御参加下さい!

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.006日連続更新を達成しました。毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

八重の桜

 11/3浅草で「東京時代まつり」が開かれました。平安時代から現代までの江戸・東京の歴史を、1.000人以上の仮装行列で再現するイベントです。

 弊店の前の浅草広小路も行列コースですので、大勢の観光客で賑わいました。

 さて今年の行列には、地元ボランテイアの他に、来年のNHK大河ドラマ「八重の桜」の舞台・会津若松市からゲスト出演がありました。

 ドラマの主人公・山本八重などにに扮した、会津の方が登場し、イベントを盛り上げて下さいました・・・ようですが、

 ところで山本八重って誰ですか?

 同志社の新島襄の奥さんです。

 新島の奥さんが大変な傑物だったという話しは、新島のことを調べた人は知っているかもしれませんが、その名前が八重で、旧姓は山本で、出身地は会津だ、という所まで熟知しているのは、同志社OB位でしょう。

 私自身も今年の7月まで知りませんでした。

 講演のため会津若松駅に降り立った時、「八重の桜」と大書した幟が、ホームに多数設置されているのを見て、「? 八重って誰?」と思った次第です。

 既に7月の時点で地元はすっかり「大河で観光誘致!」と盛り上がっていました。

 「大河で観光誘致!」は一過性のバブルに成りがちなので、基本的にはあまり感心しません。しかし観光会津は震災後の風評被害で今だ苦しんでいますから、この際是非もありません。「八重」で何としても盛り上がっていただきたいと思います。

 ちなみに新島本人も、京都出身ではなくて、群馬県の安中市です。

 当時安中の醤油味噌醸造業「有田屋」の御主人が、新島と深く交流し、また後援もしたそうです。新島の死後も同志社の理事に成って協力したとか。

 その「有田屋」さんは、新島支援者の子孫によって180年間護られてきました。私も縁あって、当代の御主人(と言ってもお若いので「若旦那」)と知り合うこととなり、今「ちんや」の売店で「有田屋」さんの醤油を売っています。

 ですので八重が会津の人と知った時は「!」と思いました。

 つながっているハズがない、と思っていたものが、実はつながっているって、面白いですね、実に。

追伸①

 BSテレビ朝日「幸福の一皿」~美味しさの物語 に出演させていただきます。是非ご覧ください。

 「食卓の華!すき焼き」

 11月9日(金) 20:00~20:54 オン・エアです。

 11月23日(金) 20:00~20:54 再放送

 この番組について詳しくはこちらです

追伸②

  「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は300人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

 皆様も、是非御参加下さい!

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて983日連続更新を達成しました。毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

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ミックス・スパイス

 雑誌「味覚春秋」が届きました。

 この本には「おいしい色々」と題して、食文化研究家の向笠千恵子先生が連載をなさっていますが、今回はその第8回目でして、テーマは・・・

 「小津安二郎好みのカレーすき焼き」でした。

 そこには9月に「すきや連」の有志と向笠先生で、旅館「茅ヶ崎館」を訪ねて、カレーすき焼きをいただいた時のことが書いてあります。その日は勿論、私も参加しておりまして、弊ブログにも書きましたので、ご記憶の方もおいでと思います。

 拝読しまして、流石!と思いましたのは、カレーの薬膳効果について書いてあった点です。

 文中には「カレー粉は、いわば漢方薬の集合体」とも書いてあります。そういう視点は、私のブログの方にはありませんでしたが、そう言えば、街中にも「薬膳カレー」を名乗る店があったりしますね。

 あらためて言うまでもなくカレー粉はミックス・スパイスで、たくさんのスパイスが入っていますが、薬膳効果のあるものが豊富です。

 クミンには健胃整腸、食欲増進。コリアンダーには健胃といった具合です。

 他にもカイエンペッパー、胡椒、ニンニク、ショウガ、 ターメリック、サフラン、パプリカ、クローブ、シナモン、カルダモン、ナツメグ、オールスパイス、キャラウェイ、フェンネル、フェヌグリークなどが入りますが、ほとんどのスパイスの効能として「健胃」があげられています。

 パプリカには脂肪除去の効果があるそうですから、肉料理に良いですね。

 味の面でも、甘辛い料理にスパイスは合うもので、カレー粉もかなり合うのです。「茅ヶ崎館」さんは、カレー粉に山椒を混ぜて和風にしてありまして、さらに良い感じです。

 考えてみれば、日本のスパイスにも色々良い効能があるわけで、カレーばかりに「薬膳」を名乗らせる手はありませんね。

 浅草の「やげん堀」の初代・徳右衛門さんが、1625年に七味唐辛子を調合した時、参考にしたのは漢方薬の配合だったそうです。徳右衛門さんの子孫が今でも浅草で、この日本の誇るミックス・スパイスを護っておられます。

 「ちんや」でも、すき焼きに七味唐辛子をかけて召し上がる方がたまにおいでです。和風スパイスにも、すき焼きに合って、薬効があるものがないか、研究してみないといけません。

 「すき焼きとスパイスと薬効」

 「モタレないすき焼き」を目指している私にとっては、この視点は大事かもしれません。うっかりでした。

 追伸①

 BSテレビ朝日「幸福の一皿」~美味しさの物語 に出演させていただきます。是非ご覧ください。

 「食卓の華!すき焼き」

 11月9日(金) 20:00~20:54 オン・エアです。

 11月23日(金) 20:00~20:54 再放送

 この番組について詳しくはこちらです

追伸②

  「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は300人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

 皆様も、是非御参加下さい!

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて980日連続更新を達成しました。毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 

カリカチュア

 「ちんや」のスタッフの顔をカリカチュアにしてもらいました。

 カリカチュアとは、あの、顔の特徴をド派手に誇張した似顔絵のことです。

 そういう絵を書いて貰った主な目的は勿論おふざけ、です。が、しかし「○○さんのお勧め」のように販促に使うかもしれません。

 まだ正式には公表しておらず、私のFBページに載せてみただけですが、大反響です。「いいね!」がどんどん来ましたし、頼んでもいないのに画像をシェアしてくれる人が出てきて驚きました。

 ところで、そもそもカリカチュアという言葉は、イタリア語のカリカーレ(=誇張する)という言葉が語源だそうです。

 その歴史は古代に遡り、中世以降は貴族や政治家などを風刺する手段として広く知られるようになりました。 その後アメリカに渡り、現代のような画法に発展してきたそうです。

 人物を単に似せて描くのではなく、内面に潜む個性までも深く理解し、ユーモアたっぷりに表現していきます。

 そのカリカチュアを「エンターテーメント」と位置付けて⇒それで人々を幸せにしよう!

と考えたのが「カリカチュア・ジャパン株式会社」さんです。現在の社長さんが平成14年に浅草を拠点に創業した、ベンチャー企業です。

 「カリカチュアを通じて、 1人でも多くの人と出会い、

  1つでも多くの「笑い」、「感動」、「サプライズ」を提供し、

  明るい社会と人々の幸福に貢献すること」

というモットーで御盛業です。浅草に2店舗と本社があり、その他各地にフランチャイズ展開をしておいでです。

 たしかにカリカチュアには「笑い」と「サプライズ」があります。絵を見た人の顔には、自然と笑顔がこぼれます。

 スタッフのカリカチュアが納品された日、弊店の中も、いっとき明るくなりました。お互いの絵を見て、似てるの・似てないのと楽しそう。

この会社の理念通り、それが社会全体に広がると良いですね。

 浅草の新名物と言っても良いでしょう。おススメです。

追伸①

 藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に登場させていただきました。
 不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

 他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。

 是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
 ご購入はこちらです。 (できればレビューも書いて下さいね!)

追伸②

  「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は300人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

 皆様も、是非御参加下さい!

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて975日連続更新を達成しました。毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 

 

蘊蓄はさようなら

 ワイン専門誌「wi-not?」の対談コーナーに出させていただくことになり、先日撮影がありました。

 え?! ワイン音痴の住吉がワイン専門誌に出るのか って?

 ええ、たしかに私はワイン音痴ですけどね、それでも是非出て欲しい!っていう話しでしてね、しかも私以上に畑違いの、浅草の面々と一緒に出演しました。

 この「wi-not?」という本は、結構厚みがあってデータ豊富で、雑誌というよりムック風の本なのですが、そのことを自慢したい雑誌ではないそうです。むしろ、

「お勉強、蘊蓄はさようなら。直感的におもしろく、ワインが飲みたくなる、ワインと食事を愉しみたくなる、食やワインは文化だからなんて大上段に構えない、そんな新しいエンタメマガジンの登場です。」

というのがコンセプトです。

 そういう方向性は大賛成ですよね。そう言えば笠間の「磯蔵酒造」の御主人も「酒をマズくする完璧な方法~それは薀蓄を語ること」と言っておいででした。

 だからこそ私達が起用された模様です。

 自分で言うのもなんですが、浅草の人々は結構「総合知」があります。専門性はさほど高い人でなくても、広く色んな話題について行けて、しかもそこそこのレベルで話せます。

 ワインも、そんな「色んな話題」の一種ですね。

 で、今回は、その座談を他人さんつまり記者さんやカメラマンさんが見ている前でやるわけです。

 専門家が選んできたワインを何種類も試して、それぞれが、ああでもないこうでもない、とコメントします。

 しかし、すぐにワインの話しから脱線して盛り上がります。いつもの集まりみたい。

 皆さん日頃から「取材慣れ」しているせいか、緊張している人がいません。楽しげに飲み・食っています。

 あまりに脱線すると記者さんから、ダメ出しが出て、ワインについてコメントするよう求められます。

 私は一応葡萄の品種名と特徴などを記憶していますが、そういうことは覚えていない畑違いの方が、結構適切にコメントするのに感心します。

 これって、やっぱり、ン万円しちゃうの?

 いやあ、それは銀座値段ですよ! 酒屋値段なら○○円位じゃないの!

 おお、御明算。

 結局、この集まりが「直感的におもしろ」い集まりだったことは事実です。

 勿論酒の蘊蓄も、まあ、ある程度は知っていた方が良いことは良く、味に全く無関心な人とは飲めません、私は。

 だからと言ってワインオタクの人と飲みたくはなく、塩梅の良いメンバーと一緒に飲まないとつまりません。その人選が、要するに大事ですよね。

 飲むメンバーこそがエンタメ、というのが、私のコンセプトです。

追伸①

 藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に登場させていただきました。
 不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

 他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。

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 皆様も、是非御参加下さい!

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オーセンテイック・バー探検ツアー

 意外と知られていませんが、浅草はバーの宝庫です。それも「オーセンテイック」なバーが何軒もあります。

 でも「一見」だと入りにくい店が多いのも事実と思います。「オーセンテイック」なバーほど看板が小さく分かりにくい外見だからです。

 そんな夜の浅草を活性化させたい、しかしそれぞれの御店の雰囲気を壊すような「活性化」をしてはいけない。さて、どうしよう?!

という相談をしています。

 浅草商連、浅料組合(=我々のこと)、ホテル旅館組合、バーテンダー協会の4者で作った「夜の浅草活性化委員会」の議題が、それです。

 あれこれ話す内・・・

 だいたい浅草の人間がバーのことをちゃんと把握してないよね。マスターの御名前だって知らないよね。

という話しになりました。

 そう言えば、私もたいてい二次会・三次会で、酔っ払ってバーに行くので、マスターと名刺交換してない御店があります。

 一度正式に「浅草オーセンテイック・バー探検ツアー」と銘打った研修ツアーを敢行しましょう!

ということになりました。

 店の選択と順路の設定は、日本バーテンダー協会・浅草支部長のOGRさん(=「オグラ・イズ・バー」店主)に監修していただきましたので、まさに鬼に金棒です。

 今月中に結構!イヤ決行!の運びとなり、とても楽しみです。

 このツアーでは、全店で、それぞれの御店のマスターがイチオシのカクテルを作って下さり、また御店の特徴を説明して下さいます。自分で言うのもなんですが、こんな機会はあんまりありません。

 まず国際通りの、ふぐ屋の「みよし」さんに集合。そこから駆け足で一気に4軒巡ります。

 時間が早めなのは、開店前のバーを借り切って開催するからです。

 え? 先に食事はしないのか って?

 そうなんです!このツアーに食事の御用意はありません。さんざん食ってからでは、微妙なカクテルの味なんて分からないですからね。

 だから、バー・ツアー終了後に「みよし」さんに戻って、オプションで食事会をするのです。

 なんだ、研修とか言って、結局さんざん飲むんじゃないか って?

 ち、違いますよ! 

 ゼンゼン。まったく。

 

 なお「オーセンテイック」の定義ですが、

・カクテルがある。

・カラオケが無い。

・お姐さんがいない。

の3条件を満たした場合「オーセンテイック」です。御承知あれ。

 

追伸①

 藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に登場させていただきました。
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 他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。

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 皆様も、是非御参加下さい!

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて972日連続更新を達成しました。毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 

 

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再開発

 10/24の東京新聞を見て「お!」と思った方がたくさんおいでかと思います。

「日本の常設映画館発祥の地、浅草六区(東京都台東区)に、明治・大正時代のランドマークタワー「凌雲閣(りょううんかく)」の復活が計画されていることが分かった。六区最後の映画館が二十一日に閉館したが、その跡地に建つ再開発ビルの一角に再現される。」

と書いてありました。

 この映画館が閉館したことで、浅草には映画館が1館も無くなり、非常に残念なのですが、そのことはさておき、その跡地に建てる再開発ビルに「凌雲閣」を再現する、というのです。

 「凌雲閣」と申しますのは、1890(明治23)年、英国人建築家バルトンの設計で浅草六区に完成した、八角柱の観光高層タワーのことです。

 レンガづくりの12階だてで、高さは約52メートル。この塔に登ると関東一円が見渡せたそうです。当時のスカイツリーといった感じでしょう。

 1923(大正12)年の関東大震災で崩壊するまで帝都随一の観光名所でした。

 名所だけに当時の「開化絵」の画題になることも多かったらしく、そうした絵を弊店も所蔵していますので、御来店いただければ「凌雲閣」や周囲の様子を見ていただくことができます。

 そのタワーを浅草六区に再現するそうです。

 ただし今回、高さは36メートル。

 しかも普通の四角形のビルの横に、タワー状の新「凌雲閣」を貼り付ける形になるそうです。

 か、かなり奇妙な建物になりそうですが、まあ、浅草には、もう変わった建物がいくつもありますからね。

 施主は興業の松竹さん。2014年春完成予定だそうな。

追伸①

 藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に登場させていただきました。
 不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

 他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。

 是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
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 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

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 現在の笑顔数は300人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

 皆様も、是非御参加下さい!

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて970日連続更新を達成しました。毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 
Filed under: 憧れの明治時代,浅草インサイダー情報 — F.Sumiyoshi 12:01 AM  Comments (0)

奈良の浅草海苔

 先日「国際観光日本レストラン協会」の研修会が奈良県大和郡山市の「ル・ベンケイ」さんであり出席して来ました。

 この日の講師の先生は春日大社の権宮司様でした。

 ええ?!神主さんの話しが料理屋の参考になるのか って?

 それがですねえ、なるんです!

 お話しの内容は、神様への供物つまり神様に捧げる食事の内容のことでした。古代から作り続けられている、その料理こそ、日本食の原点です。

 その御話しを聞き、供物の画像を見せていただいて、ビックリ。

 神主さん達は日々、それはそれは手間のかかる料理を作って、神様に差し上げているらしいのです。知りませんでした。

 小豆を千個近く、心棒に糊で貼り付ける、というものもありました。

 神様は、その手間ヒマをかけさせることで、人間の信仰心が本物か試しているかのようです。その位手間のかかるものでした。

 しかも、それを気の遠くなる位長い期間に渡って続けているのですから、大変なことです。

 ところで神社にも社格がありますが、春日さんは勿論最上位です。藤原摂関家の氏神だっただけにリッチで、戦前の制度では官幣大社でした。

 社格が高いので、年に一度宮中から勅使を迎えて祭りをします。宮内庁が皇祖・皇霊に捧げる供物を用意する際にも手伝うこともあるそうです。

 それでも素材の調達には大変ご苦労なさっておいでのようで、その苦労話しも興味深いものでした。滅多に聞けない話しを聞けて、有り難いことでした。

 でも関東者には少し寂しさも。

 ここまで昔の時代に関わることって関東では無いんですよね。羨ましいだけで終わってしまいます。

 浅草は三社祭りがありますから、関東の中では神の存在を感じる土地柄ではありますが、三社様(=浅草神社)の祭神は元々人間です。隅田川で漁をしていて観音様をすくい上げた人が祀られたのです。

 祭神が人で、しかも縁起そのものが仏教ネタですから、イザナギ・イザナミのような神とは、神は神でもかなりテーストが違いますね。

 浅草の神様は、仏教が渡来して神仏習合した後の神様なのです。仏教が渡来する前の、日本オリジナルの神々がいる奈良県と関東は、やっぱり違うよなあ、とどうしても思ってしまうのです。

 そう思いながら供物の画像の説明を聞いていましたら、権宮司様が、

 これは・・・浅草海苔ですね・・・

 あ、あさくさ・・・海苔・・ですって!

 唐突にその単語が出てきたので、ビックリしました。

 それで講演が終わった後の、懇親会の時間に権宮司様に、この件を質問しましたら、

 奈良の酒を関東に送った後、その帰りの船に積んで来たんだと思いますよ。

という御返事でした。

 実は17世紀の中頃まで、日本の酒造りの中心は奈良で「奈良酒」と言っていました。醸造技術は先進技術なので関東では発達しておらず、それで奈良から関東へ酒を送っていたのです。 

 その頃には既に江戸湾で海苔が生産されるようになっていたので、奈良へ戻る船に積まれたのだろう、という権宮司様の説明でした。

 それに権宮司様は数年前に「ちんや」に食事に見えていた、とか。いやあ、ビックリしました。

 そこで恐れ多いことではりますが、宮司様に、出来れば品種がアサクサノリの「浅草海苔」をお使いいただきたい、と申し上げておきました。

 「ちんや」の精肉売店ではアサクサノリの「浅草海苔」を売っていますが、これだけ有り難い御縁があるなら、ますます頑張らないといけませんね。

 追伸①

 藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に登場させていただきました。
 不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

 他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。

 是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
 ご購入はこちらです。 (できればレビューも書いて下さいね!)

追伸②

  「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は300人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

 皆様も、是非御参加下さい!

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて966日連続更新を達成しました。毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 

 

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