再開発
10/24の東京新聞を見て「お!」と思った方がたくさんおいでかと思います。
「日本の常設映画館発祥の地、浅草六区(東京都台東区)に、明治・大正時代のランドマークタワー「凌雲閣(りょううんかく)」の復活が計画されていることが分かった。六区最後の映画館が二十一日に閉館したが、その跡地に建つ再開発ビルの一角に再現される。」
と書いてありました。
この映画館が閉館したことで、浅草には映画館が1館も無くなり、非常に残念なのですが、そのことはさておき、その跡地に建てる再開発ビルに「凌雲閣」を再現する、というのです。
「凌雲閣」と申しますのは、1890(明治23)年、英国人建築家バルトンの設計で浅草六区に完成した、八角柱の観光高層タワーのことです。
レンガづくりの12階だてで、高さは約52メートル。この塔に登ると関東一円が見渡せたそうです。当時のスカイツリーといった感じでしょう。
1923(大正12)年の関東大震災で崩壊するまで帝都随一の観光名所でした。
名所だけに当時の「開化絵」の画題になることも多かったらしく、そうした絵を弊店も所蔵していますので、御来店いただければ「凌雲閣」や周囲の様子を見ていただくことができます。
そのタワーを浅草六区に再現するそうです。
ただし今回、高さは36メートル。
しかも普通の四角形のビルの横に、タワー状の新「凌雲閣」を貼り付ける形になるそうです。
か、かなり奇妙な建物になりそうですが、まあ、浅草には、もう変わった建物がいくつもありますからね。
施主は興業の松竹さん。2014年春完成予定だそうな。
追伸①
藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に登場させていただきました。
不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。
他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。
是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
ご購入はこちらです。 (できればレビューも書いて下さいね!)
追伸②
「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。
この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。
その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。
現在の笑顔数は300人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。
皆様も、是非御参加下さい!
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて970日連続更新を達成しました。毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。
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